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Albums of the Month

Albums of the Month (2020年7月)

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ドラマ『M 愛すべき人がいて』が終わってしまった…。自分は普段からそんなにドラマを観る方ではないけど、少なくともここ5年くらいで観た中では一番面白いドラマでした。浜崎あゆみを1ミリも通ってこなかった自分でも彼女の音楽にとても興味が湧いたし、田中みな実にもハマったし。ABEMAプレミアムに登録してスピンオフドラマ『L 礼香の真実』まで全話観てしまうほどに。

話は変わりますがここ数年、常に時間に追われているような感覚でセカセカした生活を送ってたんだけど、ようやく気持ち的に落ち着いてきて、10年分のbounce(タワレコのフリーペーパー)のスクラップ作業を5年ぶりに再開したり、自分の手持ちのCD音源をすべてiTunesに取り込む作業を始めたりしている。洋楽のアーティスト名「A」の棚から初めて、まだ「I」あたりなので先は長いけど。自分はもともと音楽といえばCDプレーヤーで聴く派で、3年くらい前にようやくPC(iTunes)をオーディオシステムに繋いで聴くようになったんだけど、手持ちのCDの1/3程度も取り込めてなくて。全部取り込んだら何曲くらいになるんだろうな。

というわけで今月初聴きした音源まとめです。



RINA SAWAYAMA / SAWAYAMA (2020)
★★★★★
RINA SAWAYAMA

新潟出身、現在はロンドンを拠点に活動するポップ・シンガーのデビュー・フルアルバム。注文してから届くまでめちゃくちゃ時間かかったうえに、新品のくせになんも包装されていない状態で届いてびっくりしたわ海外直送クオリティ。

2017年リリースのミニアルバム『RINA』の頃と比べると、自己プロデュース力が格段にアップしたというか、「日本人」「アジア人」としてアドバンテージがある中でその特性を活かしてどのように自己表現するかという点において、ヴィジュアル・アートやミュージック・ビデオといったイメージ戦略の面でも完璧なのでは。トレンドに迎合するのではなく、敢えて彼女自身が強い影響を受けたというN.E.R.Dなどの00年代ロック×ヒップホップな音と、宇多田ヒカルや椎名林檎といった00年代J-POPとの折衷を2020年代的にアップデートさせることで、ポップ・シーンにおける「異物感」を見事に手に入れていると思う。

それにしても、ネット記事などでよく見る「ポスト・レディー・ガガ」という表現はどうなんだ。どういう理屈で引き合いに出しているのかよくわからないけど、「個性的な女性ポップ・シンガー」ってところなんかな。ガガがブレイクしたのって2008年なんだけど、その間そういう人って誰もいなかったんだっけ…?

Rina Sawayama - "Bad Friend"




N.E.R.Dの話題も出てきたところで、2000年代のUSヒット・チャートを席巻したプロデューサーたちについて思いを馳せてみた。後期はEDM系のDJ/プロデューサーが多くて、中期はThe NeptunesとTimbalandの時代だったなと。その少し前に遡ると、Max Martinプロデュースの全盛期だった。そのMaxががっつりプロデュースし、世界で4,500万枚を売り上げたのがこの作品。

Backstreet Boys / Millennium (1999)
★★★☆☆
Backstreet Boys Millennium

なんで突然これを聴いたかというと、前述のiTunes取り込み作業中にCD-Rが出てきたから。奥さんが友人からもらったものらしい。

リリースされた当時はスマパンやフーファイやWeezerなど洋楽ロックばかり聴いていたのでこういうボーイズ・グループには全く興味がなかったんだけど、2010年以降になると過去の洋楽ヒット曲特集の番組とかで必ず「I Want It That Way」が流れるわけで。自分も歳を重ね「アイドル」「ボーイズ・グループ」みたいな偏見もなくなってからあらためて聴くと、やっぱりめちゃくちゃいい曲だよね、これ。機会あればちゃんとBSBのアルバムを聴いてみたいと思ってたところだったので良かった。

Backstreet Boys - "I Want It That Way"




さて、ずっと「今月のB-T」とかやってきたけど、BUCK-TICKのオリジナルアルバムは全制覇したので(あっでも9月に新譜が出ます)、櫻井敦司関連音源を聴いていたり。2枚とも奥さんが購入。

土屋昌巳 / 森の人 Forest People (1998)
★★★★★
土屋昌巳 森の人

一風堂やThe d.e.pのメンバー、JAPANのサポートギタリスト、BLANKEY JET CITYのプロデューサーとしても知られる土屋昌巳のソロアルバムで、「森」をテーマにしたコンセプト・アルバム。櫻井敦司がヴォーカル、SUGIZOがヴァイオリンで参加。

洋楽からの影響を強く受けた邦楽アーティストの90年代の作品って独特の良さがあって、例えばTHE BOOMの『FACELESS MAN』とか、UA『アメトラ』とか、Ram Jam World『rough and ready』とか、SUGIZO『TRUTH?』とか、Spiral Life『Spiral Move TELEGENIC2』とか(伝われ)。どれも共通した空気感というか音の質感みたいなものが感じられる。洋楽ともまた違う独特のグルーヴ感とも言える…本作にもそれを感じた。



櫻井敦司 / 愛の惑星 (2004)
★★★★☆
櫻井敦司 愛の惑星

THE MORTALはニューウェーヴ/ポスト・パンクに舵を切った作風でBauhausっぽいなーという感じだったけど、こちらはCocteau TwinsやThe Sisters of Mercyのメンバーの他、SCHWEINでも一緒に組んでたPigのRaymond Wattsらが参加しつつ、一方では岡村靖幸や佐藤タイジ(THEATRE BROOK)も参加。方向性としては多少取っ散らかりつつも「とにかく好きな人たちとコラボしてみました(てへぺろ)」という感じで何だか面白い。ちなみにこちらでも土屋昌巳が参加。相思相愛かよコノヤロー。



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