TOEIC リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 7編

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対象:最後まで解けない/ぬり絵が多い/リーディングの時間配分が分からない 
読了:約15分(9406文字) 
公開:2013-12/17 
更新:
2016-09/21 新形式を3回受けたので、それを踏まえて全体的に加筆・修正 
2017-01/31 部分的に加筆・修正
関連:初心者600点 / 700~800点 / 900点 / おすすめTOEIC本 / Part 1・2 / Part 3・4 / Part 5・6 / Part 7 / スコアが伸びない / 最後まで解けない Part 5・6編 - Part 7編 / アビメの見方

僕もさんざん悩まされてきましたが、リーディングパートの課題の1つに「時間内に解き終われなくて、最後にぬり絵(テキトーにマーク)してしまう…」というのがあると思います。

ですがようやく、リーディング450点前後が獲れるレベルになってきたので、「時間が足りない問題」を解決するための勉強法と、おすすめの参考書・教材をまとめてみました。

また、Part 7を時間内に終わらせるためには、前提条件としてPart 5・6を16分で終わらせるのが理想なので、「リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編」も合わせてお読み下さい。

それでは参りましょう!(=゚ω゚)ノ
 

1. 最後まで解ける = リーディング450点前後


自分の経験と、他の900点ホルダーの方々の話した感じでは、最近(2015~2016年)のリーディングパートでは、



時間内にギリギリ解き終われるレベル
= リーディング450点前後



かなと。

厳密には、「問題の90%以上において、解答の根拠をきちんと見つけた上でマークして、時間内に何とかギリギリ解き終われるレベル= リーディング450点前後」という感じでしょうか。

ただ、Part 7は「英文量が多い回」があったり、「問題が難しい回」があったり、受ける回によって英文量や難易度が異なるので、そういったテストフォームに当たると、今の僕のレベルではぬり絵してしまう場合があります(˜∀˜;)

なので目安の1つにして下さい。


リーディングパートのタイムテーブル

公開テストのリーディングパートは、13:46から始まることも多いので、13:46スタートを基準にしました。


◆ リーディングパートのタイムテーブル 2016 ◆

13:46 Part 5 101-115
13:50 Part 5 115-130

13:54 Part 6 131-134
13:56 Part 6 135-138
13:58 Part 6 139-142
14:00 Part 6 139-146

14:02 Part 7 SP 147-150
14:06 Part 7 SP 151-160
14:16 Part 7 SP 161-170
14:26 Part 7 SP 171-175

14:31 Part 7 DP1 176-180
14:37 Part 7 DP2 181-185
14:43 Part 7 TP1 186-190
14:49 Part 7 TP2 191-195
14:55 Part 7 TP3 195-200
15:01 終了


ちなみに、僕はMP(マルチプル・パッセージ:複数文書問題)を最後にするとプレッシャーがかかるので、DP(ダブルパッセージ:2文書問題)→TP(トリプルパッセージ)→SP(シングルパッセージ)の順で解いてます。

時間配分は次のような感じです。


◆ MPから解く人用 ◆

14:02 Part 7 DP1 176-180
14:08 Part 7 DP2 181-185
14:14 Part 7 TP1 186-190
14:20 Part 7 TP2 191-195
14:26 Part 7 TP3 195-200

14:32 Part 7 SP 147-150
14:36 Part 7 SP 151-160
14:46 Part 7 SP 161-170
14:56 Part 7 SP 171-175
15:01 終了



2. 現在リーディング400点未満の対策


上述したように、「リーディングパートで最後まで解ける = 450点前後」です。

つまり、リーディング400点未満の方にとっては、最後まで解けないのが普通なんです。なので、最後まで解けないことに悩まなくてOKです。

悩む時間は最小限にして、勉強・トレーニングして前向きにいきましょう!(・∀・)/


(1) Part 5・6を16分で終わらせる

リーディングパートで最後まで解くためには、Part 5・6を16分で終わらせる必要があります。

ですが、リーディング400未満の方は、おそらくPart 5・6を16分以内で解けていないはずです。なので、Part 7のトレーニングと並行して、Part 5・6を速く解けるようにトレーニングしていきましょう。

詳しくは次の記事を参考にしてみて下さい。

【参考】リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編
【参考】スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


(2) テスト4回分のRパートの英文を再読

公式8-koushiki8

かつての僕もそうでしたが、リーディング400点未満の方は、おそらく普段から英文を読んでおられない可能性が高いと思うのですが、いかがでしょう?

毎日30分、英文を読んでおられますか?

【参考】スコアが伸びない人によくある9パターンとその対策


リーディング300点台の頃に、TOEIC講師・Tommyさんのアドバイスで、『公式問題集2冊分(テスト4回分)のリーディングパートのすべての英文をひたすら読むトレーニングをしました。


公式TOEIC
Listening & Reading 問題集 8

ETS
2021-10/15

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公式TOEIC
Listening & Reading 問題集 7

ETS
2020-12/04

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具体的には、精読で英文の不明な語彙・文法・文構造などをチェックした上で、20回再読しました。

その結果、Part 7の正答率は70~80%になり、リーディング400点を超えることが増えてきました

その後さらに、テスト6回分の英文を精読&再読し、Part 7を毎日解くようにした結果、Part 7の正答率は90%前後になり、R465点が獲れました。


TOEICの本試験には、


  • よく出る語彙・表現
  • よく出る文書パターン
  • よく出る問題パターン


  • というものがあります。感覚的には、全体の8~9割は「あ、これいつものパターンね」という感じなんです。

    そして、『公式問題集や信頼できる模試』というのは、実際の試験によく出る語彙・表現、実際の試験にかなり似た文書のパターン、問題パターンの宝庫なんです。
    ※信頼できる模試=TOEICを受験し続けている著者の模試。

    つまり、リーディングパートの英文を精読した上で、繰り返し再読していると、語彙・表現が身につく、読解力が向上するのは当然として、文書パターンがインストールされる文書の流れを予測できるようになる → 速く読めるようになります。

    詳しい勉強・トレーニング方法については、次の各記事を参考にして下さい。

    【参考】リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「再読トレーニング」


    (3) 150 wpmで読めるまで再読

    新形式TOEICのリーディングで430点前後の僕の読むスピードがだいたい120~150 wpmくらいです。

    つまり、本試験でそれくらいのスピードで読むことができれば、400点は超えられる可能性はかなり高いことになります。なので上述した再読トレーニングで、150 wpmで読めるまでトレーニングしてみて下さい。詳しくは次の記事で。

    【参考】速音読トレーニングの効果・やり方


    (4) 読める文書・解ける設問に注力する

    現在リーディング400点未満の方は、問題を解いているときに、「何の話かサッパリ分からん(?_?)」という場合は、思い切って捨てて(テキトーにマークして)、次の文書へ進みましょう。

    なぜかと言うと、自分が読んで分からない文書というのはたいてい、自分と同じスコア帯の人も読めない文書だからです。

    難易度の高い(=時間のかかる)文書・設問を捨てて、今の英語力で読める文書・解ける設問だけを選んで解いていくことが、最も実力が発揮できる = もっとも高いスコアが獲れることになります。

    ですので、現在400点未満の方が、少しでも多くの正答数を稼ぐためには、内容を理解できない文書・解けない設問で、時間を浪費してはいけないのです。


  • パッと読んでストーリーや内容が理解できる文書
  • (すぐに)解けそうな設問


  • にのみ注力するようにして下さい。



    3. リーディング400点以上の方の対策

    → Part 5・6が16分で解けない

    先程もお伝えしましたが、リーディングパートで時間内に解き終わるためには、Part 5・6を16分で解き終わる必要があります。

    そう考えると、


    Part 5:8分(1問15秒)以内
    Part 6:8分(1文書2分)以内
    Part 7 SP:29分(1問1分以内)
    ※3設問付き文書なら3分以内。
    Part 7 MP:30分(1題6分)以内
    ※SP:シンブルパッセージ/MP:マルチプルパッセージ


    のペースで解いていくのが理想かなと。


    最近のリーディングパートは、13時46分頃から始まることが多いので、Part 5・6を16分で解くとすると、14時02分にはPart 7に取り掛からないといけません

    つまり、14時02分の時点でPart 6が終わっていなければ、必然的に、リーディングパートを時間内に解き終えることは難しくなることが分かります。

    実際、僕が時間内に解き終われるようになってきたのも、Part 5・6が16分で解けるようになってからです。

    ですので、リーディングを時間内に解き終わるためには、前提条件として、Part 5・6を16分で解けるようにする必要があるということになります。

    次の記事を参考にして、Part 5・6の速読速解力を上げて下さい。

    【参考】リーディングで時間が足りない!対策と勉強法 Part 5・6編


    また、旧形式ではありますが、僕はPart 5・6だけで1000問解きました。800点台(R400点)をめざす方はPart 5・6だけで500問、900点台(R450点)をめざす方はPart 5・6の「1000問ノック」をお勧めします。

    1000問ノックをきちんとやれば、Part 5・6はサクサク解けるようになり、全能感が味わえます(*´∀`*)

    ただ、たま~に「1000問以上解いたけど、正答率はまだ90%を超えていないし、16分で解けない」という方がおられます。単純に1000問解くだけでは効果は薄いので、次の記事に書いてある通りに勉強・トレーニングして下さい。

    【参考】スコアもリーディング力も向上する勉強法 Part 5・6編


    → Part 5・6は16分で解けるがぬり絵してしまう

    ※ぬり絵:時間が足りなくて最後にテキトーにマークする哀しい作業のこと

    「現在リーディングが400点以上で、Part 5・6も16分で解けるけど、Part 7の最後はぬり絵してしまう…」という方は、900点超えまであともうひと踏ん張りというところまで来てますよ!(=゚ω゚)ノ

    このレベルの方は、次の4つのコツを参考にしてみて下さい。



    4. 時間内に解き終わるための4つのコツ


    現在リーディング400点以上で「あともうちょっとで最後まで解けそう」という方のためのコツです。


    【コツ1】難しい問題を見極めて捨てる
    【コツ2】毎日SP1~2題か、MP1題を解く
    【コツ3】MP → SPの順で解いてみる
    【コツ4】試験1週間前は、毎日1セット解く


    これらのコツは、リーディング400点未満の方でも参考になるとは思いますが、150 wpm以上のスピードで、そこそこ正確に読めるリーディング力がないと厳しいと思います。
    ※wpm(Words Per Minute):1分間で読める単語数で、速さを表します

    金棒(テクニック)は鬼(そこそこ英文が読める人)が持つからこそ効果があります。


    【コツ1】難しい問題を見極めて捨てる

    Part 7において「難問」というのは、本文・設問・選択肢に難しめの語彙が使われていて難しいというものもありますが、解答の根拠を探すのに時間がかかる設問も難しい設問と言えます。

    Part 7の問題を解いているときに、「あ~この設問は、選択肢を1つ1つ吟味しないといけない問題だな。しかも、解答の根拠となる場所が散らばってるから、解答するのにかなり時間がかかるぞ」となる場合があります。


    What is indicated about NERV?
    What is suggested about MAGI?
    What is NOT true about Mr. Fuyutsuki?
    What is stated about A.T. FIELD?
    What is implied about Mr. Lorenz?
    What is NOT mentioned about L.C.L?


    これらの太字の単語が含まれている場合は、ヒロ前田先生が仰る「選択肢照合問題」である可能性が非常に高いので、選択肢の1つ1つを本文と照らし合わせて解く必要があります。回によって異なりますが、16問くらい出ることもあります。

    解答の根拠が一箇所に固まっていてすぐに解けるものもありますが、あちこちに散らばっていることのほうが多いかなと。

    なので、こういった設問が出てきて、かつ、3問付き文書なら3分以内で解けないようであれば、正解になる確率の高そうな選択肢をテキトーにマークして、次の文書に進むのです。

    この「難しい(時間のかかる)問題を見極めて、時間が足りないときは捨てる」というのができるようになってくると、Part 7はかなり高得点が取れるようになってきます。
    ※もし高得点が獲れないようであれば、正確に読めていないか、諦めるの早すぎかなと(笑)


    この解き方については、旧形式の問題集ではありますが、『究極のゼミ Part 7』がオススメです。


    2015~2016年は、リーディングで何度か450~470点獲れましたが、間違いなく『究極のゼミ Part 7』で学んだことが役に立ちました。

    特に、800点~満点をめざす方は、第4回ゼミ「選択肢照合型」と第8回「不正解の見抜き方」は必読かと。

    リーディング Part 7 おすすめ参考書・問題集と勉強法」にレビューがあるので、参考になさって下さい。


    【コツ2】毎日1~2題解く

    リーディングが400点を超えてきたときに読んだ、『新TOEICテスト 900点突破 20日間特訓プログラム』のコラムに、900点を突破した方の体験談があるのですが、その1つに次のようなことが書いてありました。


    リーディング対策ではタイムマネジメントを意識して、Part 7の設問を5問解くなら5分…というようにアラームを設定し、制限時間内に問題を解くようにしました。

    毎日長文問題を解き、知らない単語や表現を辞書でチェックして、覚えるようにしました。


    それで、自分でも実践するようにしたところ、徐々に時間内に解き終われるようになってきたんです。


    「1問1分で解く」の意味

    「1問1分で解く」というのは、例えば「3問付きの文書なら、3分で解く」ということです。

    Part 7を解くときは、この1題当たりの時間配分が非常に重要なんです。


    ◆ Part 7を1題解くときの時間配分の目安 ◆

  • 本文を読む時間 → 5~7割
  • 設問と選択肢を読んでマークする時間 → 3~5割


  • 3問付きの文書なら、約1分半~2分くらいかけて本文を読み、残りの1分で設問と選択肢を読んでマークするという時間配分になります。

    これがもし、本文を読んでる段階で、3分経ってしまうとアウトです。それの積み重ねが「時間が足りない!」につながるわけですから。

    3問付きの文書なら、必ず3分以内に終わらせるタイムマネジメントを身につける必要があります。

    もし3分以内に解けそうにない場合は、確率的に高そうな選択肢を選んでマークする。このマークする時間も含めて3分以内なんです。

    何となくお分かりいただけると思いますが、これはぶっつけ本番でいきなりできるようなことではありません。「毎日、Part 7の問題を時間を測って解く」という準備力の賜物(たまもの)なのです。


    毎日SPかMPを1~2題、きちんと時間を測って解くようにしていると、1問1分で解くという時間配分が体感的に分かるようになり、上述した「難しい問題を見極めて捨てる」ことにも慣れてきます


    時間を測る際は、スマホなら無料のタイマーアプリ「ListTimer」、PCなら無料ソフト「SGウォッチ」を使うといいですよ。


    【コツ3】MP → SPの順で解く

    これは好みの問題でもありますが、SP(シングルパッセージ)と比べて、読む量が多いMPを最後に残すことは、僕的にはすごくプレッシャーだったので、MP(マルチプルパッセージ)を先に解いてしまうことで、気持ちがかなりラクになりました。


    ただ、以前はSPの最後の2題が難しいことが多かったのですが、新形式に変わった5月~7月のTOEICはそうでもなかったんですよね。なので、もしかしたらMPを先に解くことのメリットは以前よりも薄れているかもしれません。

    今後受けてみて気づくことがあればまた加筆・修正します。


    【コツ4】試験1週間前は毎日1セット解く

    試験1週間前になったら、リーディングパートを1セット、可能であれば毎日解くようにするといいです。

    普段からPart 7を毎日1題解いていたとしても、本番では全部でSPを10題、MPを5題解かないといけないですし、Part 5・6も含めてタイムマネジメントをしないといけません。

    このリーディングパート全体のタイムマネジメントも、きちんとトレーニングしておかないと、ぶっつけ本番では時間配分がうまくいきません


    また、基本的には過去に解いた模試を解き直すので構わないですが、万全を期すのであれば、新しい模試も解いたほうがいいかなと。

    過去に解いた模試だと、英文の内容や答えを覚えてしまっているので、リハーサルになりにくい可能性があります。


    とは言うものの、『公式問題集/非公式問題集/新形式 完全攻略模試』くらいしか良い模試がないんですよね。

    2016年10月に発売される新しい『公式問題集』が待ち遠しいです。



    5. 設問を先読みすべきか?

    内容や設問を覚えられない原因

    「本文をすべて読んでからだと、設問を読むときには本文の内容を忘れているし、設問を先読みしてから本文を読んでも、設問で問われている内容を忘れる。どうしたらええねん?!(゚Д゚ )」と悩んでいる方もおられるかと。

    これは「Part 7あるある」です。僕も以前、まったく同じ悩みを抱えていました。

    リーディング450点レベルになってきた今、ようやく分かってきました。これは結局、読んできた英文の量が少ないのが原因です。

    上述したように『公式問題集や模試』のリーディングパートの英文を「精読再読で読めば読むほど、文書パターン・設問パターンが、脳にどんどんインストールクされていきます。

    文書パターン・設問パターンのストックが増えてくる → 文書の流れが予測できる&設問で問われる箇所が予想できるようになってくる、つまり、リテンション力(一時記憶力)が向上してくるんです。

    ということで、まずはテスト4回分のリーディングパートのすべての英文を読んで下さい♪

    【参考】リーディング465点が獲れたPart 7勉強法「再読トレーニング」


    再読時は、設問・選択肢も読む

    Part 3・4同様、Part 7においても、設問・選択肢は高速で読む必要があります

    リーディング400点未満だと、そもそも「設問の意味が分からない」「選択肢の単語に難しいものがあって理解できない」ということがよくあります。なので、【 精読 】時には設問・選択肢の不明な語彙・文法も調べた上で、再読するようにして下さい。

    それを続けてきたことで、僕は設問・選択肢も高速で読めるようになってきました。

    また、毎日Part 7を解く&読むようにしていると、設問パターンも覚えてくる → 設問内容をリテンションしやすくなりますし、設問を読んだ瞬間に、どの辺を注意して読めばいいかも分かるようになってきます。

    続いて具体的な施策です。

    R400点未満 → 先読みしないほうがいいかも

    現在リーディング400点未満の方は、おそらく先読みしないほうがいいかもしれません。

    というのも、リーディング400点未満だと…

    Part 7の設問を読んで理解するのにも時間がかかる
    → 設問を先読みして本文を読んだ後、
      また設問を読むことになるので二度手間
    → 時間内に解き終わるのがさらに難しくなる

    という結果になります。リーディング300点台の頃の僕がまさにコレでした。

    そんなわけで、リーディング400点未満の方は、普通に本文を先に読んで、設問・選択肢を読むほうがいい気がしています。

    ただ、これは現在の英語力によって柔軟に対応したほうがいいので、次の項目も読んだ上で検討してみて下さい。


    R400点以上 → 先読みはオススメ

    リーディング400点以上になって、そこそこ英文が読めるようになってきたら、次のような感じで先読みしていくといいと思います。いわゆる「HUMMER式解き方」に近いと思います。


    (1) 設問を2~3つ読んで頭に入れる
    (2) 本文を読む
    (3) 答えの根拠を見つけた設問はその時点でマークする
    (4) 残りの設問をすべて読む
    (5) 本文を最後まで読む
    (6) 選択肢を読んでマークする


    ちなみに、TP(トリプルパッセージ)は、SP・DPにはない難しさがあります

    なので、満点ホルダー・Jet Bullさんのブログ記事「新形式TOEICでの変更点「トリプルパッセージ」」はぜひ目を通しておいたほうがいいです。前編・中編・後編ともに。


    設問を読んで記憶するコツ

    例えば、1問目にくることが多い文書の趣旨・目的を問う設問


    What is the purpose of the notice?
    Why was the letter written?
    What is the article about?
    Why is Ms. Ayanami writing the e-mail?


    これは基本的に覚えなくてもOKな設問です。その文書を最後まで読んでしまえば、その時点で趣旨・目的は分かるからです。

    僕の場合、太字の部分が目に入った時点で「これは趣旨・目的を問う設問だな」と認識するだけで、次の設問に視線を移します。


    次に、先程も触れた「選択肢照合問題」です。

    選択肢照合問題はたいてい「indicated / suggested / true / mentioned / stated / implied」が含まれているのですぐに気づきます。


    What is suggested about Dr. Akagi?
    What is indicated about the entry plug?


    これを見かけたら、「about」の後にくる、人名/集会名/サービス名/商品名の部分を、mumbling(声に出さずに口先でボソボソっと言う感じ)で覚えます。

    そして、人名だったら「その人はどういう役職で、誰とどのような関係で、何をしたのか?」など意識しながら読みます。

    集会(conference / convention / fair / show)などであれば、「いつ始まり、いつ終わるのか?どこで行われるのか?集会の対象は誰か?毎年行われるのか?何か変更点はあるか?」を。

    サービス名/商品名だったら「いつ始まり、いつ終わるのか?対象は誰か?特長は何か?」などです。

    【参考】新形式TOEIC リーディング対策・時間配分と勉強法まとめ


    大事なことなので繰り返しますが、僕がこういったことができるようになってきたのは、設問・選択肢も含めてPart 7の英文をひたすら読んできたからです。

    「解く→精読→再読」を大量にやると、こういったことが徐々に理解できるようになり、一時記憶力できるようになり、速く読める&解けるようになってきます。

    2010年にTOEICの勉強を始めてから、2016年09月現在で34模試分読んできました。なので、最低でも10模試分は読んでいただきたいです。

    それくらいやれば、かなり高速で読めるようになってきますよ(・∀・)b



    6. 最後まであきらめない


    リーディングパートを解いているときに、残り時間と残り問題数を見て、「アカン、無理やわ」と絶望の境地に陥いったり、最悪パニックになるときもあると思います。

    そんなときは、安西先生の次の言葉を思い出して下さい。












    anzai02.png
    INOUE TAKEHIKO ON THE WEB


    「今回はヤバイな…」と思いながらも最後まで諦めずに解いて、いざ結果が返ってきたら「あれ?思ったより悪くない」ということが過去に何度もありました。

    意外と忘れがちなことは、ぬり絵した設問も、4分の1の確率で正解するという事実です。

    もし12問ぬり絵したとしても、確率的には、3問正解する(15点獲れる)んです。

    ですので、リーディングパートで残り時間があと10分切っていて、設問が10問残っていたとしても「うわー間に合わない!」と自暴自棄になって諦めないこと。

    僕が2016年07月にリーディングで450点を取ったときも、当然ですが、全問正解はしていないんです。


    2016-07-amR.jpg


    しかも、3問ぬり絵しました(笑) それでもトータルで900点を超えたんですよね。(L465点でした)

    リスニングのスコアにもよりますが、800~900点をめざすだけであれば、リーディングは数問間違えても、ぬり絵しても大丈夫ということを試験中にも意識すれば、自分を安心させることができ、冷静さを保てると思います(・∀・)b





     
     
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    コメント

    設問先読みについて
    はじめまして。
    こちらのブログを見つけて以来、非常にお世話になっています。
    TOEIC学習計画を立てたり、参考書を購入するのに、とても役立っていて感謝しております。

    設問を先読みするか、について質問よろしいでしょうか?
    私はまだ読むスピードが遅くて、設問を先に読むと2度手間になって効率が悪いです。
    将来的には高得点を目指しているので、設問を瞬時に読んでから本文を読む方法を取りたいと思うのですが、取り急ぎ2ヶ月後の試験で700点を取らなければなりません。

    リーディングで高得点が取れるようになるまでは、

     ①本文を読む
     ②設問→選択肢を読んでマークする

    で進めても、700点くらいは達成できるものなのでしょうか?

    2ヶ月後の試験が終了したら、こちらで勧められている精読をしようと思っています。
    とりあえずこの2ヶ月間の対策についてアドバイスいただければ幸いです。
    yuriさんへ
    yuriさん、お役に立っていると聞いて大変うれしいです。ありがとうございます。

    2ヶ月間でリーディング力が向上できれば、「①本文を読む ②設問→選択肢を読んでマークする、で700点は獲れる」と思います。

    あと、難しめのNOT問題・選択肢を1つ1つ照合しないといけない問題=時間がかかりそうな問題を捨てられるかどうかが重要になってくるかなと。


    700点を獲ろうと思うと、リーディングでは300点~350点くらい獲る必要があります。

    そして、それくらい獲ろうと思うと、Part 5・6のスコア、基礎文法力、リーディング力によって大きく変わってきます。


    また、リーディング350点くらいまでは、Part 5・6 or Part 7のどちらか得意なパートに少し多めに時間を割いたほうが、目標点への到達確率は高まる気がします。

    TOEIC学習初期の頃、僕はPart 5・6が得意だったので、Part 5・6は毎日勉強してました。

    それと公式問題集2冊分のPart 7の英文・設問・選択肢をひたすら読んだお陰で730点を超えることができました。

    ぜひ頑張ってみて下さい!
    No title
    丁寧なアドバイスありがとうございます!
    とても参考になります。

    ご指摘いただくまで気が付かなかったのですが、取捨選択が必要そうですね…!
    私もPart 5・6の方が苦手意識が少ないので、そちらの方を強化しようかと思います。

    「730点を取るための勉強法」のページを始め、
    割とすみずみまで読んで参考にさせていただいてます。
    公式問題集2冊も、将来的には是非取り組んでみたいと思っています。

    ただ、自分の現状(昨年595点取得で、平日は2時間学習が限度)からすると、
    まずは「究極の模試 600問」で学習するつもりです。
    じっくり復習しながら学習すると、模試3回分は時間的に厳しそうなので、
    模試1~2回分をじっくり取り組もうと思ってます。

    この2ヶ月は色々と中途半端に手を出すよりは、
    模試1~2回を極める+Part 5・6の強化を目指そうと考えているのですが、
    こんな感じで大丈夫でしょうか^^;

    2ヶ月後に良いご報告ができるよう頑張ります!
    yoriさんへ
    yoriさん
    隅々まで読んでいただけてありがたいです。
    ブロガー冥利に尽きます(ノд`)゚・*:.。.

    Part 5・6の特に文法問題に慣れてくると、

     主語・述語や文構造を素早く見抜けるようになる
     →英文を読むスピードが上がる
     →Part 7の英文も読みやすくなる

    というメリットもありますよ。


    >この2ヶ月は色々と中途半端に手を出すよりは、
    >模試1~2回を極める+Part 5・6の強化を目指そうと考えているのですが、
    >こんな感じで大丈夫でしょうか^^;


    No problem! それでいいですよ。1日2時間であれば、絞ったほうがいいですね。2ヶ月間、毎日2時間勉強できる環境があれば、確実に実力は上がります。

    また、僕だけでなく「究極の模試」をひたすらやり込んで、100点~200点スコアアップされている方は周囲にたくさんいるので、「究極の模試」に絞って大丈夫ですよ。

    頑張って下さいね!2ヶ月後、楽しみにしています!(=゚ω゚)ノ
    先日ご相談の結果
    こんにちは。先日ご相談したyuriです。
    その節はありがとうございました。
    おかげさまで先月の結果が出て、1年前の595点(L340、R255)から、目標の700点を上回る815点(L400、R415)を取得できました!

    この相談をした後に、このブログでオススメしていた「究極のゼミPart 7」に取り組んだのですが、これがかなり役に立ちました!
    設問を先読みすべきか悩んでいたのが、この本のおかげで解決して、Part7に効率よく取り組むことができました。
    このブログでは、この本は高得点を狙う人向けということで紹介されていたので、取り組むのが試験1ヶ月前になったのですが、個人的な印象としては中級者から始めても良いのではと思いました。

    逆に「TOEICテスト弱点完全克服リーディング」は例文が難しすぎて捗らず、中級者の私としては挫折しかけました…。

    それとアドバイスいただいた通り、Part 5・6に特化するつもりで文法特急を優先して繰り返したのも良かったなぁと思います。
    試験まで時間がない場合は得意分野を伸ばすという選択が出来たのは、助言いただいたおかげです。

    今回思いがけない800点越えで感じたことは、高スコアと実際の実力が伴っていないなぁということです^^;
    800点といえば英語が結構出来るイメージでしたが、実際は全然喋れないし聞き取れないのがショックです…。
    なので、一旦TOEICはお休みして実践的な英語の学習に切り替えようと思います。
    英検準1級を狙うのも良いかな~となんとなく考えています。
    このブログは、瞬間英作文やオンライン英会話についても詳しく書いているので、まだまだお世話になるかと思います^^
    これからも更新を楽しみにしています!
    yuriさんへ:Congratulations and thank you!
    yuriさんへ

    目標達成おめでとうございます!☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエーイ
    700点超えが目標だったのに、800点も超えておられるなんてスゴイですね!しかもたった2ヶ月で!

    また、わざわざご報告いただいてありがとうございます!結果報告をいただけることってめったにないので、非常に嬉しいです。・゚・(ノ∀`)・゚・。

    「究極のゼミPart 7」お役に立ってよかったです。Part 7でこの本を超える本はまだない気がしています。Part 5・6も、アドバイスが功を奏したようで嬉しいです(ノ´∀`)ノ


    >このブログでは、この本(究極のゼミ Part 7)は高得点を狙う人向けということで紹介されていたので、取り組むのが試験1ヶ月前になったのですが、個人的な印象としては中級者から始めても良いのではと思いました。
    >「TOEICテスト弱点完全克服リーディング」は例文が難しすぎて捗らず、中級者の私としては挫折しかけました…。


    感想ありがとうございます!「模試・公式問題集をある程度やって英文を読み慣れてから、究極のゼミ Part 7の問題の解き方を学んだほうがいいかな」と思っていたのですが、

    yuriさんの仰る通り、もう少し早い段階で初めたほうが効率的な気がしたので、当該記事である、

     TOEIC リーディング Part 7 おすすめ参考書・問題集と勉強法
     http://enjoylifeinenglish.blog112.fc2.com/blog-entry-325.html

    に加筆・修正しました。

    また、「TOEICテスト弱点完全克服リーディング」も移動させました。


    >今回思いがけない800点越えで感じたことは、高スコアと実際の実力が伴っていないなぁということです^^;
    >800点といえば英語が結構出来るイメージでしたが、実際は全然喋れないし聞き取れないのがショックです…。


    僕が910点を取ったときも、まったく同じように感じました(;・∀・) TOEIC 800~900点レベルは、10段階で評価したら、3~4くらいじゃないかという気がしています。

    そこでこの1年は、ショボイ会話力を向上するために、瞬間英作文とオンライン英会話を中心にやってきました。

    それで、スピーキングやライティングを伸ばすためには、やはり瞬間英作文やコピーイングなどの、英語を想起するトレーニングと、オンライン英会話などで実践をしないと伸びないなと痛感しました。


    >一旦TOEICはお休みして実践的な英語の学習に切り替えようと思います。

    学校や仕事でTOEIC 900点などのスコアが求められていないのであれば、800点あれば充分かなと、個人的には考えています。

    800点取れる人は、少なくともリスニングとリーディングにおいては、自分なりの勉強のやり方が確立しているので、あとは好きな素材を使って勉強していけばいいと思うんです。


    >英検準1級を狙うのも良いかな~となんとなく考えています。
    >このブログは、瞬間英作文やオンライン英会話についても詳しく書いているので、まだまだお世話になるかと思います^^
    >これからも更新を楽しみにしています!


    ありがとうございます!<(゚Д゚ )
    総合的に英語力を高めていきたいのであれば、英検は良さそうですよね。イギリス圏に行くならIELTS、アメリカの大学に行くならTOEFLかなと。

    TOEICを卒業(仮卒業も含めて)した方の望むまとめもドンドン作っていきたいので、「こんな記事が欲しい!」というのがあれば、仰って下さいね!

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