最近は連日35℃超えの日々でしたが、昨日、今日と比較的涼しかったです。
といっても夏は暑い!まだまだ、暑さが続きます。
そこで、ページをめくると涼しそうな(寒そうな)写真がたくさん載っている写真集を、
眺めています。
雪の中にいる、オオカミたち。
写真家のジム・ブランデンバーグさん著の、
「BROTHER WOLF」(ブラザー・ウルフ)という本(中古)の紹介です。(6月に購入)

(1995年3月/講談社/写真・文…ジム・ブランデンバーグ)
「犬とオオカミはは同じ先祖である」、というのを最初に知ったのは、
平岩米吉さんの本です(以前にもブログで書きました)。
![]() | 犬の生態 (1989/05) 平岩 米吉 商品詳細を見る |
「犬の先祖は狼」、という言い方もされていますが、(検索したら、『オオカミは犬の祖先ではないと判明!』(最新の情報かもしれない)というのもあった)とにかく私は、(私は、です)
「犬とオオカミは似ている。そっくりと言ってもいいくらい。シベリアンハスキーとかシェパードは、大きさからして特に似ている。犬の延長みたいな感じが強いわ」という感じで、
オオカミ≒超大型犬と自分の頭の中では思っていて、「分かっているからいいや」と、
平岩さんの本の、オオカミに関する部分、流し読みしかしていませんでした。
ところが数年前。オオカミと人間が仲良くしている動画を発見。
で、見てみたら。
オオカミたち、カメラを持っている人とじゃれているのですが、
オオカミの「声」が、犬が「ハッハッ、ハーッ」というような息の音ではなく、
どう聞いても「唸っている」声・・・。
ガルルルルルル…フガルルルルr…
そんな感じです。
写真家のMonty Sloanさんと狼たち。(多分、この動画か同じようなもの)
↑ オオカミたち、唸っています・・。
これを見て、「オオカミは犬の延長ではないな・・・大きい犬だと思っていたけど・・
これは、熊より危険かも・・・」
と、感じました。(のん気だった私)
(熊に襲われても、リュックでも何でも持っているものを投げたり、少しでも自分を大きく見せようとすれば何とかなるイメージ)(←その考えものん気だが)(けれどオオカミは、それじゃ納得しなさそう。群れでいるし頭もよさそう…集団でオオカミに襲われたら、ひとたまりもない・・怖)
と、思いました。
すみません。本の紹介なのに、前振りが長すぎました。
「BROTHER WOLF」、32センチ×25センチ、大型本で紙質がよく、
写真は、どれも良いと思いました。
オオカミがかっこいいです。(この本に出てくるのは、北米の「シンリンオオカミ」)
長く鋭い牙をむき出しにした表情、獲物を追う鋭い目つき、・・・
写真を見るだけでため息をついてしまい、言葉では説明できない魅力にとりつかれます。
「BROTHER WOLF」の序文に、作家の椎名誠さんの言葉がありますが、
椎名さんはモンゴルで見た(そこではモンゴル人がオオカミを捕まえてきて、飼っていたそうです)オオカミを、
『まだ子どもだ、というのだがとてもそのようには見えない骨太の立派な身体と、狼の真髄ここにありといったような一切の妥協を拒む鋭い目をしていた』と表現しています。
モンゴルでは、野生のオオカミの遠吠えも聞こえてきたそうです。
狼の『一切の妥協を拒む鋭い目』・・・・憧れます!(余談ですが私は妥協だらけの人間)
「BROTHER WOLF」、購入してから写真は何度も何度も見ましたが、
ジムさんの文章は、ざっと読んだ程度。
「オオカミは犬の先祖である」という項、近年の北米にいるオオカミの保護状況、
獲物の存在を知らせる「ワタリガラス」と狼との関係も書かれている。
私が一番心に残ったのは、
「オオカミは犬の先祖である」の項の106ページの部分です。
一部抜粋して転載させていただきます。===========ここから。
「まちがいなく、オオカミはイヌではない。はるか昔に気質が変化している。だからこそ私は、狼を愛玩動物として飼おうとする試みを許せないし、オオカミとイヌの人工交雑も気にいらない。家畜化の長い過程を今また繰り返す必要などないし、とにかく、それは数世代以上かけても、異種交配によっても、やり直すことなどできはしない。狼の太古の知能に触れたり、狼と一緒の暮らしを考える楽しさが、人々に狼やその雑種を飼ってみようという気を起こさせたことを否定しようとは思わない。しかしその試みは、あまりにしばしば悲しい結果に終わっている。大型の動物はときとして、かなり攻撃的になるため、所有者はうんざりし、殺してしまうか、檻に入れてしまう。なかには、こうした不幸な動物を自然界に解き放とうとさえする人もいるが、自然の中では、かれらは死ぬか、家畜を殺すようになるかであり、こうした強奪がしばしば狼のせいにされてきた。」
====================転載ここまで。
「BROTHER WOLF」は1995年の本ですが、その後出版されたオオカミ関連の本をネットで探して要旨だけを見たり、またはテレビの海外ドキュメンタリーで見たところ、
北米の「イエローストーン保護地区」の、発信機をつけられたり学者に観察されているオオカミ以外にも、ウルフパークのような広大な、飼育施設のような場所にも、オオカミもいるということが分かりました。
(「保護」下にはなく、まったく野生の群れの狼もいるという話もあります)
上の、ジムさんの言葉のこの部分:狼の太古の知能に触れたり、狼と一緒の暮らしを考える楽しさが、人々に狼やその雑種を飼ってみようという気を起こさせたことを否定しようとは思わない。しかしその試みは、あまりにしばしば悲しい結果に終わっている。
とても、いろいろ考えてしまいました。
と、書き出すとまとまらなくなるオオカミ談義ですが、
ここで私はふと、前述の犬の研究家・平岩米吉さんの著書を思い出しました。
ジムさん:『だからこそ私は、狼を愛玩動物として飼おうとする試みを許せないし、』
はい、、それは私も同意です。
・・・って、アレッ。平岩さん、確か自分の家でオオカミ飼ってなかった!?
あわてて、本棚から本を取りに走りました。
あった。平岩さん、オオカミを飼育していました。飼い馴らしている!?
「第一章:犬の先祖」の中の[オオカミの性質]の中で【オオカミの馴れた例】
で、
↓ p34.図 11 著者の馴らしたオオカミ

と、ちょっと小さめなオオカミと戯れています。とても嬉しそうな平岩さん。
平岩さんは1898年(明治30年)生まれですから、
この写真、30歳としても、1928年 (昭和3年)くらいかな。
いっしょに映っているオオカミは、p24の図6でチョウセンオオカミの子(平岩さん飼育)の子供のころの写真が映っているので、チョウセンオオカミかと思われます(チョウセンオオカミが今は生息しているのかどうか、不明です。調べていません)。
平岩さんの「犬の生態」、研究もさることながら、犬が好きで好きでたまらない、
という雰囲気が伝わってきます。
というわけで、ちょっとグダグダになってしまいましたが、紹介終わります。
そして、ちょっと余談。
モンゴルで思い出したのですが、オオカミではないのですが、
牛の生首を拾ってきたという、モンゴルの犬。
ブログ:夕暮菜日記(麻生さん)より、『蒙古単車紀行譚8/20-21』(2008年08月30日)
(この記事よく覚えています。リンクさせてもらいました)
何の種類の犬か分からないですが、大型犬かな。
牛の頭なんて相当重いだろうに、
可愛い顔をしていながら、なかなかワイルドだなぁと思いました。(^^)
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※この記事のカテゴリ、「どっちでもいい話」になっていましたが、
「好きな詩・歌・本・絵」のカテゴリに変更しました。(8月3日)
この次の更新、なるべくそんなに間を開けずに書きたいと思っています。
作家の辺見庸さんのブログで7月上旬に知ってから、気になっていたことです。
日中戦争のきっかけになった、「盧溝橋事件」について。
辺見庸ブログ「私事片々」
の、
2014年7月8日付の、辺見さんの日記より、一部抜粋、転載します。
=====================ここから。
・ニッポン外務省のホームページをみて仰天した。絶句。みまちがいとおもい、目をこすった。新たな対中戦争がはじまっている。あるいは、日中戦争はいまもまだつづいているのだ。「盧溝橋事件の発生」にかんし外務省はいう。1937当時の外務省ではない。2014年現在の外務省が、である。「昭和12年7月7日、北京郊外で日中間に軍事衝突(盧溝橋事件)が発生しました。日中外交当局は南京で善後処理交渉を行いましたが、事件の責任の所在をめぐって双方の主張は平行線をたどりました。現地では両軍の間に停戦合意が成立しましたが、中国政府は関東軍の山海関集結に対抗して華北方面へ中央軍を北上させたため、17日、日本は中国政府に対して、挑戦的言動を即時停止し、現地解決を妨害しないよう要求しました。これに対し中国側は19日、日中同時撤兵と、現地ではなく中央での解決交渉を求めました。その後、北京周辺で日中間の軍事衝突事件が相次いで発生したため、27日、日本政府は自衛行動をとるのやむなきに至った旨を声明、翌28日、華北駐屯の日本軍は総攻撃を開始し、31日までに北京・天津方面をほぼ制圧しました」。中国による「挑戦的言動」「現地解決を妨害」という事態があり、ゆえに「日本政府は自衛行動をとるのやむなきに至った」「日本軍は総攻撃を開始」云々というロジックは、77年前、すなわち、「大日本帝國」の国号時代とかわってはいない。ここからはニッポンによる中国の侵略、軍事占領、半植民地化という重大な歴史的事実が、ごそっとえぐりとられている。なんということだろう。
======================転載ここまで。
そして、外務省のページ。
外務省外交資料館 特別展示 日中戦争と日本外交
上の外務省のページを見ると、
『日本政府は自衛行動をとるのやむなきに至った旨を声明,』
と書いてあります。
私の感想ですが、
文章の書き方としては、句読点に「、」を用いずに「,」(カンマ)
を使っているのでとても読みにくいし、『自衛行動をとるのやむなきに至った』
という部分が、現在使われている口語体ではなく、
急に文語体の文体になっていて、意味も伝わりにくく感じます。
外務省は、わざと、ぼかしたいのだろうか。そう勘ぐってしまいます。
そして、その言い方というよりも、
「これはどこかの右翼団体か、靖国神社のHPなのだろうか?」
と思ってしまうくらい、盧溝橋事件についてあまりにも「日本目線」で書かれている(「日本外交」なら「日中外交」でもあるべきだが)のが、私は良くないと思いました。
要するに、外務省のこのページはお粗末です。
ただ、お粗末で片付けるには、「歴史認識」ということでは重大です。
戦争はいつも、「自衛のため」という名目で、組織の有力者が始めます。
犠牲になるのは、ほとんど一般市民です。
日本の外務省のHPにこんなことが書かれていることを、辺見庸さんのブログを見なければ、
私は知らないままでいたのではないだろうか。知らない人が多いと思います。
この前の続きを、と思ったのですが、今日は山梨のニュースを。

甲府市・笛吹市・山梨市・甲州市の4市から排出される一般廃棄物(甲府市議会議員・「野中一二のページ」より)を処理するためのごみ処理施設が着工されることになり、7月8日に施設建設現場で安全祈願祭が行われました。
参照:甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合
【甲府市議会議員「野中一二(いちに)」のページ】の組合議会の報告 2009-10-20によると、
『甲府・峡東地域においては、各々の市、一部事務組合で稼働中のごみ処理施設の老朽化、さらには、それぞれの使用期限の問題から、新たなごみ処理施設の建設の必要性に迫られている中、平成17年12月26日、山梨県より甲府・笛吹・山梨・甲州の4市に対して「山梨県ごみ処理広域化計画Cブロック構想」に沿う形で、4市が共同してごみの広域的中間処理施設の建設を進めるよう要請があった。』
2005年くらいから、新しいごみ処理施設の建設が必要で、そして計画し、
7月8日に着工した、ということです。
テレビニュース(UTYかYBS)では、ごみ処理施設の稼働は、
20年を予定している、と伝えていました。
ごみが一日にどのくらい排出されるかというと、日本では、「一人当たり約1キロ」というのを以前新聞で見たことがありますが、今ネットで調べたら、だいたい、そのくらいのようです。
私は1年くらい前、我が家では一日にごみをどのくらい出しているのだろうと思い、
重さを量ってみたことがあります。
一週間集め、7で割ると約450gでした。一人当たり、225g。
意外と少ない。プラスチック類はリサイクルに、生ごみは全てではないけれど、畑に捨てたりしているから、だろうか。
しかし、年間にすると一人82kgです。
日本全国には、約1800基のごみ焼却施設があるそうです。
(情報はネットより。もっと多いかもしれないです)
規模の大きさが不明なので単純に比べていいのか分からないのですが、
1800基、というのは世界で一番多いそうです。
あるジャーナリスト(名前は失念しました)は、
日本はごみを減らす方には行かず(ドイツのようにもっと徹底してリサイクルとか、デポジット制にするとか)、
焼却炉の性能を上げる方向に向かってしまった、と、新聞だったと思いますが、
書いていました。
人口が減っていくといっても、ごみは出ます。
リサイクルについては、現在、報道にはあまり上がりません。
不明な部分が多いと感じます。
ドイツで数年暮らした方のブログを見ましたが、こんなことを書かれていました。
「日本のデパ地下のお惣菜の入れ物、しっかりしたプラスチックで、捨てるのがもったいない」
といった内容でした。
私も、たまにスーパーでお惣菜やお弁当を買ったりします。
容器が立派過ぎるので、そのまま捨てるのをためらいます。
洗ってリサイクルステーションに出しますが、そのプラスチックが本当に活かされているのか、
それは確認したことがないです。
拍手と拍手コメントを、ありがとうございます!
以下、「続きを読む」で返信させていただきます。
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今日は、先月18日に東京都議会で起きた、女性意議員への「セクハラヤジ」について。
塩村文夏都議に「産めないのか」とセクハラやじ
The Huffington Postより。
(投稿日: 2014年06月19日 11時31分 JST 更新: 2014年06月19日)
==============ここから引用。
東京都議会の本会議で6月18日、みんなの党会派の塩村文夏(あやか)議員(35)が、一般質問で妊娠、出産、不妊に悩む女性への支援の必要性を訴えた際、男性の声で「自分が早く結婚すればいい」「産めないのか」などのヤジが飛んだ。朝日新聞デジタルなどが報じた。
==============引用ここまで。
これは、テレビや新聞報道でも詳しく伝えられているので、ここでの詳細はこれまでにとどめますが、まずひとつ言えることは、これは重大なセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)です。女性への侮蔑・軽蔑です。
その野次が飛ばされた時に起こった笑いは、陰湿な笑いです。
この後の、世間というか世の中の反応は。
主に女性たちだと思いますが、男性も、怒りをあらわにしました。
ネットでは、抗議の署名が何万と集まりました。
ただ、ちょっと気になったことが。
野次を飛ばした自民党議員の資質を問うよりも、塩村議員を責めるような論調が多い気もしました。しかも、塩村議員の過去の経歴などについて、です。
「そういうことを言われても仕方のない人」として考える人が意外と多いことに、
私は、戸惑いを覚えました。
そして、集団的自衛権行使容認を閣議決定、という大きなニュースが出るまで、
このことは、夫と一緒に見ている朝のテレビニュースでも扱っていました。
夫には、それまで何回か、自民党議員が塩村都議にセクハラ野次を飛ばしたことについて、
「どう思うか」と聞いてみました。
その度に、「あのおねーちゃん(塩村都議)にも悪いところがあったと思うよ。なんか、1500万だか?ふんだくったとか。けっこうな人らしいよ」というような答え。
私は、(塩村さんを「おねーちゃん」と呼ぶことはどっちでもいいが、)
「でもあの人(塩村さん)は、有権者から選ばれた議員なんだよ。あの人の過去がどうだこうだ、というのは関係ないと思う」というところで、そのときは話はそこで終わりました。
そして、6月30日朝。
また、朝の時間帯にそのことを伝えていて、夫が同じようなことを言ったので、
「あのさ、(詳細は省きますがこれは実話です)昔、私が二人目を流産したときに、まだ10日も経たないうちにお姉さん(義理姉)の実家に行ったでしょ。その時に、「また次(の子ども)がんばれよ」と、皆の前で茶化されて笑いものにされて(もっとひどいことも)言われたんだけど、私は黙って我慢したの。それと同じことだよね。と思うんだけど。
私は、塩村都議の過去とか、どういう人か関係ないと思っている。興味もない。
塩村さんと自民党の鈴木都議の個人間の問題ではない。」
と私は返事をしたのですが、夫は納得がいっていないようでした。
(下線は、重要な部分ですので、下線を引きました)
そして、これは週刊新潮の見出しについての、私のツイート(7月3日)です。
これは週刊新潮の何月何日号か分からないのですが、ひどいです。
この、見出し。これが電車の中にぶら下がっているのだから、嫌になる。
pic.twitter.com/6WOOauYYbA
— ゆうこkuma JAPAN,NO WAR (@upishi1970c) 2014, 7月 4
↑(7月3日号でした。
ちなみに、新潮については、「私は、松本サリン事件で河野義行さんを犯人扱いして以来、新潮を買っていません」と言っている方がいる。web上でその方は、2回は言及している(私はそれで初めて、新潮が事件後に「毒ガス事件発生源の怪奇家系図」という記事を書いたことを知った)。私も、週刊新潮は買わない)
(ここに、ネットでの反応として13行の記事を書いたのですが、
冗長になってしまったため、「続きを読む」に移しました。(7月5日18:11))
今、書いていて余計に気分が滅入ってきました。
鈴木章浩都議の謝罪会見やりとり 「早く結婚して頂きたくて」【セクハラやじ】
↑ 鈴木議員のこの発言もまた、セクハラじゃん・・と思いました。
「セクハラ野次」問題ですが、根が深いな、と思っています。
セクハラとはまた違いますが、
関連して私が気になっているのは、雅子皇太子妃のことです。
続きは、また書きます。
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