TOEIC 900点最速クリア 九ヶ条 & 到達に4年もかかった自分の失敗分析まとめ

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記事対象:TOEIC 730点~900点をめざす人(現在のレベルは問わず)

ドイツの政治家・ビスマルクの名言に「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というのがありますが、これは実はちょっと超訳気味で、本来の意味は、

愚者は自分の経験から学んだことを疑わない。私は自らの誤りを避けるために、他人の経験から学ぶことを好む。
引用:「賢者は歴史に学ぶ」----ビスマルクはそんなこと言ってない!?

だそうです。

というわけで、900点台に到達するのに、4年・2500時間もかかってしまった僕の数々の失敗経験から学んでいただければ、皆さんの英語力の伸び悩み期間、TOEICスコア停滞期間の回避や短縮化につながり、その結果、僕よりも早くTOEIC 900点に到達できるはず!という考察をまとめてみました(=゚ω゚)ノ

ちなみにこの記事は、先日の希望記事アンケートのお応え記事第一弾になります。大変お待たせしました(*_ _)人
 

【失敗 其之一】
英語以外にもいろんなことをしていた

「社会人やり直し英語」を始めた頃は、英語以外にもいろんなことにトライしていました。

それによっていろんな発見があり、視野も広がったので、後悔はしていないのですが、英語学習は1日30分程度しか勉強できていなかったので、なかなか上達しませんでした。


他の記事でもけっこう書いているので、当ブログの読者の方は”耳タコ”だと思いますが、

TEX加藤先生がマイナビのインタビューで、

毎日3時間勉強すると、3カ月間で約100点スコアがアップするという結果がでました。つまり、200~300時間勉強で100点もアップすることができるのです。

とおっしゃられていました。

ということは、例えば、現在400点の人が、900点を取るには、1500時間くらいかかる可能性があります。


また、
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の著者のはるじぇーさんも、ブログ記事 【TOEIC】点数を伸ばすために最も大切な「勉強時間」という考え方 で、

私だって米国留学の準備の段階、そしてNew Yorkでの学習時間を計算すると軽く1500時間以上の勉強をしています。

とおっしゃっておられます。

ですので、自分の経験も踏まえて、「900点を取るのに1500時間かかる」というのは、けっこう妥当な数字なのではないかと、個人的には考えています。

とすると、

 ● 1日に1時間勉強する →1500日 = 約4年2ヶ月
 ● 1日に2時間勉強する → 750日 = 約2年1ヶ月
 ● 1日に3時間勉強する → 500日 = 約1年5ヶ月

となります。

もちろんこれらの数字は目安で、「現在の英語力」「使用参考書・問題集」「勉強やトレーニングのやり方」によって大きく変動すると思います。

それでも、1日の勉強時間次第で、目標点に到達できるまでの日数は大きく変わるということは、よく分かっていただけるのではないかと思います。

人生の1~2年くらい、ひたすら英語に浸る時期があってもいいのではないかと思うんです。事実、英語上級者の方々のお話を聞いていると、「ある時期、ひたすら勉強していた」という方が多いんです。僕自身も2012年はかなり勉強し、それによって大幅に伸びました。


「平日は仕事が忙しくて…」という方もおられると思いますが、以前、満点ブロガー・Tommyさんは、毎朝3時に起きて3時間以上勉強されておられました。結局は「本気で英語と向き合う覚悟があるのかどうか」かなと。
※帰宅時間が夜中12時という方を除く(笑)

加えて、個人的に感じることは「1日の勉強時間を2倍にすると、上達速度は2倍どころか3倍、4倍くらいのスピードになる」ことと、「1日1時間以下だと、なかなか上達を感じられないので挫折・頓挫しやすい」ということです。


【TOEIC 900点最速クリア 第一条】
1日最低2時間、より早く到達したければ3時間以上勉強すべし。



【失敗 其之二】
TOEIC以外の参考書・問題集をメインで使っていた

TOEICの点数が伸びない人によくある7つのパターン という記事にも書いた内容ですが、僕は900点をめざすことに決めてからも、しばらくはTOEIC以外のテキストをメインで勉強していました。

もちろん、どんなテキストであっても、英語力自体は伸びるので、決してムダにはならないのないですが、「TOEIC 900点を最速でクリアすること」が最優先事項なのであれば、TOEIC以外のテキストをメインで使用するのは遠回りだと感じています。

テニスのシングルスで優勝を狙う人は、普段の練習でダブルス形式でやる人はいないはずです。プロ野球選手をめざす人は、軟式ボールで投球練習はしないでしょうし、ワールドカップ日本代表入りをめざすゴールキーパーは、フットサルコートの小さいゴールで練習しないはず。


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TOEICも同様で、例えば、TOEIC用ではない英会話のテキストで音読をするよりも、TOEICのPart 3の会話を使って音読した方が、Part 3によく出る語彙・表現はもちろん、Part 3によく出る会話のパターンも覚えられるので、900点に到達する時期は早まります。


ただ、普段の学習をすべてTOEIC化してしまうと、飽き飽きして頓挫する原因にもなります。

ですので、勉強時間の1~2割、息抜き程度に自分の好きなこと(TOEICに関係のないテキストや、洋画・洋楽・洋書・英語ニュースなど)に費やす時間を設けると、MSSSえ尽きてばらくボる症候群)を防げると思います。


【TOEIC 900点最速クリア 第二条】
学習・トレーニングのメイン(8~9割)は、信頼できるTOEICのテキストを使うべし。



【失敗 其之三】
英文を正確に理解せずに、何度も音読していた

これもTOEICの学習開始初期の頃のお話になります。

当時の僕は、何とな~く日本語訳を読んで、発音・イントネーションのチェックもテキトーなまま、音読やシャドウイングの回数を重ねることだけに一所懸命になっていました。

確かに、何度も音読することで、うろ覚えだった語彙や表現は定着するようになりますし、CDに合わせて音読・シャドウイングすれば、英語の音も覚えていきます。ですので決してムダにはならないです。

が、

お経を100回読んでも、お経に書かれている内容を理解できないのと同様、英文の意味や、話の状況を理解していない状態を100回音読・シャドウイング・暗唱したところで、英文の意味や状況を把握できるようにはなりません。
※【脱線トーク】般若心経は意味が分からずとも、読むことでご利益があるという話です。

それに気づいてから、音読・シャドウイングをする前に、精読(英文の語彙・熟語・文法・文構造などのチェック=英文解釈)をするようになりました。


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ですので、例えばTOEICのPart 3・4・7の英文を、音読・速読・シャドウイング・暗唱トレーニングをするときは、それらに入る前に、精読をしてみて下さい。

また、英文を読むのが苦手な人、Part 7が苦手な人も、精読を取り入れてみて下さい。精読をやると、確実に学習時間が伸びますが、確実に今よりも英文を”正確に”読めるようになります。

Part 7の問題文を使った精読のやり方の詳細を、TOEICのスコアもリーディング力も確実に上がる!Part 7の英文を使った精読のやり方(お手本画像あり) の記事に書いているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
※Part 7の英文を題材にしていますが、他のパートの精読の際にも同じことをしています。


【TOEIC 900点最速クリア 第三条】
音読・シャドウイング・暗唱などの声を出す系トレーニングは、その前に必ず精読すべし。



【失敗 其之四】
音読やシャドウイングの回数を重ねることに固執しすぎた

●English Learning 2.0 量をこなす学習期

上述の第三条と多少被る内容なのですが、「何百回と音読することが大事だ!」みたいな話を聞いて、Part 1・2・3・4などの音読やシャドウイングの回数をひたすら重ねる時期があると思います。英語勉強法指南書にもよく書いてありますね。

英語学習を始める時期が「English Learning 1.0」とすると、「English Learning 2.0」は量をこなす時期だと言えます。ハイ、今思い付きで勝手に名付けました(・ω<)テヘペロ


100回以上音読をするのがフツーになった人は、量をこなしていなかった初心者のときと比べて、確実に実力が向上してきます。音読回数を数えるのに「正」の文字を書いている人は、「正」が20個以上並ぶと嬉しくなってくると思います。

ですが、しばらくそれを続けていると、おそらく伸び悩む時期が出てくると思うんです。いかがでしょうか?

当時の僕は「このまま回数を重ねていれば、いつか伸びるはず」と信じて、数ヶ月間ひたすら音読やシャドウイングを繰り返していましたが、今から考えると、正直な話、100回やったときの効果と200回目やったときの効果の違いはあんまり感じられなかったです。

第三条でも申し上げたように、CDを聞きながら音読すれば、音には強くなるので、回数を重ねることは決してムダにはならないですが、フツーの音読を200回やったところで、音声や英文の理解度はそんなに深まらないんです。

でも、回数を重ねているとやった気になる、勉強した気になる、トレーニングした気になる。

それに、日本語訳を読んでいて内容もよく知っている英文は、音読回数を何度も重ねていくと、「その英文は完璧に理解していて、リスニング力も向上しているはずだ」と思い込む。

そして、次の英文、次のセクション、次のテキストへと移る。

しかし、あるとき気づくんです。

「けっこう音読してきたのに、最近、リスニング力が伸びていない気がする。」
「相変わらず、文頭から聞き取れない文が多い」
「いまだに聞き取れない単語が出てくると脳がフリーズするな」

これは実はすっごく大切な気づきなんです。

一つ上のレベルに差し掛かろうとしているんです。ただ単に量をこなすフェイズ「English Learning 2.0」から、量だけでなく質も重視するフェイズ「English Learning 3.0」への移行の初期段階です。

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●English Leraning 3.0 量だけでなく質も重視する学習期

質も重視したトレーニングを行う時期が「English Learning 3.0」です。

ちなみに、模試や公式問題集などの音声・英文を使って、English Learning 2.0トレーニング(量をこなす)をしばらく続けると600点~730点が取れるようになります。逆に言うと、600点未満で停滞している人は、量が足りない可能性が高いです。

話を戻します(^_^ゞ

僕の場合、量をこなすトレーニング(English Learning 2.0)から、質も重視するトレーニング(English Learning 3.0)に移行するのに、数ヶ月~数年かかった気がします。これも900点を取るのに時間がかかった原因の一つだと考えています。

そして、確実にEnglish Learning 3.0に移行できる勉強法(トレーニング)を2012年に、ようやく見つけました。というより、ようやくその効果に自分は気づきました、が正しいですね。


それが当ブログで何度もご紹介している「瞬間英作文」です。


あまりご存知でない方のために少し説明させていただきますと、瞬間英作文は「日本語訳を見て、瞬時に英訳するトレーニング」で、これを何度も反復することで、日本語を介さずに瞬時に英語で表現できるようになります。

詳しくは、TOEICにも効果抜群!瞬間英作文 を参照してみて下さい。

このトレーニングは一見、スピーキングのためのトレーニングに思えるのですが、


瞬時に作れる英文 = 瞬時に聞き取れる・読める英文


になります。
※「その英文の音が聞き取れる」「文字・スペルが読める」ことが前提条件になります。

そして基本的に、日本語訳を見た瞬間に出てこない語彙・表現・構文・英文は、リスニング時に瞬時に聞き取れないもの、まだマスターしていないものと考えてほぼ間違いないと感じています。

つまり、瞬間英作文できるかどうかが、その語彙・表現をマスターしているかどうかの一つの基準になるわけです。

ですので、音読・オーバーラッピング(CD・MP3音声に合わせて音読)・シャドウイングなどのトレーニングで伸び悩みを感じておられる方は、音読の回数を減らして、その分、瞬間英作文トレーニングを試してみて下さい。

また、Part 3・4などのある程度の長さのある英文は、瞬間英作文トレーニングの後で「暗唱」すると、語彙・表現を使うべき状況・タイミングが身につきますし、スピーキング・ライティングの表現力向上にも役立ちます。


【TOEIC 900点最速クリア 第四条】
音読・シャドウイング中心のトレーニングで伸び悩み始めてきたら、音読回数を減らして、瞬間英作文(+暗唱)を取り入れてみるべし。



【失敗 其之五】
復習・トレーニングのやり方が非効率だった

例えば、1000個収録された単語集があったとして、

 1日目 No.0001~0010
 2日目 No.0011~0020
 3日目 No.0031~0040

という風に勉強される方が多いのではないかと思うんです。この要領でいくと、100日で一応一通りやることになるのですが、

100日目、1日目で学んだ苦手単語を覚えているでしょうか?

僕も最初の頃は、こういう感じで勉強していました。全10章ある参考書なら、1日目1章、2日目2章、3日目3章…というように。

ご存知の方も多いと思いますが、エビングハウスの忘却曲線によると、前日に新しく覚えたことは、翌日には74%を忘れてしまうそうです。

エビングハウスの忘却曲線の実験結果が、英語学習に必ずしもそのまま当てはまるとは限らないと個人的には考えていますが、それでも、新しく覚えたことは、翌日~数日中に復習しないと、ほぼ忘れてしまうというのは、経験上、痛感しています。


ですので、例えば上述の単語集なら、100個ずつを10日間くらいのスタンスで進めていくのがいいかなと。

 1日目 No.0001~0100
 2日目 No.0001~0100
 …
 10日目 No.0001~0100

ここで、No.0001~0100は終了します。4~5日目くらいで、どうしても覚えられない単語が出てくるので、苦手な単語だけ回す日を作ったりもします。10周したら、次の単語群に入ります。

 11日目 No.0101~0200
 12日目 No.0101~0200
 …

僕はTOEIC 900点を超えてからですが、TEX加藤先生の「金フレ」をこのやり方でトレーニングしてます。

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10周(=10日)もやると、苦手な単語・うろ覚えの単語、ほとんど覚えます。
※ただ、初めて覚えた単語は、10周した後も、定期的なメンテナンスは必要です。

他にも、「模試・公式問題集のPart 1・2の瞬間英作文・音読」や「文法特急シリーズ」「千本ノックシリーズ」なども、3~5日間くらい連続で同じ章をやるようにしています。


体験的にお気づきの方も多いと思いますが、英語はスポーツや音楽と同じです。

今日習ったことを、明日の試合や発表会で、いきなりできるようにはなりません。毎日毎日毎日毎日同じ練習・トレーニングをすることで、実践で使える技術として、徐々に身についていきます。


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毎日違う単語・違う章・違うテキストをやるというのは、テニスで言えば、今日はストローク、明日はサーブ、明後日はスマッシュをやるようなもので、毎日メニューを変えてしまうと、どれも中途半端になり、どれも大して身につかないので、あまりお薦めできません。


【TOEIC 900点最速クリア 第五条】
英語はスポーツや音楽と同じ。10~20日間くらい毎日同じメニューを続けることで、テストで・実践で使えるスキルが身についていく。



【失敗 其之六】
普段からPart 7の英文をほとんど読んでいなかった

2010年の夏くらいの頃、TOEICのリーディングセクションがツラかったです。毎回最後まで解けないんですね。

でも、これは今から考えると、普段からPart 7の英文をほとんど読んでいない、解いていないのが原因でした。先ほどの例えで言いますと、リーディングに関しては、English Learning 2.0(量をこなす学習期)にすら入っていなかったということです。


Part 7が苦手という初心者・中級者の多くの方は、おそらく、普段からTOEICのPart 7に出てくる英文の量━━SP(シングルパッセージ:1文書問題)9題 + DP(ダブルパッセージ:2文書問題)相当の英文を読んでいないのでは?という気がしています。

これはマラソンで言うなら、普段10kmも走ったことがない人が、いきなりフルマラソンの42.195kmは走れないのと似てます。普段あまり英文を読んでいないのに、TOEICの本試験で、あんな多くの英文を最後まで読めるわけがないんですよね(~∀~;)


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当時の僕は、このことに薄々気づいていながらも、先延ばしにしていました。英文を読むのが苦手な人にとって、毎日大量に英文を読むなんて!ってな感じなんです。

でも、2010年の秋頃から、公式問題集2冊分(=テスト4回分)のPart 7のすべての英文を精読した上で、20~30回、2ヶ月くらいかけて音読・速読しました。

正直、当時の精読は今よりも分析度が甘かったです。そんな稚拙(ちせつ)な精読でしたが、そのトレーニングのお陰で、730点を常に超えられるくらいの実力はついてきました。

その後も、精読した上で、毎日~2・3日1回くらいの割合で、Part 7の英文SP9題・DP4題全文音読・速読トレーニングを継続してきたお陰で、リーディングは465点が取れるくらいの実力がついてきました。


これは何もPart 7に限ったことはないです。Part 3・4の先読みが苦手なら、普段から先読みトレーニングをやるべきですし、Part 5・6が20分以内で解けないのなら、普段から1問20秒で解くトレーニングをしないといけません。

「金メダリストやトップアスリート、またプロのミュージシャンは、可能な限り本番と同様の環境下、もしくはそれ以上のハードな環境で練習・トレーニングをする」というのをお聞きになられたことがあると思いますが、それはTOEICなどの試験においても同じなんですよね。


【TOEIC 900点最速クリア 第六条】
普段から本番と同等、もしくはそれ以上のトレーニングをしておくべし。でないと、本番で最後まで走り切れない。



【失敗 其之七】
TOEICが難化した

僕は2010年の夏頃からTOEICを受け続けるようになったのですが、2011年頃にかなり難化しました。TOEICは2006年のリニューアル以降も徐々に難化・変化はしてきているんです。ですが、2011年頃の難化は顕著でした。

ちなみに、”頃”と付けているのは、TOEICは、内容や難易度が年度によってガンと変わるのではなく、各回ごとに、パート毎に、徐々に変化していくものだからです。


この難化によって、僕は2011年は、ほぼずっと700点台でした。TOEICの難化については、TOEIC 近年の試験傾向まとめ をお読み下さい。

そして、TOEICはこれからも難化・変化し続けていくと考えられますし、2011年頃のような急激な難化が起きる可能性も十分あります。

となると、「毎年TOEICを受けて自分の英語力を測る」という理由で受けている方もおられますが、それだと「自分のスコア向上速度よりも、TOEICの難化速度の方が早い」ということもありえるかなと。
※2011年にスコアが停滞していた自分はそのように感じていました。

少しまとめますと、

TOEIC試験の急激な難化の時期というのは、今後も起きる可能性がある
→長い間TOEICをやっていると、この急激な難化の時期にハマる確率が高まる
→その時期にハマると伸び悩むため、900点超えに時間がかかってしまう

なるべく短期間で900点をめざした方がいい

ということになります。

だからこそ、【失敗其之一】でお伝えしたように、1日の勉強時間は2倍になると、上達速度は2倍以上になるので、1日当たりの勉強時間は長くしたほうがいい、ということにつながります。


【TOEIC 900点最速クリア 第七条】
TOEICは1~2年集中して、短期間で攻略すべし。悠長にやっていると、急激な難化の時期にハマって長期化する確率が高まる。



【失敗 其之八】
TOEICの問題を分析していなかった

多くのTOEIC勉強法指南書を読んできましたが、以前のTOEICは、公式問題集や模試、ビジネス英会話のテキストなどをひたすら音読・暗唱するだけで、900点台にたどりつけていたようです。

確かに、僕が受け始めた2010年頃のTOEICは、今よりも易しかったです。ヒネった問題が少なく、正解の選択肢が分かりやすかった。

でも、今は違います。

公式問題集や模試をひたすら音読・暗唱し、ただ漫然と問題を解いているだけでは、おそらく800点前後で停滞します。

僕がその停滞を抜け出せた理由の一つに、あ~るさんのメルマガを読むようになったから、というのがあります。
※あ~るさんのメルマガの無料版はバックナンバーも無料で公開されておられます。

詳しくは、TOEIC 800点前後で伸び悩んでいた僕を救ってくれたメルマガ の記事を参照して下さい。

あ~るさんのメルマガを読むようになってから、TOEICの問題を分析するようになりました。


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特に、Part 3・4・7で、問題文で出てきた語彙・表現が、設問や選択肢でどう「言い換え」られるのかチェックするようになり、問題の答えやヒントになりやすい語彙・表現をまとめるようになりました。

その語彙や表現は、Part 3・4・7の問題の答えやヒントに頻繁に使われる超重要キーワード集400個超 にまとめてあるので、スキマ時間に繰り返し読むようにすれば、Part 3・4でリスニング時に聞くべきポイント、Part 7で読むべきポイントが分かるようになると思います。

このようにして、問題文・設問・選択肢を分析することで、問題作成者の意図が分かるようになり、TOEICの問題がゲーム感覚で解けるようになり、解けるようになれば楽しくなるので、試験本番も緊張しにくくなります。


【TOEIC 900点最速クリア 第八条】
800点前後の中級者は、音読などのトレーニングだけでなく、あ~るさんのメルマガで「言い換え」を学び、TOEICの問題文・設問・選択肢を分析すべし。



【失敗 其之九】
サボりすぎた

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僕が900点を取るのに4年もかかったのは、これが一番の原因だったのかもしれません(笑)。

僕はいったん火が付き始めると、メチャクチャ勉強します。1日10時間とか、ほとんど休憩もせずに勉強したりします。でもそういうのって何日も続かないんですよね。途中で勉強することに疲れてしまって、しばらくサボりモードに入ります(笑)。

また、リスニングでなかなか聞き取る能力が上がらなかったり、リーディングで読むスピードが遅いままだったり、TOEICのスコアがしばらく停滞したりすると、自信がなくなり、モチベーションが下がり、そのままサボりモードに入ります(笑)。

そしてこのサボりモードに入ると、僕の場合、早くても数日、長いと数週間は帰ってきません。そして、英語初心者・中級者の頃は、少しでもサボり期間があると、すぐにリスニングやリーディングの実力が下がってしまいます。

そうして、しばらくサボってから戻ってくると、まずはその下がった実力を元に戻すのに、しばらく時間がかかるわけです。Oh、なんて非効率!

ですので、サボらないことはすごく重要なんです!ヾ(゚Д゚ )

ってそんなことみんな知ってるって(笑)。

そこで僕がサボる原因となった主なもの2つと、その対処法を考えてみました。

1) 継続できない・やる気がおきない ▶ 脳科学・心理学などを利用する

継続は力なり。で、その継続するには?継続の3つのコツ という記事にも書いたのですが、僕は非科学的な根性主義がキライです。「継続できないのは意志が足りないからだ」「気合いが足りないからだ」という言葉がイマイチ好きになれないんですよね。

僕は今でも意志が強い人間ではないですし、昔は毎日コツコツ勉強するような人間ではなかったです。高校生の頃は、3日1度は遅刻してましたし、忘れ物もひどかったですし、夏休みの宿題は9月1日に友達に写させてもらってたくらい、かなりのダメ人間でした(笑)。

そんな僕が、毎日コツコツ勉強できるようになったのは、

 「どうすれば人間は物事を継続できるのか?」
 「どうすればやる気を維持できるのか?」

といった、脳科学、心理学、行動学に関する本をひたすら読んで、自分をうまく誘導してこれたというのがあります。

「続ける」技術 - 石田 淳
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勉強にハマる脳の作り方 - 篠原菊紀
勉強にハマる脳の作り方
著:篠原菊紀  出版社:フォレスト出版
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価格:¥1,470  中古:¥1 より
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この2冊に書かれてある、すべてのことを実践したわけではないですが、自分をうまく動かすアイデア・考え方を養えたのは間違いないです。

英語のテキストもそうですが、自己啓発系や勉強術系の本も自分の好みに合う合わないがあります。どちらもAmazonで なか見!検索 ができるので、目次を読んでみて、好みに合いそうであれば、本屋さんで立ち読みしてから購入することをお薦めします。


2) 計画通り進まない ▶ 計画術・時間管理術を学ぶ

勉強が計画通り進まず、「僕はなんてダメなヤツなんだー」とテスト1週間前にやる気がなくなって、そのまま現実逃避行ということが何度もありました(笑)。

ですが、計画を立てることや、日々のスケジュールの立て方少しずつうまくなってくると、計画通り、スケジュール通りに進むようになり、「テスト前現実逃避行」がなくなってきました。


また、TOEICを2ヶ月に1回くらいの割合で受けるようにすると、次のTOEICまでにやるべきことが明確になり、計画や日々のスケジュールも立てやすくなります。


正直、計画の立てるというのは今でも難しいです。新しい勉強を始めるとき、今までに試したことのないトレーニングをするときは、どれくらい時間がかかるのか読めないので、計画通り行かない可能性は高いです。

ですが、何度も何度も何度も何度も計画を立て直すようにしてると、徐々にうまく計画を立てられるようになってきます。英語学習も計画術も”慣れ”のようです。

それと、計画術・時間管理術に関する本も読んでおくといいと思います。「餅は餅屋」です。計画術・時間管理術をすでに体得されておられる先人に学ぶと、ショートカットできます。

たったこれだけのことで!仕事力が3倍アップする時間活用法―やるべきタスクをらくらくこなすシンプルな原則 - 水口 和彦
たったこれだけのことで!
仕事力が3倍アップする時間活用法
著:水口 和彦  出版社:実務教育出版
発売日:2008/02
価格:¥1,365  中古:¥649 より
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いろいろ読みましたが、個人的にはこの本が一番実用的で取り組みやすかったです。著者の方が、いろんな時間管理術を研究されてきたそうなので、確かにその集大成的な、イイトコどりな感じのする本です。興味のある方はぜひ♪


あと、ご存じの方も多いと思いますが、計画の立て方・スケジュールの組み方で大切なのは、やはり、

 ●週に2日の予備、テスト前1週間の予備を作るなど余裕を持つこと
 ●こまめに見直し・修正すること

だと思います。

このTOEICの勉強計画の立て方・スケジュールの立て方は、次回のアンケートなどで需要があれば、一度記事にまとめてみようと思っています。


【TOEIC 900点最速クリア 第九条】
自分がサボってしまう原因・パターンが必ずあるので、それを分析し、予防策と対処法を練っておくべし。



【おすすめ関連記事】

TOEIC 900点をめざすに当たって、参考になりそうな当ブログの記事を集めてみました。

TOEIC900点を取るための心構えと勉強法
TOEIC900点を取るのに最も役に立った参考書・問題集まとめ
TOEIC730点、900点を取るのに必要な問題数の目安
TOEICの点数が伸びない人によくある7つのパターン
TOEICの苦手パートを解決!TOEICトラブルシューティング



【編集後記】
実はもっと早く投稿できていたんです。全九ヶ条だと中途半端だったので、第十条も作っていたのですが、数時間かけてもイマイチうまくまとめられなかったので、結局、全九ヶ条のままアップしました(^_^ゞ

皆さんのTOEIC 900点最速クリアに、少しでもお役に立てば幸いです(・∀・)/

 
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コメント

No title
ガンバレそうです!
参考にします!
台湾さんへ
台湾さん、頑張れそうですか!それはよかったです(*˘◡˘*)
参考になれば幸いです★彡

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