年間/半期ベスト[2013年] |
2013年最後のブログ更新。例年通り、一年の締めくくりとして今年リリースされた作品による年間ベストアルバムです。去年と同様に上位1位から40位までと次点の20作品(順不同)、合計60作品を挙げていきます。作品ごとのコメントや音源貼り付けはしません。最後にちょろっと今年の個人的総括みたいなことを書きました。
選考基準は以下の通りです。
・2013年リリースのアルバム/ミニアルバム/EP/ミックステープ
・購入したもの(デジタル/フィジカル問わず)
・レンタルしたもの
・フリーDL可で、ダウンロードしたもの
・日本盤が2013年リリースでも、海外でそれ以前にリリースされているものは除外
【Honorable Mention:次点20枚 ※アルファベット順】
Adam Green & Binki Shapiro / S.T.
Boards of Canada / Tomorrow's Harvest
Coyote Clean Up / 2 Hot 2 Wait
Death Grips / Government Plates
Eminem / The Marshal Mathers LP2
Icona Pop / This Is...Icona Pop
King Krule / 6 Feet Beneath the Moon
The Knife / Shaking the Habitual
Mazzy Star / Seasons of Your Day
MGMT / MGMT
Mikal Cronin / MCII
My Bloody Valentine / m b v
The Neighbourhood / I Love You
Pet Shop Boys / Electric
Priscilla Ahn / This Is Where We Are
Selena Gomez / Stars Dance
Slow Beach / Lover Lover
Smith Westerns / Soft Will
Someone Still Loves You Boris Yeitsin / Fly By Wire
Washed Out / Paracosm
【40位-31位】
[40] Vampire Weekend / Modern Vampires of the City
▼5月のAlbum of The Month選出
[39] Sky Ferreira / Night Time, My Time
[38] PUP / PUP
[37] Anamanaguchi / Endless Fantasy
[36] Cut Copy / Free Your Mind
[35] Lorde / Pure Heroine
▼10月のAlbum of The Month選出
[34] Tegan and Sara / Heartthrob
▼3月のAlbum of The Month選出
[33] The Proctors / Everlasting Light
[32] Iceage / You're Nothing
[31] Jay Z / Magna Calta Holy Grail
【30位-21位】
[30] Diana / Perpetual Surrender
[29] Keep Shelly In Athens / At Home
▼9月のAlbum of The Month選出
[28] Jon Hopkins / Immunity
[27] Luscious Jackson / Magic Hour
[26] She & Him / Volume 3
[25] Major Lazer / Free the Universe
[24] キノコホテル / マリアンヌの逆襲
[23] Youngblood Hawke / Wake Up
[22] Travis / Where You Stand
[21] Tom Odell / Long Way Down
20位以下はひとつずつジャケット付きで。
[20] N-qia / Fringe Popcical
[19] Youth Lagoon / Wondrous Bughouse
[18] Sigur Rós / Kveikur
[17] Gliss / Langsom Dans
▼4月のAlbum of The Month選出
[16] Factory Floor / Factory Floor
[15] Esben and the Witch / Wash the Sins Not Only
the Face
▼1月のAlbum of The Month選出
[14] Daft Punk / Random Access Memories
[13] M.I.A. / Matangi
[12] Justin Timberlake / The 20/20 Experience
[11] may.e / Mattiola
[10] Oh Land / Wish Bone
[9] Kanye West / Yeezus
[8] The Strokes / Comedown Machine
[7] Justin Timberlake / The 20/20 Experience 2/2
[6] The Weeknd / Kiss Land
[5] The 1975 / The 1975
▼11月のAlbum of The Month選出
[4] Parenthetical Girls / Privilege (Abridged & Appendix)
▼6月のAlbum of The Month選出
[3] Phoenix / Bankrupt!
[2] may.e / 私生活
[1] Arcade Fire / Reflektor
▼12月のAlbum of The Month選出
【こちらの記事もどうぞ】
2013年 年間ベストトラック[10位-1位]
2013年 年間ベストトラック[20位-11位]
2013年下半期 旧譜ベストアルバム20
2013年上半期 旧譜ベストアルバム20
2013年上半期ベストアルバム20
【2013年を振り返って私的雑感など…】
2013年は豊作とは言えなかったですかね。あくまで個人的な話ですが。「今年は豊作だった」という声をよく聞くので、単に僕のアンテナが弱かっただけでしょうね。
2013年の年間ベストアルバムは、1位がArcade Fire、2位がmay.eでした。このブログの「初聴きディスクレポート」を見ていただいている方はお気付きかも知れませんが、2枚とも12月に入ってから聴いた作品です。つい最近聴いた2枚が上位となったのは単純に鮮度の問題ではなくて、たとえこの2枚を今年の1月に聴いていても同じ結果になったと思います。
実は12月になるまで、「年間ベストどうしよう、1位になりそうな作品にまだ出会えてない…!」とひそかに思っていました。佳作は多かったと思います。今回の上位40枚を5段階で評価するとしたら、"5"が付くのはArcade Fireとmay.eのみで、他38枚はどれも僅差で"4"かな。どれも素晴らしい作品だった。でも、「これは絶対年間ベスト1位だろ!」みたいな作品にはあんまり出会えなかったですね。上半期ベストで1位に選出したParenthetical Girlsでさえ、12月になるまでは「え、これがこのまま年間ベスト1位になっちゃうの?それはちょっとな」みたいな感じで。例年の1位に比べると弱いかなーって。
こないだの「2013年下半期 旧譜ベストアルバム20」にも書いたように、2013年は旧譜をメインで聴いてた気がします。例年だと新譜と旧譜の割合って7:3くらいだけど、今年はたぶん4:6くらい。今年話題になり始めた新人の音源は、あんまりチェックしませんでした。言い訳(何の?)みたく聞こえるかもしれないけど、今年は「敢えて」そうしたんです。Twitterのタイムラインには「あ、これ良さそうだな」「これ気になるな」っていうのがたくさんあったけど、チェックしなかった。というのも一昨年とか去年の反省点として、新しい音楽のチェックに勤しむあまり、手元にある作品を全く消化できなかったっていうのがあって。去年の年末に年間ベストを考えながら「これも良かったな…でもこれ5回も聴いてなくない?」みたいに思ったんですよね。
音楽を聴くことができる時間って、その人の環境によって(通勤時間の長さとか、仕事中に音楽聴けるかとか)それぞれ異なると思うけど、自分に適した量を聴かないと数年後に何も残らないなって。もちろんたくさんのいい音楽に出会いたい欲求、いろんな音楽を知りたい知的好奇心は衰えていないんだけど、今すでに持ってるモノ(=作品)をもっと大切にしたいなあと。そんなわけで今年は、そういった欲求を無理やり抑え込みつつ音楽と向き合ったっていう一年でした。
その反動なのかよくわからないけど、今度は旧譜に興味が向いてしまって。新譜・旧譜合わせた、年間に聴いた総数としては結局これまでとあまり変わらなかったし、今年は一枚一枚をしっかり聞き込むことができたぞっていう実感もない。でも悪くはなかったと思ってます。旧譜、特に名盤的なものってタイミングがとても大事で、こういうモードにならない限りこの先いつ聴く気になるかわからないし。今年The CureやCocteau Twinsを掘り下げていなかったら、一生こんなに素敵な作品に出会う機会は来なかったかもしれない。そう考えると結果オーライだなと。
というわけで今年の年間ベストアルバムTOP40と次点20。新人は少なめだし、ギターロックバンドなんてほぼ皆無だし、いわゆる「インディーR&B」と世間で呼ばれるものもない。半ばガラパゴス化してた僕の趣味が色濃く反映されてるなあと。Oh LandとかEsben and the Witch、Gliss、Luscious Jacksonなんて音楽メディアやTwitterフォロワーさんの年間ベストで全くと言っていいほど見かけなかったし。ましてやキノコホテルとかSelena Gomezなんかも(この辺は、まあ当然か笑)。
ここに選出されたものは見栄も世間体も気にしない正直なランキングなんですが、客観的に眺めてみると自分でも「一体この人はどんな音楽が好きなんだろう…?」って思ってしまいます。一昨年辺りだと「シューゲイザー」「ドリームポップ」「ドリーミー」「チルウェイヴ」「陽性トロピカルポップ」みたいなのが好きって言えたし、年間ベストもそういうものだらけでわかりやすかったんですけど。あと、少し前まであんまり興味のなかったThe WeekndとKanye WestがTOP10に入ったりして自分でも驚きですね。いま自分がどんな音楽を好きなのかは正直わからないです。でも理屈じゃなくて本能でいいと思えるものを聴けていけたらいいですね。
最近は、紹介コメントとかで「おっ、聴いてみようかな」と思うのは(ボキャ貧すぎて雑な言葉しか思い付かないんですが)「ゴス」「ダーク」「パンク」「ポストパンク」「ハードコア」「ダブ」「ダブステップ」「トリップホップ」「ニューウェーヴ」「インダストリアル」「サイケデリック」「トライバル」とかですかね。自分の音楽的趣向が定まっていない混沌とした時期ではあるんだけど、逆にどっち方向にも転ぶことができるという面白い時期でもあります。なので来年も特定のメディアをフォローするわけでもなく、マイぺースに音楽探しの旅を続けます。今年はSpincoasterという新しい音楽メディアからお誘いを受けて音楽キュレーターとして紹介記事を書いたりするようになったので、2014年はもう少しアンテナ張っていきたいですけどね。ただ消化不良気味にはならない程度に、じっくり一つ一つを味わいつつ。
ではではまた来年。今年も一年間、このブログを読んでいただきありがとうございました。年明けは1月中旬ごろにPUBLIC IMAGE REPUBLIC AWARDSという、いろんな部門の最優秀賞発表もやります。今回の年間ベストアルバムよりもこっちの方が面白いかと(ワーストビデオとか!)。お楽しみに。
- 関連記事
-
- 2013年 年間ベストアルバムBEST40+MORE 2013/12/30
- The 20 Best Albums of The Second Half of 2013:2013年下半期 旧譜ベストアルバム20 2013/12/28
- The 20 Best Songs of 2013:2013年 年間ベストトラック[10位-1位] 2013/12/20
- The 20 Best Songs of 2013:2013年 年間ベストトラック[20位-11位] 2013/12/19
- The 20 Best Album of 2013 So Far:上半期ベストアルバム20 2013/07/03
- The 20 Best Albums of 2013 So Far:2013年上半期 旧譜ベストアルバム20 2013/06/23
- The 20 Best Songs of 2013 So Far:上半期ベストトラック[10位-1位] 2013/06/22
次のページ |
新着 |
[PLAYLIST] K-POP MIX 2024
Exclusive Interview with moë - English Trans.
新譜リリース情報(2025年1月)
2024年 年間ベスト・アルバムTOP40
2024年 年間ベスト・ソングTOP100
2024年に観た映画 BEST10
Hakoniwa Chart's 2024 Best 100 Songs
2024年旧譜ベスト・アルバムTOP5
Interview : moë
Albums of the Month (2024年12月)
Exclusive Interview with moë - English Trans.
新譜リリース情報(2025年1月)
2024年 年間ベスト・アルバムTOP40
2024年 年間ベスト・ソングTOP100
2024年に観た映画 BEST10
Hakoniwa Chart's 2024 Best 100 Songs
2024年旧譜ベスト・アルバムTOP5
Interview : moë
Albums of the Month (2024年12月)
タグ |