[英語] リスニングのコツがつかめる8つの発音・音変化ルール(音の連結・消失)

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対象:リスニングが苦手/簡単な英語なのに聞き取れない/読めるけど聞き取れない
推奨:英語初心者🔰~
読了:約17分(8590字)
公開:2014-09/28
更新:2022-22 Rule #1追記、他部分的に加筆・修正 
関連:発音 - 重要発音 / 音変化 / ディクテーション / シャドウイング / リピーティング / ICレコーダー

英語の勉強をやり始めると、「check⌒it⌒out」(チェケラウ)と音が連結したり、「definitely」の途中の「t」の音が消失するといったケースにぶち当たることがあると思います。

このパターンには一定のルールがありまして、その法則をあらかじめインストールしておけば、リスニングでつまづくことを減らせる≒上達が早くなります。

また、ディクテーションシャドウイングもやりやすくなります。

ちなみに、すでにそこそこ英語を勉強していて、「音は聞き取れるけど、その聞き取った音から意味がつかめない」「何度か聞き返すと聞き取れるけど、一発で聞き取れない」「個々の単語は聞き取れるけど、全体的な意味がつかめない」というレベルにある方は、「英語 リスニングが上達しない人によくある4パターンと改善策」が参考になると思います。

それではいってみましょう( ・д・)/--=≡(((卍 シュッ!!
 

発音と同様に重要な音変化(音の連結・消失)


eigomimi01.jpg

発音の重要性については、「やらない人は損してる!発音を学ぶことで得られる4つの効果」などでお伝えしていますが、リスニングの音が正確に聞き取れるようになるためには、発音と同じくらい、音の連結・消失も非常に重要なんですね。

僕が英語初心者の頃、【ディクテーション】をしていて聞き取れなかったときに、この音の連結・消失が原因で悩むことが多かったんです。

そんなわけで、あらかじめこの「よくある連結・消失パターン」を押さえておけば、「なんでこんな発音になるねん!」と不毛に悩む時間を減らせると思ったので、【7つのルール】としてまとめてみました。


◆ 8つの発音・音変化ルール ◆

Rule #1: 1つの単語に3つ以上の発音の仕方がある
Rule #2: 子音+母音は linking (連結)する
Rule #3: 似た子音同士は linking する
Rule #4: 語末の「t / d / k / p」は消えやすい
Rule #5: アクセントのない子音は消えやすい
Rule #6: 「t」がラ行になるパターン
Rule #7: 消失&連結パターン
Rule #8: 頻出表現は1つの単語のように発音される


Rule #1: 1つの単語に3つ以上の発音の仕方がある

TOEIC英検で勉強されている方は、US(アメリカ)・UK(イギリス)・AUS(オーストラリア)などを含めて複数の発音があること自体はご存知だと思います。

ですが、実際のネイティブの発音においては、1つの単語(&音変化)に最低でも3つ以上発音の仕方があると思っておくといいなと。

YouTube上にあるネイティブが話している中での発音が聴けるYouGlishで「always」をいくつか聴いてみて下さい。

「オールウェイズ」が一番多い発音ですが、中には「オーウィズ」「オーズ」「ウェイズ」みたいに発音されることがあります。

また、発音だけでなく、音変化も複数の発音があると思っておいたほうがいいです。例えば「didn't you」も、最低でも5つくらいの発音バリエーションがあります。

詳しくは「ネイティブの速い英語が聞き取れない→1つの単語に3つ以上の発音があるよ」という記事にまとめたのでぜひ!



連結(リンキング)系


前の単語の最後の音と、次の単語の最初の音がつながる現象をリンキング(linking)と言います。
※「リエゾン(liaison)」は厳密には違うようです。ご指摘ありがとうございます。

このリンキングのパターンが増えれば増えるほど、聞き取れる割合も増えてきます


リンキングの説明動画を見つけたので、お時間のある方はどうぞ(・∀・)b

英語で説明されてあるので、初心者の方には一見難しく感じられるかもしれないですが、リンキングのイメージはつかみやすくなると思うので、ぜひご覧下さい。





Rule #2: 子音+母音は linking (連結)する

前の単語の最後の音が子音で、その次の単語の最初の音が母音だと、音が連結(リンキング)します。


子音 + I

that⌒I(ザライ)
Can⌒I(キャナイ)
Should⌒I(シュダイ)
but⌒I(バタイ)
※アメリカ人だと「バライ」に聞こえる。理由は後述。



子音 + is

man⌒is(マニズ)
wind⌒is(ウィンディズ)
There⌒is [ðéɚɪz(ゼァリズ)]
※「there is」は、さらに短縮されて「there's [ðéɚz(ゼァズ)]になるパターンも多いです。



「子音 + if」も押さえておきましょう。


even⌒if (イーヴニフ)
What⌒if (ワティフ)
wonder⌒if (ワンダーリフ)



子音 + are / are + 子音

「are [ɚ]」は前の単語とも、後ろの単語ともよくリンキングするので、【ディクテーション】していると、最も書き取りにくい単語の1つだと思います。

ですが、「英語耳」などの発音練習本で「ɚ」の発音を学び、「ɚ」の発音を含む単語に出会う度に、音読・オーバーラッピングできちんと発音するようにしていると、徐々に聞き取れるようになってきます。


they⌒are (they're) [ðeɚ(ゼァー)]
there⌒are [ðeərə(ゼァラー)]
here⌒are (here're) (ヒアラー)

men⌒are(メナー)
women⌒are(ウィミナー)
people⌒are(ピープルァー)
What⌒are(ワター/ワラー)



次に「are + 母音」「were + 母音」のパターン。


are in(アーリン)
are on(アールン)
are⌒all(アーロール)
were⌒also(ワーロールソ)
were always(ワーロールウェイズ)



「more [mˈɔɚ]」も最後の音が、「are」と同じ「ɚ」なので、後ろの単語の母音とつながりやすいです。


tell me more⌒about (モアラバウ)
focus more⌒on (モウロン)
more⌒importan(t) (モアリンポータン)
more⌒or less (モウローレス)



子音+ y

「y」は母音に近い音なので、前の単語の語末の子音とつながりやすいですね。

また、「did⌒you」は、[dídʒú / ディヂュー]と発音するパターンだけでなく、[dídjʊ / ディデュー]と発音するパターンもあります。アメリカ人・イギリス人によらないです。


could⌒you (クッヂュー)
Don't⌒you think? (ドンチュー)
aren't⌒you (アーンチュー)
made⌒you (メイヂュー)
send⌒you (センヂュー)
sent⌒you (センチュー)


ですが、次のパターンは出現頻度が下がるので、慣れにくかったです。


was⌒your [ワズユア]→[ワヂュア]
arrived⌒yet [アライブドイェッ]→[アライヴヂェッ]
decided⌒yet [ディサイディデェッ]→[ディサイヂェッ]
this⌒year [ディスイヤー]→[ディシヤー]



その他の「子音 + 母音」のパターン

have⌒already (ハヴォーレディ)
have⌒always (ハヴォールウェイズ)
have⌒all (ハヴォール)
is⌒always (イズォールウェイズ)
been⌒able (ビンネイブル)
been⌒eating (ビンニーティング) 



「子音 + us」のパターン。


asked⌒us (アスクタス)
make⌒us (メイカス)
both⌒of⌒us (ボウソヴァス)



「子音 + a」のパターン。


once⌒a day (ワンサ)
take⌒a day off (テイカ)
make⌒a reservation (メイカ)

turn⌒away (ターンナウェイ)



「子音 + of」のパターン。「of」は後ろの「f」が、リンキングしたり、消えたりして聞き取りにくいづらい場合があります。


one⌒of (ワノヴ)
some⌒of (サモヴ)
most⌒of (モゥストヴ)
all⌒of(オーロヴ)
both⌒of (ボウソヴ)



「if」も、前後の単語とつながりやすいので、早口の人だと聞き取れない場合があります。


if⌒I (イファイ)
if⌒you (イフュー)
if⌒we (イフィー)

「I wonder⌒if⌒he'll come.」の、「if」はかなり聞き取りにくいですが、それでもネイティブたちが認識できるのは、I wonder の次は「if」がくる可能性が高く、その後に文が続いている、文脈から推測できるから、みたいです。



Rule #3: 似た子音同士は linking する

前の単語の最後の音と、後ろの単語の最初の音が、同じ子音・似た子音の場合も、リンキングします。


「t / d / th」

「t / d / th」同士は、頻繁にリンキングすることを覚えておきましょう。


want⌒to [ wάntuː(ウォントゥー) ]
get⌒to (ゲットゥー)
went⌒to (ウェントゥー)
that⌒the (ザッザ)
with⌒the (ウィッザ)



また、前が「d」で後ろが「t」の場合、後ろの「t」の音になります。後ろの子音が優先されることを覚えておいて下さい。


used⌒to [ júːstuː (ユーストゥー)]
had⌒to [ hˈæ tuː (ヘァットゥー)]
need⌒to [ níːtuː (ニートゥー)]
hard⌒to (ハートゥー)



特に、過去形・過去分詞形の最後が「-ed」で、その後ろに「to」がきた場合、たいていリンキングします


talked⌒to (トークトゥー)
※早く伝えたい場合は、「k」の音も消えて「トーットゥー」と発音するケースもけっこうあります。これは初心者の頃、苦戦しました…orz

wanted⌒to (ウォンティットゥー)
※途中の「t」の発音すらサボって「ワナトゥ」「ウォニトゥ」になる場合もあります。


上記のように、よく使う熟語・表現は、会話の文脈から推測できると分かると、ガンガン連結・消失していくことを知っておいて下さい。

また、「the」の前の単語の最後の音が「t / d」の場合、その音は消失し、「the」の「th」の音が優先します。


at⌒the (アッザ)
found⌒that (ファウンザ)
around⌒the world (アラウンザ)
let⌒them (レッゼム)
what⌒they're (ワッゼア)
and⌒the (アンザ)
made⌒the (メイザ)



他の「t / d / the」のパターン。


at⌒ten (アッテン)
What⌒do you do? (ワッドゥー)
hundred⌒dollars (ハンドレッダラーズ)
compared⌒to (カンペアートゥー)
should⌒take (シュッテイク)
get⌒down (ゲッダウン)
good⌒day (グッデイ)



「b / v / p」

have⌒been (ハッビン)
I've⌒been (アイッビン)
give⌒birth to (ギッヴァース)
top⌒player (トップレイヤー)
keep⌒pace with (キーペイス)
most⌒of⌒people (モゥストッピープル)
bought⌒this (ボーディス)
 


「s + s」「s + sh」「ts+s」

is⌒still (イスティル)
I was⌒sure (ワッシュア)
Is⌒she (イッシー)
was⌒she (ワッシー)
it's⌒so cute (イッソー)



「c / k / g」

ink⌒cartridge
plastic⌒garbage
unique⌒creatures



「l」同士もつながります。


will⌒learn
feel⌒like
manual⌒labor




子音が消失する系


必ずというわけではないのですが、アクセントのない「t / d / k / p」の音は、発音されないことが多いと考えておいて下さい。

「t / d / k / p」などの音は、しっかり発音しないと作れない音なのですが、アクセントがない場合、早口で話すときに口や舌が発音をサボってしまい、ハッキリ音が聞こえなくなります。

例えば、日本語では「レストラン」と言いますが、本来は「restaurant」と最後に「t」がありますよね。これはネイティブが最後の「t」をサボった結果です。

ちなみに、これはアメリカ英語に多いケースで、イギリス英語だと人によってはきちんと発音する人もいます。


Rule #4: 語末の「t / d / k / p」は消えやすい

特にアメリカ人の場合、単語の最後の「t / d」の音は、発音されないことがスーパーよくあります


abou(t)(アバウ)
righ(t) now(ライッナウ)
sen(t)(セン)
sai(d) (セッ)
tol(d) me (トゥルミー)



「I don'(t) know.」のように、前の単語の最後のスペルが「t / d」で、次の単語の最初が子音の場合も、その「t / d」はよく消えます。


wha(t) she said (ワッシー)
Tha(t) man (ザッマン)
abou(t) you (アバウッユゥ)
le(t) me know (レッミーノゥ)
ge(t) back (ゲッバック)
haven'(t) finished (ハヴン フィニッシュトゥ)
importan(t) meeting (インポータンミーティン)
je(t) lag  (ジェッレァーグ)

you an(d) me (ユーエンミー)
I wou(d) say (アイウッセイ)
goo(d) morning (グッモーニング)
good(d) girl (グッグール)
goo(d) luck (グッラーク)



助動詞「would / should / could / might」の「d / t」も消えやすいです。


woul(d) be (ウッビー)
woul(d) like (ウッライク)
I'(d) like to (アイッライットゥー)
shoul(d) be (シュッビー)
coul(d) be (クッビー)
migh(t) be (マイビー)



「-te」「-de」で終わる単語も消えやすいです。スペルには「e」がありますが、実際の発音には母音が含まれないからです。


crea(te) (クリエイ)
demonstra(te) (デモンストレイ)
integra(te) (インテグレイ)
apprecia(te) (アプリーシェイ)
ma(de) matters (メイッマラーズ)

priva(te)  (プライヴィッ)
delica(te) (デリキッ)



過去形・過去分詞形の「-d / -ed」の次に子音がきた場合も消えやすいです。


bother(ed) me (バザミ)
devot(ed) myself (ディヴォウティッマイセルフ)



「it」の「t」もわりとよく消えます。


i(t) will(イッウィル)
i(t) was (イッワズ)
I(t) sure⌒is. (イッシュアリズ)



「k / ck / p / v」も消えます。


ma(ke) me cry (メイミークライ)
thin(k) that (スィンザット)
as(ke)d for (アストフォー)
(「k」に加えて「d」も消えて[as(ked) for / アスフォー]になる場合もある)
gi(ve) me (ギッミー)


Rule #5: アクセントのない子音は消えやすい

単語の途中にある、アクセントのない「t / d / th / k / p」も消えることが多いです。


特に、「t」「th」の前に「n」がある単語の場合、その「t」「th」は消えやすいです。


twen(t)y (トゥウェニー)
seven(t)y (セヴンニー)
in(t)erne(t) (イナネット)
in(t)erview (イナヴュー)
ren(t)al (レヌル)
cen(t)er (セナー)※rdbedsoleさんの発音
in(t)ernational (イナーナショナル)
main(t)enance (メイッナンス)
moun(t)ain (マウンネン)

on⌒(th)em (オンネム)
an(d)⌒ (th)en (アンネン)
※TOEICではあまり出てこないですが、映画やドラマだと、このタイプの「th」はよく消失するなと。



次に、2つの単語が合体してできた単語で、最初の単語の語末の音が消えるパターン。


foo(t)prin(t) (フップリント)
sof(t)ware (ソフッウェア)
ou(t)side (アウサイド)
cu(p)board (カボード)



「-ly」で終わる副詞の、その前の「t / d」も消えやすいです。

例えば、「currently」は、アメリカ人だと「カレンッリー」と発音する人が多いですが、イギリス人だとこの「t」を発音する人も多く「カレントリー」になります。次のサイトで聴き比べてみて下さい。

【参考】currently | Oxford Advanced Learner's Dictionary


defini(te)ly  (デフィナリー)
consisten(t)ly (カンスィスタンッリー)
rapi(d)ly (ラピッリー)
exac(t)ly (イグザッリー)



「his / him / her / have」の「h」音の消失

「his / him / her」の「h」の音は、その前に子音がくると消失しやすいです。


give⌒(h)im (ギヴィム)
give⌒(h)er (ギヴァー)
ask⌒(h)er (アスカー)
ask⌒(h)im (アスキム)
at⌒(h)is (アッティズ)
at⌒(h)er (アター)
on⌒(h)is own (オニズ)



「助動詞+ have⌒been」の「h」は消えやすく、「have⌒been」もつながるので、慣れるまでは聞き取りにくいです。


would⌒(h)ave⌒been (ウダッビン)
should⌒(h)ave⌒been (シュダッビン)
could⌒(h)ave⌒been (クダッビン)
must⌒(h)ave⌒been (マスタッビン)
might⌒(h)ave⌒been (マイタッビン)




Rule #6: 「t」がラ行になるパターン

ご存知の方も多いと思いますが、アクセントはないけど母音を伴う「t」が、「ラ行」になるパターンです。これも、速く言いたいがために、発音をサボってしまう感じです。


little (リロル)
pudding (プリン)
water (ワールー)
getting (ゲリン)
later (レイルー)

let⌒i(t) go (レリゴゥ)
put⌒it⌒in (プリリン)
put⌒it⌒on (プリロン)
keep⌒it⌒in (キーピリン)
run⌒out⌒of (ラナウロヴ)

not⌒a (ノラ)
not⌒at⌒all (ナラロー)
not⌒only (ノロンリー)

but⌒also (バロルソー)
white⌒on (ホワイロン)
what⌒I (ワライ)
out⌒of work (アウロヴ)
skate⌒of (スケイロヴ)



その他

Rule #7: 消失して連結するパターン

前の単語の語末の「t / d」が消え、その「t / d」の前にある子音と、後ろの単語の子音・母音とリンキングするパターン。

文章で説明してもよく分からないですよね(笑)。例を見てみましょう。


an(d)⌒I (アナイ)


「and」の「d」が消失し、その前にある「n」の音と、次の単語の音「I [ai]」がリンキングして「アナイ」になります。最初は聞き取るのにけっこう苦労するので、パターンとして認識しておきましょう。


「-n + 子音」+「母音」系

ちょっとややこしいのですが、「-n + 子音」+「母音」だと、子音が消えて「n⌒母音」で連結するパターンが非常に多いです。消える子音はやはり「t / d / th / g」が多いです。


an(d)⌒i(t) [əni / アニ]
isn'(t)⌒i(t) [izni / イズニ]
doesn'(t)⌒i(t) [d'ʌzni / ダズニ]
wasn'(t)⌒able [ w'ʌznéɪbl / ワズンネイブル]

kin(d)⌒of [kάɪnəv / カイノブ]
amoun(t)⌒of [əmάʊnəv / アマウノヴ]
talkin(g)⌒abou(t) [tɔ́kɪŋəbάʊt / トーキナバウ]

don'(t)⌒eat [d'əʊníːt / ドンニート]
don'(t)⌒accept [d'əʊnæksépt / ドンナクセプト]
won'(t)⌒accept [w'əʊnæksépt / ウォナクセプト]
won'(t)⌒I [w'əʊnai / ウォナイ]

managemen(t)⌒is [マネジメンニズ]
shipmen(t)⌒is [シップメンニズ]
differen(t)⌒item [ディッファレンナイテム]



「-st + s」で「t」が消える系

「-st + s-」の、「t」の音が消えて「-s⌒s-」で連結するパターンは非常に多いので知っておいて下さい。


mus(t)⌒stop (マスタップ)
nex(t)⌒stop (ネクスタップ)
nex(t)⌒Saturday (ネクッサタデイ)
touris(t)⌒shop (トゥアリショップ)
firs(t)⌒step (ファーステップ)
firs(t)⌒store (ファーストァー)



Rule #8: 頻出表現は1つの単語のように発音される

例えば、「○○○ and I(○○○と私)」は非常によく使う表現の1つだと思います。

そして、よく使う表現 = 1つの単語であるかのような認識になるため、かなり高速で発音される傾向にあります。

バイリンガールのちかさんの次の動画の25秒くらいから「(My) mom and I」という言葉が出てくるのですが、「マーム アンド アイ」とは発音されていません。実際に聴いてみて下さい(・∀・)b



0m25sから


おそらく「マーマナイ」と聞こえると思います。

(1) 「mom」と「an(d)」が連結して「mom⌒an(d)」で「マーマン」
(2) 「and」の「d」が消失し、その前の「n」と「I [ai]」が結びついて「an(d)⌒I」で「アナイ」

ゆっくり発音すると「マーマ"ン"ナイ」になりますが、高速で発音するときは、動画のちかさんのように「マーマナイ」になるんですよね。「○○○ and I」は頻繁に使う表現なので、ここまで短くなったりします。

リスニング時に「早口で聞き取れないな~」という箇所に出会ったら、その箇所は非常によく使われる表現である可能性が高い = 早く覚えたほうがいいということになります。


you an(d) me(ユーエンミー)
black⌒an(d) white (ブラックァンワイト)
cats⌒and⌒dogs (キャッツンドーッグズ)
fish⌒an(d)⌒chips (フィッシャンチップス)
rich⌒an(d) poor (リッチャンプア)
knife⌒an(d) fork (ナイファンフォーク)


また、「an」「as」も、熟語・イディオムになりやすいので、リンキングしやすいです。


have⌒an⌒idea (ハヴァナイディア)
have⌒an⌒appointment (ハヴァナポインメント)
in⌒an⌒accident (イナンナクシデント)
on⌒an⌒express train (ァナンニクスプレス)

as⌒soon⌒as (アッスーナズ)
are⌒as⌒follows (アーラズファロウズ)



「have」も頻繁に使うので、「ve」が後ろの音とよくリンキングします。


Now that⌒I've⌒found (ナウザライッファウンド)
I've⌒been⌒eating (アイッビニーティン)
have⌒brought⌒about (ハッブロータバウ)



「one⌒of⌒代名詞」も1つの単語であるかのように発音されます。


one⌒o(f) my friends (ワノマイ)
one⌒of⌒our family (ワノヴァー)


他の混合型。

send⌒an⌒e-mail (センダンニーメイル)
all⌒of⌒our (オーロヴァ)
those⌒are⌒in (ゾゥザーリン)




何度聞いても違いの分からない連結・消失は?


例えば、「I'll⌒learn」と「I learn」ってほとんど聞き分けられないと思います。「'll」の音はかなり聞き取りにくいですね。

「want [wɒnt / wɑːnt / wɔːnt]」と「won't [woʊnt]」も、単体でしっかり聞き比べれば何となく分かりますが、会話中に出てくると、どちらの発音も「ウォン」に聞こえるので、もうどっちか分かんない(笑)

また、上述したように、過去形の「-ed」の「t」音も発音されないことは多いです。でも、「-ed」がなかったら、過去形か現在形か分からんやん!(#゚Д゚)と何度思ったことか。

英語を始めた頃、「ネイティブたちはこの違いをどう聞き分けているんだろう?」とずっと思っていました。

ですが、英語力が上がってくると、文脈とコロケーション(よく一緒に使われる言葉の組み合わせ)から分かるようになってきたんです。


例えば、「learn」ってあんまり現在形で使わないんです。「学んで身につける、理解する、知る」という意味の動詞で、過去形、現在進行形、未来形で使われることが多いです。

次に、「wantとwon't」はそれぞれ、「want to+原形動詞」で「to」の発音が強くなり、「won't+原形動詞」の場合、「won't」の「t」の音は弱く発音されるか、消えやすいです。ただ、「want + 名詞」とかになると僕はまだちょっとアヤシイときあります(笑)

また、「-ed」が消えるのも、過去か現在かは会話の流れから分かることが多く、「the other day / a few days ago」などの過去を表す語句を伴うことも多いので、発音されなくても問題なかったりします。

あえて「~をやりました!」と言いたいときは「did + 動詞の原形」にするのでno problem。


僕も一朝一夕にこういうのが分かってきたわけではありません。不明な語彙・文法は、辞書・文法書でひたすら調べたりしながら、


ディクテーション 】で自分が聞き取れない音をしっかり把握し、
オーバーラッピング&シャドウイング 】でその音を覚えるように何度もトレーニングし、
瞬間英作文 】や【 暗唱 】で音から意味をつかむトレーニングをする


というのを、合計6000時間以上やってきた結果です。僕より英語力が高い上級者さんたちになると、1万~数万時間になります。



音の連結・消失が学べる本


先にやっておくと後々ラクになる、音の連結(リンキング)・消失が学べる本をご紹介しておきます。


英会話重視 → Jump Start


瞬間英作文をされている方、オンライン英会話を検討中の方にお勧めの短文トレーニング型の本です。

全部で3つの part があるのですが、Part 3で音の変化(音の連結・消失)が学べ、トレーニングできるようになっています。音声は専用ページからダウンロードになっています。

この本で、【 ディクテーション 】【 シャドウイング 】【 瞬間英作文 】をやれば、スピーキングとリスニングを同時に鍛えることができます

英文数は359文しかないので、これ1冊だけでペラペラにはならないですが、徹底的に回せば「まったく話せない」ということはなくなるはずです。


TOEICker → リスニングプラチナ講義


僕が信頼している、毎回受験されているTOEIC講師のHUMMERさんのリスニング対策本です。

この本のChapter 2では、30ページほどではありますが、発音、音の連結・消失、似た発音を聞き分けるトレーニングできるようになっています。

TOEICで勉強されている方で、音の連結・消失を学びたい&トレーニングしたい方は、この本がお勧めです。音声はMP3ダウンロードになっています。


中級者 → ストーリーで学ぶ英語リスニング

TOEICや英検やNHK教材のナレーターは、映画・海外ドラマなどのネイティブの生の会話と違って、「発音がクリアで聞き取りやすい」ですよね。

ですが、この本のナレーターは、会話のスピードが全体的に速く、音の連結・消失も生の英語に近いです。CD付き。

けっこう難しいので初級者向けではありません。少なくともTOEICリスニング450点英検準1級はあったほうがいいと思います。

【参考】「映画・海外ドラマを字幕なしで」への第一歩に最適な本



◆ 「オンライン英会話」おすすめ記事 ◆
「オンライン英会話とは?」
効果と注意点まとめ / メリットとデメリット
おすすめのスクール / 勉強の軌跡

「オンライン英会話の準備をしたい!」
「始めてみたけど、どうしたらいいか分からん!」
初心者 5つの準備 / 便利フレーズ200
「自分を英語で説明できる」ようにする
いい先生の選び方
使い方&予習・復習のやり方 / 習慣化のコツ

「スピーキング力を上げたい!」
瞬間英作文 - 効果的なやり方 / 暗唱
● 流暢さ向上:英語で独り言 / カランメソッド
● 発音向上:発音練習 - 7つの発音ルール

「リスニング力を上げたい!」
ディクテーション
オーバーラッピング&シャドウイング
リスニングが上達しない4パターン

「最近伸び悩んでる…」「もっと上達したい!」 
上達しない5パターン / 英語学習 継続のコツ
オンライン英会話では身につきにくい英語力

 
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