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年間/半期ベスト[2019年]

2019年旧譜ベスト・アルバムTOP40

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このブログでは2012年以降毎年恒例となっている、その年に初聴きした旧譜(その年より前にリリースされた作品)の年間ベストです。2019年リリース作の年間ベスト・アルバムの前座的な感じで毎回楽しくやっております。

2019年は本当にたくさんの旧譜アルバムを購入した年でした。なので去年はBEST20だったけど今回はBEST40。ランクインした作品の9割はCDで購入し、残り1割はレンタルといった感じです。ストリーミングの時代に旧譜のフィジカルCDを買うというのは時代に逆行しているようにも思われるかもしれないけど、あえてCDというフォーマットで入手したのにはいくつか理由があります。

一つは、突然BUCK-TICKにハマって(その辺は近いうちに記事化したいと思ってます)その音源を手元に置いておきたかった(コレクションしたかった)ということ。そしてそこから、わりと近しいところにいるバンドや派生プロジェクトなどに興味が広がっていったこと。そしてもう一つは、それらのアーティストが皆それぞれ独自の美学を持っていて、アルバムのアートワークやアー写をはじめとする「ヴィジュアル」に並々ならぬこだわりを持っていたこと。冒頭の画像はそれらのバンドのアー写だけど、共通の美意識(しいて一言でいうなら「退廃的」)を持ってはいるものの、その感性や美学はそれぞれに独創的であり極めてアーティスティックと言えます。

そういった美意識に共感してしまったことで、まるで沼にハマっていくかのようにズブズブといろんな作品に興味がわき、ブックレットの1ページ1ページに収められた写真や歌詞のフォントに至るまでその世界観を堪能すべく、CDというフォーマットでコレクションするに至ったというわけです。ちなみにBUCK-TICKにハマり始めたのは7月なので、今回の全40作品中36作品が下半期の購入音源となりました。

そんな、かつてないほどに偏った系統に振り切れた旧譜ベストですが、早速40位から紹介していきます。


No.40 NOKKO / colored (1994)
NOKKO colored


No.39 SCHAFT / ULTRA (2016)
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No.38 黒夢 / 『生きていた中絶児・・・・』 (1992)
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No.37 中村佳穂 / リピー塔がたつ (2016)
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No.36 黒夢 / 亡骸を… (1993)
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No.35 X / Jealousy (1991)
X Jealousy


No.34 米津玄師 / BOOTLEG (2017)
米津玄師 BOOTLEG


No.33 Depeche Mode / Delta Machine (2013)
Depeche Mode DM


No.32 U2 / The Best of 1980-1990 (1998)
U2 The Best of


No.31 Nine Inch Nails / Pretty Hate Machine (1989)
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No.30 LUNA SEA / LUNA SEA (1991)
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No.29 LUNA SEA / EDEN (1993)
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No.28 SOFT BALLET / ALTER EGO (1992)
SOFT BALLET ALTER EGO


No.27 SOFT BALLET / TWIST AND TURN (1993)
SOFT BALLET TWIST AND TURN


No.26 あいみょん / 青春のエキサイトメント (2017)
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No.25 菅野よう子 / ∀ GUNDAM Original Soundtracks
Ⅰ (1999), Ⅱ DIANNA & KIHEL (1999), Ⅲ COCOA (2000)
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No.24 BUCK-TICK / 夢見る宇宙 (2012)
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No.23 BUCK-TICK / SEXY STREAM LINER (1997)
BUCK-TICK SEXY STREAM LINER


No.22 BUCK-TICK / 或いはアナーキー (2014)
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No.21 LUNA SEA / IMAGE (1992)
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No.20 黒夢 / 迷える百合達〜Romance of Scarlet〜 (1994)
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No.19 Depeche Mode / Black Celebration (1986)
Depeche Mode Black Celebration


No.18 BUCK-TICK / COSMOS (1996 / 2002 Remaster)
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No.17 SOFT BALLET / DOCUMENT (1990)
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No.16 SOFT BALLET / EARTH BORN (1989)
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No.15 BUCK-TICK / No.0 (2018)
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No.14 BUCK-TICK / ONE LIFE, ONE DEATH (2000 / 2017 Reissue)
BUCK-TICK ONE LIFE_ONE DEATH


No.13 Schwein / SCHWEINSTEIN (2001)
SCHWEIN SCHWEINSTEIN


No.12 SOFT BALLET / 3[drai]+3 (1990 / 1996 Reissue)
SOFT BALLET 3[drai]_3


No.11 Schwein / Son of Schweinstein (2001)
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No.10 BUCK-TICK / Six/Nine (1995 / 2002 Remaster)
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No.9 BUCK-TICK / シェイプレス (1994)
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No.8 SOFT BALLET / MILLION MIRRORS (1992)
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No.7 SOFT BALLET / 愛と平和 (1991)
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No.6 BUCK-TICK / TABOO (1989 / 2002 Remaster )
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No.5 BUCK-TICK / 悪の華 [2015年ミックス版] (1990 / 2015 Reissue)
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No.4 BUCK-TICK / アトム 未来派 No.9 (2016)
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No.3 BUCK-TICK / 十三階は月光 (2005 / 2017 Reissue)
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No.2 BUCK-TICK / 殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits (1992 / 2002 Remaster)
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No.1 BUCK-TICK / 狂った太陽 (1991 / 2002 Remaster)

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BUCK-TICKが14作品、SOFT BALLETが7作品を占め、TOP10内はその2組のみという結果でした。SOFT BALLETとLUNA SEAはかつてBUCK-TICKと共にLSBというフェスを開催。SchweinはBUCK-TICKと、ドイツのKMFDM、イギリスのPIGのメンバーによるインダストリアル・バンド。SCHAFTはBUCK-TICKとSOFT BALLETのメンバーによるインダストリアル・プロジェクト(L'Arc~en~CielのyukihiroとTHE MAD CAPSULE MARKETSの上田剛士も参加)、Depeche ModeはSOFT BALLETがモロに影響を受けた大御所ニューウェーヴ・バンド、Nine Inch NailsはBUCK-TICKやSOFT BALLETのメンバーが敬愛するインダストリアル・ロックの代表的存在、黒夢はLUNA SEAとともに90年代ヴィジュアル系ブームを牽引してきた中心バンド、その先輩格がX(現X JAPAN)…といった風にそれぞれが繋がっています。

面白かったのは、BUCK-TICKもSOFT BALLETもLUNA SEAも黒夢もX JAPANもDepeche ModeもNine Inch Nailsも、これ以前からアルバム(ベストアルバムも含め)を何枚か聴いていて、元々そこそこ好きだったという点です。それがBUCK-TICKにハマったことで「あの辺もう一回ちゃんと掘ってみよう。まだ聴いてないアルバムも聴いてみよう」となり、今回あらためてハマったという流れ。同じ音楽でも、時期によってハマるときとハマらない時があって、タイミングが自分のモードとピタッと合うとイッキにガーっと盛り上がるっていうのは本当に音楽(に限った話ではないけど)の面白いところだよなと思います。

その他の作品も言及しておこう…26位は1999年に放送されたTVアニメ「∀ガンダム」のサントラ。この作品はガンダムシリーズの中でも異色で、牧歌的(「世界名作劇場」的な)雰囲気を醸しつつ、産業革命の起こった18世紀半ばから19世紀頃に似た世界を舞台に、何千年にも亘る人類の歴史を描いた「輪廻」をテーマにした壮大な物語なのだけど、とにかくその劇中で流れる音楽が素晴らしかった。ハリウッドのスペクタクル映画のサントラもかくやといったような重厚なオーケストラに加え、ジャズやドラムンベース、アンビエント、フォーク、エレクトロ、民族音楽といった多種多様な音楽がそれぞれのシーンに見事にマッチしていて、その大部分を手掛けた菅野よう子さんの才能には感服するばかり。3枚まとめて聴いていたので順位もまとめさせてもらいました。

あいみょんは今年出たメジャー2nd『瞬間的シックスセンス』がとても良かったので前作もということで。U2は来日公演の予習として。米津玄師はミーハー心から。中村佳穂は去年『AINOU』が良かったので、これもあいみょん同様に前作をと。NOKKOは今年の6月にやった平成の…じゃない、1989年1月~2019年4月のJ-POPベスト・ソング100を考える流れで聴きたくなって購入。

というわけで、2019年は新譜と同じくらい旧譜もアツい、そして濃かった一年でした。さて、いよいよ明日はBUCK-TICKのライブに初参加してきます。ゴシックアイメイクでもしていくか…。
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