Albums of the Month |
今月初聴きした音源まとめです。
先日、池袋サンシャイン内にて期間限定オープンした渡辺美里コラボカフェに行ってきました。『ribbon』30周年記念リマスター盤の発売に合わせた企画だそうで、長年の渡辺美里ファンである妻の付き添い程度の軽い気持ちで行ったんですが、『ribbon』リリース当時…つまり30年前の音楽雑誌、ラジオ番組表雑誌、週刊誌などがキレイな保存状態で多数展示されていて、しかもどれも手に取って読みながら食事ができるということで思いのほか楽しめました。曲中に登場する歌詞にちなんだメニュー名のパスタやピザ、ドリンクをいただきつつ(味は結構本格的)、今は無き「PATI・PATI」や「FM STATION」といった昔懐かしの雑誌をペラペラめくっていると、TM NETWORKやらチェッカーズやら尾崎豊やら米米CLUBやらユニコーン(奥田民生が本当にかわいい)やらの記事が…。記憶が鮮やかにフラッシュバックして、30年前の日本の音楽カルチャーを追体験した感じ。「スコラ」にはアイドル時代の渡瀬マキ(LINDBERG)のグラビア写真が載ってたりして、結構なお宝写真かも。
店内の様子
あと、「FM STATION」で当時のラジオチャートやレコードセールスチャートを見ると、当時は洋楽と邦楽の壁がない感じで、今とはだいぶ様相が違うなーと感じたり。というわけで今月の渡辺美里は…
渡辺美里 / HELLO LOVERS (1992)
★★★★☆
セルフカバーアルバムの『HELLO LOVERS』。カバーとはいえ「泣いちゃいそうだよ」や「青空」といった新曲も入っていて、特に後者は自分の結婚式の余興で友人が歌ってくれた曲なので感慨深いものがあった。めちゃくちゃいい曲なんだけど、これもやっぱり小室哲哉による楽曲提供。この頃のTK本当にすごいな。
他、既発曲のセルフカバーでは「GROWIN' UP」のアレンジがめちゃくちゃ良かった。原曲はロックテイストが強い曲だけど、ここではカイリー・ミノーグを彷彿させる80'sユーロビート風アレンジで、つまりは自分の原点とも言える曲調だったり。
あとはアーバンな感じが一周回って今の時代にウケそうな「ムーンライト ダンス」とか「やるじゃん女の子」も好きですね。クレジットを見ると屋敷豪太が編曲ということで、確かにこのSoul Ⅱ Soul風なビートは…!と納得。
ところで2018年になってから、新譜を(デジタルもフィジカルも)まだ一枚も買っていなかったわたくし。ようやく今年初購入となったのがこちら。
Oneohtrix Point Never / Age Of (2018)
★★★★★
Tシャツ付きの限定盤を購入。そもそも国内盤を買うこと自体珍しいんだけど、これはアートワーク的にもフィジカルでほしいと強く思わせるデザインだった。マキシシングル用のケースに半分サイズのジャケット、ケース裏面にアートワーク集直貼り、解説もミニサイズ(なぜか上部の裁断が斜めにズレていて、中の文字が曲がって見える)、OPP袋にも全面に文字が印刷されデザインの一部になっているという凝りよう。もちろん楽曲自体も、徐々に進化していたOPNの音楽性がここにきて一つの到達点に来たなという感じ。崇高で神聖で優しくありながら、暴力的でイビツでグロいというこのサウンド・テクスチュアは、音楽スタイルこそ全く異なるもののAphex Twinに近いものを感じた。
こちらがパッケージ
Oneohtrix Point Never - "Black Snow"
今月、もう一枚の新譜はIceageの4作目。
Iceage / Beyondless (2018)
★★★★★
前作『Plowing Into the Field of Love』はそこまでハマれなかったけど、これは前作の延長上にありながらもかっこよさが段違い。若さゆえの初期衝動が詰まった初期の感じから、徐々に渋さとか円熟味が出てきて、でも初期の荒々しさも残ってて、とてもかっこいい。バリトン・サックスがかなりいい味を出していて、カントリーやジプシー音楽的な要素もあったり…Nick Caveとかに何となく近いのかなと。
Iceage - "The Day the Music Dies"
店内の様子
あと、「FM STATION」で当時のラジオチャートやレコードセールスチャートを見ると、当時は洋楽と邦楽の壁がない感じで、今とはだいぶ様相が違うなーと感じたり。というわけで今月の渡辺美里は…
渡辺美里 / HELLO LOVERS (1992)
★★★★☆
セルフカバーアルバムの『HELLO LOVERS』。カバーとはいえ「泣いちゃいそうだよ」や「青空」といった新曲も入っていて、特に後者は自分の結婚式の余興で友人が歌ってくれた曲なので感慨深いものがあった。めちゃくちゃいい曲なんだけど、これもやっぱり小室哲哉による楽曲提供。この頃のTK本当にすごいな。
他、既発曲のセルフカバーでは「GROWIN' UP」のアレンジがめちゃくちゃ良かった。原曲はロックテイストが強い曲だけど、ここではカイリー・ミノーグを彷彿させる80'sユーロビート風アレンジで、つまりは自分の原点とも言える曲調だったり。
あとはアーバンな感じが一周回って今の時代にウケそうな「ムーンライト ダンス」とか「やるじゃん女の子」も好きですね。クレジットを見ると屋敷豪太が編曲ということで、確かにこのSoul Ⅱ Soul風なビートは…!と納得。
ところで2018年になってから、新譜を(デジタルもフィジカルも)まだ一枚も買っていなかったわたくし。ようやく今年初購入となったのがこちら。
Oneohtrix Point Never / Age Of (2018)
★★★★★
Tシャツ付きの限定盤を購入。そもそも国内盤を買うこと自体珍しいんだけど、これはアートワーク的にもフィジカルでほしいと強く思わせるデザインだった。マキシシングル用のケースに半分サイズのジャケット、ケース裏面にアートワーク集直貼り、解説もミニサイズ(なぜか上部の裁断が斜めにズレていて、中の文字が曲がって見える)、OPP袋にも全面に文字が印刷されデザインの一部になっているという凝りよう。もちろん楽曲自体も、徐々に進化していたOPNの音楽性がここにきて一つの到達点に来たなという感じ。崇高で神聖で優しくありながら、暴力的でイビツでグロいというこのサウンド・テクスチュアは、音楽スタイルこそ全く異なるもののAphex Twinに近いものを感じた。
こちらがパッケージ
Oneohtrix Point Never - "Black Snow"
今月、もう一枚の新譜はIceageの4作目。
Iceage / Beyondless (2018)
★★★★★
前作『Plowing Into the Field of Love』はそこまでハマれなかったけど、これは前作の延長上にありながらもかっこよさが段違い。若さゆえの初期衝動が詰まった初期の感じから、徐々に渋さとか円熟味が出てきて、でも初期の荒々しさも残ってて、とてもかっこいい。バリトン・サックスがかなりいい味を出していて、カントリーやジプシー音楽的な要素もあったり…Nick Caveとかに何となく近いのかなと。
Iceage - "The Day the Music Dies"
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