年間/半期ベスト[2023年] |
2023年も素晴らしい音楽にたくさん出会うことができ、本当に充実した一年だった。その中でも特にお気に入りの楽曲を80曲選んでみた。末尾に全曲をまとめたSpotifyプレイリストのリンクあり。
【MYルール】
・2023年に発表されたアルバム・EP・シングルに収録され、音源を所持している楽曲が対象
・ストリーミングのみで聴いた楽曲は対象外
・昨年以前に公開され聴いたことがあるシングル曲やリード曲は対象外
・同一アーティストによる曲数の上限なし
No.80
Everything But The Girl - "Nothing Left To Lose"
No.79
諭吉佳作/men - "Print<Love>Club"
No.78
Squirrel Flower - "Full Time Job"
No.77
Jorja Smith - "Little Things"
No.76
XG - "PUPPET SHOW"
No.75
TM NETWORK - "DEVOTION"
No.74
PinkPantheress, Ice Spice - "Boy's a liar Pt.2"
No.73
ano - "涙くん、今日もおはようっ"
No.72
Indigo De Souza - "Smog"
No.71
GRAPEVINE - "雀の子"
No.70
Subway Daydream - "Radio Star"
No.69
Vagabon - "Do Your Worst"
No.68
Claud - "Wet"
No.67
Claud - "A Good Thing"
No.66
aespa - "Drama"
No.65
xikers - "HOMEBOY"
No.64
NCT 127 - "DJ"
No.63
ATEEZ - "Crazy Form"
No.62
tripleS EVOLution - "Invincible"
No.61
羊文学 - "more than words"
No.60
Subway Daydream - "The Wagon"
No.59
なとり - "猿芝居"
No.58
ダズビー - "砂嵐"
No.57
ATEEZ - "Silver Light"
No.56
Stray Kids - "Social Path Feat. LiSA"
No.55
Blur - "The Narcissist"
No.54
IVE - "Holy Moly"
No.53
Tate McRae - "greedy"
No.52
BUCK-TICK - "愛のハレム"
No.51
a子 - "racy"
No.50
The Aces - "I've Loved You For So Long"
No.49
EVNNE - "Role Model"
No.48
aespa - "Better Things"
No.47
IVE - "Off The Record"
No.46
Stray Kids - "LALALALA"
No.45
Jung Kook - "Seven Feat. Latto"
No.44
ダズビー - "オセロ"
No.43
ZEROBASEONE - "CRUSH"
No.42
Romy - "Loveher"
No.41
Olivia Rodrigo - "get him back!"
No.40
Olivia Rodrigo - "vampire"
No.39
Beachside talks - "Always"
No.38
Coach Party - "Be That Girl"
No.37
ENHYPEN - "Bite Me"
No.36
NCT 127 - "Ay-Yo"
No.35
NiziU - "HEARTRIS"
No.34
TOMORROW X TOGETHER - "Back for More (TXT Ver.)"
No.33
Depeche Mode - "Ghosts Again"
No.32
Olivia Rodrigo - "bad idea right?"
No.31
NCT 127 - "Fact Check"
No.30
Jung Kook - "Standing Next to You"
No.29
Jimin - "Like Crazy"
No.28
Stray Kids - "MEGAVERSE"
No.27
PinkPantheress - "Nice to meet you Feat. Central Cee"
No.26
Ado - "ブリキノダンス"
No.25
なとり - "エウレカ"
No.24
ENHYPEN - "Sacrifice (Eat Me Up)"
No.23
a子 - "あたしの全部を愛せない"
No.22
Coach Party - "All Of My Friends"
No.21
Romy - "Strong Feat. Fred again.."
No.20
xikers - "DO or DIE"
No.19
Jung Kook - "3D Feat. Jack Harlow"
No.18
Ado - "愛して愛して愛して"
No.17
Romy - "One Last Try"
No.16
YOASOBI - "セブンティーン"
No.15
紫 今 - "凡人様"
No.14
ATEEZ - "This World"
No.13
IVE - "Kitsch"
No.12
LE SSERAFIM - "UNFORGIVEN - Japanese ver.- Feat. Nile Rodgers, Ado"
No.11
Beachside talks - "ダイヤモンド"
No.10
YOASOBI - "アイドル"
No.9
NewJeans - "ETA"
No.8
NewJeans - "Super Shy"
No.7
TOMORROW X TOGETHER - "Chasing That Feeling"
No.6
LE SSERAFIM - "Perfect Night"
No.5
IVE - "I AM"
No.4
Stray Kids - "S-Class"
No.3
aespa - "Spicy"
No.2
NCT DREAM - "ISTJ"
No.1
LE SSERAFIM - "Eve, Psyche & The Bluebeard's wife"
▼プレイリスト
選出曲数は好きな曲の多さに比例するけど、近年稀にみる大豊作だった2022年と同じ80曲となったので、2023年もやはり大豊作の年だったと言えると思う。
ただ、去年と決定的に異なるのはK-POPの数。去年は、というか去年まではK-POPがベスト・ソングに入ったことは一度もなかったが、K-POP沼にハマった2023年は全80曲中38曲がK-POPとなった。特に1位から9位までをK-POPが占めたことは非常に象徴的。この結果はもちろん私個人の主観によるものだが、実際2023年のK-POPは世間的に見ても凄まじい勢いだったと思うし、ビジュアル面(ヘアスタイルや髪色、メイク、ダンス・パフォーマンスなどひっくるめて)、ファンダム・コミュニティー、そしてダンスチャレンジ、エンディング妖精といった特有のK-POPカルチャーの盛り上がりがあったのはもちろんのこと、それらを抜きに単純に楽曲のクオリティだけをとっても、刺激的で先鋭的な、と同時に非常にキャッチーな楽曲がたくさんリリースされたと思う。
私が好む音楽というのは「口ずさみやすいキャッチーなメロディと凝ったアレンジ」、「独創的なサウンドとビート」があることなのだけど、(主語が大きすぎるのでかなり語弊があるが)前者はJ-POPが得意とする要素で、後者は洋楽(=US・UKのロック&ポップス)が得意としている印象を持っていて、K-POPが素晴らしいのはその両方を兼ね備えている点だと思う(※ここでいうK-POPとは、所謂「日本や欧米でも聴かれているボーイズ/ガールズ・グループ系ポップス」というごく限られた範囲を指す)。
TOP10で唯一、K-POP以外からの選出となったYOASOBIの「アイドル」は今年を代表するヒット曲だったと思う。この曲が米ビルボード・グローバル・チャートで1位を獲得したことは快挙だと思う一方、そこからJ-POPがK-POPのように枠組みとして注目されるまでには至っていないことは少し残念ではある。King Gnuやキタニタツヤなども国外でたくさん聴かれていて頑張ってはいるけど、「アニメのOP・ED曲」という付加価値が後押ししているところが大きくて、各レーベルが一丸となってJ-POPコンテンツを海外に広めようという機運はまだほとんど感じられない。そんな中で「自分が」ではなく「ボカロ楽曲、J-POPを世界に広めたい」という強い意志でこれから海外に向けた活動も行っていくAdoがどんな効果をもたらすのか、非常に注目している。
洋楽はThe xxのRomyのソロ楽曲と、Olivia Rodrigoがそれぞれ3曲ランクインして目立っている。Romyのアルバム『Mid Air』は2000年代前半に流行したトランスの要素を感じさせる楽曲が多いが、小室サウンドに多大な影響を受けた私個人としては非常にツボな哀愁メロディとシンセ・サウンドだった。Olivia Rodrigoの方は、クラシック的な手法がとられた「vampire」をはじめ、リリック・センスとソングライティング・センスの高さを存分に発揮していたと思う。
全体的に見て、とにかくK-POPが目立った2023年。来年も注目していきたいし、その勢いが洋楽メインストリームやJ-POPに与える影響もどうなるのか、非常に楽しみにしている。
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