アーティスト別ベスト |
ひとつのアーティストの作品をじっくりと振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価をしていこうという不定期企画。今回のお題は、今年フジロックのヘッドライナーとして6年振りの来日が決定しているアーケード・ファイア(Arcade Fire)です。
時期によってメンバー数が変わるのでウィンとレジーヌ以外はあんまり把握してません
2000年以降のロック・シーンにおいて最も重要なバンドと評されるアーケード・ファイアは、カナダはモントリオールを拠点に活動を開始。2003年にデビューし、現在(2014年5月)までに4枚のアルバムをリリース。2004年にリリースされたデビューアルバム『Funeral』はグラミーのベスト・オルナタティヴ・ミュージック・アルバムにノミネートされるなど、インディーレーベルからのリリースながら高い評価を得ました。
続くセカンド『Neon Bible』(2007年)は全米チャート初登場2位を記録して、再びグラミーの同賞にノミネート。さらに2010年のサード『The Suburbs』は英米ともに1位を獲得し、グラミーで最優秀アルバム賞を受賞。名実ともに世界中のフェスのヘッドライナーに相応しい存在となりました。
昨年には4作目となる2枚組アルバム『Reflektor』をリリースし、多くの音楽メディアの年間ベスト上位にランクイン。当ブログの年間ベストアルバムでも1位に選出されました。
実はいつもやっているこの企画、取り上げる条件として「オリジナルアルバムを5枚以上リリースしている」というルールを設けていたのですが、アーケード・ファイアはまだアルバム4枚。でも『Reflektor』は2枚組なので実質5枚…と特例ということで、6年ぶりの来日とフジロック初出演、そして日本のフェスでの初ヘッドライナーを祝して、独断と偏見で選ぶ「アーケード・ファイアのマイ・フェイバリット・ソングBEST20」を挙げていきたいと思います。
■Arcade Fireのマイ・フェイバリット・ソングBEST20
▼Discography
[1] 1st『Funeral』 (2004)
[2] 2nd『Neon Bible』 (2007)
[3] 2rd『The Suburbs』 (2010)
[4] 4th『Reflektor』 (2013)
全体で50曲くらいしかないですが、好きな曲が多すぎて次点の10曲も挙げずにはいられませんでした。曲名クリックでYouTubeにリンク飛びます。曲名うしろの[ ]内は収録作品を表しています。
▼次点10曲(順不同)
"Neighborhood #2 (Laika)" [1]
"Une Année Sans Lumière" [1]
"Haiti" [1]
"Black Wave / Bad Vibrations" [2]
"The Suburbs" [3]
"Modern Man" [3]
"City with No Children" [3]
"Flashbulb Eyes" [4]
"Awful Sound (Oh Eurydice)" [4]
"Normal Person" [4]
あまり差がないので次点の10曲は順不同としました。ではTOP20。
No.20 "Neighborhood #3 (Power Out)" [1]
No.19 "Here Comes The Night Time" [4]
No.18 "Keep The Car Running" [2]
No.17 "No Cars Go" [2]
No.16 "Crown of Love" [1]
No.15 "Wake Up" [1]
No.14 "Rococo" [3]
No.13 "Reflektor" [4]
No.12 "Ready to Start" [3]
No.11 "Suburban War" [3]
ここまで、4枚のアルバムから万遍なく入ってきてます。どのアルバムも押し並べて素晴らしい証ですね。ではTOP10からはYouTube埋め込みありで。
No.10 "Sprawl II (Mountains Beyond Mountains)" [3]
レジーヌがメインボーカルをつとめるエレクトロ・ポップ・ナンバー。ハッピーなメロディーとゆるい四つ打ちビートとシンセの音色が気持ちいい曲。後半3:17からの転調も高揚感があって好きです。
No.9 "We Used to Wait" [3]
哀愁漂うメロディーも彼らの最大の魅力。この曲と11位の「Suburban War」なんかはその真骨頂と言えるのでは。Google Chromeで自分の好きな住所を打ち込むとその場所のストリートビューが映し出されるインタラクティブ・ビデオが話題となりました。僕も自宅がぐるぐると回転するシーンを見てすごく感動し、この年の年間ベスト・ミュージック・ビデオの1位に選出しました。このYouTube動画は、無数に存在するパターンのひとつというわけですね。
No.8 "Rebellion (Lies)" [1]
ダンサブルなビートと、淡々と打ち鳴らされるピアノが印象的な曲。序盤はミニマルで、後半に向かってどんどん高揚していく展開が好きです。ライブで絶対に盛り上がる曲。
No.7 "Supersymmetry" [4]
浮遊感のあるシンセに美しいストリングスと最小限のパーカッションが絡む、アルバム『Reflektor』の最終トラック。ドラマティックで泣けます。
No.6 "Half Light II (No Celebration)" [3]
彼らはシンセ・ポップ的な側面も結構強くて、TOP6~10内はそういう曲が多い結果となりました。後半のシューゲイザーっぽいノイジーなギターのパートも好きです。
No.5 "The Well And The Lighthouse" [2]
シンプルでありきたりなコード展開ではあるけど、スピード感とかキラキラ感含めて好き。後半のテンポをグッと落としたアレンジも素晴らしい。彼らは途中でリズムやテンポをガラッと変えるアレンジがわりと多めですね。
No.4 "Intervention" [2]
しょっぱなから鳴らされるパイプオルガンがインパクト大。アーケード・ファイアの中でも最も荘厳で神聖な曲だと思います。
No.3 "Empty Room" [3]
高速ストリングスがめちゃくちゃかっこいいアップテンポな曲。男女ユニゾンのボーカルや轟音ギター、トレモロ・アーム奏法など、シューゲイザー好きにもオススメです。
No.2 "Neighborhood #1 (Tunnels)" [1]
記念すべきデビュー・アルバムのオープニングを飾るこの曲。ピアノのリフ、メロディー、アレンジすべてが素晴らしい。徐々にテンポを増していく後半の展開は圧巻です。
No.1 "Afterlife" [4]
当ブログの2013年ベストトラック1位に輝いた曲。僕はこの曲のビートやコーラスやメロディーから感じられる、せつなさと享楽性とが入り混じったエモーションにニュー・オーダーの「Temptation」を重ねてしまいます。そういえば以前このベストソング企画でニュー・オーダーを取り上げた際、「Temptation」も2位と、やはり大好きな曲なのでした。
⇒New Orderのマイ・フェイバリット・ソングBEST20
以上、アーケード・ファイアのベスト・ソングでした。今までちゃんと聴いたことなかったけどフジロック出るしちょっと聴いてみるかーって人がいたら、お役に立てれば嬉しいです。
ちなみについ先日、Lordeもアーケード・ファイアのベストソングを発表していました。結果は以下の通り。ふむふむなるほど。
01 Neighborhood #3 (Power Out)
02 Neighborhood #1 (Tunnels)
03 Rebellion (Lies)
04 We Used to Wait
05 Ready to Start
06 The Suburbs and The Suburbs (Continued)
07 Flashbulb Eyes
08 Normal Person
09 Rococo
10 Afterlife
最後に、いつものアレです。
オススメ入門盤 - Funeral
マイ・入門盤 - Funeral
マイ・最高盤 - The Suburbs
これまでに取り上げたアーティストのまとめ記事↓
「アーティスト別ベストまとめ#1-#22」
時期によってメンバー数が変わるのでウィンとレジーヌ以外はあんまり把握してません
2000年以降のロック・シーンにおいて最も重要なバンドと評されるアーケード・ファイアは、カナダはモントリオールを拠点に活動を開始。2003年にデビューし、現在(2014年5月)までに4枚のアルバムをリリース。2004年にリリースされたデビューアルバム『Funeral』はグラミーのベスト・オルナタティヴ・ミュージック・アルバムにノミネートされるなど、インディーレーベルからのリリースながら高い評価を得ました。
続くセカンド『Neon Bible』(2007年)は全米チャート初登場2位を記録して、再びグラミーの同賞にノミネート。さらに2010年のサード『The Suburbs』は英米ともに1位を獲得し、グラミーで最優秀アルバム賞を受賞。名実ともに世界中のフェスのヘッドライナーに相応しい存在となりました。
昨年には4作目となる2枚組アルバム『Reflektor』をリリースし、多くの音楽メディアの年間ベスト上位にランクイン。当ブログの年間ベストアルバムでも1位に選出されました。
実はいつもやっているこの企画、取り上げる条件として「オリジナルアルバムを5枚以上リリースしている」というルールを設けていたのですが、アーケード・ファイアはまだアルバム4枚。でも『Reflektor』は2枚組なので実質5枚…と特例ということで、6年ぶりの来日とフジロック初出演、そして日本のフェスでの初ヘッドライナーを祝して、独断と偏見で選ぶ「アーケード・ファイアのマイ・フェイバリット・ソングBEST20」を挙げていきたいと思います。
■Arcade Fireのマイ・フェイバリット・ソングBEST20
▼Discography
[1] 1st『Funeral』 (2004)
[2] 2nd『Neon Bible』 (2007)
[3] 2rd『The Suburbs』 (2010)
[4] 4th『Reflektor』 (2013)
全体で50曲くらいしかないですが、好きな曲が多すぎて次点の10曲も挙げずにはいられませんでした。曲名クリックでYouTubeにリンク飛びます。曲名うしろの[ ]内は収録作品を表しています。
▼次点10曲(順不同)
"Neighborhood #2 (Laika)" [1]
"Une Année Sans Lumière" [1]
"Haiti" [1]
"Black Wave / Bad Vibrations" [2]
"The Suburbs" [3]
"Modern Man" [3]
"City with No Children" [3]
"Flashbulb Eyes" [4]
"Awful Sound (Oh Eurydice)" [4]
"Normal Person" [4]
あまり差がないので次点の10曲は順不同としました。ではTOP20。
No.20 "Neighborhood #3 (Power Out)" [1]
No.19 "Here Comes The Night Time" [4]
No.18 "Keep The Car Running" [2]
No.17 "No Cars Go" [2]
No.16 "Crown of Love" [1]
No.15 "Wake Up" [1]
No.14 "Rococo" [3]
No.13 "Reflektor" [4]
No.12 "Ready to Start" [3]
No.11 "Suburban War" [3]
ここまで、4枚のアルバムから万遍なく入ってきてます。どのアルバムも押し並べて素晴らしい証ですね。ではTOP10からはYouTube埋め込みありで。
No.10 "Sprawl II (Mountains Beyond Mountains)" [3]
レジーヌがメインボーカルをつとめるエレクトロ・ポップ・ナンバー。ハッピーなメロディーとゆるい四つ打ちビートとシンセの音色が気持ちいい曲。後半3:17からの転調も高揚感があって好きです。
No.9 "We Used to Wait" [3]
哀愁漂うメロディーも彼らの最大の魅力。この曲と11位の「Suburban War」なんかはその真骨頂と言えるのでは。Google Chromeで自分の好きな住所を打ち込むとその場所のストリートビューが映し出されるインタラクティブ・ビデオが話題となりました。僕も自宅がぐるぐると回転するシーンを見てすごく感動し、この年の年間ベスト・ミュージック・ビデオの1位に選出しました。このYouTube動画は、無数に存在するパターンのひとつというわけですね。
No.8 "Rebellion (Lies)" [1]
ダンサブルなビートと、淡々と打ち鳴らされるピアノが印象的な曲。序盤はミニマルで、後半に向かってどんどん高揚していく展開が好きです。ライブで絶対に盛り上がる曲。
No.7 "Supersymmetry" [4]
浮遊感のあるシンセに美しいストリングスと最小限のパーカッションが絡む、アルバム『Reflektor』の最終トラック。ドラマティックで泣けます。
No.6 "Half Light II (No Celebration)" [3]
彼らはシンセ・ポップ的な側面も結構強くて、TOP6~10内はそういう曲が多い結果となりました。後半のシューゲイザーっぽいノイジーなギターのパートも好きです。
No.5 "The Well And The Lighthouse" [2]
シンプルでありきたりなコード展開ではあるけど、スピード感とかキラキラ感含めて好き。後半のテンポをグッと落としたアレンジも素晴らしい。彼らは途中でリズムやテンポをガラッと変えるアレンジがわりと多めですね。
No.4 "Intervention" [2]
しょっぱなから鳴らされるパイプオルガンがインパクト大。アーケード・ファイアの中でも最も荘厳で神聖な曲だと思います。
No.3 "Empty Room" [3]
高速ストリングスがめちゃくちゃかっこいいアップテンポな曲。男女ユニゾンのボーカルや轟音ギター、トレモロ・アーム奏法など、シューゲイザー好きにもオススメです。
No.2 "Neighborhood #1 (Tunnels)" [1]
記念すべきデビュー・アルバムのオープニングを飾るこの曲。ピアノのリフ、メロディー、アレンジすべてが素晴らしい。徐々にテンポを増していく後半の展開は圧巻です。
No.1 "Afterlife" [4]
当ブログの2013年ベストトラック1位に輝いた曲。僕はこの曲のビートやコーラスやメロディーから感じられる、せつなさと享楽性とが入り混じったエモーションにニュー・オーダーの「Temptation」を重ねてしまいます。そういえば以前このベストソング企画でニュー・オーダーを取り上げた際、「Temptation」も2位と、やはり大好きな曲なのでした。
⇒New Orderのマイ・フェイバリット・ソングBEST20
以上、アーケード・ファイアのベスト・ソングでした。今までちゃんと聴いたことなかったけどフジロック出るしちょっと聴いてみるかーって人がいたら、お役に立てれば嬉しいです。
ちなみについ先日、Lordeもアーケード・ファイアのベストソングを発表していました。結果は以下の通り。ふむふむなるほど。
01 Neighborhood #3 (Power Out)
02 Neighborhood #1 (Tunnels)
03 Rebellion (Lies)
04 We Used to Wait
05 Ready to Start
06 The Suburbs and The Suburbs (Continued)
07 Flashbulb Eyes
08 Normal Person
09 Rococo
10 Afterlife
最後に、いつものアレです。
オススメ入門盤 - Funeral
マイ・入門盤 - Funeral
マイ・最高盤 - The Suburbs
これまでに取り上げたアーティストのまとめ記事↓
「アーティスト別ベストまとめ#1-#22」
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