2014年09月20日 (土) | 編集 |
(いわゆる)「従軍慰安婦問題」=戦争中に日本軍が、日本の植民地や侵略・占領した土地で、女性をだまして連行し、日本軍兵士を相手に性的労働を強制したこと、
と私はとらえています。(そして、無かった事にしたい勢力がいる、とも感じています。)
従軍慰安婦問題についての記事で朝日新聞社が批判されていますが、それについて、
私の考えを書きます。
今年8月5日6日付の朝日新聞朝刊に、過去に朝日新聞が報じた、従軍慰安婦問題記事について、慰安婦問題取材班が記事を書いています。
5日の1面・「慰安婦問題の本質 直視を」の趣旨は、おおよそ次の3点です。
・朝日新聞の過去の従軍慰安婦報道の中に、一部、事実関係の誤りがあった。
・ただし、一部誤りがあるからといって、
従軍慰安婦問題は捏造である、という議論には同意できない。
・『戦時下での女性に対する性暴力をどう考えるかということは、今では国際的に女性の人権問題という文脈でとらえられています。慰安婦問題はこうした今日的なテーマにもつながるのです。』(←『』内は紙面のまま)
8月5日付に、朝日新聞がこのような声明を載せるに至ったのは何がきっかけだったかというと、今ちょっとネットで調べてみたのですが、2,3のサイトに行き当たりました。
読売新聞の社説欄で(おそらく)2013年の11月1日に、
「いわゆる従軍慰安婦問題が日韓両国間の外交問題になったのは、1992年の
【朝日新聞】の報道が発端だ。旧日本軍に関し、『主として朝鮮人女性を挺身隊の名で
強制連行した』などと事実関係を誤って報じたもので、これを受けて韓国で
日本への反発が強まった」
という、朝日新聞への批判が載ったようです。
(社説は、読売オンラインにはないので、
日本を愛する島根女性の会から県議会議長宛て抗議文)(2014年6月24日の書き込みより)
こちらから、太文字部分を転載させていただきました。)
問題は、過去に朝日が取材して記事にした従軍慰安婦報道の中に、誤りの記事があったということです。
8月5日付、16面の【「済州島で連行」証言--裏付け得られず虚偽と判断】。
「吉田清治氏という人物の”慰安婦証言”を朝日新聞では80年代から90年代にかけて記事で取り上げたが、吉田氏の証言は虚偽であった」という趣旨の、説明記事。
【読者のみなさまへ】の部分を転載します。太文字部分。
吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました。
ということで、従軍慰安婦の吉田清治氏の証言が虚偽だったのは確定らしいです。
吉田清治氏の証言については、
吉田氏は93年5月、吉見義明・中央大教らと面会した際、「(強制連行した)日時や場所を変えた場合もある」と説明した上、動員命令書を写した日記の提示も拒んだといい、吉見氏は「証言としては使えないと確認するしかなかった」と指摘している=(吉見義明・川田文子編【「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実】大月書店、1997)年(8月5日紙面 「済州島で連行」証言--裏付け得られず虚偽と判断 よりそのまま抜粋)
ということで、1993年にはすでに、信用できない証言だったのではないかと思いました。
私は今回、疑問がある証言にもかかわらずなぜここまで長引いたのかと思っていますが、
朝日新聞が「過去の朝日の従軍慰安婦報道については一部誤りがあった」と認めて記事を取り消すと宣言したことについては、良かったと思います。
ただし、私は5日の分しか紙面を読んでいないものの、朝日新聞の編集者が、吉田清治氏の証言が誤りだと気づくのに遅れた原因が、やはりいまひとつ、よく分からないという面は残ります。
そして、「よくないな」と思ったのは、他の報道機関や「世論」の反応です。
なぜよくないか。
今回の朝日の記事は、「一部に誤りがあった」という説明なのに、他の報道機関では「朝日の従軍慰安婦報道そのものが誤りだった」とも受け取れるような反応で、しかもそれが過剰だと感じます。
で、さらに「変だ」としか言いようがないのが、安倍首相や自民党の政治家の反応。
安倍首相 朝日新聞に注文「世界に向かって取り消しを」[2014年9月14日、スポニチ。より、転載。
ここから。================
安倍晋三首相は14日のNHK番組で、朝日新聞が従軍慰安婦の一部報道を取り消した問題をめぐり、朝日新聞に対し「世界に向かって取り消していくことが求められている」と指摘、事実関係を国際社会に説明すべきだとの認識を示した。「事実ではないと国際的に明らかにすることを、われわれも考えなければならない」とし、政府としても対応する意向を明らかにした。
自民党の稲田朋美政調会長はフジテレビ番組で「誤報を放置してきたのは不作為による虚偽(報道)と言っても過言ではない。おわびではなく、日本の名誉回復のため、何をするかを発信すべきだ」と注文した。
次世代の党の平沼赳夫党首はNHK番組で「国益に相当大きな悪影響を与えており、真相を究明しなければならない」と述べ、朝日新聞関係者を国会に参考人招致する必要性を強調した。
===================ここまで。
首相の、『朝日新聞に対し「世界に向かって取り消していくことが求められている」』
というのは、意味不明です。
何を取り消すのか。従軍慰安婦の存在そのものを?
稲田朋美政調会長の、『誤報を放置してきた』は間違っていない、そのとおりです。
しかし『日本の名誉回復のため、何をするかを発信すべきだ』、というのが意味不明です。
それ以前に、首相や稲田さんに、記者がどのように質問をすればこういう発言が出てくるのか。
ネットで一般の人たちの反応を見ていて思うのは、従軍慰安婦の問題よりも朝日の一部誤報を叩くのが目的のようになっていて、「朝日を叩くのが目的」の人たちの中には、人権という観点は一切欠けているのではないか・・ということです。それは強く感じます。
日本軍が慰安所や従軍慰安婦に関係していたか、は、
「中曽根康弘 従軍慰安婦 証拠」で検索すると、ネットに関連情報が出てきます。
朝日新聞では1987年頃~1988年頃にかけて、だったと思います。
読者の戦争体験のコーナーを声欄の横に設け、連載しました。
その後、「戦争」という題名で単行本で上下巻が発行され、私はそれを全部読みました。
どの体験も、生々しく胸に迫るものがありましたが、その中でも特に忘れられない話を、
次回のブログで書こうと思っています。
重い話なのですが、「戦争体験者がいなくなってしまう」と嘆く前に、
私の感想、思いを、こんな小さなブログではありますが、残そうと思います。
と私はとらえています。(そして、無かった事にしたい勢力がいる、とも感じています。)
従軍慰安婦問題についての記事で朝日新聞社が批判されていますが、それについて、
私の考えを書きます。
今年8月5日6日付の朝日新聞朝刊に、過去に朝日新聞が報じた、従軍慰安婦問題記事について、慰安婦問題取材班が記事を書いています。
5日の1面・「慰安婦問題の本質 直視を」の趣旨は、おおよそ次の3点です。
・朝日新聞の過去の従軍慰安婦報道の中に、一部、事実関係の誤りがあった。
・ただし、一部誤りがあるからといって、
従軍慰安婦問題は捏造である、という議論には同意できない。
・『戦時下での女性に対する性暴力をどう考えるかということは、今では国際的に女性の人権問題という文脈でとらえられています。慰安婦問題はこうした今日的なテーマにもつながるのです。』(←『』内は紙面のまま)
8月5日付に、朝日新聞がこのような声明を載せるに至ったのは何がきっかけだったかというと、今ちょっとネットで調べてみたのですが、2,3のサイトに行き当たりました。
読売新聞の社説欄で(おそらく)2013年の11月1日に、
「いわゆる従軍慰安婦問題が日韓両国間の外交問題になったのは、1992年の
【朝日新聞】の報道が発端だ。旧日本軍に関し、『主として朝鮮人女性を挺身隊の名で
強制連行した』などと事実関係を誤って報じたもので、これを受けて韓国で
日本への反発が強まった」
という、朝日新聞への批判が載ったようです。
(社説は、読売オンラインにはないので、
日本を愛する島根女性の会から県議会議長宛て抗議文)(2014年6月24日の書き込みより)
こちらから、太文字部分を転載させていただきました。)
問題は、過去に朝日が取材して記事にした従軍慰安婦報道の中に、誤りの記事があったということです。
8月5日付、16面の【「済州島で連行」証言--裏付け得られず虚偽と判断】。
「吉田清治氏という人物の”慰安婦証言”を朝日新聞では80年代から90年代にかけて記事で取り上げたが、吉田氏の証言は虚偽であった」という趣旨の、説明記事。
【読者のみなさまへ】の部分を転載します。太文字部分。
吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました。
ということで、従軍慰安婦の吉田清治氏の証言が虚偽だったのは確定らしいです。
吉田清治氏の証言については、
吉田氏は93年5月、吉見義明・中央大教らと面会した際、「(強制連行した)日時や場所を変えた場合もある」と説明した上、動員命令書を写した日記の提示も拒んだといい、吉見氏は「証言としては使えないと確認するしかなかった」と指摘している=(吉見義明・川田文子編【「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実】大月書店、1997)年(8月5日紙面 「済州島で連行」証言--裏付け得られず虚偽と判断 よりそのまま抜粋)
ということで、1993年にはすでに、信用できない証言だったのではないかと思いました。
私は今回、疑問がある証言にもかかわらずなぜここまで長引いたのかと思っていますが、
朝日新聞が「過去の朝日の従軍慰安婦報道については一部誤りがあった」と認めて記事を取り消すと宣言したことについては、良かったと思います。
ただし、私は5日の分しか紙面を読んでいないものの、朝日新聞の編集者が、吉田清治氏の証言が誤りだと気づくのに遅れた原因が、やはりいまひとつ、よく分からないという面は残ります。
そして、「よくないな」と思ったのは、他の報道機関や「世論」の反応です。
なぜよくないか。
今回の朝日の記事は、「一部に誤りがあった」という説明なのに、他の報道機関では「朝日の従軍慰安婦報道そのものが誤りだった」とも受け取れるような反応で、しかもそれが過剰だと感じます。
で、さらに「変だ」としか言いようがないのが、安倍首相や自民党の政治家の反応。
安倍首相 朝日新聞に注文「世界に向かって取り消しを」[2014年9月14日、スポニチ。より、転載。
ここから。================
安倍晋三首相は14日のNHK番組で、朝日新聞が従軍慰安婦の一部報道を取り消した問題をめぐり、朝日新聞に対し「世界に向かって取り消していくことが求められている」と指摘、事実関係を国際社会に説明すべきだとの認識を示した。「事実ではないと国際的に明らかにすることを、われわれも考えなければならない」とし、政府としても対応する意向を明らかにした。
自民党の稲田朋美政調会長はフジテレビ番組で「誤報を放置してきたのは不作為による虚偽(報道)と言っても過言ではない。おわびではなく、日本の名誉回復のため、何をするかを発信すべきだ」と注文した。
次世代の党の平沼赳夫党首はNHK番組で「国益に相当大きな悪影響を与えており、真相を究明しなければならない」と述べ、朝日新聞関係者を国会に参考人招致する必要性を強調した。
===================ここまで。
首相の、『朝日新聞に対し「世界に向かって取り消していくことが求められている」』
というのは、意味不明です。
何を取り消すのか。従軍慰安婦の存在そのものを?
稲田朋美政調会長の、『誤報を放置してきた』は間違っていない、そのとおりです。
しかし『日本の名誉回復のため、何をするかを発信すべきだ』、というのが意味不明です。
それ以前に、首相や稲田さんに、記者がどのように質問をすればこういう発言が出てくるのか。
ネットで一般の人たちの反応を見ていて思うのは、従軍慰安婦の問題よりも朝日の一部誤報を叩くのが目的のようになっていて、「朝日を叩くのが目的」の人たちの中には、人権という観点は一切欠けているのではないか・・ということです。それは強く感じます。
日本軍が慰安所や従軍慰安婦に関係していたか、は、
「中曽根康弘 従軍慰安婦 証拠」で検索すると、ネットに関連情報が出てきます。
朝日新聞では1987年頃~1988年頃にかけて、だったと思います。
読者の戦争体験のコーナーを声欄の横に設け、連載しました。
その後、「戦争」という題名で単行本で上下巻が発行され、私はそれを全部読みました。
どの体験も、生々しく胸に迫るものがありましたが、その中でも特に忘れられない話を、
次回のブログで書こうと思っています。
重い話なのですが、「戦争体験者がいなくなってしまう」と嘆く前に、
私の感想、思いを、こんな小さなブログではありますが、残そうと思います。
2012年06月05日 (火) | 編集 |
前回の記事で、朝日新聞6月4日付「声」欄の記事を取り上げましたが、
では、今日はどうか、と見てみました。
きのうとは、ずいぶん違います。
きのうが、たまたまああいう構成になったのだろうか。
私は、きのうの「声」欄はひどいと思ったのですが、今日は違うと思いました。
その隣には社説があり、また、何か「流れ」があるのかもしれないですが、
(あるいは編集者が違うということがあるのか)
昨日の構成に比べて、今日の「声」欄は政権に批判的な読者投稿、という印象です。
今日も原発・核廃棄物関連の投稿記事があり、4つです。
福島県の人の声が印象的です。
私が独断で抜き出したのですが、一部を転載します。
=======================
①「福島置き去り 大飯原発再稼動か」40歳女性・福島県
野田佳彦首相が関西電力大飯原発再稼動を決断する方針が報じられました。前から懸念していましたが、落胆しています。・・・・兵庫県出身の私は生まれ育った関西に誇りを持っています。それゆえにことが起これば関西に累が及ぶ大飯原発再稼動の首相の決断には、余計に残念で悲しい気持ちになります。さまざまな事情を考慮しても、再稼動には賛成できません。福島県の人々が大震災と原発事故の後ずっと、日常をどんな思いで過ごしているか。まだまだ気持ちは復興になんか向かっていません。・・・・私から見ると、福島県の人たちは皆本当に我慢強く、静かです。でも心の底に「原発はもう二度と動かさないで」という強い気持ちを持っているのです。
②「首相の責任・決断とは何か」76歳男性・千葉県
野田佳彦首相が5月30日、関西電力大飯原発3,4号機の再稼動を事実上決断した。原発の安全性に対する不安や疑問がこれほど国民の間にありながら、電力確保の声に負けた。・・・・国民の多くは経済活動や生活の利便性より、あえて安全を求めている。終戦後の慢性的な電力不足も福島第一原発事故後の非常事態も、国民は英知と努力と忍耐で乗り越えた。大飯原発停止による関西電力管内の電力不足も、ピーク時に適切な対策を取ればしのげるはずである。それより、「原子力村」の関係者のウソの方がもっと怖い。
③「汚染土の処理場 皆で考えて」62歳女性・福島市
私は福島市民です。昨年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故、放射能汚染と、非常事態続きに恐怖と不安の中で過ごしました。・・・・あれから1年以上が過ぎ、今、私たちを悩ませておりますのは、放射能に汚染された土壌やがれきの処理施設、つまり、仮置き場と中間貯蔵施設、最終処分場をどこにするか、という問題です。これは、私たち低線量被曝に今もさらされ続け、苦しんでいる者が悩むべき問題なのでしょうか。・・・・私の今一番の願いは、処理施設の問題を、放射能を出した東電はむろん、国や東電管内の利用者、全国の皆様にも、自分のこととして考えていただくことなのです。
④「再稼動問題を矮小化するな」61歳男性・奈良県
関西電力大飯原発再稼動の理由として「今夏の電力不足を乗り切るため」とよく言われる。しかし、これはいかにも短絡的で脅迫的な物言いではないかと思う。・・・・たとえ再稼動して今夏の電力不足を乗り越えられたとしても、その先のことは一向に目に見えてこない。むしろ大飯原発再稼動により、その他の原発も再稼動への道を進み、真の原発問題が先送りされかねないことを私は恐れている。真の原発問題とは、福島第一原発事故の教訓に沿ってこれからの安全なエネルギー問題をどう考えていくかにある。この問題を考えるには福島第一原発事故の傷痕が生々しい今の時点をおいて他にない。
(他、4名の読者投稿。
「若者の夢を育てた新藤監督」68歳男性・東京都
「平和教育 生活の足元から」54歳男性・北九州市
「信じてくれた先生に感謝」61歳男性・東京都
「収穫大きかった男性の育休」38歳男性・東京都)
==========================
私は、高校生くらいから朝日新聞を読んでいます。
自分が社会のことをどう考えたらいいか、という参考にしてきましたが、
福島原発事故以降、朝日新聞は意外と、ずいぶんと権力側寄りである、と私は思いました。
私の今日のこの記事は、だからといって、朝日の声欄はやっぱり良い、という意味ではなく、
「今日の朝日声欄はこういう記事だった」と、
補足した、という意味合いの記事です。
「公平を期す」とは、違います。
どこかに、「国民生活を壊す政治をする政権に有利なように、読者の気分を誘導しようとしていないか」と、警戒しながら読むことが大事だと、自分では思っています。
このブログの読者さまの中には、
「このエントリは必要ない、蛇足」と思う方もいるかもしれないですが、
私としては、「補足」として書いています。
普段新聞を見ない方、参考にしてくだされば、と思います。
では、今日はどうか、と見てみました。
きのうとは、ずいぶん違います。
きのうが、たまたまああいう構成になったのだろうか。
私は、きのうの「声」欄はひどいと思ったのですが、今日は違うと思いました。
その隣には社説があり、また、何か「流れ」があるのかもしれないですが、
(あるいは編集者が違うということがあるのか)
昨日の構成に比べて、今日の「声」欄は政権に批判的な読者投稿、という印象です。
今日も原発・核廃棄物関連の投稿記事があり、4つです。
福島県の人の声が印象的です。
私が独断で抜き出したのですが、一部を転載します。
=======================
①「福島置き去り 大飯原発再稼動か」40歳女性・福島県
野田佳彦首相が関西電力大飯原発再稼動を決断する方針が報じられました。前から懸念していましたが、落胆しています。・・・・兵庫県出身の私は生まれ育った関西に誇りを持っています。それゆえにことが起これば関西に累が及ぶ大飯原発再稼動の首相の決断には、余計に残念で悲しい気持ちになります。さまざまな事情を考慮しても、再稼動には賛成できません。福島県の人々が大震災と原発事故の後ずっと、日常をどんな思いで過ごしているか。まだまだ気持ちは復興になんか向かっていません。・・・・私から見ると、福島県の人たちは皆本当に我慢強く、静かです。でも心の底に「原発はもう二度と動かさないで」という強い気持ちを持っているのです。
②「首相の責任・決断とは何か」76歳男性・千葉県
野田佳彦首相が5月30日、関西電力大飯原発3,4号機の再稼動を事実上決断した。原発の安全性に対する不安や疑問がこれほど国民の間にありながら、電力確保の声に負けた。・・・・国民の多くは経済活動や生活の利便性より、あえて安全を求めている。終戦後の慢性的な電力不足も福島第一原発事故後の非常事態も、国民は英知と努力と忍耐で乗り越えた。大飯原発停止による関西電力管内の電力不足も、ピーク時に適切な対策を取ればしのげるはずである。それより、「原子力村」の関係者のウソの方がもっと怖い。
③「汚染土の処理場 皆で考えて」62歳女性・福島市
私は福島市民です。昨年3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故、放射能汚染と、非常事態続きに恐怖と不安の中で過ごしました。・・・・あれから1年以上が過ぎ、今、私たちを悩ませておりますのは、放射能に汚染された土壌やがれきの処理施設、つまり、仮置き場と中間貯蔵施設、最終処分場をどこにするか、という問題です。これは、私たち低線量被曝に今もさらされ続け、苦しんでいる者が悩むべき問題なのでしょうか。・・・・私の今一番の願いは、処理施設の問題を、放射能を出した東電はむろん、国や東電管内の利用者、全国の皆様にも、自分のこととして考えていただくことなのです。
④「再稼動問題を矮小化するな」61歳男性・奈良県
関西電力大飯原発再稼動の理由として「今夏の電力不足を乗り切るため」とよく言われる。しかし、これはいかにも短絡的で脅迫的な物言いではないかと思う。・・・・たとえ再稼動して今夏の電力不足を乗り越えられたとしても、その先のことは一向に目に見えてこない。むしろ大飯原発再稼動により、その他の原発も再稼動への道を進み、真の原発問題が先送りされかねないことを私は恐れている。真の原発問題とは、福島第一原発事故の教訓に沿ってこれからの安全なエネルギー問題をどう考えていくかにある。この問題を考えるには福島第一原発事故の傷痕が生々しい今の時点をおいて他にない。
(他、4名の読者投稿。
「若者の夢を育てた新藤監督」68歳男性・東京都
「平和教育 生活の足元から」54歳男性・北九州市
「信じてくれた先生に感謝」61歳男性・東京都
「収穫大きかった男性の育休」38歳男性・東京都)
==========================
私は、高校生くらいから朝日新聞を読んでいます。
自分が社会のことをどう考えたらいいか、という参考にしてきましたが、
福島原発事故以降、朝日新聞は意外と、ずいぶんと権力側寄りである、と私は思いました。
私の今日のこの記事は、だからといって、朝日の声欄はやっぱり良い、という意味ではなく、
「今日の朝日声欄はこういう記事だった」と、
補足した、という意味合いの記事です。
「公平を期す」とは、違います。
どこかに、「国民生活を壊す政治をする政権に有利なように、読者の気分を誘導しようとしていないか」と、警戒しながら読むことが大事だと、自分では思っています。
このブログの読者さまの中には、
「このエントリは必要ない、蛇足」と思う方もいるかもしれないですが、
私としては、「補足」として書いています。
普段新聞を見ない方、参考にしてくだされば、と思います。
2012年06月05日 (火) | 編集 |
fc2のブログテーマは、「大衆迎合政治(ポピュリズム)」に投稿しました。
最近、大手新聞・放送局はほとんど政府の広報誌・広報局のようになってしまい、
政治家(政治屋)の手下なのか記者なのか分からない報道関係者も多いと感じます。
-----------------
6月4日付の朝日新聞「声」欄ですが、
6人の投稿者でした。
上から三つが、原発・核廃棄物関連記事です。
文章を一部抜粋しながら、紹介。
①「中間貯蔵施設はまっぴらだ」---74歳男性(※福島県楢葉町から茨城に避難しているそうです)/・・・簡易線量計で測ると玄関は毎時1.1マイクロシーベルト、雑木林に入っても1.6マイクロシーベルト。町中を走ったが、線量は驚くほど低い。それなのに国は、立ち入り禁止を続けている。・・・・放射線量は低く帰宅可能なのに、環境省は町内に汚染物を保管する巨大な中間貯蔵施設を造る計画を進めている。東電の排出者責任も問わず、ひたすら町民に過酷な負担を強いる国の姿勢は許せない。
②「がれき搬入阻止の身勝手さ」---83歳男性(埼玉県)/・・・未曾有の震災に襲われた被災地の復興は一日も早いがれきの処理なくしてはあり得ない。被災地の復興は日本の復興でもある。その観点から政府も自治体に受け入れと処理を要請している。・・・・プラカードに「きれいな九州」があったが、私には「九州だけ安全ならいい」としか受け取れなかった。今後、日本のどこで大災害が起きるかもわからない。被災地の痛みは全国で共有すべきだ。
③「反原発論者は暗い現実を見て」---61歳男性(千葉県)/原発再稼動に反対する意見が多いが、私は一刻も早く再稼動すべきだと考える。このまま原発が再稼動しなければ日本が自滅してしまうのを、座視できないからである。・・・・原発は廃炉にしない限り、再稼動しなくても災害に対する危険性は大きく変わらないと思う。だが、全原発をすぐ廃炉にしたら、その費用は国家予算に匹敵するほど膨大になる。その費用も電気料金に上乗せすれば国民生活は破綻する。経済が衰退しても安全性さえ確保できればいいという考えは「幻想」にすぎないということを、反原発を支持する人々は銘記すべきだと思う。
「声」欄を編集する人は、紙面の構成をもちろん考えて、六人の記事を載せているのでしょうが・・
あとの三つは、
「高速道路の無料化継続して」栃木県61歳男性(被災地に支援物資輸送やボランティア入る車が、高速道路無料が6月までなのは困るという内容)、「PTA会費 これが流用なの?」名古屋市55歳男性(PTA会費を学校の備品等購入に使うのを朝日が「流用」と報じたが、「流用」とはいえないだろうという内容)、「駅員さんと会話 心温まる朝」神戸市54歳女性(乗客と駅員とのほのぼのしたやり取り、という内容)
という感じで、すんなり読めました。
この紙面構成、まとまりが良すぎる。
高速道路の話とPTAの話は、投稿者の主張は、私は、至極もっともだと思いました。それだけに、6記事構成で見ると、どこか、「これが正義」というところへ誘導しようとする意図が見えているような気がします。
朝日は自分では書きたくないであろうことを、声欄の読者が投稿したのを、
けっこう載せているんだな、と以前から思っていたので意外でした。
といいつつも、私は朝日新聞を最近見ていなかったので、たまたま今日読んで、こういう穿(うが)った見方になったのでしょうか。再稼動・がれき拡散・もうなるようにしかならん的な、「国民の生活が第一」とはかけ離れた政府・与党民主党を批判もしていないような、かえって手助けをしているような構成です。
「いろんな意見を載せてバランスを取ろう」といった構成になるのは仕方ないでしょうが、
私が問題だと思った点。
①は、高い放射線量の数値が出ているのに、投稿者が「放射線量が低く帰宅可能」と言っている。これは、国際的基準から見ても誤りではないか。
②は、放射性物質を被ったがれきを拡散などしてはいけないのがチェルノブイリで分かっていることなのに、「被災地の痛みは全国で共有すべきだ。」という感情に訴えていること。
③は、論理が破綻しているのでは?と思う。「経済が衰退しても安全性さえ確保できればいいという考えは「幻想」にすぎない」と投稿者は言うが、国に人が健康で存在していないと、そもそも経済が成り立たないのでは?
このような、「人の健康無視」「がれきはみんなで引き受けよう」「原発擁護」みたいな投稿記事を載せておいて、反対の意見を載せることなく、
残りの3人分は、まったく原発とは関係ない記事を載せています。
本当に、ひどい構成だと思いました。
最近、大手新聞・放送局はほとんど政府の広報誌・広報局のようになってしまい、
政治家(政治屋)の手下なのか記者なのか分からない報道関係者も多いと感じます。
-----------------
6月4日付の朝日新聞「声」欄ですが、
6人の投稿者でした。
上から三つが、原発・核廃棄物関連記事です。
文章を一部抜粋しながら、紹介。
①「中間貯蔵施設はまっぴらだ」---74歳男性(※福島県楢葉町から茨城に避難しているそうです)/・・・簡易線量計で測ると玄関は毎時1.1マイクロシーベルト、雑木林に入っても1.6マイクロシーベルト。町中を走ったが、線量は驚くほど低い。それなのに国は、立ち入り禁止を続けている。・・・・放射線量は低く帰宅可能なのに、環境省は町内に汚染物を保管する巨大な中間貯蔵施設を造る計画を進めている。東電の排出者責任も問わず、ひたすら町民に過酷な負担を強いる国の姿勢は許せない。
②「がれき搬入阻止の身勝手さ」---83歳男性(埼玉県)/・・・未曾有の震災に襲われた被災地の復興は一日も早いがれきの処理なくしてはあり得ない。被災地の復興は日本の復興でもある。その観点から政府も自治体に受け入れと処理を要請している。・・・・プラカードに「きれいな九州」があったが、私には「九州だけ安全ならいい」としか受け取れなかった。今後、日本のどこで大災害が起きるかもわからない。被災地の痛みは全国で共有すべきだ。
③「反原発論者は暗い現実を見て」---61歳男性(千葉県)/原発再稼動に反対する意見が多いが、私は一刻も早く再稼動すべきだと考える。このまま原発が再稼動しなければ日本が自滅してしまうのを、座視できないからである。・・・・原発は廃炉にしない限り、再稼動しなくても災害に対する危険性は大きく変わらないと思う。だが、全原発をすぐ廃炉にしたら、その費用は国家予算に匹敵するほど膨大になる。その費用も電気料金に上乗せすれば国民生活は破綻する。経済が衰退しても安全性さえ確保できればいいという考えは「幻想」にすぎないということを、反原発を支持する人々は銘記すべきだと思う。
「声」欄を編集する人は、紙面の構成をもちろん考えて、六人の記事を載せているのでしょうが・・
あとの三つは、
「高速道路の無料化継続して」栃木県61歳男性(被災地に支援物資輸送やボランティア入る車が、高速道路無料が6月までなのは困るという内容)、「PTA会費 これが流用なの?」名古屋市55歳男性(PTA会費を学校の備品等購入に使うのを朝日が「流用」と報じたが、「流用」とはいえないだろうという内容)、「駅員さんと会話 心温まる朝」神戸市54歳女性(乗客と駅員とのほのぼのしたやり取り、という内容)
という感じで、すんなり読めました。
この紙面構成、まとまりが良すぎる。
高速道路の話とPTAの話は、投稿者の主張は、私は、至極もっともだと思いました。それだけに、6記事構成で見ると、どこか、「これが正義」というところへ誘導しようとする意図が見えているような気がします。
朝日は自分では書きたくないであろうことを、声欄の読者が投稿したのを、
けっこう載せているんだな、と以前から思っていたので意外でした。
といいつつも、私は朝日新聞を最近見ていなかったので、たまたま今日読んで、こういう穿(うが)った見方になったのでしょうか。再稼動・がれき拡散・もうなるようにしかならん的な、「国民の生活が第一」とはかけ離れた政府・与党民主党を批判もしていないような、かえって手助けをしているような構成です。
「いろんな意見を載せてバランスを取ろう」といった構成になるのは仕方ないでしょうが、
私が問題だと思った点。
①は、高い放射線量の数値が出ているのに、投稿者が「放射線量が低く帰宅可能」と言っている。これは、国際的基準から見ても誤りではないか。
②は、放射性物質を被ったがれきを拡散などしてはいけないのがチェルノブイリで分かっていることなのに、「被災地の痛みは全国で共有すべきだ。」という感情に訴えていること。
③は、論理が破綻しているのでは?と思う。「経済が衰退しても安全性さえ確保できればいいという考えは「幻想」にすぎない」と投稿者は言うが、国に人が健康で存在していないと、そもそも経済が成り立たないのでは?
このような、「人の健康無視」「がれきはみんなで引き受けよう」「原発擁護」みたいな投稿記事を載せておいて、反対の意見を載せることなく、
残りの3人分は、まったく原発とは関係ない記事を載せています。
本当に、ひどい構成だと思いました。
2012年04月16日 (月) | 編集 |
こんばんは。これは役に立つではないか、という情報を利用する時に立ちはだかる問題(「立ちはだかる」とは大げさだが)---著作権について。またしつこく、取り上げました。
今回で最後にします。
■「阿修羅」より。
---出典と範囲を明記した引用や転載は、盗作、翻案、剽窃には当たらない。法を拡大解釈してプロバイダーに記事を削除させるのは違法---日時 2009 年 6 月 15 日
■ブログ:「情熱空間」様の2011年12月03日の記事を紹介します。
「プロメテウスの罠(朝日新聞記事)削除要請とネット監視」http://blog.livedoor.jp/jounetu_kuukan/archives/4922353.html
=====================================転載ここから。
朝日新聞で連載されている、福島原発事故を多面的方向から探った「プロメテウスの罠」。それを引用した掲示板やブログ記事が、著作権侵害を理由とした同社から削除要請に基づいてネット上から姿を消しています。さて、同社がそこまで過敏に反応するのはなぜでしょうか。
記事が「良記事」として、これだけの支持を得ている中にあっての削除要請。まったくもって解せません。同シリーズが話題になればなるほど、新聞の発行部数は増えるはず。しかし、山下俊一の朝日賞受賞に加えての、今回の騒動。いつ「朝日新聞不買運動」が起こってもおかしくはありません。つい先日は、佐賀市が瓦礫受け入れを断念した件について、「脅迫が相次ぎ断念せざるを得なくなった」との報道がなされたとのこと。どうした朝日新聞!
●放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
佐賀・武雄市長ガレキ提案断念。しかし皆さんのガレキ反対の声を押し潰したい朝日新聞の病。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/a7e3254c6e4e4c7a8bceede21208673b
しかし、一方では作為的なものを感じます。
政府によるインターネット監視。
それが現実に行われているのでしょうか。
===============================================転載ここまで。
■ブログ「情熱空間」の記事(上の記事)への、「ebisu」さんという人からのコメント。
*******************************************
#1743 言論統制と著作権に関する三人の方のコメント Nov. 21, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-21
#1737(緊急!) ブログ転載記事と資源エネルギー庁によるネット監視について Nov. 18, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-18-1
*******************************************
私のようなアクセスの多くないブログに転載しても著作権がそんなに侵害されるのだろうか。そこまでして、もぐら叩きをしないとならないのか。この「監視」に、どれだけお金がかかっているのだろうか。朝日新聞社のプロバイダで何度も見に来ている人がいた。それなりに、時間をかけているのが分かる。
「プロメテウスの罠」は、私にとっては、原発事故への政府の対応の仕方など異常な事態が起きていた、そして、今まで原子力発電がどのように人々に見られてきたか、政治の道具として使われてきたか、いかに日本に住む人の健康を考えずに推し進めてきたか、が分かって、とてもいい記事である。
朝日新聞社の、執拗ともいえるネット転載記事削除要請が、やはり理解できない。
ブログごと削除するといわれたブロガーもいた。
新聞の朝刊が出た直後にネットに転載してしまうのは、朝刊を買うのをやめてネット転載記事を見ればいいわけだから、営業妨害と言われてもしょうがない面もあるかもしれない。
しかし、報道の側面も多く持っているのだから、掲載後一日経った後でこの記事を転載したいというブロガーには、ブログ運営会社を通じて、廉価で分け与えるというやり方にしたらいいのに、と思った。
今回で最後にします。
■「阿修羅」より。
---出典と範囲を明記した引用や転載は、盗作、翻案、剽窃には当たらない。法を拡大解釈してプロバイダーに記事を削除させるのは違法---日時 2009 年 6 月 15 日
■ブログ:「情熱空間」様の2011年12月03日の記事を紹介します。
「プロメテウスの罠(朝日新聞記事)削除要請とネット監視」http://blog.livedoor.jp/jounetu_kuukan/archives/4922353.html
=====================================転載ここから。
朝日新聞で連載されている、福島原発事故を多面的方向から探った「プロメテウスの罠」。それを引用した掲示板やブログ記事が、著作権侵害を理由とした同社から削除要請に基づいてネット上から姿を消しています。さて、同社がそこまで過敏に反応するのはなぜでしょうか。
記事が「良記事」として、これだけの支持を得ている中にあっての削除要請。まったくもって解せません。同シリーズが話題になればなるほど、新聞の発行部数は増えるはず。しかし、山下俊一の朝日賞受賞に加えての、今回の騒動。いつ「朝日新聞不買運動」が起こってもおかしくはありません。つい先日は、佐賀市が瓦礫受け入れを断念した件について、「脅迫が相次ぎ断念せざるを得なくなった」との報道がなされたとのこと。どうした朝日新聞!
●放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
佐賀・武雄市長ガレキ提案断念。しかし皆さんのガレキ反対の声を押し潰したい朝日新聞の病。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/a7e3254c6e4e4c7a8bceede21208673b
しかし、一方では作為的なものを感じます。
政府によるインターネット監視。
それが現実に行われているのでしょうか。
===============================================転載ここまで。
■ブログ「情熱空間」の記事(上の記事)への、「ebisu」さんという人からのコメント。
*******************************************
#1743 言論統制と著作権に関する三人の方のコメント Nov. 21, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-21
#1737(緊急!) ブログ転載記事と資源エネルギー庁によるネット監視について Nov. 18, 2011
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-11-18-1
*******************************************
私のようなアクセスの多くないブログに転載しても著作権がそんなに侵害されるのだろうか。そこまでして、もぐら叩きをしないとならないのか。この「監視」に、どれだけお金がかかっているのだろうか。朝日新聞社のプロバイダで何度も見に来ている人がいた。それなりに、時間をかけているのが分かる。
「プロメテウスの罠」は、私にとっては、原発事故への政府の対応の仕方など異常な事態が起きていた、そして、今まで原子力発電がどのように人々に見られてきたか、政治の道具として使われてきたか、いかに日本に住む人の健康を考えずに推し進めてきたか、が分かって、とてもいい記事である。
朝日新聞社の、執拗ともいえるネット転載記事削除要請が、やはり理解できない。
ブログごと削除するといわれたブロガーもいた。
新聞の朝刊が出た直後にネットに転載してしまうのは、朝刊を買うのをやめてネット転載記事を見ればいいわけだから、営業妨害と言われてもしょうがない面もあるかもしれない。
しかし、報道の側面も多く持っているのだから、掲載後一日経った後でこの記事を転載したいというブロガーには、ブログ運営会社を通じて、廉価で分け与えるというやり方にしたらいいのに、と思った。
2011年08月11日 (木) | 編集 |
8月10日(水)深夜の、私のツイート。
何だか引っかかっていたので、ブログ記事にしました。
===================================
■【フジテレビ「韓流」抗議デモ・チャンネル桜 】何これ。「日本を返せ!(?)」コール、プラカードには「韓流ドラマ、K-POPを一掃しよう」(と書いている人もいる)「参加者全員で君が代を斉唱」・・・だと。続く
↓ (再生時、音に注意!)
posted at 00:00:04
■要するに番組の中身の問題でしょう。8月9日の長崎原爆のことを報道しないとか、フジはそういう点で「売国奴」とも言える。けど、日曜昼の「ドキュメンタリ」で良い番組もやってる。再放送を垂れ流しがまずい
posted at 00:05:00
===================================
発端は、俳優の高岡蒼甫さんの、ツイッターでの発言(7月23日)。
宮崎あおい夫・高岡蒼甫氏がフジテレビの韓流ゴリ押しに言及「8は韓国のTV局か、洗脳気持ち悪い。日本の番組や歌をやって」
『正直、お世話になった事も多々あるけど8は今マジで見ない。
韓国のTV局かと思う事もしばしば。しーばしーば。
うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど。
取り合えず韓国ネタ出て来たら消してます^^ ぐっばい。』
そして、あのフジテレビ前でのデモ。
あれは、「勘違い」のように私には思えます。
10日の自分のツイートと重なってしまいますが、なんで「日本を返せ」だの「韓流ドラマ、K-POPを一掃しよう」だのという話になってしまうのでしょう。
私が思うに、フジテレビに限らず「過去のドラマを再再放送」(日本韓国欧米に限らず)(特に、欧米の15年以上も前の興行的ヒット作映画を繰り返し放映する)「タレント同士のふざけ合いみたいなバラエティー」を垂れ流している放送局があり(特に、昼の2~5時くらい)、そういうのは中身がないし電力の無駄遣いだから放送を止めたらどうでしょう、ということです。
(もちろん、例えば外出が少ない人はそれを楽しみにしている人もいるかもしれませんが)
「韓流が流行だから、韓国のドラマを買って流しておけばいいや」という、
テレビ局のドラマ部(というのかな)のだらけた姿勢を、俳優の高岡蒼甫氏は批判したのかもしれません。
なのに、なぜ、
韓流ドラマ、K-POPを一掃しよう
という大げさなことになってしまうでしょうか。
どこの国のものでも面白いものは面白いし、つまらないものはつまらないでしょう。
テレビ局がどう選ぶか、が重要だと思います。
まあ、あと、デモの人たちが最後に君が代を歌っていましたが、もちろん君が代をどこで歌おうとケッコウですが、私から見たらコッケイで笑えました。
あとね、フジテレビでなくても、NHKの大晦日の紅白歌合戦、ありゃ一体なんですか。
もう北島三郎と小林幸子は無理して出なくてもいいし、民放の真似してこわばった笑いしか取れない変なミニトークを繰り広げないでくれ。
セットも衣装も豪華じゃなくていいから、そのまんま、歌だけを流してくれ。
と、切望します。
何だか引っかかっていたので、ブログ記事にしました。
===================================
■【フジテレビ「韓流」抗議デモ・チャンネル桜 】何これ。「日本を返せ!(?)」コール、プラカードには「韓流ドラマ、K-POPを一掃しよう」(と書いている人もいる)「参加者全員で君が代を斉唱」・・・だと。続く
↓ (再生時、音に注意!)
posted at 00:00:04
■要するに番組の中身の問題でしょう。8月9日の長崎原爆のことを報道しないとか、フジはそういう点で「売国奴」とも言える。けど、日曜昼の「ドキュメンタリ」で良い番組もやってる。再放送を垂れ流しがまずい
posted at 00:05:00
===================================
発端は、俳優の高岡蒼甫さんの、ツイッターでの発言(7月23日)。
宮崎あおい夫・高岡蒼甫氏がフジテレビの韓流ゴリ押しに言及「8は韓国のTV局か、洗脳気持ち悪い。日本の番組や歌をやって」
『正直、お世話になった事も多々あるけど8は今マジで見ない。
韓国のTV局かと思う事もしばしば。しーばしーば。
うちら日本人は日本の伝統番組求めてますけど。
取り合えず韓国ネタ出て来たら消してます^^ ぐっばい。』
そして、あのフジテレビ前でのデモ。
あれは、「勘違い」のように私には思えます。
10日の自分のツイートと重なってしまいますが、なんで「日本を返せ」だの「韓流ドラマ、K-POPを一掃しよう」だのという話になってしまうのでしょう。
私が思うに、フジテレビに限らず「過去のドラマを再再放送」(日本韓国欧米に限らず)(特に、欧米の15年以上も前の興行的ヒット作映画を繰り返し放映する)「タレント同士のふざけ合いみたいなバラエティー」を垂れ流している放送局があり(特に、昼の2~5時くらい)、そういうのは中身がないし電力の無駄遣いだから放送を止めたらどうでしょう、ということです。
(もちろん、例えば外出が少ない人はそれを楽しみにしている人もいるかもしれませんが)
「韓流が流行だから、韓国のドラマを買って流しておけばいいや」という、
テレビ局のドラマ部(というのかな)のだらけた姿勢を、俳優の高岡蒼甫氏は批判したのかもしれません。
なのに、なぜ、
韓流ドラマ、K-POPを一掃しよう
という大げさなことになってしまうでしょうか。
どこの国のものでも面白いものは面白いし、つまらないものはつまらないでしょう。
テレビ局がどう選ぶか、が重要だと思います。
まあ、あと、デモの人たちが最後に君が代を歌っていましたが、もちろん君が代をどこで歌おうとケッコウですが、私から見たらコッケイで笑えました。
あとね、フジテレビでなくても、NHKの大晦日の紅白歌合戦、ありゃ一体なんですか。
もう北島三郎と小林幸子は無理して出なくてもいいし、民放の真似してこわばった笑いしか取れない変なミニトークを繰り広げないでくれ。
セットも衣装も豪華じゃなくていいから、そのまんま、歌だけを流してくれ。
と、切望します。