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初聴きディスクレポート

初聴きディスクレポート Vol.33(2012年3月)

毎月恒例の、今月買った&借りたアルバムの「一番最初に聴いたとき」の感想をまとめてお届けします。3月が明けてしまったので正確には「先月」ですね(笑)。3月は注目のリリース作品も多かったのですが、結局試聴する時間がなくてまだ買ってなかったり、買ってあっても3月中に聴けなかったりという状態でした。というわけで試聴せずに予約注文していたものと旧譜レンタルとフリーDLがほとんどでしたね。


<★の解説>----------------------
★★★★★年間ベストアルバム20位以内確実
★★★★☆すばらしい
★★★☆☆標準レベルの良作
★★☆☆☆若干気になる部分あり・もっと聴きこみ必要
★☆☆☆☆期待ハズレ
☆☆☆☆☆全然ダメでした
---------------------------



ではさっそく3月の「Album of The Month」の発表です。


【Album of The Month - Now, Now / Threads】
★★★★★
now,now_threads

実はこのバンドを知ったのは今年に入ってからで、つい2ヶ月ほど前にNow, Now Every Children名義時代のアルバム「Cars」を買ったばかり。そんな矢先に新作リリースと聞いてかなり嬉しかったので、先行曲を1曲試聴しただけで即予約。

その「Cars」は、メロディー、音の質感、ボーカルなどが自分の趣向に寄り添った形でありながら、それぞれど真ん中から微妙にズレている感じがあった。こういう音は大好きなんだけど、なぜか大絶賛まではいかない違和感というか歯痒さのようなものを感じていたのは確か。しかし本作は、そのような自分の中の疑問(というか微かな不満?)をすべて解決してくれた快作となった。キャッチーなフック、微熱ではあるけどそこはかとなく熱い演奏、決して明るくはないアンニュイなボーカルなどは、ともに前作から大きな進歩を遂げているし、各曲が単一化されることなくそれぞれ個性的に輝いているように感じる。確かに彼らの魅力のひとつでもあったローファイな音からは脱却しており、ノイジーでありながらも洗練された音になっているので、それを残念に思う従来のファンがいてもおかしくはないけど、個人的にはこの変化を評価したい。少々強引に別のバンドに例えてしまうと、前作の音作りはGiant Drag的であるのに対し、本作ではMinipop的だと思った。ただ、何もガラッと大きく変わったわけではない。ローテンションでありながらもキュートで透明感のあるCacie嬢の歌声の持つ魅力は不変である。

Now, Now - "Thread"






Fun. / Some Nights
★★★★★
気付けば全米チャートでも1位とか獲ってしまっている、今や人気バンドのセカンド。1曲目の喜劇オペラ風の展開には、初めて聴いたときに度肝を抜かれたけど、2曲目以降でも相当なクイーン好きが窺える複雑な(めくるめく、って表現が合う)曲展開と多重コーラス、そして音の高低が変幻自在なフレディ風ボーカル(声質も似ている)によって、グイグイとFun.の世界観に引き込まれた。それだけだと単純にクイーンのマネをしたバンドとして片付けられてしまうところだけど、そこにMIKAばりのやんちゃでキラキラしたエッセンスを与えているのもよかった。どちらかというと玄人受けのする構成の音楽を、大衆的な手法でモダンにアレンジしたという点で、Foster The Peopleに続く存在と言えるのかもしれない。ちなみにファーストも後追いで買ったけど、まだ開封していないので次回載せる予定。




Various Artists / Power, Corruption & Lies Covered (New Order Tribute Album)
★★★★★
MOJOマガジンの付録。ニュー・オーダーの「Power, Corruption & Lies」収録の全曲+「Blue Monday」の12インチ収録曲を、Destroyer、S.C.U.M.、Errors、Seekaeといったひと癖もふた癖もあるインディーロック・アーティストがカバーしたトリビュートアルバム。トリビュートアルバムと言うと、各アーティストの個性が出ていたりリスペクトが感じられる点はあっても、アルバム全体としてのまとまりに欠けるものがほとんどなので正直なところ好きではないのだけど、このアルバムは素晴らしかった。ニュー・オーダーから少なからず影響を受けているであろうアーティストばかりだし、各アーティスト達の個性は如何なく発揮されている。それでいてアルバム通して同じムードで鳴らされており、不思議と一つのアーティストの作品を聴いているような統一感に満ちている。原曲を無駄に解体することなく、メロディーの良さを存分に引き出しているからこそ成し得たことであり、ニュー・オーダーのメロディセンスと後進バンドに与えたロック×エレクトリック・ミュージックの手法の影響力の大きさが窺える。
Power, Corruption & Lies Covered



The Forest & The Trees / The Forest & The Trees
★★★★☆
2010年作だが最近知った男女デュオ。日本からはCOCOHEARTからのリリース。フォーク、ギターポップ、チェンバーポップをうまくミックスしたアコースティック寄りのサウンドが魅力。男女混声だが、特に透明感のあるウィスパーボイスな女性ボーカルが素晴らしい。




Beach House / Beach House
★★★★☆
今年5月に待望の新作「Bloom」がリリースということで、過去作の中で唯一未聴だったファーストも購入。これを聴いて驚いたことは、彼らはこのアルバムでデビューした当時(2006年)から現在まで全くブレていないということ。2009年~2010年頃から「ドリーム・ポップ」という言葉がトレンド化し、その範疇で語られるバンドがたくさん出てきたと思うけど、彼らは2006年からすでにこの音楽性を確立していたということになる。彼らのサウンドの最大の特徴であるサイケデリアとユーフォリアはすでにこの作品で開花しており、3作目「Teen Dream」から遡って聴いていっても劣化している感(つまり時系列順に聴けば進化している感)がない。曲単位で挙げればやはり「Zebra」「Norway」「10 Mile Stereo」「Used To Be」といった珠玉の名曲を収めた3作目が一番ではあるのだけど、本作においてもオープニングを飾る「Saltwater」などはそれに並ぶ名曲と言えそうだ。

現在の彼らと違う点は、ヴィクトリアの歌い方だろう。まだこの頃は少し線が細く、どの曲も終始囁くような感じであり、最近作にみられるようなエモーショナルで力強い感じはこのファーストではまだない。そこが少し物足りなくも感じつつ、現在に到る彼らの成長っぷりを感じさせた。




Sharon Van Etten / Epic
★★★★☆
今年リリースされた3作目「Tramp」が最高だった彼女。セカンドである本作の評判も非常に高かったので購入。バンドサウンドは3作目ほどではないにしてもわりと目立っていて、シャロン嬢のヴォーカルも後述のファーストと比べてかなり力強く、1作目と3作目の間における進化の過程がよくわかる作品。曲数が7曲と少ないが、尺としてはちょうどよく、物足りなさは感じない。




Young Statues / Young Statues
★★★★☆
パッケージに貼られているシールには、「Band of Horses、デスキャブ、The Weakerthans、The Lonely Forestのファンに贈る」と書いてある。確かに清涼感のあるのびやかな歌声と美メロは、これらのバンドに通じるものが感じられた。ただ、彼らはややネオアコやギターポップ寄りで、アメリカのバンドながらどちらかというとイギリス風であり、グラスゴー出身と言われても違和感のないサウンド。音楽的に新しい要素は特にないものの、タワレコやFLAKE RECORDS店長も大プッシュするだけあって、全曲が普遍的なグッドメロディに貫かれた作品。




The Ting Tings / Sounds From Nowheresville
★★★★☆
ファーストでの大成功の後ということもあり、かなりの試行錯誤が伺える作品。ある意味ティン・ティンズらしさが失われた作品でもあり、またある意味では「やっぱりティン・ティンズだな」と言えるものだと思う。90年代のメインストリーム・ポップ(ニュー・ジャックとか、商業化し始めたヒップホップとか)をまんまパロったような、ダサいもの、時代錯誤的なものを再定義してカッコよく見せるセンスはさすが。90年代の前半にラジオでメインストリームの洋楽を聴いてきた自分としては、妙にニヤリとさせられる部分が多くて楽しかった。

しかしながら、ファーストではトガったDIY精神とバブルガム・ポップな要素が絶妙なバランスで成り立っていたのに対し、本作はバブルガム・ポップな側面はかなり削り取られている。その反面、トガった要素はさらに増していて、そのバランス感はメンバーがスカルと化した本作のアートワークにもよく表されている。このアルバムにおける、前作路線のキャッチーなフックの占める割合は、アートワークでいうところのケイティのふざけた帽子くらいの面積しかないのだから。それがいいか悪いかは、ライブを観るまで判断を控えたい。

ただ、それ以外でいただけない部分も確かにある。本編ラストの「In Your Life」はゴッタ煮サウンドの中にあってもかなり浮いている「?」な曲で、本編の最終曲として収録する意味があったのか疑問だし、「国内盤はボーナストラック10曲!」という台無し感(と蛇足感)バリバリの特典によって迷わず輸入盤を購入したところ、こちらはボートラが9曲入っていたり。2010年のリリース当時は好きではなかったシングル「Hands」もボートラとして収録されているが、改めて聴くとそんなに悪い曲ではないし、これら19曲の中からHandsを含めた10曲を選んで曲順も入れ替えたらもっといいアルバムになったと思うのだけど。




Air France / No Way Down
★★★☆☆
2008年にリリースされたEPに、2006年リリースのEP収録曲をボーナスとして追加。よって曲数的にはアルバムサイズだが、厳密にはEP。フルアルバムのリリースを待って、EP購入を控えていたのだけど、なかなか出ないのでこちらを購入した矢先に解散を発表…ということでタイミングいいんだか悪いんだか分りませんが、Deloreanをもっとチルアウト化したようなバレアリックなエレクトロ・ポップは、DeloreanはもちろんThe Whitest Boy Aliveのファンにもお勧め。解散してしまったけど、今からこの作品を聴いてファンになっても損ではないと思う。夏の夕暮れのビーチでまったり聴きたい。




Mumm-Ra / These Things Move In Threes
★★★☆☆
リリースされた当時の2007年は、UKを中心としたギター主体のロックンロールバンドに対してかなり食傷気味になっており、ほとんどスルーしていたのだけど、このバンドもそのひとつ。「(500)日のサマー」のサントラに収録された「She's Got You High」だけ知っていて、この曲が結構好きだったのだが、このアルバムもやはりメロディーや演奏に瑞々しさが感じられる青春ロックンロールが詰まっていて良かった。わずか1枚のアルバムで解散してしまったことが惜しまれる。




Pop ETC / The Pop ETC Mixtape
★★★☆☆
The Morning Bendersが改名し、フリーDLでミックステープを発表。改名したのは「Benders」が同性愛差別用語として使われる地域があるからだそうだが、おそらく音楽性の変化に伴い新しく生まれ変わりたいという意思の表れでもあるのだろう。昨年のThe Strokes「Is This It」リリース10周年を記念したトリビュートアルバム「Stroked」に彼らが提供した「Last Nite」から予感できたように、エレクトロ・ポップに近づいた作品。「Big Echo」が大好きな従来ファンは音の変化に戸惑うかもしれないけど、よく聴いてみると根本で鳴っているメロディセンスやテンポ感、音の隙間の作り方は変わっていないのがわかる。クリス・チュー君が時々みせる、あの絞り出すような声がないのが少し物足りなくもあるけど、方向性としては歓迎したい。
pop_etc_mixtape



Ed Sheeran / +
★★★☆☆
グライム世代のSSWとしてイギリスで大人気となっただけに、Plan Bのような感じを勝手にイメージしていたけど、メロディアスで穏やかなアコースティック曲「The A Team」でガラッと印象が変わったので借りてみた。全体的にシンプルで美メロなアコースティックナンバーが目立つ。中にはグライム譲りのラップっぽいボーカルになったり、ボイスパーカッションも披露しているがそれらが単なるギミックにならず、あくまでいいメロディの楽曲に花を添える程度に機能している点もいいと思う。




Rosie And Me / Bird And Whale EP
★★★☆☆
YOUTUBEで未知のバンドを漁っているときに見つけたバンド。彼らのオフィシャルサイトでこのEPと、今年リリースされたばかりのアルバムがフリーDL可能。FeistやBeth Ortonほどの個性はないものの、その系譜に位置するちょいハスキーなボーカルが魅力的。エレガントな中にもキュートさがある歌声と、バンジョーを取り入れたアコースティックなサウンドの組み合わせがいい。フォーク主体ながらアップテンポでリズミカルな曲も多く、Emmy The Greatが好きな人にもオススメしたい。「Bornfire」(YOUTUBEで「Bornfire」を聴く)なんかはアップルのCMにピッタリな感じだし、もし使われたら一気に知名度アップしそう。
Rosie And Me Bird and Whale EP



Rosie And Me / Arrow of My Ways
★★★☆☆
こちらは今年リリースのフルアルバム。全編通してグッと落ち着いた雰囲気。EPに比べて少し大人しすぎな印象もあり。
Rosie And Me / Arrow of My Ways



Sharon Van Etten / Because I Was In Love
★★★☆☆
サード、セカンドがよかったので、後追いでファーストも。時系列とは逆に聴くと、彼女の音楽的な成熟っぷりやボーカルの深みの出かたがよくわかる。本作ではまだ歌声も細く、情念を湛えたようなあの歌声はない。音もアコギ弾き語りがメインで、非常にシンプル。各曲のメロディはやはり素晴らしいのだけど、アルバムの起伏、そして歌に込められたエモーションは後の2作に劣る。まあ傑作サードと比べてしまうのはアレだけど。




Aerosmith / Classic Aerosmith: The Universal Masters Collection
★★★☆☆
「イケてるエロオヤジ」スティーヴン・タイラーも、今ではアメリカン・アイドルの人気審査員としてパンツ一丁でプールに飛び込んだり乳首を晒したりとお茶の間の人気タレントとして活躍しているし、25歳年下女性との結婚や国家独唱の悪評っぷりなどゴシップネタにも事欠かない存在だが・・・。それは置いといて、自分はエアロは完全に後追いなので、「中学の頃ハマってたんで懐かしさもあって聴いてみました」というようなノリではなく、「今聴いてカッコいいロックンロール」として聴いている。

数年前にレンタルしたベスト盤「Devil's Got A New Disguise」には「Eat The Rich」が入っていなかったことにかなりの不満があったので、(まあ「Get A Grip」買えよという話ですが)、他のベスト盤と収録曲を見比べたところ、このベストは「Devil's~」と1曲しかカブっていない初期ベストということで、「Eat~」ももちろん入っている。時代を感じさせないグリッターで豪快なロックが全編に散りばめられていて、往年のファンでなくても楽しめる。スティーヴンのシャウトもたっぷり堪能できる一枚。




Soko / I Thought I Was An Alien
★★☆☆☆
当ブログで特集記事を書き、「デビューアルバムが期待される13組」にも取り上げるほど注目していたけど…。いや、各曲はとても素晴らしいし、「隣の部屋に聞こえないように」とでもいうようにハスキーボイスを押し殺して歌う繊細なボーカル、木漏れ日のように儚いアコギの音色、チープなリズムボックスなど好きなところはたくさんある。さらに言えば「Destruction Of The Disgusting Ugly Hate」(YOUTUBEで「Destructuion~」を聴く)などは年間トップクラス級の美メロ・エモーショナルソングなのだけど、いかんせん1曲目とラスト曲がダメだった。前者はポストパンク風にゴツゴツした拙いベースがループする抑揚のない曲だし、ラストは完全にラリった感じのフリーキーなフォーク。15曲収録と、この手のフォーキー作品にしては多すぎる曲数でこの2曲は蛇足に感じられた。むしろ、この2曲がなければ今月のAlbum of The Monthにもなり得た作品だけに残念。




Race Horses / Goodbye Falkenburg
★★☆☆☆
ラストに収録されている「Marged Wedi Blino」を一度聴いただけで感動して即買いしてしまったのだけど、その時の衝撃のデカさと比べるとアルバム全体は大したことなく、ちょっと肩透かし感が大きかった。しかし00年代型のロックンロールを、XTC的なヒネクレた要素も加えて摩訶不思議なポップに仕立てる手法は見事だと思う。




Trailer Trash Tracys / Ester
★★☆☆☆
2月のHostess Club Weekenderでセットチェンジ中に流れて耳タコだった「Candy Girl」は好きなんだけど、全体的にエフェクト(リヴァーヴやディレイ)に頼りすぎな印象。せっかく自分の好きなウィスパーな女性ボーカルとドリーミーなメロディーがあるのに、過剰にノイジーにしようとして魅力が半減してしまっているのがもったいない。次回作でクリアな音像に変貌してくれたら、Big Troublesと同じパターンでハマれそうなので今後に期待。




Titus Andronicus / LLC Mixtape Vol. 1
★☆☆☆☆
シェイクスピアの舞台作品のタイトルからとられたバンド名が以前から好きで、すでに何曲か試聴したことはあったがアルバムは持っていなかったので、このフリー音源集から入ってみることにした。個人的にアルバムは「統一されたムードに基づいた一つの作品」と捉えているので、そもそもこういった蔵出しデモ音源+ライブ音源の寄せ集めみたいなのは総じて好きではないんだけど、このミックステープもやはりボリュームにばらつきがあったり、デモは音質が粗悪だったり、ライブは歌がヘタクソだったりと質としてはかなり悪い。本人たちもコンセプトアルバムをリリースするぐらいだから、これはあくまで寄せ集めという意味で「Mixtape」としているのだろう。このMixtape自体は、そういった音質や構成的な理由で好きになれないものの、バンドそのものに対してはさらに興味が増し、逆に「やっぱり正式なアルバムをちゃんと聴きたい!」と思った。アルバムの曲順通りにYOUTUBEで試聴したところ、どちらかと言えばファーストの方が好みだったのでまずはこちらから聴いてみたいと思う。
Titus Andronicus / LLC Mixtape Vol. 1
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