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Albums of the Month

Albums of the Month (2018年7月)

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昨日フジロックから帰ってきました。(毎年言ってるかもしれないけど)今年は例年以上に楽しかったなー。美味しいものたくさん食べれたし、いろんな発見もあったし。フジロック日記はサマソニまでには仕上げたいと思います。さて、7月に初聴きした音源まとめです。



Jamie Isaac / (04:30) Idler (2018)
★★★★★
jamie isacc

ソウルフルでチル感がありつつ、「非ロック」な音楽(ここではボサノヴァなど)からの影響を色濃く感じさせる辺り、音楽性は違えどKing Kruleに通じるものがある。Radioheadもこういう方向性でありつつもやはり「ロックバンドとしてのアイデンティティ」の枠組みにとらわれていて、それはそれで彼らはあくまで「ロックバンド」なので正解だと思うけど、そういう枠組みを取っ払って「非ロック」な要素を取り込めるJamie IsaacやKing Kruleは天然の天才肌(あ、こういうのを鬼才っていうのか?)という感じがする。

Jamie Isaac - "Maybe"




Let's Eat Grandma / I'm All Ears (2018)
★★★★☆
letseatgrandma.jpg

フジロックで観てきたところだけど、キーボードだけでなくギターやサックスまで演奏し、二人向き合ってのハンドクラップ遊び(正しい名称がわからん)を取り入れたり寝そべったりと、10代ながらいろいろとパフォーマンスについて研究しているあたりが個人的にはポイント高かった。

さてアルバムの方は、前作『I, Gemini』の核となるサイケ感は残しつつ、よりオーバーグラウンドに近づいた感じ。確かに前作と全く同じ路線でもつまらないので、これくらい(前作を黒歴史にしないくらい)の変化は必要だったから成功なのだと思う。ただ、ドープさやアングラ感が若干後退したこの路線は正解だったのか?の答えはまだわからない。当ブログの2016年の年間ベストアルバムで前作『I, Gemini』は21位だったけど、果たしてそれを超えられるのかどうか。

Let's Eat Grandma - "I Will Be Waiting"




Years & Years / Palo Santo (2018)
★★★★☆
Years Years Palo Santo

こちらもフジロック予習に。前作よりもリズム面での進化が感じられ、トライバルなビートが増えた印象。



Gang Gang Dance / Kazuashita (2018)
★★★☆☆
Gang Gang Dance Kazuashita

『Eye Contact』以来7年ぶりのアルバム。先行公開されていた「J-TREE」を聴いたときには「今これをやるか!?」と驚きを禁じ得なかった。というのも、完全に"ニューエイジ"なサウンドだったから。音楽ジャンル"ニューエイジ"は、最近ではどういうわけかOneohtrix Point Neverやヴェイパー・ウェイヴ系のアーティストについて語られる場で登場することが多いが、元々先鋭的だったGang Gang DanceがOPN寄りになるのならまだ合点がいくのだけど、この「J-TREE」が醸し出すサウンドはヴェイパー・ウェイヴあたりを好むリスナーが今さら参照しそうもないDeep ForestやEnigma、Adiemusといった90年代のニューエイジ・サウンド。「パクリ」というほど明確に似ている曲があるわけではないけど、明らかにテイストは参照してると思うのでDeep Forestを例に聴き比べ。

Gang Gang Dance - "J-TREE"


Deep Forest - "Bohème"


あと、「Snake Dub」の前半のビートはM.I.A.「Pull Up The People」に似ているけど元ネタなんでしょうかね。謎。



渡辺美里 / Baby Faith (1994)
★★★★☆
渡辺美里 Baby Faith

「今月の渡辺美里」は9作目。小林武史がプロデュースにたずさわり、なんとなくそういう雰囲気。前作から途絶えていた小室哲哉による楽曲提供は「I Wish」1曲のみ復活しているものの、これが最後だそう。「チェリーが3つ並ばない」がお気に入り。

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