読了:約15分(9348字)
公開:2013-04/05
更新:2022-07/23 脳科学・心理学・第二言語習得の知見を元に大幅に加筆・修正
関連:初心者600点 / 700~800点 / 900点 / おすすめTOEIC本 / Part 1・2 / Part 3・4 / Part 5・6 / Part 7再読 - スケジュール例 - 精読 / スコアが伸びない / 最後まで解けない / アビメL - アビメR
確かに「繰り返し読むこと」を考えると、その呼称のほうが理にかなってるなと思ったので、「再読」に変更しました。ご了承下さい。他の記事でも徐々に直していきます。
2010年にリーディング300点台前半で伸び悩んでいた頃、ある講師の方のアドバイスで、公式TOEIC L&R問題集2冊分(テスト4回分)のリーディングパートのすべての英文を音読するトレーニングをやりました。
その結果、コンスタントにリーディングで400点台が獲れるようになり、2012年10月にR465点が獲れました。
ぶっちゃけ、決してラクなトレーニングではありません。ですが、本気で取り組んだ方は確実にリーディング力が上がるはずです。
このトレーニングにトライしたりょーさん R455(905点)を始め、読者さんからも「リーディングのスコアが上がった」「最後まで解けるようになった」というお声をいただいてます。
多くの洋書が必要な「多読」や、多くの問題集が必要な「多解き」違って、お持ちの公式TOEIC L&R問題集でできるトレーニングなので、お財布に優しいのが最大のメリットです(笑)。
「時間内に最後までたどり着けない」「リーディングのスコアが伸び悩んでいる」「洋書や海外ニュースはよく読むけど、スコアが伸びない」という方はぜひ!
同じ英文を再読して初見の文も読めるようになるの?
脳研究者・池谷裕二教授
「同じ英文を繰り返し読むこと」の効果について懐疑的な方も多いと思います。かつての僕もそうでした。去年、脳研究者の池谷裕二教授の著書を拝読していて、興味深い項目を見つけました。
復習をすると、脳の中ではなにが起きているのでしょうか?
海馬は、繰り返し刺激することで、活性化し、情報をより強く脳に記憶しようとする性質があります。この現象を「LTP」(長期増強=long-term potentiation) と呼びます。(P. 40)
書店にはすぐれたテキストがあふれています。アプリや動画なんかもあるかもしれません。そのなかから自分に合うものを選ぶだけでも大仕事。なかには、いろいろなものを試したり、コロコロと変えたりしている人も、いるでしょう。
でも、同じ内容でもテキストを変えて復習すると、海馬が「新しい情報」だと認識し、復習にはならなくなってしまうのです。これでは、記憶を強化するLTPを起こすチャンスを自ら逃してしまっているのと同じです。
それにテキストを変えるたびに、その使い方内容を理解し直さなくてはなりません。……最初にコレと決めたテキストで繰り返し勉強し、効果の高い復習をすることのほうが、ずっと大切なのです。(P. 44)
東大教授が教える!
デキる大人の勉強脳の作り方
池谷裕二
日本図書センター
2021-01/20
Amazonで見る
楽天で見る
これホントに仰る通りだなと。
TOEIC 900点を取得してしばらくしてから、英検準1級の勉強を始めたのですが、復習にかける日数を半分くらいに減らし、数をこなすことを重視したんです。結果、定着度が弱くなりました(笑)。
Sussex大学の幼児を対象にした研究
Sussex大学の研究によると、「同じ物語を3回繰り返し読み聞かせた子供たちのほうが、3つの違う物語を読み聞かせた子供たちよりも、より多くの新しい単語を覚えていた」そうです。
以上から、言語を学び始めた段階では、多読よりも、同じテキストを反復するほうが時間対効果が高そうだと考えています。
【関連】科学研究「同じテキストを繰り返したほうが記憶に残るよ」
再読でスコアが上がった読者さん
冒頭でご紹介したりょーさん R455点(905点)も、次のように仰っておられます。
Part7 パッセージの精読&再読20回は、本当にツウさんが書かれたとおりにそのままやりましたが、Part 7の内容に慣れるという意味で、長文苦手な方はやるべきだと思います。
……Part7解く→精読→再読20回は辛いですが、だまされたと思ってやってみてください。公式問題集1冊分やると、Part7とお友達になれて、だいぶ解き易くなりました。
そして、ろっきーさん(835点)は、再読にトライしたことで、リーディングが200点→410点まで伸びたそうです。
ブログ主さんの記事の中でも一番疑っていたトレーニングがPart7の再読でした。
でも、騙された思ってやり続けてみた結果、このパートが一番伸びましたし、得意になりました。
疑ってたんかい!(笑) と言いつつ、当時の僕も懐疑的だったなと。
多くの方は「リスニングの音声を繰り返し聞くこと」に抵抗はあんまりないと思うんです。なのに「リーディングの英文を繰り返し読む」のには抵抗があるというのは、考えてみると不思議な話だなと。
繰り返すことで瞬時に無意識にできるようになるというのは、音楽やスポーツ、仕事や車の運転でもそうですよね。
【関連】科学研究「英語学習は反復練習が大事やで」
「再読」が一石五鳥になる理由
再読トレーニングをやると、次の5つのメリットがあります。
【理由2】Part 5・6の問題文を読むスピード向上
【理由3】Part 5・6の語彙問題に強くなる
【理由4】Part 3・4によく出る話の展開が身につく
【理由5】他の英文も読みやすくなる
【理由1】Part 7の英文を読むスピード向上
公式TOEIC L&R問題集のリーディングパートの英文を、きちんと精読した上で、再読トレーニングをすることで、Part 7においては次の3つが身につきます。(1) チャンクとキーワードが身につく
チャンク(決まり文句)というのは、複数の単語からなるカタマリです。第二言語習得が専門の新多了教授によると、「英語で書かれたものの約50%は定型表現(チャンク)である」という研究があるそうですが、確かにPart 7の文書もチャンク(決まり文句)だらけだなと。
公開テストを50回以上受けてきた経験では、Part 7を解いていると「あーこのチャンク(決まり文句)、Part 7でよく出るよね~」みたいなものがたくさんあります。
再読トレーニングをすると、そういったチャンクのストックが増えてくる → チャンク単位で処理できる割合が増える → 処理速度が上がる → 速く読めるようになります。
応用言語学者の中田達也教授が「再読」を勧めておられるのですが、この「チャンク」について著書で触れておられます。
Q8 TOEICや英検などの読解問題が制限時間内に終わりません。どうすれば英語が早く読めるようになりますか?(P. 102)
……読むスピードが速い人は、単語の意味や文構造を瞬時に理解し、単語1語ずつではなく、数語ずつのまとまりで読んでいます。
その(多読の)ほかに、テキストをもう一度読み直す「再読」(repeated reading) があります。再読すると、読むのに苦労した単語や構文が簡単に理解できるようになっています (Gorsuch & Taguchi, 2010) 。
英語学習の科学
中田 達也・鈴木 祐一・他9名
研究社
2022-04/25
Amazonで見る
楽天で見る
また、精読時に、Part 7によく出る「キーワード」をチェックした上で再読すると、文書をより正確に読める、先の展開を予測できる、正解・不正解の選択肢に気づけるようになります。
(2) 設問パターン
Part 3・4もそうなのですが、Part 7にはよく出る設問パターンがあります。なので、これも再読しておけば、公開テストで同じ・似たような設問が出てきたときに、設問内容を瞬時に理解できて解けるようになります。
(3) 文書パターン
Part 7によく出る文書パターン、よく出る話の展開パターンというものがあります。再読し終えたPart 7の文書のストックが増えれば増えるほど、文書を見た瞬間に何の文書か分かり、注意して読むべき箇所が分かり、設問で問われる内容を予測できるようになります。
また、最初の数行を読むだけで、展開が予測できるようになる → 速く読めるようになってきます。第二言語習得では「予測文法」と呼ばれています。
僕は最終的に公式TOEIC L&R問題集5冊分(テスト10回分)を精読して再読した結果、R465点が取れました。
テスト10回分の再読をやると、Part 7の英文が面白いくらい読めるようになり、どこから敵が出てくるかが瞬時に分かるゲームをやっているような感覚になってきますよ(^_-)~☆
【理由2】Part 5・6の問題文を読むスピード向上
Part 7の英文に出てくる語彙・表現は、実はPart 5・6の問題文にもよく出てきます。ですので、Part 7の英文を正確に、かつ、速く読めるようになると、Part 5・6の問題文も正確に、かつ、速く読めるようになってくるというわけです。
TOEIC 900点を獲るためには、Part 5・6は16分で終わらせることが理想です。
そして、Part 5・6の速く読める → Part 5・6を早く解き終わることができる → Part 7に回せる時間が増えるようになります。
【関連】リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編 / Part 7編
【理由3】Part 5・6の語彙問題に強くなる
Part 7に出てくる語彙は、Part 5・6の語彙問題(コロケーション問題)にもよく出てきます。「コロケーション」というのは、ある単語と単語のよく使われる組み合わせのことで、例えば、「地球上に男は何人いると思っているの?」→「35億。」もいわばコロケーションです。
僕がアビメのR4(語彙が理解できる)でコンスタントに90%前後が獲れるようになったのは、単語特急シリーズと、Part 7の英文の再読をしたことが大きいと感じています。
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編
【理由4】Part 3・4によく出る話の展開が身につく
Part 7の話の展開パターンは、Part 3・4にもよく出てくるので、リーディングパートで再読していると、Part 3・4の会話・トークの展開も予測できるようになってきます。【参考】TOEIC スコアもリスニング力も向上する勉強法 Part 3・4編
【理由5】他の英文も読みやすくなる
リーディング450点を超えてから、洋書や英語のニュース記事が読みやすくなりました。TOEICに特化して取れた900点レベルの語彙力は7歳児くらいなので、辞書は必須ですが、それでも「英語”を”学ぶ」から「英語”で”学ぶ」へのスイッチは大きな成長です。
また、2015年に英検準1級の勉強を開始したのですが、お陰様で2016年に準1級に合格できました。
そのとき、読解は15/16問で1問間違いだったのですが、これはTOEICで身につけた精読と再読によるところが大きいです。
TOEICリーディングで450点くらい取れるようになると、英検準1級の読解問題の英文も読みやすくなりますよ。
【関連】英検準1級 読解で8~9割取るための対策と勉強法
再読トレーニング 6つの注意点
(1) 公式問題集を使う
公式TOEICListening & Reading 問題集 8
ETS
2021-10/15
Amazonで見る
楽天で見る
公式TOEIC
Listening & Reading 問題集 7
ETS
2020-12/04
Amazonで見る
楽天で見る
再読トレーニングでは、公式TOEIC L&R問題集を使うようにして下さい。高いですが(笑)。
Part 7の英文は非常に精巧にできています。なので、公開テスト(本試験)と同じクオリティのものを作るのは非常に難しいんですよね。
TOEICを受験し続けている著者が書いた模試であればそれなりに信頼できるので、それらをお持ちならそれでもOKです。
【参考】新形式TOEIC おすすめ公式問題集・模試と効果的な使い方
(2) 再読の前に必ず「精読」
再読トレーニングに入る前に、必ず精読(英文解釈)をして下さい。
お経を100回再読しても、そのお経の内容を理解できるようにはならないですよね。内容をきちんと理解した上で、繰り返し読むように(再読)しないと効果は非常に低いんです。
【関連】科学研究「初めてやる練習は”速さ”よりも”正確さ”を重視しよう」
再読にトライした結果、R280点→355点まで伸びたAnaさんも、スコアアップ報告で精読の重要性について語っておられました。
再読トレーニングでも成果がなかなか上がらなかったのは、「精読出来ていない = 構文把握が出来ていない」まま音読していたようです。
ブログでも精読せず音読は意味がないとしっかり書かれていますが、自分では出来た気でいました。。。
続いて、R300点台→450点まで伸びた、ひろりーなさん。
精読&再読は初めてから半年位で効果ありました。始めた初期の頃は精読が甘かったようで、やはり300点台をウロウロでした。
そこで、もう一度、③を読み直し、見本をプリントアウトして時間をかけて精読し直してから再読10回やってみたところ、リーディング440点まで取れました。
……トータルスコアが775点に達しても、リーディング、特にpart7は相変わらず300点前後、文法超特急など20周位してもR320点止まり。観念してpart5、6、7の精読&再読を始め、続けること約半年でR450点とることができました!
最初は精読をしっかりせず、再読だけやってあまり効果得られなかったので、精読からやりなおしたのがよかったかなと思います。
かつての僕も、Anaさんやひろりーなさんとまったく同じことを経験しています(^_^ゞ
リーディング400点以上をめざすのであれば、「読み取れる単語から類推して読む」という状態から脱却し、「文構造(特に主語・動詞)を正確に把握しながら、150 wpm以上のスピードで読める」をめざしたほうがいいです。
僕が精読でチェックしている項目は、次の8つです。
(1) 発音・アクセントのチェック
(2) 単語の意味・品詞・語法のチェック
(3) 文構造(特に主語・動詞)のチェック
(4) チャンクごとにスラッシュを入れる
(5) 名詞を後ろから修飾する句・節は ( ) でくくる
(6) 不正解の選択肢の分析
(7) 言い換え(パラフレーズ)のチェック
(8) キーワードのチェック
精読のやり方は次の記事で詳細に書いているのでぜひ!
【参考】TOEIC スコアもリーディング力も向上するPart 7「精読」勉強法
(3) 精読後に1~3回再読
精読した後、その場で最低でも1周再読して下さい。精読した直後に読み直すことで、記憶に定着しやすくなります。
ちなみに、僕はTOEICでも英検でも、音声や英文には「ABC」の3段階評価をつけています。
B:半分くらいは聞き取れた・理解できた
C:ほとんど聞き取れなかった・理解できなかった
それで評価「C」の音声・文書はできるだけ丁寧に、リスニングならシャドウイング&リピーティング、リーディングなら精読と再読をするように心掛けています。こうすることで理解度・定着度が高まります。
(4) 最初はゆっくり読む(スローリーディング)
特に、英文を読むのが苦手な方は、最初は速読せず、ゆっくり読んで下さい。
僕が以前英文を読むのが苦手だった頃、石井辰哉先生の「実践勉強法」を読んで、自分の英文の読み方が変わりました。
それまでは、「とにかく速く読むことが大切だ」と考えていたのですが、英文を読むのが苦手な人は、最初は速く読んではいけないのです。
英文を読むのが苦手な人は基本的に、次のような症状を抱えているはずです。
● 返り読みしてる(後ろから訳す・理解できずに読み直す)
● 英文を読んでも頭に残っていない
これは、英文を文頭からきちんと処理できていないことが原因である可能性が非常に高いです。
文頭からきちんと読めていない人は、どれだけ速く読んだところで、正確に読めるようにはなりません。なので、再読の最初の5~10周目は、自分が文頭から理解できるスピードで読んで下さい。
最初は速さよりも正確さが大事。
【参考】科学研究「初めてやる練習は”速さ”よりも”正確さ”を重視しよう」
ちなみに、TOEICスコアを急いでない方は、瞬間英作文をやると文頭から英文を作れるようになるので、返り読みの矯正に最適です。スピーキングも身につき、文法にも強くなるので一石三鳥。
(5) 設問・選択肢も読む
上述しましたが、再読するときは、問題文(文書)だけでなく、設問と選択肢も精読した上で、きちんと読むようにして下さい。リーディング300~400点の頃に、問題文を読んで、せっかく内容は理解できたのに、設問や選択肢の意味が理解できず、問われていることが分からない → 解けない…orzという哀しい症状を患ってました。
これをなくすためには、問題文だけでなく、設問・選択肢も読んで慣れる必要があります。
(6) 漫然と読まない (再読時の3つのポイント)
● 文書の目的・主旨を意識する
Part 7では、● Why is the article mainly about?
● Why was the letter written?
といった設問をよく見かけると思います。
僕が信頼しているTOEIC講師・ヒロ前田先生の「究極のゼミ Part 7」の説明によりますと、これはアビメ(アビリティーズ・メジャード)のR1(文書の中の情報をもとに推測できる)に相当する設問だそうです。
そして、Part 7の1セット(SP10題、DP2題、TP3題)のうち、だいたい半分くらいの文書には、目的・主旨を問う設問があるんです。つまり、よくある設問パターンというわけです。
特に、アビメのR1(文書の中の情報をもとに推測できる)の正答率が低い方は、普段の再読で、文書の目的・主旨を意識して読むようにしておけば、徐々に瞬殺できるようになってきます。
【参考】TOEIC 弱点と対策が分かる!公式認定証(アビメ)の見方 ②リーディング編
● 書き手・読み手は誰か?を意識して読む
これはPart 3・4にも言えることですが、書き手と読み手(対象)、登場人物の業種・職種、登場人物がやったことなどは、設問で非常によく問われます。特に、登場人物が複数出てくるパターン。例えば、VladimirとDonaldとXiという人名が出てきたら、それぞれの職種が何で、何をしたのかを正確に理解しておかないと、TOEICはそこ突いてきます。ドSです。
● 言い換え・キーワードを意識して読む
TOEICでは問題文・音声の英語が、設問・選択肢では言い換えられることが多いです。また、「Unfortunately,...」のように、知ってるだけで文書のストーリー展開が予測できたり、設問を解く手がかりになるキーワードがあります。
精読時に、これらをチェックした上で、再読の際にも意識して読むようにしておけば、速読しやすくなり、設問も解きやすくなります。
(7) 20日間毎日読む
再読は数日で一気に読むのではなく、「1日1回読む」のを20日間かけて再読をお勧めします。毎日反復して読むことで、心理学でいう「分散学習」という効果があり、記憶に残りやすくなります。
一気に集中して勉強するのと、勉強時間を「分散」するのとでは、覚える量は同じでも、脳にとどまる時間がずっと長くなるのだ。(P. 97)
……(分散すると)覚えたことをより長く記憶にとどめておけるようになるのだ。(P. 98)
ある研究グループは、小学校3年生に足し算を教える時間を毎日1回設けることを10日間続けるほうが、毎日2回設けて5日間続けるよりもはるかに効率的だと実証した。(P. 109)
自分の経験では、リスニングもリーディングも、連続10日間(10回)の反復練習だと定着がどうも弱いんですよね。
数日反復練習して初めて発見すること、見落としに気づいたりすることも意外とあるので、連続20日間やったほうがいいなと。
一方、30日間と20日間はそこまで大きな差は投資対効果は感じないので、30日間やるんだったら、それよりも次の模試を解いて数をこなしたほうが良さそうです。
【関連】言語学者「勉強スケジュールは分散したほうが効果的やで」分散学習
(8) 最終的に150~200 wpmで速読
僕は長年、自分のペースで英文を読んでいました。いわゆる「コンフォートゾーン」というヤツです。ですが、2016年の暮れから、精読した英文を音読して、最終的に200 wpmで読めるまで、20~30回くらい繰り返し音読しました。
その結果、よく出る簡単な文書や、よく出る話の流れの部分を高速で読めるようになる → 時間に少し余裕ができる → 1問1分のペースで解きやすくなる&難しめの問題に時間を回せるようになってきました。
【参考】[英語]音読の効果を爆上げしたいなら速さ(wpm)を意識するべし
読者さんのろっきーさん 835点がすでに試されていて、次のようなご報告を下さっています。読者さんのご報告から学ぶことが多い管理人(笑)。
意外と効果があったのが、途中に挟んだ速読でした。速読を挟むことで、目を動かすスピードが速くなり、トレーニングを開始した頃と比べて、読み終えるのが半分から3分の1まで短縮できました。
速音読の詳しいやり方については次の記事をご覧下さい。
【参考】速音読トレーニングの効果・やり方・注意点
再読トレーニングのスケジュール例
記事が長くなってきたので、再読のスケジュール例は「TOEIC Part 7 再読トレーニングのスケジュール例」に分離しました。
テスト前に再度模試を解く
テスト前になったら、再度公式TOEIC L&R問題集を解き直してみて下さい。
意外と間違いますし、読めない箇所が出てきます(笑)。それは弱点と言えるわけです。
苦手な英文は「再読リスト」に入れて、またしばらく毎日再読するといいです。1ヶ月~半年後とか忘れた頃に再度復習すると、「検索練習」という効果があり、記憶に定着しやすくなります。
再読のやり方のエントリーは以上になります。何かご質問やご相談、感想ががあればコメント欄からぜひ!
● 初心者~600点/700~800点
● 900点/990点満点
【 おすすめ参考書・問題集 】
● 参考書の選び方 8つの注意点
● 900点獲るのに役立った参考書まとめ
● 公式問題集・模試/単語帳/文法書
● Part 1~4/Part 5・6/Part 7
【 リスニング対策 】
● 新形式リスニング対策
● 勉強法:Part 1・2編/Part 3・4編
● Part 2:間接応答・距離が遠い問題
● Part 3・4:先読み/キーワード400
● 発音/音の連結・消失/ディクテーション
● オーバーラッピング&シャドウイング
● 瞬間英作文/暗唱/速聴
【 リーディング対策 】
● 新形式リーディング対策
● 勉強法:Part 5・6編/Part 7編
● 精読(英文解釈)/再読/速音読
● キーワード400/言い換え
【 問題解決 】
● 英語学習の継続のコツ
● 各スコアに必要な勉強時間&問題数
● スコアが伸びない9パターン
● 時間が足りない対策:Part 5・6編/Part 7編
● アビメの見方:リスニング/リーディング
- 同じカテゴリーの記事
-
- TOEIC リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「再読トレーニング」
- TOEIC スコアもリーディング力も向上するPart 7「精読」勉強法
- TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編
- TOEIC 公式問題集 Test 1 リーディングパートの単語数(速音読用)
- TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編
- TOEIC スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編
- TOEIC「千本ノック 即効レッスン1」レビュー&使い方
- TOEIC Part 5・6が苦手な人によくある症状とその対策
- TOEIC Part 7 再読トレーニングのスケジュール例
- TOEIC Part 5・6・文法 攻略法&おすすめ問題集まとめ
- TOEIC Part 3・4・7 解き方のコツと正解が見えるようになるキーワード400