英会話がぐんぐん上達!瞬間英作文とオンライン英会話 独学勉強法とおすすめ教材・本 2014

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対象:英会話を早急に上達させたい、TOEIC高得点だけど話せない
読了:約22分(11081文字) 
公開:2013-11/28
更新:2014-01/26 タイトル変更、全体的に加筆・修正 

2012年10月にTOEIC 900点を達成してから、英会話力を身につけるために、「英語上達完全マップ」の森沢洋介さんが提唱する「瞬間英作文」とオンライン英会話を中心にトレーニングしてきました。

率直に申し上げて、自分はまだ「ネイティブ並みにペラペラ」とは言えないレベルです。瞬時に出てこない表現、文法間違いはまだまだ多い。

ですが、「近江商人の哲学」「ここがヘンだよ大阪人」「日本で成功している人・企業とその理由」「恋愛依存症の女の子とその理由」など、自分の興味ある分野?については、平易な言葉ではあるものの、8~9割くらいは説明できるようになってきました。

また、自分がよく使う語彙・表現は、ペラペラになってきつつあります。

ですので、実用的な英会話を、市販の安い本・教材を使って身につけたい英語学習者「TOEIC 900点持ってるけどまったく話せない」という方には参考になると思います(・∀・)b
 

僕が「英会話力の向上」に特化する理由


「英検1級合格」が目標の1つでもあるので、去年の夏までは、リーディング系のマテリアル(本・教材)もやっていたのですが、それ以降は、「会話力向上」の一本に絞っています。

理由は3つあります。

 1) 英会話の流暢さ=英語への自信
 2) 早急に英会話力を向上させたい→選択と集中
 3) 瞬間英作文をやるとSLRWの4技能がほぼ同時に伸ばせる

1つ1つ見ていきます。

1) 英会話の流暢さ=英語への自信

僕は、良く言えば「いろんなことを学ぶのが好き」で、悪く言えば「どのアビリティも中途半端」な人で、以前は自信が持てる能力・才能というものがありませんでした。

2010年に「絶対にTOEIC 900点を獲る」と決意して、2012年にTOEIC 910点を取得したことで、「自分でもやればできるんだ」という、自分に対する自信はついた=自己肯定感は高まりました。

ですが、TOEIC 900点を取得しただけでは、「自分は英語ができる」という自信は持てなかったんですね。

その理由は明白で、英語が自由に話せなかったからです。

人によっては違うかもしれないですが、おそらく多くの英語学習者さんは、僕と同様、英語が話せるようになればなるほど、英語に対する自信がついてくるのではないかと。

ただ、仕事でTOEICスコアが必要な方や、現在すでにTOEIC 700点以上のある程度TOEICを勉強されている方は、そのままTOEICを優先して、800点~900点到達まで続けられたほうがいいと思います。
※「英会話よりもTOEICが趣味」という方は、僕が言うまでもないです(笑)。


2) 早急に英会話力を向上させたい→選択と集中

「英検1級合格」のために、去年の夏くらいまでは、Z会の「速読速聴 Core1900」などのマテリアルを使ってリーディング系のトレーニングもしていました。

ですが、僕の場合、リーディング系のマテリアルをきちんとトレーニングしようと思うと、

 ●精読:1時間
 ●オーバーラッピング・シャドウイング:1時間
 ●和文英訳:1時間

の3種類の勉強が必要になるんです。

これプラス、

 ●オンライン英会話:30分
 ●会話系の瞬間英作文:2時間
 ●Ankiへのカード登録:1時間

となり、毎日合計6時間半を捻出するのはちょっと厳しいなと。

そこで、愛読書「7つの習慣」(笑)の「選択と集中」の教えに従って、自分の最優先事項を自問自答した結果、「まずは会話力を向上させたい」という結論に至りました。


というのも、次の英語圏の小学2年生が「Technology」について話す動画を見てると、

「英会話力」においては、自分も含めて日本人の9割以上は、英語圏の小学2年生レベルにすらたどり着いていんじゃないか?という気がするんです。

特に、0:52から話す女の子と、2:02から話す女の子のスピーキングスピードを要チェック。



どうすか?

今の自分の英会話力を冷静に分析しますと、この早口な女の子よりも難しい語彙・表現は多少知っているかもしれないですが、マスターしている(瞬時に出てくる)簡単な文法・語彙・表現の割合という点では負けてる気がします…orz

ですので、「ファイナンシャルタイムズなどの難しい英文をスラスラ読めるようになるよりも、英語圏の小学2年生にも負けるかもしれないショボイ会話力を向上させることのほうが優先度は高いよな」と思ったんです。


3) 瞬間英作文は4技能を同時に伸ばせる

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英語上達完全マップ:瞬間英作文

瞬間英作文」は、ご存じの方も多いと思いますが、「英語上達完全マップ」で有名な森沢洋介さんが提唱されている、

日本語文を見て、口頭で瞬時に英訳するトレーニングのことです。


TOEICメインの学習のときから瞬間英作文を続けてきて、瞬間英作文をやると、スピーキングはもちろん、ライティング・リスニング・リーディングも向上することが体験的に分かってきました。


確かに、ライティングにおいては、きちんとしたエッセイを書けるようになろうと思うと、書き言葉や英語特有の論理的な文章の書き方を学ぶ必要があります。

ですが、外国人友達とSNS・スカイプチャット・メールで気軽にやりとりするくらいのライティング力なら、「例解 和文英訳教本」の著者・小倉弘さんがおっしゃるように「口語体は文章体を兼ねる」ので、スピーキングと英文タイピングを学べば何とかなります。

ビジネス文書・メールも、例えば、TOEICのPart 6・7の英文を使って音読筆写や暗唱などをすれば、必要最低限のフォーマットは身につきます。


また、

(丁寧な発音で)瞬時に、正確に言える英文
=瞬時に、正確に聞き取れる、読める英文


になるので、瞬間英作文で瞬時に言える文法・語彙・表現が増えれば増えるほど、リスニング・リーディング力も上がっていくんです。

ですので、英会話を伸ばすことが最優先の方にとっては、初期のトレーニングは、瞬間英作文に選択と集中したほうが、時間対効果は高いのではないかと思うのです。


そんなわけで、会話力向上を最優先事項にして、瞬間英作文✕シャドウイング+オンライン英会話を中心にトレーニングしています。

瞬間英作文については、「英会話の上達に効果抜群の独学勉強法「瞬間英作文」でリスニング・リーディングも伸ばせる」に詳しく書いてあります。



英語上達完全マップ「やらないこと」リスト


英会話を早急に身につけたいのであれば、英会話力の向上に直結しないトレーニングは保留すべきです。

1日に7~8時間も勉強する時間がある方は、いくつかの教材を同時進行してもいいと思いますが、たいていの方は2~3時間くらいしかないと思うのです。

そんなわけで、「英語上達完全マップ」の「第2章 英語トレーニング法」で、英会話の力向上に直結しないトレーニング、すぐにはやる必要ないトレーニングを挙げておきます。

●音読パッケージ

森沢洋介さんの音読パッケージ系の本って、主にリーディング用だと思うんです。

英会話力向上に特化するなら、言うまでもなく、ダイアローグ系(会話形式)の教材を使ったほうがいいです。とは言え、ほとんど英語が話せないレベルでダイアローグ系教材をやっても、リスニングにしか伸びにくいです。

ですので、瞬間英作文である程度話せるようになってから始めることをお薦めします。詳しくは「Step 4」でお伝えします。


●リピーティング

リピーティングをやらなくても英語力は伸ばせます。

また、リピーティング用に作成する、ポーズが入ったものを自分で作成している時間、英語力は一切向上しません。それだったら、瞬間英作文やシャドウイングに時間を費やしたほうがずっと生産性が高いです。


●多読

英語初心者が多読しても、会話力の向上には直結しません。

息抜きとして読むのなら全然問題ないですが、会話力の向上が最優先なのであれば、メイントレーニングにするのはお薦めしません。

ただ、「英語耳」の松澤喜好さんによりますと、英語力が高くなってくると、多読することで英語の処理速度がさらに上がるので、速い英語が聞き取れるリスニング力が身につくそうです。


●語彙増強

語彙力は、瞬間英作文本をこなしていくことで自動的に身についていきます。ですので、語彙力を増やすための教材を別にやる必要はないです。

もしやるとしたら、

 ●自分が覚えたい語彙・表現
 ●仕事の専門分野の語彙・表現
 ●趣味や興味のあるジャンルの語彙・表現

を含む英文を、「英辞郎」や「weblio英語例文」で探し、フラッシュカード(単語帳)ソフト「Anki」などに登録して、瞬間英作文で身につけていくのがいいと思います。

「Anki」については後述します。



●リスニングトレーニング

自分の経験では、音声を聴くだけのトレーニングの時間対効果はほぼゼロだと感じています。

瞬間英作文本のテキストにあるCDを使って「ディクテーション」した上で、スムーズに言えるようになるまで毎日「オーバーラッピング(CD・MP3音声に合わせて音読)」すれば、リスニング時の音の聞き取りは向上します。

また、Step 4でお薦めする「ダイアローグ1200」などの会話系マテリアルで、ディクテーション→オーバーラッピング・シャドウイングすれば、リスニング力はけっこう向上していきます。

ですので、他に何かの教材をやる必要はないです。


英会話力向上を最速化するポイント

●精読する

多くの英語上級者の方が次のようにおっしゃられています。


英語力は、辞書・文法書を引いた回数に比例する


これは自分でも体験的に確信しています。

去年の10月に、英語の総勉強時間が5000時間を超えた\(・ω・)/のですが、そのうちの約1000時間くらいは、精読(語彙・文法・文構造・発音・アクセントのチェック)に費やしていると思います。

精読で正確に文章を理解しないまま、シャドウイングや瞬間英作文などのトレーニングをしても効果は低い=成長速度が遅くなります。

精読に関しては「リーディングが苦手な人は「精読」で道が開ける!精読の効果、やり方、おすすめ教材」をご覧下さい。

また、僕の場合、英和和英辞書は「英辞郎」と「weblio英和和英辞典」を、英英辞書は「オックスフォード英英辞典」を使っています。

文法書は「英文法好きがおすすめする文法書7選&実用的な文法学習の進め方」をご覧下さい。


●単語帳ソフト・アプリを使う

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Anki

「瞬間英作文」と同様に試していただきたいのが、「Anki・AnkiDroid」などの「フラッシュカード(単語帳)ソフト・アプリ」です。

学生時代に、表面に英単語や熟語を書いて、裏面にその意味を日本語で書く「単語帳カード」を作られたことがあると思うのですが、「フラッシュカードソフト(アプリ)」というのは、そのデジタル版です。

なぜフラッシュカードを使ったトレーニングがお勧めなのかと言いますと、自分の苦手な語彙・表現が、何度も繰り返し出てくるように設計されているお陰で、効率的に反復トレーニングができるからです。

瞬間英作文に慣れてくると、自分の苦手な文だけを取り出して何度もトレーニングしたくなってくるのですが、リアル書籍だとそれがやりにくいんですよね。

ですが、自分が覚えたい or 苦手な文法・語彙・表現を含む英文をフラッシュカードに登録して、瞬間英作文でトレーニングしていけば、それだけで英語力がドンドン上がっていっちゃいます\(・ω・)/


個人的にお薦めなのは、PCソフト「Anki」と、Androidアプリの「AnkiDroid」。


ただ、iPhoneユーザーの方は、「AnkiMobile Flashcards」はさすがに高すぎるので、当ブログの数名の読者さんから評判がいいとおっしゃられている「Everword」(機能限定版無料/フル版250円)は、「Evernote」とも連動できて、使い勝手が良さそうです。
※僕のスマホはAndroidなのでレビュれません(*_ _)人

「Anki・AnkiDroid」については、瞬間英作文や単語暗記に役立つ無料ソフト「Anki」とアプリ「AnkiDroid」の記事をご覧下さい。


●発音を学ぶ


瞬間英作文以外に、もう1つお勧めしたいのは、発音(と音の連結・消失)のよくあるパターンを学んでおくことです。

なぜかと言いますと、先ほどの


(丁寧な発音で) 瞬時に、正確に言える英文
=瞬時に、正確に聞き取れる、読める英文


です。

え、よく分からない?じゃあ、これで。


(丁寧な発音で) 瞬時に、正確に言える英文
=瞬時に、正確に聞き取れる、読める英文


そうなんです。自分の発音が超テキトーだと、リスニングの音を聞き取る力が向上しにくいんです。

逆に言いますと、


自分で発音できる音
=リスニング時に聞き取れる音


になるんですね。

そして、自分の発音がネイティブに近づけば近づくほど、リスニングはラクになっていく

ほ~らもう、発音を学びたくなってきたでしょ?

なんか、最近よくお昼にやってるテレビで「いい話やな~と思って何気なく見てたら、健康食品のCMかいッ!ヾ(゚Д゚ )!」みたいによくできた話ですが、アヤシイ者ではございません。

「発音はやらなくてもいい」という方もおられますが、ある程度は学んでおいたほうが、オトクだということです。

発音学習には他にもメリットがあるので、興味を持たれた方は、【英語耳】発音を学ぶことであなたの英語成長スピードは加速する!をご覧下さい。


それでは本編に入っていきたいと思います(・∀・)b



Step 0:超初心者は文法の復習から


「自動詞と他動詞の違いが分からない」など、学生時代に完全に英語をサボり倒してしまったテヘペロ(*ノω・*)な方は、文法書をザッと復習することから入ったほうが、その後の勉強がスムーズに進むと思います。

お薦めの文法書については、「英文法好きがおすすめする文法書8選&実用的な文法学習の進め方」をご覧下さい。


ただ、「学生時代に英文法は一応勉強した」「TOEICのリーディング300点以上」という方であれば、このステップはスルーしていただいてOK。

どの道「瞬間英作文」でトレーニングする際に、不明な文法は復習していくことになるのでご安心(?)下さい。



Step 1:英文の基本的な組み立て方を学ぶ


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最初に、中学レベルの文法・構文(厳密には、会話でよく使われる文法・構文)を、瞬間英作文で脳にインストールしておくと、英文の基本的な組み立て方が身につくので、その後の瞬間英作文トレーニングがかなりラクになります。


●瞬間英作文(中学レベルの文法)× 2000文

中学レベルの文法を中心に、上述した「瞬間英作文」で、約2000~3000文(約4~6冊)をスラスラ言えるようになるまでトレーニングすると、とりあえず何とか英語が話せるという状態になります。

中学レベルなので表現力には乏しいですし、流暢さには程遠いですが、それでも「英語が話せる」という達成感は、感動モノです。


まず、2000文をめざしてみて下さい。

文法項目別の瞬間英作文を2000文もやると、人によっては飽きてくると思います(笑)。飽きてきた人は次の項目へ。「もうちょっとやっておきたい」という人は、さらに1000文やるといいです。

瞬間英作文は、数をこなせばこなすほど「日本語 ▶ 英語」「英語 ▶ 日本語」の処理速度が上がっていきます

つまり、スピーキングでスラスラ言えるスピードが上がり、リスニングで文頭から瞬時に聞き取れるようになり、リーディングでは速読できるようになっていきます(・∀・)b


文法項目別の瞬間英作文本については、瞬間英作文 最新おすすめ本・教材 にまとめてあるので、そちらから選んで下さい。「★★★★★」と「★★★★」のものから選ぶといいですよ。


この記事の中で次の2冊は、個人的にはぜひやっていただきたい、文法項目別の瞬間英作文本です。


僕が試してきた瞬間英作文本の中では、文法項目の網羅率が最も高く、トレーニングがしやすく、英文が自然なものが多いです。

詳しいレビューと勉強のやり方については、「英語教材レビュー「会話できる英文法大特訓」文法が分かる→使えるに」をご覧下さい。




見出し文の数は200文と少なめですが、ネイティブが英文を作るときのイメージをつかむことができる本です。イラストが多用されていて、とても分かりやすい。

瞬間英作文 最新おすすめ本・教材」に書いてあるので、興味を持たれた方はどうぞ♪



Step 2:会話表現と自己紹介を身につける


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文法項目別の瞬間英作文本で2000~3000文くらいやると、とりあえず英語で表現することには慣れてきます。

ですが、あくまで「文法中心」なので、あいさつ、あいづち・応答の仕方など、英会話でよく使う表現はあんまり学べないものが多いです。

ですので、このステージでは、

 ●簡単な日常会話でよく使われる表現
 ●自己紹介

を瞬間英作文で身につけ、「外国人と出会って、あいさつし、何かの会話をして、さようならを言うまで」の、最低限の会話ができるようになることが目的です。


●簡単な日常会話表現を身につける

文法項目別の瞬間英作文をひと通りやり終えたら、簡単な日常会話でよく使われる表現を、瞬間英作文で身につけていきましょう。


ぜひともトライしていただきたいのがこの本です。よく使う表現別・場面別の瞬間英作文本の中では、これが一番英文が自然で、実用的だと感じています。

 ●初対面・自己紹介・質問
 ●日常のあいさつ
 ●聞き返し・つなぎ・あいづち
 ●お礼・感想・ほめる・気遣う
 ●依頼・提案・スモールトーク

など、日常会話でもっともよく使う表現を、イメージしやすいイラストとともに学べます。

意訳されている割合が高いので、まったく瞬間英作文をやっていないと(覚える量が多くて)苦労しますが、2000~3000文やってあれば問題ないです。

【瞬間英作文】英会話の基本が学べる!絵で見てパッと言う英会話トレーニング 基礎編 に詳しいレビューがあるので、ご覧下さい。




仕事で英語を使う人にもっともお勧めしたいのがこの本。

スティーブ・ソレイシィさんの本は、実用性と汎用性(使い勝手のいい・応用の利く)を重視してあるので、個人的にはとても気に入っています。

また、日本語に精通したネイティブならではの説明が、とても分かりやすいのも特徴。半分は会話(ダイアローグ)形式ですが、半分は単文形式です。

これら2冊のレビューと、その他の「よく使う表現別・場面別」の瞬間英作文本は、瞬間英作文 最新おすすめ本・教材 22選&効果的なやり方 をご覧下さい。


●自己紹介を英語で言えるようにする

次に大切なのが、自己紹介を英語で言えるようにしておくことです。

もしあなたが虎吉(とらきち:阪神タイガースが好きで好きでたまらない人)だったとしたら、英会話でもタイガースや野球について話すことは多いはず(笑)。

英語が話せたとしても、ザイール語が話せたとしても、自分が話したいこと、興味の対象は、基本的に変わらないんですよね。

ですので、普段、日本語でよく話していることを、あらかじめ英語でも言えるように準備しておけば、英会話においても「英語でなんて言うんやろう?」という割合を減らすことができます。The 準備力。


文法項目別の瞬間英作文を2000~3000文もやってあると、基本的な英文の組み立て方は身についているので、英辞郎weblio英和和英辞典 などの例文が多数あるオンライン辞書を使って、

 ●勉強・研究内容(学生)・仕事内容(社会人)
 ●趣味・特技・興味あること
 ●今ハマっていること
 ●将来の目標・夢
 ●英語を学んでいる理由
 ●生まれ故郷、住んでいるところ

などを英訳していきます。

「ええ~いちいち自分で考えるのは面倒くさ~い!」という方は、


などの「自己紹介本」に記載されている例文を参考にすると作りやすいと思います。


また、英文を作るときは、長文ではなく、短文で作りましょう。長いと瞬間英作文しにくいので、トレーニングのやる気が失せます(笑)。

そうして作った英文を、最初にご説明した、「Anki・AnkiDroid」などのフラッシュカードソフト・アプリに登録し、瞬間英作文でスラスラ言えるようになるまで、毎日トレーニングします。

100~300文くらい登録してスラスラっと言えるようになったら、英会話を始めてもそこそこ話せるので、すごく楽しくなってきますよ(*^-'*)b

期間的には、1~2ヶ月くらい毎日瞬間英作文でトレーニングすれば、スラスラと言えるようになってくると思います。


Step 3:英会話を始める


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●まずレッスンを20回やってみる

文法項目別の瞬間英作文本をやり、よく使う表現・あいづち・応答を学び、自分のことについても、少しでも英語で言えるようになってきたら、とにかく英会話をスタートして下さい。

自信がなくても、英語力が低くても全然OK

No one starts off speaking a language perfectly.
(最初から完璧に言葉を話せる人はいない。)

それよりも、英会話を始めてみることで、

 「あーもっと、あいづちや応答表現を増やさないと、知性を疑われる!」
 「文法間違いがまだまだ多いから、もうちょっと文法項目別の瞬間英作文本をやろう」

といった、実際の会話を通して得られる「フィードバック」は、机上学習では気づけない貴重なものなんです。

だから、とにかく始めてみることが大切。


オンライン英会話で、会話に慣れる

実際に会話して気づいた苦手な文法・表現を洗い出す

その苦手な文法・表現を瞬間英作文でトレーニング

瞬間英作文で身につけたことを英会話で使ってみる

Repeat!


という循環を作ること。これを続けていけば、徐々に英会話力は上がっていきます。


一番最初の目標は20回

実際に会わないオンライン英会話であっても、最初はメチャクチャ緊張しますが、レッスンを20回くらいやる頃には、そんなに緊張しなくなり、英語で話す違和感も薄れてきます

週3~4回のペースでやったとしたら、2ヶ月弱で到達できると思います。


●瞬間英作文で5000文をめざす

英会話と並行して、瞬間英作文も引き続きやっていきます。

瞬間英作文の次の目標は、5000文

5000文までは、なるべく語彙レベルが低く、1センテンスの単語数が短いもの、そして、会話でよく使う疑問文が多いものをやったほうがいいです。

2000文のレベルでは、「何とか英語は出てくるけど、すごくシドロモドロ…orz」という状態なのですが、瞬間英作文を5000文くらいやると、よく使う語彙・表現はそこそこ早いスピードで出てくるようになります。
※元々の英語力(初心者なのかTOEIC 900点ホルダーかなど)によって上達度は変わると思います。

瞬間英作文 最新おすすめ本・教材 22選&効果的なやり方 にある本を、本屋さんでチェックしてみて、今の自分のレベル・好みに合ったものをトライするようにして下さい。


Step 4:瞬発力・表現力を高める


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●毎日英語で話す機会を作る

英会話を始めてしばらくすると、「英語で話すことへの抵抗感」はなくなってくるのですが、今度は「言いたいことが出てこない歯がゆさ」が大きくなってきます。

それを解決するために大切なことの1つめは、英語で話す時間を増やすこと

自分の中にストックされてある語彙・表現というのは、使えば使うほど、瞬時にスラスラと出てくるようになります。

逆に、英会話をしないとどんどん忘れていくんです。

日本語でも、文章を手書きしていると「アレ?漢字が出てこない…orz」というときありますよね?アレと同じで、使わない知識というのは、やはり錆びていくものなのです(ノд`)゚・*:.。.

早急に英語が話せるようになりたい人は週5~毎日やるべし。

だって、ネイティブは毎日英語で話してるわけじゃないですか?

本気で英会話を身につけたいのであれば、非ネイティブが毎日話さないのは努力不足だと思うんです。
※まぁ、お金がないと厳しいんですけどね(T_T)

毎日英語を話してると習慣化します。そして英語を話すことがフツーの状態になるので、瞬発力は高まってきます。


●瞬間英作文で1万文をめざす

上述したように、瞬間英作文で5000文くらいやると、スピーキングスピードはそこそこ早くなりますが、「ネイティブ並みにペラペラ」には、まだまだ程遠いレベルだと思います。

ですので、次めざす理想として、否定文、疑問文、過去形、三単現のSなど、今まではちょっと考えながら話していた作業が、考えることなく無意識にスラスラと言えるようになるまでトレーニングを続けていくことが大切だなと。


瞬間英作文 最新おすすめ本・教材 22選&効果的なやり方 にある本をそのままやっていってもOKですが、5000文に到達すると、それなりに手応えがある瞬間英作文をやりたくなってくるので、

ぜひ、DUOを瞬間英作文でやっていって下さい。


現在、僕はこの本の英文を、上述した「フラッシュカード(単語帳)ソフト「Anki」」に登録して、毎日瞬間英作文でトレーニングしてまして、半分弱くらいまでやり終えましたが、DUOはやっといて損はないと思います。

本気で英語ペラペラをめざすのであれば、「DUOに載っているすべての語彙・表現は自由自在に使えて(言えて)当たり前」のレベルをめざす必要があるなと。

DUOは、TOEICには出ない語彙が多いので、「TOEICスコア最優先」の方にはお勧めしないですが、英会話において、初中級~中級レベルの語彙力を身につけたい人には最適のテキストだと思います。

DUOの詳しいレビューや勉強のやり方については、次の記事を参考にしてみて下さい。

【参考】DUOを瞬間英作文で180日間毎日勉強し続けた結果…(概要編) / (勉強法編)


●文法的に正確に言えるようにする

英会話を始めると、

 「現在完了形か過去形かで迷う」
 「IF節かWHEN節かで迷う」
 「ここでは、a ?それとも the ?それとも複数形?」
 「be going to と willの違いが分からん」
 「この場合、will と would のどっちを使うんやろう?」

といった疑問が出てくると思います。


これらを解決していく方法としては、次の2冊をお勧めします。


これもご存知の方は多いと思いますが、当ブログでイチオシの「ネイティブのイメージで理解できる」文法書です。

分厚い本ですが、類書に比べてイラストが非常に多く、文字が大きく、文章がユーモアに富んでて面白いので、スラスラ読めてスッキリ理解できるようになります。

この本は、例文の質もいいので、苦手な or うろ覚えの文法は、その項目の例文を「Anki」に登録して、瞬間英作文で補完していくといいと思います。

「一億人の英文法」の詳しいレビューは、英文法好きがおすすめする文法書7選&実用的な文法学習の進め方 をご覧下さい。


次にお勧めなのがコレ。


これは主に受験生向けの和文英訳テキストなのですが、口語体を重視しており、アメリカ英語・イギリス英語両方に精通しているネイティブが例文を校正しているので、その違いも学べます。

日本語から状況をイメージして英語に変換するときに、このネイティブのニュアンスがとても役立ちます。

僕自身は、この本を2周通読した上で、例文をすべて「Anki」に登録して、瞬間英作文で3ヶ月間毎日トレーニングしました。


●会話の流れを学ぶ

瞬間英作文は、基本的に単文なので、「会話のこの流れでは、こういう表現を使う」というのが学びにくいんですよね。

これを解決するためには、会話形式(ダイアローグ形式)の本で、瞬間英作文・暗唱していくのがお勧め。

ただ、会話形式のものは、たいてい瞬間英作文がやりやすいレイアウトにはなっていないので、「Anki」などに登録してやっていくことになります。


(1) オールマイティに話せるようになりたい人


政治、経済、教育、環境、医療などをテーマに、相手の考えに賛成したり、反対したり、自分の考えを述べたり、説明したりすることを、会話形式で学べる本です。

「Basic」となってますが、決して初心者向けではないです。

確かに、見出し語はやさしめなのですが、本文の語彙・表現はそこそこのレベルですし、リスニングで聞き取れても、リーディングで読めても、スピーキング時に瞬時に出てくるものは少ないはずです。

この「DIALOGUE 1200」レベルの英語が瞬時に出てくる人は、おそらく日本にはほとんどいないと思うんです。これくらい話せたら、日本人ではかなり話せる人の部類に入る気がします。

また、この本の英文は、1センテンスの単語数が少ない(短い)ので、瞬間英作文には最適だと思います。
※でもレイアウト的にはちょっとやりにくいので、Ankiに打ち込む必要アリ。


(2) 仕事で英語を使う人

TOEICをやる人は、公式問題集などのお持ちのテキストの、Part 2・Part 3の英文を、Ankiに打ち込んでトレーニングしていくといいと思います。


TOEICをやらない人は、会話形式になっている「場面別のビジネス英会話集」がお勧め。


僕がTOEICを始めたときに買った本ですが、TOEICに出ない語彙、話の流れもチョコチョコあるので、TOEICをやる人にはあまりお勧めしません(笑)。

ですが、ビジネスでよくある場面を想定して作られているので、仕事で英語を使う人には最適。




上述の「ダイアローグプラス」に近いですが、こちらのほうがレイアウト的に瞬間英作文がやりやすい気がしています。ただ、白黒なので、食指が動きにくいかも。


(3) 海外ドラマ・洋画が好きな人

海外ドラマ・洋画が好きな人は、自分の好きなもののDVDやHuluを使ってトレーニングしていくといいと思います。

メリットとしては、実際にネイティブが使っている語彙・表現が学べること。

当ブログで紹介している瞬間英作文本も含めて、日本の英語書籍は、英会話本でも英文が堅かったり、最近ではあまり使われない文法・語彙・表現が載ってることが多いんですよね。

ですが、海外ドラマ・洋画だと、今現在ネイティブが使っている語彙・表現が学べるんです。

ただ、例えば、アメリカのドラマであれば、アメリカ人にしか通用しなさそうな語彙・表現であったり、アメリカの文化を知らないと理解できないようなネタもあったりするのが注意点かなと。


海外ドラマや洋画でのトレーニングは、いきなり挑戦してもいいですが、下準備として、次のような本をやっておくと効率的かも。


音声のスピードは、実際の海外ドラマ・洋画よりは少しゆっくりめですが、音の連結・消失はネイティブの手加減なしのものだと思います。

言い回しも、実際の会話でよく使われるものが多いです。


英語を学ぶ人の数だけ勉強法がある


森沢洋介さんの「英語上達完全マップ」の「英語を独学で身につけたい人のための道しるべ」というコンセプトがすごく好きです。

と言いながら、実際のところは「英語上達完全マップ」の教え通りにはあまり勉強していません(^_^ゞ

勉強法もテキストも、けっこう自分でアレンジしていたりします。ふと思って、他の学習者に聞いてみると、わりとみんなそうなんですよね。

英語学習ってそれでいいと思うんです。

英語を話せるようになりたい目的、夢、好きなことは、人によって違うのは当然。

であれば、「英語を学ぶ人の数だけ勉強法がある」わけで。


この記事でご紹介している勉強法・参考書も、無限にある選択肢の1つです。

ご自身の参考になるところだけ使っていただいて、自分らしくカスタマイズして、英語ライフを楽しんでいっていただきたいと思います(*^-'*)b


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オンライン英会話で僕が頻繁に使ってきた英語表現200+α
僕がオンライン英会話をやってきて、「これは使えるようにしておいたほうがいい」と思った語彙・表現をまとめてあります。

価値観・趣味の合う外国人友達を作るのに最適なSNS 「Lang-8」
英会話というと、今は「オンライン英会話」を思い浮かべると思いますが、日本好きな外国人が多数いるSNS「Lang-8」で友達を作って、英語で会話するという選択肢もあります。

 
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コメント

No title
ツウクンさん今回も素敵な記事をありがとうございます!
おすすめの本とか参考にします!!
寒くなりましたが、お身体には気を付けて。
たけちよさんへ
たけちよさん、感想ありがとうございます!

この記事で紹介している本の多くは、すでに僕がトライした本でして、超オススメのものに関しては、いずれ詳しいレビューを書こうと思っています。
まだちょっと先になるかもしれませんが(^_^ゞ

寒くなってきましたよね~。体脂肪率7%の自分は、人一倍寒いのが苦手です…
たけちよさんも、お体ご自愛下さいませ。
No title
大変勉強になる記事ありがとうございました!
●簡単な日常会話表現を身につける
●自己紹介を英語で言えるようにする

というのはおそらく今回初めての内容ですよね
2000文とりあえず終われば実用的な事に挑戦していけると思えば初めの
モチベーションも続きそうです!

この記事の内容で一つ質問があったのですが
会話できる英文法大特訓 CD付
はシャッフル方式の本でしょうか

この記事http://enjoylifeinenglish.blog112.fc2.com/blog-entry-328.html
の初級のところにあったので同じ初級のすらすらと同じ方式なのかなと思い
ました
TA-DAさんへ
TA-DAさん、ありがとうございます♪

>●簡単な日常会話表現を身につける
>●自己紹介を英語で言えるようにする
>というのはおそらく今回初めての内容ですよね


よくご存知ですね(゚Д゚)
そこまで熟読していただいてうれしいです。

小さく触れたことはあったかもしれないですが、詳しめに書いたのは今回が始めてだと思います。

「英会話力の向上」は今の自分のメインテーマの1つで、自分が成長するにつれて、この記事は随時更新していきたいと思っています(・∀・)b


「会話できる英文法大特訓 CD付」はシャッフルではないです。本の構成としては「どんどん」に近いですね。

その記事の「初級」に置いたのは、「会話できる英文法大特訓 CD付」が「どんどん」よりも語彙レベルが少し高いからです。

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