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公開:2020-10/20
「質問・感想・感謝・要望フォーム」でいただいたご相談の後半「オンライン英会話に慣れていない講師に当たったときにどうするか?」にお答えしていこうと思います。
ご相談
(ネイティブキャンプの)5分間ディスカッションの講師選びについての相談です。
教材「スピーキング」のようにテキストがあれば、どんな講師でも、まあまあ同じようなレッスンです。
ただ、5分間ディスカッションのようにフリートークのようなレッスンは、先生のトーク技術に左右されます。実際、私は、先生がネタ切れな感じで会話に詰まったことがあり、5分間ディスカッションを取りにくい気持ちになってしまいました。
5分間ディスカッションがお好きとおっしゃっていたので、5分間ディスカッション向けの講師選びを教えて頂きたいです。
是非、先日のブログに記載されていた、「トピックを1つに絞って〜」というおすすめの方法を実践してみたいです。
確かに、こういう先生に当たってしまうと、フリートークや5分間ディスカッションやニュース記事レッスンは取りづらくなりますよね(˜∀˜;)
これも1つの「オンライン英会話あるある」だと思います。
オンライン英会話に不慣れな先生、会話を広げるのがあまり得意ではない先生に当たってしまうというのは、ある種、避けられない宿命かもしれません。
ただ、それでもいろいろ対策していくことで、なるべく減らしていくことは可能かなと。自分がやってきた5つのアイデアをご紹介していきますね。
5つのアイデア
(1) 講師の「レッスン数」「講師歴」を確認する
ネイティブキャンプとDMM英会話だと、各講師の画面で「提供レッスン数」と「講師歴」が確認できます。レッスン数が多い先生ほど、オンライン英会話でのレッスン慣れをしているので、会話が途切れてしまう確率は低くなるなと。
また、レッスン数が少なくても、以前にリアルで英会話講師を長年されていたり、別のオンライン英会話スクールで働いた経験があったりして、講師歴が数年ある先生は、英会話に慣れていない学習者の扱い方を知っています。
なので、なるべく慣れている先生のレッスンを受けたい場合は、この2つの criterion(基準)をチェックしておくといいと思います。
【参考】オンライン英会話 いい先生の選び方 8つのコツ
(2) 講師の動画(発音・人柄)をチェックする
ネイティブキャンプやDMM英会話だと、たいていの講師は、その講師の紹介ページで自己紹介動画を掲載しています。そこで僕は、常に講師の発音と雰囲気をチェックしています。
自分の経験では、講師の発音と講師の英語力には相関関係があるなと。つまり、発音が流暢な講師ほど、英語力が高い。
また、その自己紹介動画で明るい先生を選ぶようにしています。明るい先生は基本的に人と話すのが好きで、会話を広げるのがうまい人が多い印象があります。途中で話すことがなくなって困るというケースは少ないなと。
あと、国籍的にはフィリピン人が、また男性よりは女性のほうが会話は盛り上がりやすいですね。
もちろん、これらはある意味 stereotype なので、例外はあります。「あれ、動画ではあんなにテンション高かったのに、めっちゃ大人しい先生だな。話しづらいぞ…」みたいなことはあります(笑)
まぁ、どんな明るい先生も落ち込む日はあるよね、と前向きに捉えてあげるのもいいかなと。
【参考】オンライン英会話 いい先生の選び方 8つのコツ
(3) 1つのトピックで数分話せるように鍛えていく
「オンライン英会話 初心者は「自分を英語で説明できる」ようになれ!」では、1トピック1分(100 words)話すネタを100作るようにお勧めしています。ただ、それに慣れてきたら、1トピックで話そうと思えば3~5分くらい話せる、というくらいネタを深めて、広げていけるといいかなと。
とは言え、5分間ディスカッションのトピックの質問は、「えー、そんなこと日本語でも考えたことないわー」というトピックがけっこうあります。
なのでそんな質問に当たったときは、その質問が興味の湧くものであれば、レッスン後に英語でまとめる→暗唱等でスラスラ言えるようにするといいと思います。
僕自身は、2018年にネイティブキャンプを始めてから、5分間ディスカッションは300回以上やってきましたが、会話が途中で終わってネタ切れになったことがない気がします。
1つは、レッスンの最初に「Off-topic questions and conversations are more than welcome!!(このトピックに関係のない質問や会話でも大歓迎です)」と伝えているので、それも奏功していると思います。
もう1つは、ネイティブキャンプを始めるまでに、EnglishTalkで5年間、ニュース記事でディスカッションをしてきたことで、ディスカッション用に話せるネタがたまっていたというのも大きいと思います。
まずは今されている教材「スピーキング」を「オンライン英会話「英語で言えない…」を減らす復習のやり方」の記事を参考にしていただいて、1つ1つのトピックで丁寧に復習して英語で言えるネタを増やしていくことをお勧めします。
そうすれば、いずれ5分間ディスカッションをやったときに、より長く話せるようになり、会話が途切れる確率は減らせるはずです。
(4) 期待値を下げておく
自分を省みると、「オンライン英会話の先生は、先生らしくあるべき」と考えているから、先生っぽくない先生や、生徒をただの話し相手としか思っていないような先生に出会うとイラッとしてしまうんだろうなと(笑)先生に対する期待値を大幅に下げておくのは大事かもしれないなと思うようになってきました。
Expectation feeds frustration.(期待は不満を増大する) [Steve Maraboli]
つまり、オンライン英会話の先生を先生と考えるのをやめる。
そして、自分の英語スピーキング向上のために付き合ってくれる、とりあえずよく褒めてくれる、英語を話せる銀座のホスト/キャバクラのお姉ちゃんと考える。
そう考えると、めっちゃ安くないですか?
僕はそういった刹那的な幸福感を味わうためだけの場所に行く趣味がないのでよく分からないですが、毎日ホストクラブやキャバクラに通ったらめっちゃ高いと思うんですよ。
でもオンライン英会話なら毎日25分話しても、月額7000円前後です。
月額7000円前後で毎日、自分の(もしかしたら、くだらないかもしれない)話に、笑顔で付き合ってくれる人たちってなかなかいないと思うんですよ。
オンライン英会話を長年、気持ちよく、楽しく続けていくためには、こういう attitude も大事かなと。
(5) スキル【誰とでもうまく会話できる】を磨く
英語で仕事すればいろんな外国人に出会いますよね。当然、話し上手ではない人、会話を広げるのがうまくない人、内向的な人に出会うことは必ずあると思うんですよ。
そういう状況になったとき、こちらがイニシアチブを取れたほうがいいと思いません?
【参考】オンライン英会話では身につきにくい5つの英語力
僕は最初の数年間、かなり受け身の姿勢で、先生任せでレッスンを受けてきたのですが、今では良くなかったなと反省しています。
なので、ネイティブキャンプでのレッスンを始めてからは、なるべく積極的でいるように、また、先生がオンライン英会話に慣れていない場合は自分が主導権を握るように心懸けています。
というわけで、オンライン英会話を通して、「どんな先生に当たっても、柔軟に対応してうまくやっていける英語コミュニケーションスキル」を磨いていく、と考えていくのはいかがでしょうか?
例えば僕は、
「どんな話をすれば/どういう表現をすれば、先生に笑ってもらえるだろうか?」
「どうすれば「この生徒とレッスンができて良かったな」と思ってもらえるだろうか?」
「どうすれば「この生徒とのレッスンは楽しいな」と思ってもらえるだろうか?」
と不定期的に自問するようにしています。
特に英語話者はユーモアが通じる人が多いので、「英語で笑わせるスキル」を磨いておくと、ユーモアがあまり得意ではない日本人の中では強みになりうるのではないかと考えています。
【参考】英語で笑わせるスキルを身につけることで得られる4つの効果
僕も先生にイラッとすることはたまにありますし、常にこういう意識でレッスンを受けられているわけではないですが、なるべくそうありたいなと。

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