アーティスト別ベスト |
年間ベスト関連の更新が続く中ではあるけど、本日12月29日はBUCK-TICKのベスト・ソングについて書きたいと思う。
いつかはやりたい、あるいはやるべきだと思っていた企画。でも好きな曲があまりに多すぎて、難しいな、やっぱり序列を決めて数十曲に絞り込むなんて無理かなとも思ったし、ましてや私のような2019年からの新規ファンがやるなんておこがましいとも思っていた。
そんな中、思いもよらないことが突然起きた。ますますやるのは無理だと思った。思い入れや想い出が強くなりすぎて、純粋に「私の好きな曲」という基準で選ぶことはもうできないのではないかと。
でもこの2ヶ月余りの間で、いろいろな人がいろいろな思いでBUCK-TICKのベスト・ソングを挙げているのを目にした。皆、純粋にBUCK-TICKを愛する気持ちや感謝の思いでやっているなと感じた。そんなところに後押しされ、ようやく自分もこの企画をやってみる決心がついた。
細かい点はまた末尾に書くとして、早速50曲を挙げていきたいと思う。
No.50 "愛の葬列"
20th Album『アトム 未来派 No.9』(2016)
No.49 "TRANS"
17th Single『GLAMOROUS』(2000)
※オリジナル・アルバム及びベスト・アルバム未収録のB面曲
No.48 "TO SEARCH"
Best Album『BT』(1999)
※1986年リリースのインディーズ・シングル
No.47 "Snow white"
15th Album『天使のリボルバー』(2007)
No.46 "夢路"
18th Album『夢見る宇宙』(2012)
No.45 "地下室のメロディー"
5th Album『狂った太陽』(1991)
No.44 "さよならシェルター destroy and regenerate-Mix"
23rd Album『異空 -IZORA-』(2023)
No.43 "...IN HEAVEN..."~"MOON LIGHT"
6th Album『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』(1992)
No.42 "NATIONAL MEDIA BOYS"
4th Album『惡の華 (2015 MIX)』(1990/2015)
No.41 "曼珠沙華 manjusaka"
20th Album『アトム 未来派 No.9』(2016)
No.40 "Cabaret"
14th Album『十三階は月光』(2005)
No.39 "キラメキの中で..."
7th Album『darker than darkness -style 93-』(1993)
No.38 "異人の夜"
14th Album『十三階は月光』(2005)
No.37 "愛のハレム"
23rd Album『異空 -IZORA-』(2023)
No.36 "KISS ME GOOD-BYE"
4th Album『惡の華 (2015 MIX)』(1990/2015)
No.35 "サファイア"
11th Album『ONE LIFE, ONE DEATH』(2000)
No.34 "FLY HIGH"
『HURRY UP MODE (1990 MIX)』(1990)
※1987年にリリースされたインディーズ1st Albumのリミックス再発
No.33 "忘却"
22nd Album『ABRACADABRA』(2020)
No.32 "月下麗人"
17th Album『RAZZLE DAZZLE』(2010)
No.31 "idol"
9th Album『COSMOS』(1996)
No.30 "NEW WORLD -beginning-"
20th Album『アトム 未来派 No.9』(2016)
No.29 "太陽ニ殺サレタ [Live]"
Live Album『CLIMAX TOGETHER -1992 compact disc-』(2017)
No.28 "密室"
8th Album『Six/Nine』(1995)
No.27 "MACHINE"
5th Album『狂った太陽』(1991)
No.26 "極東より愛を込めて"
12th Album『極東 I LOVE YOU』(2002)
No.25 "MY EYES & YOUR EYES"
1st Album『SEXUALXXXXX!』(1987)
No.24 "夢見る宇宙 -cosmix-"
18th Album『夢見る宇宙』(2012)
No.23 "Ophelia"
21st Album『No. 0』(2018)
No.22 "COSMOS"
9th Album『COSMOS』(1996)
No.21 "楽園 (祈り 希い)"
8th Album『Six/Nine』(1995)
※初回プレス回収盤
No.20 "ノクターン -Rain Song-"
Best Album『CATALOGUE 2005』(2005)
※21st Single『幻想の花』(2003)B面曲
No.19 "LOVE ME"
4th Album『惡の華 (2015 MIX)』(1990/2015)
No.18 "LOVE PARADE"
32nd Single『LOVE PARADE / STEPPERS -PARADE-』(2014)
No.17 "鼓動"
8th Album『Six/Nine』(1995)
No.16 "さくら"
5th Album『狂った太陽』(1991)
No.15 "DOLL"
14th Album『十三階は月光』(2005)
No.14 "GLAMOROUS -FLUXUS-"
11th Album『ONE LIFE, ONE DEATH』(2000)
No.13 "BABEL"
21st Album『No. 0』(2018)
No.12 "変身 [REBORN]"
5th Album『狂った太陽』(1991)
No.11 "ミウ"
Compilation Album『97BT99』(2000)
※16th Single『ミウ』(1999)
No.10 "キャンディ"
9th Album『COSMOS』(1996)
No.9 "スピード"
5th Album『狂った太陽』(1991)
No.8 "ROMANCE -Incubo-"
14th Album『十三階は月光』(2005)
No.7 "夢魔 -The Nightmare"
14th Album『十三階は月光』(2005)
No.6 "M・A・D"
6th Album『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』(1992)
No.5 "ドレス"
7th Album『darker than darkness -style 93-』(1993)
No.4 "限りなく鼠"
8th Album『Six/Nine』(1995)
No.3 "獣たちの夜"
37th Single『獣たちの夜 / RONDO』(2019)
No.2 "JUPITER"
5th Album『狂った太陽』(1991)
No.1 "惡の華"
6th Album『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』(1992)
▼Spotifyプレイリスト
■細かい説明や言い訳など
BUCK-TICKのシングル曲はアルバム収録時にリアレンジされることも多く、またシングル曲以外でもリミックスやリメイクVer.が存在するため、それぞれを区別して「この作品に収録されたこのバージョン」を示すために所有している収録作品名も併記した。
また、シングルに関しては所有していないものもいくつかあり、ベスト・アルバムetc.でしか持っていない音源はオリジナル・リリースがどのシングルであるかも追記した(「TO SEARCH」「ノクターン -Rain Song-」「ミウ」)。
50曲と言いつつ実際は51曲選んでいるけど、『殺シノ調ベ』Ver.の「...IN HEAVEN...」と「MOON LIGHT」を1曲として扱うのは「わかってもらえますよね?いいですよね?」という感じ。
「太陽ニ殺サレタ」は、オリジナルは5th Album『狂った太陽』収録曲だが、後半の転調アレンジがとにかく大好きな「CLIMAX TOGETHER」のライブVer.を選択した。これも「わかってもらえますよね?」案件。
「※初回プレス回収盤」の注釈を入れた「楽園 (祈り 希い)」は、つまり「逆再生コーランのサンプリングありVer.」。いろんな事情抜きに「単純に曲の雰囲気に合っててかっこいいよね」くらいの感覚でこちらを選んだ。この曲はライブにおいてはヘヴィなディストーション・ギターをフィーチャーしたシングル「鼓動」のB面Ver.の方が映えるけど、音源として聴くとなるとサイケデリックな四つ打ちエレクトロのアレンジが施されたこちらの方が好みだったりする。
■何曲を選ぶか
あまり曲数を多くすると記事としてダレるので最初は20曲か30曲にするつもりでいたけど、やはりオリジナル・アルバムだけでも23枚リリースしているバンドなだけあって楽曲数が多いうえに、好きな曲がありすぎるので20曲や30曲では到底収まらないことに気付き最終的には50曲にした。でもわかってる。
5 0 曲 で も 全 然 足 り て な い
だってJOMKは?アイコノは?唄は?Baby, I want you.は?アリスは?独壇場は?エリーゼは?何で入ってないの?って自分でも思うもん。BUCK-TICKはただ長く活動しているだけじゃない、ただ作品数が多いだけじゃない。どの曲も恐ろしくクオリティが高く、時代によって、そして楽曲によってもその魅力や特徴はさまざま。だから人によって好きな曲もかなりバラけるバンドなのではないかと思う。なのでまだまだ好きな曲はたくさんあるけど、70曲や100曲にしたところで何か解決するわけでもないのでキリよく50曲で区切ることにした。
■上位の楽曲について
そんな中でも私が1位に選んだのは「惡の華」で、この曲自体はとても人気が高く彼らの代表曲の一つと言えるし、きっとこの曲を1位に選ぶ人も多いと思う(ちなみに芸人の永野も1位に選んでいた)。私も別にランキングに独自性出したいとか思わないので、迷いなくこの曲を選んだ。ただ、アルバム『惡の華』Ver.よりも『殺シノ調ベ』Ver.が特に好きなのでこちらを選んでいる。2位の「JUPITER」はこれも定番の人気曲だと思うけど、星野英彦史上、いやBUCK-TICK史上最も美しい曲だと思う。映像作品で観た1992年のライブ「CLIMAX TOGETHER」における演出は本当に神懸っていると思う。
BUCK-TICKは確かに90年代、レコ大の新人賞や、オリコンのアルバムチャート1位を獲得したりしていたけどクリエイティビティのピークはそこではなく、常に「最新が最高」の姿勢でやってきたバンドだ。なので2019年、私は「懐かしのバンド」くらいの気持ちでBUCK-TICKをちゃんと聴いてみようと思っていたところに当時の最新楽曲「獣たちの夜」をブチ込まれて、「今のBUCK-TICK、めちゃくちゃカッコイイじゃん!」と驚愕したものだ。そんなこともあって、この曲は3位のランクインとなった。
上位はわりと「ファンの間でも人気の曲」が多いと思うけど、そんな中でも比較的珍しめなのは4位「限りなく鼠」、6位「M・A・D」(『殺シノ調ベ』Ver.)、12位「変身 [REBORN]」、15位「DOLL」あたりじゃないかと思う。ただでさえBUCK-TICKはトガったことをやるバンドだけど、これらの曲はさらに極端にトガりきっていると言えるかもしれない。「限りなく鼠」なんて呪詛のように超低音のヴォーカルにディレイかけまくって歌詞はほぼ聞き取れないし、「M・A・D」はOneohtrix Point Neverよりも20年早くあのサウンドをやっている。「変身 [REBORN]」の痙攣するようなギター・ソロはもはやギター・ソロの概念すら壊していて、「DOLL」はBUCK-TICKが持つゴシック/ダークな世界観の極致とも言える。
しかしこれらの、ある意味「振り切った」楽曲でさえ、それでもあくまで「ポップ」の範疇に収まっているのがBUCK-TICKの凄いところなのだけど。
■収録アルバムについて
アルバムごとのバランスが取れるような操作はしていないので、結果的に1曲もランクインしてないアルバムも結構ある。一方、ランクインした曲が多かったのは『狂った太陽』の6曲、次いで『十三階は月光』の5曲なので、私が特に好きなアルバムとも完全一致。この2作品は単純に「好きな曲が多い」というだけではなく、全体のバランス、曲順、アルバム全体で統一感のあるムードなどトータルでも素晴らしいと思う。
■あとがき
以上、私の選んだBUCK-TICK50曲はこんな感じ。この時期は年間ベスト関連の記事の更新でバタつくタイミングではあるけど、やるなら絶対12月29日に更新したいと思っていたので間に合ってよかった。1989年の12月29日、BUCK-TICKは東京ドームで43,000人を動員したライブ「バクチク現象」を行い、2001年以降は『THE DAY IN QUESTION』と称した12月29日の日本武道館公演が恒例になっていて、BUCK-TICKファンの間でも9月21日(メジャーデビュー日)と並んで重要な意味を持つ日。そして2023年は、開催中止がアナウンスされた「THE DAY IN QUESTION 2023」に代わって新たに「バクチク現象-2023-」が日本武道館で開催される。
「さあ、始めよう──」…今の彼らが掲げるこの言葉。一体何が始まるのだろうか。では、私も日本武道館に向かうとしよう。
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