2012年11月04日 (日) | 編集 |
こんばんは。少し、更新が開いてしまいました。
このブログを見に来てくださっている方、ありがとうございます。
今日はなんとか、更新です。
10月25日(木)放送の、NHK「おはよう日本」を見ていました。
「無料低額診療制度」という、厚生労働省で行っている事業の紹介です。
NHKが取材に行ったのは、高知県の潮江診療所。
病気療養をする必要のある人が、「お金がない」という理由で通院できないという事態をなくするため、医師が患者にその制度の存在を教え、制度を利用して通院を続けてください、と言っていました。
NHKが取材したのは、70代くらいと思われる男性でした。
胸膜炎を患っています。
制度を利用するようになったいきさつについて。
男性には長女がいたが、長女は数年前に脳梗塞で50歳で亡くなり、その後、
男性の妻も、亡くなる。
そして男性は、自分の収入の、月10万円で暮らすようになった、ということです。
胸膜炎を患うようになったが、通院してこない男性に対して医師が、「なぜ病院に来ないのか」と尋ねると、「お金がないので」ということだったので、
無料低額診療制度を男性に教え、治療が再開できるようになったそうです。
詳しくは、こちらのHPを。
→全日本民医連 無料・低額診療事業 制度の説明
上のHPの中の、
無料・低額診療制度の利用方法より、引用(【 】部分)。
対象になるのは、
【経済的な理由で医療機関にかかれない方が対象です
(例)失業中、ホームレス、ネットカフェ難民、低所得、DV被害者、外国人】
とのこと。
また、注意する点があります。「無料・低額診療制度の利用方法」より。
【※無料・低額になるのは、あくまで実施医療機関でのお支払い分です。薬局でのお支払いや、健康診断・診断書など保険のきかない部分は対象となりませんのでご注意ください。】
ということです。
----------------------
この男性以外に、無料・低額診療制度を利用している女性への取材が、
印象に残りました。
女性は70歳。
既婚・子どもはなく、夫の他界後、一人暮らしだそうです。卵巣の腫瘍が見つかったがお金を工面できず、手術代10万円を貯めるために、1年間、無理を重ねながらお弁当を作る仕事をしたそうです。
書いていて前後しますが、
NHKが取材した二人の患者さんについて、NHKのサイトにありました。
ここです。→孤立する高齢者 医療支援の課題
(竹下さんという)70歳の女性の言葉。
【竹下さん
「最後まで自分でやれるところまではやっていかないと。
まだ働けるのに、おなかが痛いからとお金を下さいと(頼みに)行けない。」】
「今は生活保護で暮らしている」という女性ですが、
ここまでしないと、医療にたどり着けない現実があるんだ・・、と、
私は茫然としてしまいました。重い気分になりました。
そして、上のNHKのサイトより、一部転載しますが、
潮江診療所事務長 浜田正道さん
「お金の切れ目が命の切れ目、命がお金で左右されてはいけない。
社会全体で考えなくてはいけない。」
と、番組で紹介した高知県の病院の医師が言っていますが、
本当にその通りといえばその通りで、「お金の切れ目が・・・」
ということはあると思いました。
(この言葉を、私は、生活保護に関してツイッターで使わせてもらいました。
「お金が無い=命を落とす」)
ちょっとまた別問題になりますが、生活保護について。
生活保護も、自分の知り合い(話すことはほとんどないが)を見ていて思うけれど、「言ったもの勝ち」「声を大きくしたもの勝ち」なんですよね。
ここで私が言いたいのは、「声を大きくして『生活保護で助けてほしい』ということが悪い」、ということではない。むしろ、「自分はこういう理由で生活が大変だから、役所に相談に来たのだ」ということを、訴えるべき。
問題は、「そこまで声を大きくして訴えないと受理されない」(そういう役所ばかりではないだろうが、全国の報道を見るにつけ、そう感じる)、ということです。
「仕事は探してみましたか」という、係の人のその一言を聞いただけで、「ああ、まだ生活保護に頼ってはダメだ、頑張らなきゃ」と思ってしまう人もいるだろう。それで餓死や凍死の人を出すのを繰り返すようでは、いざという時に自分もそうなる社会ということなので、私は、そんなのは嫌です。
このブログを見に来てくださっている方、ありがとうございます。
今日はなんとか、更新です。
10月25日(木)放送の、NHK「おはよう日本」を見ていました。
「無料低額診療制度」という、厚生労働省で行っている事業の紹介です。
NHKが取材に行ったのは、高知県の潮江診療所。
病気療養をする必要のある人が、「お金がない」という理由で通院できないという事態をなくするため、医師が患者にその制度の存在を教え、制度を利用して通院を続けてください、と言っていました。
NHKが取材したのは、70代くらいと思われる男性でした。
胸膜炎を患っています。
制度を利用するようになったいきさつについて。
男性には長女がいたが、長女は数年前に脳梗塞で50歳で亡くなり、その後、
男性の妻も、亡くなる。
そして男性は、自分の収入の、月10万円で暮らすようになった、ということです。
胸膜炎を患うようになったが、通院してこない男性に対して医師が、「なぜ病院に来ないのか」と尋ねると、「お金がないので」ということだったので、
無料低額診療制度を男性に教え、治療が再開できるようになったそうです。
詳しくは、こちらのHPを。
→全日本民医連 無料・低額診療事業 制度の説明
上のHPの中の、
無料・低額診療制度の利用方法より、引用(【 】部分)。
対象になるのは、
【経済的な理由で医療機関にかかれない方が対象です
(例)失業中、ホームレス、ネットカフェ難民、低所得、DV被害者、外国人】
とのこと。
また、注意する点があります。「無料・低額診療制度の利用方法」より。
【※無料・低額になるのは、あくまで実施医療機関でのお支払い分です。薬局でのお支払いや、健康診断・診断書など保険のきかない部分は対象となりませんのでご注意ください。】
ということです。
----------------------
この男性以外に、無料・低額診療制度を利用している女性への取材が、
印象に残りました。
女性は70歳。
既婚・子どもはなく、夫の他界後、一人暮らしだそうです。卵巣の腫瘍が見つかったがお金を工面できず、手術代10万円を貯めるために、1年間、無理を重ねながらお弁当を作る仕事をしたそうです。
書いていて前後しますが、
NHKが取材した二人の患者さんについて、NHKのサイトにありました。
ここです。→孤立する高齢者 医療支援の課題
(竹下さんという)70歳の女性の言葉。
【竹下さん
「最後まで自分でやれるところまではやっていかないと。
まだ働けるのに、おなかが痛いからとお金を下さいと(頼みに)行けない。」】
「今は生活保護で暮らしている」という女性ですが、
ここまでしないと、医療にたどり着けない現実があるんだ・・、と、
私は茫然としてしまいました。重い気分になりました。
そして、上のNHKのサイトより、一部転載しますが、
潮江診療所事務長 浜田正道さん
「お金の切れ目が命の切れ目、命がお金で左右されてはいけない。
社会全体で考えなくてはいけない。」
と、番組で紹介した高知県の病院の医師が言っていますが、
本当にその通りといえばその通りで、「お金の切れ目が・・・」
ということはあると思いました。
(この言葉を、私は、生活保護に関してツイッターで使わせてもらいました。
「お金が無い=命を落とす」)
ちょっとまた別問題になりますが、生活保護について。
生活保護も、自分の知り合い(話すことはほとんどないが)を見ていて思うけれど、「言ったもの勝ち」「声を大きくしたもの勝ち」なんですよね。
ここで私が言いたいのは、「声を大きくして『生活保護で助けてほしい』ということが悪い」、ということではない。むしろ、「自分はこういう理由で生活が大変だから、役所に相談に来たのだ」ということを、訴えるべき。
問題は、「そこまで声を大きくして訴えないと受理されない」(そういう役所ばかりではないだろうが、全国の報道を見るにつけ、そう感じる)、ということです。
「仕事は探してみましたか」という、係の人のその一言を聞いただけで、「ああ、まだ生活保護に頼ってはダメだ、頑張らなきゃ」と思ってしまう人もいるだろう。それで餓死や凍死の人を出すのを繰り返すようでは、いざという時に自分もそうなる社会ということなので、私は、そんなのは嫌です。
この記事へのコメント
無料低額診療事業が山梨でも始まった、と記事にしたことがあります。
2010.08.03
http://ictkofu.blogzine.jp/kofu/2010/08/post_ec24.html
現在の山梨県内状況は知りませんが、この記事では
> 山梨県内では初めて甲府共立病院を中核とする山梨勤医協(山梨勤労者医療協会)が「赤ひげ」を始められたということですね。 ---と書いていました。
行政主導のシステムではないと、この時は感じました。
私は健康保険を使えない時期が数年ありました。幸いにも当時は身体に支障無く病気もせず地獄から這い上がれたので幸運でした。
それでこんなブログ記事を残した記憶があります。
私は健康保険料とは one for all, all for one の意味と理解していますが、一番必要とする人々の役に立たないらしい行政のあり方に、いつも疑問をいだいています。
2010.08.03
http://ictkofu.blogzine.jp/kofu/2010/08/post_ec24.html
現在の山梨県内状況は知りませんが、この記事では
> 山梨県内では初めて甲府共立病院を中核とする山梨勤医協(山梨勤労者医療協会)が「赤ひげ」を始められたということですね。 ---と書いていました。
行政主導のシステムではないと、この時は感じました。
私は健康保険を使えない時期が数年ありました。幸いにも当時は身体に支障無く病気もせず地獄から這い上がれたので幸運でした。
それでこんなブログ記事を残した記憶があります。
私は健康保険料とは one for all, all for one の意味と理解していますが、一番必要とする人々の役に立たないらしい行政のあり方に、いつも疑問をいだいています。
☆ictkofuさん、コメントありがとうございます!
お返事が遅くなってしまい、申し訳ないです。
> 私は健康保険を使えない時期が数年ありました。幸いにも当時は身体に支障無く病気もせず地獄から這い上がれたので幸運でした。
> それでこんなブログ記事を残した記憶があります。
そうだったのですね。大変でしたね・・。
> 私は健康保険料とは one for all, all for one の意味と理解していますが、一番必要とする人々の役に立たないらしい行政のあり方に、いつも疑問をいだいています。
でも本当に、おっしゃるように、「幸運」というか、健康が「運不運」で決まるというか、
そういうところがありますよね。
NHKのテレビで見ていたケースも、もっと早く制度を使えたら・・
と思いました。
ちょっと話は違って、生活保護の話ですが、
もう、いくら窓口に行っても、「死にそう」とか「ギリギリ」にならないと保護の対象にならないというのが、「棄民」だと感じます。それはさらに加速しています。
そして、制度を利用する人を「なんで真面目に働いている方が所得低いんだ」、と、バッシングする・・。それは政府の政策が悪いのに政府を批判せず、立場の弱い方に矛先が行く。
ギスギスしています。
お笑い芸人の河本さんの件を非難した国会議員(片山さつき)、それを大々的に取り上げた報道機関は恥を知れ、と言いたいです。
なんだかちょっと、まとまらず。。すみません・・。
ictkofuさん、ありがとうございます!
お返事が遅くなってしまい、申し訳ないです。
> 私は健康保険を使えない時期が数年ありました。幸いにも当時は身体に支障無く病気もせず地獄から這い上がれたので幸運でした。
> それでこんなブログ記事を残した記憶があります。
そうだったのですね。大変でしたね・・。
> 私は健康保険料とは one for all, all for one の意味と理解していますが、一番必要とする人々の役に立たないらしい行政のあり方に、いつも疑問をいだいています。
でも本当に、おっしゃるように、「幸運」というか、健康が「運不運」で決まるというか、
そういうところがありますよね。
NHKのテレビで見ていたケースも、もっと早く制度を使えたら・・
と思いました。
ちょっと話は違って、生活保護の話ですが、
もう、いくら窓口に行っても、「死にそう」とか「ギリギリ」にならないと保護の対象にならないというのが、「棄民」だと感じます。それはさらに加速しています。
そして、制度を利用する人を「なんで真面目に働いている方が所得低いんだ」、と、バッシングする・・。それは政府の政策が悪いのに政府を批判せず、立場の弱い方に矛先が行く。
ギスギスしています。
お笑い芸人の河本さんの件を非難した国会議員(片山さつき)、それを大々的に取り上げた報道機関は恥を知れ、と言いたいです。
なんだかちょっと、まとまらず。。すみません・・。
ictkofuさん、ありがとうございます!
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2012/11/20(火) 02:57:28 | まっとめBLOG速報
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