読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。

映画「ゴジラxコング 新たなる帝国」 

ゴジラxコング 新たなる帝国ゴジラxコング 新たなる帝国
1時間56分
2024

アダム・ウィンガード (監督), レベッカ・ホール (出演), ブライアン・タイリー・ヘンリー (出演)

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点数 3.0 ★★★☆☆



 【内容紹介】

 怪獣と人類が共生する世界で、未確認生物特務機関:モナークが察知した異常なシグナル。交錯する<地上世界/ゴジラテリトリー>と<地下空洞/コングテリトリー>。ついに一線を越えるゴジラとコングの激突のその先には、我々人類が知る由もなかった未知なる脅威が待ち構えていた。





 2024年に見逃していた映画を消化です。
 「モンスター・ヴァース」のシリーズ第5作。今作では、地球の地下空洞がメインの舞台になっていて、人類にとっては未知の世界のため、アドベンチャー要素(冒険要素)が過去作に比べて強い印象を受けます。地上でもいくらかゴジラとコングの戦いが描かれるものの、基本的には地下空洞内での戦いが描かれるため、人類による戦争兵器の介入はなく、ひたすらコングたちの戦いを傍観する展開です。
 コジラやコング以外にも多数のモンスターが登場し、手に汗握る展開は確かにあるものの、過去作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」に比べて、それは随分と後退する印象。ジェットコースター的エンタメとして鑑賞すると明確に劣ります。「エイリアン」シリーズでもそうでしたが、「殺るか殺られるか」が醍醐味である作品に、「親子愛」などのじっくり見せる要素を入れると、とたんに「これじゃない感」が出てきてしまうのは残念です。シリーズ作品の差別化、という意味では、本作のような作品は緩急付くし、まあありっちゃありな視聴感でした。
 コングやゴジラなどのコミュニケーションに言葉はなく、それでも我々視聴者には彼らの言わんとしていることが分かる、克明な表情表現は見事です。今のところコング(モンスター)と強い接点を持てるキャラクターがジアのみで、彼女がいることでモンスターと人類が繋がっている感はあるものの、もう少し人類全体を深く絡ませる事はできないものかと思ったりします。特に人類側が大きなピンチに見舞われていないせいか、なんか「動物園」的な愉しみの強い作品でした。冒頭でアナウンスされる、地球を支配してきたのは人類ではなかった、という言葉に対して、はいそうですね、と従っている人類の姿に若干の違和感は感じたりします。

[ 2024/12/23 19:00 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

映画「劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血」 

劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血
1時間42分
2024

劇団ひとり (出演), 光岡麦 (監督), 剛力彩芽 (出演)

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点数 3.0 ★★★☆☆



 【内容紹介】

 劇場版の舞台は『一夜のうちに3人の生贄の血を滴らせると死者が蘇生する』という不気味な伝承が残る鬼灯村(ほおずきむら)。その伝承をもとに「三つ首祭り」という奇妙な鬼祭が行われていた夜、 村の長を務める一乗寺家当主の遺体が発見される。しかし、その日、村へと続く一本道で土砂崩れが発生、警察が到着する迄にはかなりの時間を要する。当時、屋敷にいたのは8人。それぞれ人には言えない秘密を抱えており、殺害の動機を持っていた。事件の真相に迫るべく、登場人物を演じるキャストによるアドリブ推理が予測不能な結末へと 導かれていく!





 『2025本格ミステリ・ベスト10』の映像本格のコーナーで紹介されていた映画です。
 最近流行りの「マーダーミステリーゲーム」をドラマ仕立てに映画化した作品。わたしは「マーダーミステリーゲーム」をプレイしたことがないので、どのような手続きを踏んでゲームが展開していくのか全然分かっていないのですが、それでもまあまあ映画自体は楽しめました。
 ドラマパートと推理パートがあって、おそらく推理パートが出演者たちのアドリブで展開されている感じでした。スタッフロールを見ると、次に誰が殺されるのかは演者には明らかにされていなかったようで、そのレベルで展開が伏せられているのであれば、真犯人が誰であるのかも伏せられていたのでしょうか?どこからどこまでが、事前に出演者に知らされていたのかイマイチ不明瞭でした。最後少しグダグダになっていましたが、アドリブでここまで犯人に迫ったのであれば立派だと思います。結局最後は「良きところで」犯人が名乗り出るので、ゲーム性の強い、例えばドラマの「安楽椅子探偵」ほどのフーダニットの愉しみはありません。「めっちゃ謎解きやってる!」気分になれる雰囲気は良いんですけどね。

 物語は横溝正史の『悪魔の手毬唄』を彷彿とさせる舞台や伝承が使用されており、こういったある意味「ステレオタイプ」のミステリの道具立ては、視聴者に負担を強いること無く物語へいざなってくれるので良いのではないかと思います。
 一方で謎解きについては突っ込みたいところが色々あって、これは「アドリブ」らしいので仕方がないのかもしれませんが、例えば被害者の死因を特定しないまま、あれやこれや謎解きをやりだすのは手順的にどうかと思います。物語の展開上「わざと」死因の特定を後回しにしているのだろうと、制作者の恣意性を感じるところでした。そのため、事故死である可能性が微レ存していたのにも関わらず、関係者がのっけから他殺の方向で議論をしだす展開が不自然に映りました。それから、この手の遺産相続問題でたいてい議論されるべき「病気を患っていて余命いくばくもない老人に、何故犯人は手をかけたのか?」からの「被害者の不整脈を知っていた(or知らなかった)のは誰なのか?」という議論が一切されていないのも不自然で、結果的にその謎の真相は真犯人の動機が明らかになることで分かるのですが、死因の問題と併せて「推理を行う上で当然やらなければならないことを、何故かやっていない」という不自然さは強く残ります。

 全体としては「マーダーミステリー」とあらかじめ断っているためか、「完成度の高いロジック」を楽しむよりも「演者のアドリブ」によるバラエティ的要素を楽しむ方が良さそうな内容でした。
 会話が繰り返されるうちに、関係者や事件の過去が見えてくる展開はミステリドラマとしては十分楽しめます。
 やっぱりミステリファンとしては「ゲーム」といわれると「フェアプレイのフーダニット」をイメージしてしまうので、そのあたりのギャップは感じてしまいましたね。「マーダーミステリー」の熱心なファンは本作をどう鑑賞するのか興味はあります。




2025本格ミステリ・ベスト102025本格ミステリ・ベスト10
2024/12/9
探偵小説研究会 (編集, 著)

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[ 2024/12/22 15:00 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

🎊ブログ開設から20年が経ちました🎉 

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 こんにちは!
 管理人のウイスキーぼんぼんです。

 本日2024年12月21日で、ブログ開設からちょうど20年が経ちました。
 ここまで長く続けてこられたのも、このブログを御覧の皆様のおかげです。ありがとうございました。

 引き続きこれまで通り、力を抜きつつ更新していきますので宜しくお願いします。

 あ、20周年記念の報告だけで、読者の方へプレゼントとかは特に無いです。スマン!


+++++


 このブログを開設した当時は、ちょうど「ブログ」というサービスに人気が出始めた頃だと記憶しています。
 もともとはライブドアブログで開設したこの『ミステリあれやこれや』ですが、ブログサービスの仕様変更に伴って今のFC2ブログへ移転した経緯があります。
 ブログ開設→ツイッターアカウント登録という流れだった覚えがあり、たしか当時人気だった中川翔子さんの「しょこたん☆ぶろぐ」では、ツイッターサービスが開始された当初、中川翔子さんが「ブログとツイッターの違いがよくわからない」みたいな発言をしていたのは覚えています(「しょこたん☆ぶろぐ」は当時1日に100回以上更新してた)。個人的にはまとまった文章を書くのにはやはりブログの方が適当で、個人的に上手く使い分けができたおかげか、結果的にどちらも今に至るまで長く続けられています。

 いわゆる「Z世代(デジタルネイティブ世代)」ではないため、「ネットはネット」「リアルはリアル」という線引が強くあるせいか、リアルの人間関係をネットに持ち込むことはせず、逆にネットのつながりをリアルに持ち込むこともしなかったことが、個人的に長く続けられた要因のようにも思えます。
 それからブログ更新に時間が掛かっていては、肝心の読書の時間が削られるので、基本的に更新時間は1時間とある程度決めて運営したのも「過度に入れ込まない」という点で負担にならず、リアルを食わない程度で続けられました。
 今ではブログよりもYouTubeの動画の方が集客を見込めるため、当時ブロガーだった人がユーチューバーに鞍替えする様子も見てきましたが、個人的に少しやってみた結果、動画作りにほぼ1日を費やすことが分かったのであっさり辞めました。今後も基本的には動画へ移行するつもりはありません。
 基本的に「本格ミステリ」を主にレビューしていきますので、引き続きよろしくお願いします。



水樹奈々「Synchrogazer」



 当面の目標としては、当ブログに水樹奈々さん成分をもう少し増やしていくことでしょうか。
 来年2025年は水樹奈々さんの歌手デビュー25周年の年です。
 このブログと共に歩んできた奈々様(?)……いや逆か。奈々様と共に歩んできたこのブログ。来年は何やら奈々様関係のイベントが色々と企画されているらしいので、推し活の方も頑張っていこうと思います。
[ 2024/12/21 14:00 ] 【気になった事】 | TB(0) | CM(0)

太田忠司「レッドクラブ・マーダーミステリー」 

レッドクラブ・マーダーミステリーレッドクラブ・マーダーミステリー
2024/12/18
太田 忠司 (著), ヘルミッペ (イラスト)


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点数 3.0 ★★★☆☆



 【内容紹介】

 インド洋の孤島の館に、世界中の名探偵が集められた!

 元スコットランドヤードの特殊事件捜査担当官の私立探偵、元一流コンサルティングカンパニーVPのデータ分析探偵、フランスの詩人探偵、カナダ文学史を講じる大学教授探偵、元ボクシングチャンピオンの探偵、一四歳の天才探偵少女ーー華麗なる名探偵たちを孤島に呼び寄せた館の主は、ミステリ愛好家にして名探偵の「パトロン」を趣味とする奇妙な大富豪とその家族。そして彼らを襲ったのは、「あまりにも古典的すぎる」殺人だったーー

 この〈館〉に仕掛けられた驚愕の〈罠〉に、あなたもたやすく騙される。




 面白かったです。
 最近ミステリ界隈で流行っているらしい「島ミステリ」の系譜に連なる作品のひとつで、割と印象的なアイデアが盛り込まれている点で、話題になっても良さそうな作品です。
 「島ミステリ」の元祖(?)と言っても良い、クリスティーの『そして誰もいなくなった』に挑戦したような作品でありながら、古さは感じさせず、しかも『そして誰もいなくなった』と同じ展開を採っていながら、ラストでガツンと驚かせてくれるのは作者の腕の良さを感じるところです。
 『そして誰もいなくなった』って、今読んでも面白い作品だと思うし、結構多くのミステリファンに愛されている作品だと思います。しかし一方で、作中の事件関係者――インディアン島に集められた10人の立場になってみると、たまったものではなく恐怖でしかないはずです。クローズド・サークルものって、得てして「ひたすら面白がる読者」と「ひたすら恐怖を感じる作中人物」と言った感じで、両者の立場は対局にあります。この両極端な二者の立場を、あるアイデアによって可能な限り近づけてしまったのが本作です。
 読む人によっては「禁じ手」に片足を突っ込んだようなトリックだと感じるであろう趣向は、個人的には結構楽しく読んだので「有り」です。この手のトリックを論じる際にわたしがよく言うのが、結局「フェアかアンフェアか」というよりも、読んでいて「納得できるかできないか」で、こういうトリックはミステリ的に「有り」か「無し」かが判定されると考えます。そういう考えに基づくと、本作の場合、メイントリックで騙された読者というのは、おそらく本作のある特殊な構造から、無意識にある事象を視界の外に追いやったと思われます。……つまり、騙されたのは、読者側に「落ち度」があるということです。そのため、読者が「アンフェアだ!」と叫びづらい立場にしているのが上手いですね。面白いです。
 それに、そのトリック一本で本長編一本を支えているわけでは無いことにも注目でしょう。急転直下の展開を何度も見せる物語には、そのたびに驚かされたし、全体として終始楽しい読書が出来たのは良かったです。すでに「様式美」として確立されていると言っても良い、クリスティーの『そして誰もいなくなった』のオマージュでありながら、少なくとも展開に「退屈さ」は感じませんでした。
 本作を象徴する「赤い蟹(クリスマスアカガニ)」が、もう少し何らかの形でミステリのコアの部分に関わってくるのかと思ったら、そうでもなく、「赤い鰊」ならぬ「赤い蟹」ということでしょうか?
 そういったミスリードという点では、先にも触れたような、本作が持つある特殊な構造でしょう。この構造がフィニッシングストロークを成功させることに一役買っているのはすごいです。読者が無意識のうちに「真実」を「対岸」へと押しやるよう仕向ける、作者のテクニックが味わえるのは、ミステリ読者として読んでいて気持ちが良いです。分かりやすいのが良いですね。おすすめです。


[ 2024/12/19 22:54 ] 太田忠司 | TB(0) | CM(0)

Nintendo Switch「春待ちトロイダル」  

春待ちトロイダル春待ちトロイダル

2023年8月3日
さめさめサメーション

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点数 3.0 ★★★☆☆



 【内容紹介】

 「春待ちトロイダル」は高校生活を再体験する、ループ型選択形式アドベンチャーゲームです。 クラスメイト達と対話を行い関係性を深めることでストーリーを進め、謎を解き明かします。 なぜ主人公はここに呼ばれたのか、この島で何が起きているのか。 あなたの手で、全てを解き明かしてください。





 『2025本格ミステリ・ベスト10』のゲームのコーナーで紹介されていたゲームソフト。
 たぶんパッケージ版はリリースされていなくて、ダウンロード専売タイトルだと思われます。
 わたしはニンテンドースイッチで遊びましたが、スイッチ以外にもパソコンのSteamやプレステでも遊べるので間口は広いです。


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 本作はいわゆる「ループもの」で、舞台はとある島の高校。主人公は卒業式直前の10日間をループすることになります。
 ループから抜け出し、卒業式を行って無事卒業することが本ゲームの目的です。
 しかし、卒業式当日に殺人事件が発生して、主人公の行く手を阻みます。この殺人事件を未然に防がない限り、永遠のループが主人公と、そしてプレイヤーを襲います。
 「永遠のループ」だなんてまた大げさな、とお思いかもしれませんが、あながち間違っていなくて、このゲームは基本的にゲームオーバーがありません。ライフポイントが尽きたり、犯人にまで到達出来なかったりすると、もういっかい最初の3月1日に戻ってやり直すだけです。


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 とはいえ、全くループせずに一周目で犯人を指摘してクリア……というのも多分無理で、ループ前提のゲーム設計です。
 プレイ時間は2~4時間と小耳に挟みましたが、わたしはどっぷり6~8時間くらいは遊んだと思います。個人的にはフラグの立て方に苦戦した感じで、前の周回では全員と会話できたのに、今回は一部の人とは会話できなかった、などという場面が何度か有りました。
 一応スタッフロールは見たのですが、それでも、ギャラリーの最後の絵は埋められておらず「もういいや!」と終わりにしました。


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 本作のユニークな点は、探偵もののアドベンチャーゲームにありがちな「聞き込み」にゲーム性を持たせて緊張感を煽ってくることでしょうか。
 クラスメイトと対話を繰り返すことで、その人と親しくなり、これまで聞けなかった話をどんどん引き出すことで、犯人の正体に迫ります。


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 対話は「カードゲーム」方式で行われるのが本作最大の特徴。
 カードのポイントの高・低、話題の一致・不一致で、親密度が上下します。


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 ループ一周目では、プレイヤー側のカードも育っていなくて勝ちづらい場面が多いのですが、ループを繰り返すことで、カードを強くすることが出来、最終的には「脳筋」状態になり、何も考えること無く相手を蹴散らせます(!)
 上手く勝てば、場合によっては1度の勝負で500ポイント以上獲得することができるため、相手との親密度をLv0から一撃LvMAXまで持っていけます。


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 対話を繰り返すことで、相手の話題を引き出してくのですが、相手から重要な発言が飛び出した場合は、主人公の反応がわかりやすく変化するため、この人が犯人だろう、と想像するのは容易です。
 しかし犯人当てはシビアで、指摘し間違うと、その時点でもう一周ループ確定。オートセーブ機能付きなので、間違いに気づいたときには時既に遅し。


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ループするたびに、その回の行いに応じてポイントが貰える仕組み。
このポイントを使ってプレイヤーを強くしていき、次の周回へ向かいます。



 最近スマホゲームで話題になったGoogle Play ベストオブ2023ゲーム インディー部門大賞受賞作の「ローグウィズデッド」のゲーム性を、ミステリアドベンチャーに活かしたような作品で、周回を繰り返して自身を強くしていくゲーム性は、かなり「ハマる」要素を秘めています。もう一日、もう一周、となかなか辞め時を見つけるのが難しい中毒性があります。
 ループものミステリとしても面白いし、最近流行りの「島ミステリ」という点でも注目でしょう。
 あと、本のミステリと違って、どこが終わりなのか(あとどれくらい物語が続くのか)がプレイヤー側から判断できないところがミステリを面白くしています。
 ようやく目的達成!……と思ったらまだまだ物語は終わりではなくて……と次々に続いていくのは見かけ以上の物語をボリュームを感じます。


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 ミステリーのゲーム体験としては、これまでに無いような新鮮なものだと思います。サクッとできるし、Steam版はお値段800円と格安。
 カードゲームに目を奪われがちですが、ループを繰り返すごと、知られざる人間関係や歴史など島の深淵が見えてくる物語性は、価格の割に読み応えがあって満足度は高いです。「ループ」を繰り返すそのこと自体の真相も、意外性を伴って明らかになるラストはミステリファンの琴線に触れることと思います。
 年末年始のお休み期間中にぜひ!おすすめです。








2025本格ミステリ・ベスト102025本格ミステリ・ベスト10
2024/12/9
探偵小説研究会 (編集, 著)

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[ 2024/12/17 21:41 ] 【ゲーム】 | TB(0) | CM(0)

雨井湖音「僕たちの青春はちょっとだけ特別」 

僕たちの青春はちょっとだけ特別僕たちの青春はちょっとだけ特別
2024/12/11
雨井 湖音 (著)

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点数 4.0 ★★★★☆



 【内容紹介】

 中学時代、クラスのお客様扱いでぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、そんな日常にちょっとした変化が。先輩が巻き込まれたゴミ散乱事件、ロッカーの中身移動事件、生徒失踪事件を同級生や先輩の手を借りながら解決していく。高等支援学校を舞台に、初めてできた友人たちとの対等な付き合いに戸惑う架月の青春と、彼が出合った謎を描く連作集。
 「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作。




 高等支援学校を舞台にした青春小説にして本格ミステリの傑作です。大変面白かったと同時に、考えさせられることの多かった作品でした。……と、こういう感じで「考えさせられる」と改めて言っちゃうところが既に彼らと距離を置いていることの証左なような気もするし、なかなか難しいところです。
 現実問題として、特別支援学校の生徒と関わることは少なくて、小学生の頃に彼らといっしょに学んだ記憶があるだけで、やはり「お客様扱い」をしていたように思います。それ以降社会人になって以降は特に関わりが無いのが現状。物語終盤に、彼らに対して「どのくらい話せるんですか?」という平然と言ってしまう企業の採用担当の人間を、「失礼なやつだな」と読んでいて感じた一方で、他人事として笑うことができないのもまた事実だったりします。というのも、やはり彼らと関わることが無いから、彼らがどういう人なのか「分からない」というのが正直なところで、もっといえば本作で舞台となる「高等支援学校」もどういうところなのか「分からない」というのが正直なところでした。

 本作では、その特別支援学校を舞台に、さまざまな事件が発生します。「日常の謎」と言ってもよいでしょう。とはいえ、個人的によく「分からない」場所で、よく「分からない」彼らが関係者となり、探偵となるため、正直最初はミステリとして成立するのか戸惑いがありました。しかし第一章を読んだ時点で本作が紛うことなき傑作であることが分かります。
 事件が発生した際に、読者の多くは、いじめのような邪悪な悪意を感じ取ってしまうでしょう。しかし真実が何もわかっていない段階で感じ取ってしまうこの「悪意」は、本当に「悪意」であるのか、それこそが決めつけではないのか、と本格ミステリの展開をもって、われわれに疑問を投げかけてくるのです。それは翻って、特別支援学校の生徒に対して「どのくらい話せるんですか?」と言ってしまうこと(言わずとも考えてしまうこと)とに、どのくらいの違いがあるのか、やはり読み終わって考えてしまいましたね。明らかにされる真相も、我々が考えていたこととは真逆のもの、闇が光へと変わるかの如き反転は本格ミステリとしても鮮やかであるし、われわれ「一般」の人間がいかに何も分かっていなかったのか反省させられる瞬間です。
 題材として、結構デリケートであるように思う(これも勝手に思っているだけかもしれませんが)のですが、きちんとエンタメに昇華しているのが素晴らしいです。苦手なこと、得意なことはすべての人間に有り、その両者を理解したとき謎の真相が明らかになります。そこに「健常者」「障害者」の垣根は無く、そのような垣根を作っているのは我々「一般」の人間であることが本書を読むと分かることでしょう。第三章で、それまでゆるやかな謎として描かれてきた深谷くんの苦悩が明らかになる瞬間は、読んでいてなかなか心が抉られるものがあります。それでもなお、友達同士で学校生活を楽しむ様子を見ると、救われる思いがするし、もっと言えばその「友達」が「垣根」を超えてもっと広い繋がりになれば、もっとより良い社会になるのだろうな、と読んでいて思いました。

 少しでも多くの人に読んでもらいたい小説です。青春小説として、本格ミステリとして、いずれの点でも申し分のないクオリティです。それに加えて、いろいろな気づきを得る事のできる小説です。これまで決して少なくない量のミステリを読んできましたが、本書のような読後感はなかなか得ることが出来ないものです。
 それが「謎」として立ちふさがるのは、お前の理解が足りないからだ、と彼らとの間に垣根があることをまざまざと見せつけられた思いです。


[ 2024/12/16 23:03 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

映画「身代わり忠臣蔵」 

身代わり忠臣蔵身代わり忠臣蔵
1時間59分
2024

ムロツヨシ (出演), 永山瑛太 (出演)

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点数 4.0 ★★★★☆



 【内容紹介】

 嫌われ者の殿・吉良上野介(ムロツヨシ)が江戸城内で斬られ、あの世行き!斬った赤穂藩主は当然切腹。だが、殿を失った吉良家も幕府の謀略によって、お家存亡の危機に!! そんな一族の大ピンチを切り抜けるべく、上野介にそっくりな弟の坊主・孝証(ムロツヨシ)が身代わりとなって幕府をダマす、前代未聞の【身代わりミッション】に挑む!さらに、敵だったはずの赤穂藩家老・大石内蔵助(永山瑛太)と共謀して討ち入りを阻止するというまさかの事態に発展!? 幕府に吉良家に赤穂藩も入り乱れ、バレてはならない正体が…遂に!?





 赤穂浪士たちによる吉良邸襲撃事件を描いた『忠臣蔵』は今でも多くの人に愛されており、その討ち入りを果たした12月14日なると、毎年兵庫県赤穂市では「赤穂義士祭」が開催され、多くの人で賑わっています。
 わたし自身、語れるほど『忠臣蔵』には詳しくないし、そもそも時代劇すらあんまり視聴しないのですが、本作『身代わり忠臣蔵』は、時代劇ビギナーのわたしでも十分に楽しめる内容でした。そもそも本作のターゲットを比較的低い年齢層に設定してるらしく、時代劇視聴者層の拡大を狙ったものであると小耳に挟んだ覚えがあります。
 たしかに、ドラマの主役級の俳優陣を揃えていながらも、大御所俳優の起用は柄本明さんなど一部に留まっており、全体的に若い視聴者に受けの良い、話題にのぼる俳優で固められているのが印象的です。

 開幕から全体的にムロツヨシさんの濃いボケで駆動するような物語で、少し辟易したものの、中盤以降は吉良上野介とその弟の入れ替わり、という本作の要となる設定が、きちんと生きてくる筋運びへと変化していくのが良いですね。ボケ倒しのクセの強さで見えにくくなっていますが、物語のプロット自体はなかなか良いのではないかと思います。
 吉良上野介と入れ替わりを果たす、その弟というのが僧侶であるという設定が地味に考えられています。この弟(僧侶)の考えというのが、俗世を離れたものであり、当時の武士の思想よりも、現代の令和の我々の思想に近いふうに描かれているのです。そのため『忠臣蔵』の世界で、令和の価値観を導入するとどうなるか、といった方向へナチュラルに「if」を描くことに成功しています。
 武士の忠義か、上下関係の無い家族関係か、のはざまで揺れ動く『忠臣蔵』は面白かったし、クライマックスではそれを「とあるミステリ的なテクニック」でもって解決が図られるのは、上手く考えたな、と膝を打ちます。ミステリ映画として制作されたわけではないので、その一点を評価してミステリファンにお薦めするわけにはいかないのですが、「身代わり」を上手く利用した不意打ちは楽しめました。

 表面的なユーモアやボケを楽しむだけの映画ではなくて、骨組みはしっかりした映画のように思います。
 今とは違う価値観や文化が描かれるのが時代劇の醍醐味であると思う一方で、それが「取っ付きづらさ」にも繋がっているように思います。本作は時代劇を今ふうに近づけて、そういう「取っ付きづらさ」を無くしながらも、同時に時代劇でしか描き得ない魅力も内包した良作です。
 ちょうど12月でタイムリーな時期なので、クリスマス映画も良いですが、こういう『忠臣蔵』もおすすめです。
[ 2024/12/15 14:00 ] 【映像】 | TB(0) | CM(0)

倉知淳「猫の耳に甘い唄を」 

猫の耳に甘い唄を猫の耳に甘い唄を
2024/12/12
倉知 淳 (著)

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点数 3.0 ★★★☆☆



 【内容紹介】

 売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。




 長編作品です。作者の長編ミステリって久しぶりに読むな、と思ったら昨年の『恋する殺人者』も長編でした。
 しかし、本作は短編ミステリでは不可能な、長編ミステリならではのトリックが炸裂するのが好印象です。
 「トリックを魅せるための作品」と言っても過言ではないほど、「あるトリック」に真っ向勝負を挑んだ本格ミステリです。帯の謳い文句が大胆で「<犯人の書いた文書>が登場する」であるとか「内容が真実であるとは限らない」であるとか、ほぼ真相そのものを書いていながらも、ラストのサプライズの魅力を減じさせることなく演出してみせたテクニックはさすがです。この「帯」と小説本文をワンセットで読むと楽しさが膨らみます。
 「地の文で嘘を書いては駄目」という本格ミステリにおける基本的ルールを逆手に取った騙しは面白かったものの、クライマックスで◯◯◯として処理し、そのルールをちゃぶ台返しにしてみせるのは若干の安直さも感じます。とはいえ、「嘘も百回言えば真実となる」ではありませんが、どんでん返しを重ねることで巨大なサプライズに――巨大な犯人の意外性を生み出していることには注目でしょう。事件関係者が限りなく少ない――警察関係者を除けば片手で数えても指が余るほどの人間しか登場していないにも関わらず、フーダニットで驚かせてみせた極限状況の中での趣向は、大いに評価すべき点のようにも思います。
 本格ミステリのルールに言及したり、小説の骨組み自体をいじったりしているので、若干のマニアックさはありますが、その中でラストシーンの滑稽な風景であるとか、表紙の「猫」の存在意義であるとか、本格ミステリに対する真面目な姿勢の中に、飄々とユーモアを滑り込ませている点は作者らしいところです。

 以前はなかなか新作が出なくて悶々としていたのですが、近頃は結構なハイペースで新作をリリースしてくれるから嬉しいです。「本ミス」にもちゃっかりランクインするほどのクオリティも伴っており、今後もこの調子でお願いしたいところ。面白かったです。

[ 2024/12/14 00:48 ] 倉知淳 | TB(0) | CM(0)

篠谷巧「夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体」 

夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体
2024/7/18
篠谷 巧

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点数 3.0 ★★★☆☆



 【内容紹介】

 旧校舎で見たのは、宇宙服を着た死体だった

 「僕らの青春は奪われたんだ!」二◯二三年七月、緊急事態宣言も明け日常を取り戻しつつあった僕らは、受験勉強が本格化する前の思い出づくりとして深夜の旧校舎に忍び込んだ。好奇心と背徳感に胸を高鳴らせ、物置部屋の古びた扉を開ける。するとそこには、宇宙服を着た白骨死体が鎮座していた! 果たしてその死体は本物なのか? なぜ宇宙服を着ているのか? 幼馴染四人は、その死体を“チャーリー”と名付け、高校最後の夏をかけて奇妙な謎の真相に挑む。第18回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。





 『2025本格ミステリ・ベスト10』のライトノベルのコーナーで紹介されていた1冊。
 「本ミス」のラノベコーナーって、もはや記事を読むだけでは駄作なのか傑作なのか訳が分からない状態なので、ひとまず挙がっていたタイトルの中から、一番クセの無さそうで、世評も良さそうな本作『夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体』を手に取ってみました。
 「本ミス」で紹介されていた作品とは言え、ガチガチの本格ミステリにこだわっているような作品ではありません。作中で幾度となくホーガンの『星を継ぐもの』に言及されるだけあって、作品の外郭はSF色が強く現れており、さらに提示される「謎」の性質から、ファンタジー色の強さも無視できません。他方で、主人公たち高校生の友情を断絶するのは、新型コロナウイルス蔓延時に施かれた緊急事態宣言だったりするところは、嫌に現実味を帯びています。高校を卒業して随分経つわたしのような読者よりも、新型コロナウイルスによって行動制限を喰らい、青春の一部を奪われた現役高校生、大学生らの共感を大いに呼びそうな作品ではあります。
 新型コロナウイルスによる行動制限は、もはや「運が悪かった」「これも運命」と考えて自分を納得させるしかないような、抗うことの出来ない巨大な力による理不尽な社会変容でしたが、しかしそういった「運命」とは悲劇的なものばかりではないことを本書は教えてくれます。本書では、「運命」と呼ぶしか無い程の、さまざまな偶然によって人が出会い、人が救われる物語です。そういった意味でも、本作は学生時代に緊急事態宣言を喰らった読者が、「運命」に対して「前向き」になるようなポテンシャルを秘めた作品と言え、読む人が読めば割と人生を変えるような1冊になるような予感もします。

 先に「ガチの本格ではない」と書きましたが、謎自体は魅力的なものであり、『星を継ぐもの』を彷彿とさせるような「宇宙服を着た死体」が突如彼らの日常の中に出現するのは、やはりものすごく惹かれます。さらに、彼らが調査を進めていく過程で、「未来からやってきた人間の死体」であるとか、我々のいる世界が『マトリックス』のような仮想現実の世界、であるとか、謎のカタチがさまざまに変容していくのが面白いです。一つの「宇宙服を着た死体」を出発点として、謎や物語がさまざまな変異を繰り返すのは、まるでコロナウイルスのようですが、しかし本作で描かれるその変異は、決して人々を引き裂くわけではなく、人々を繋ぎ合わせていく力を持っています。
 コロナ禍を経て描かれる、新しい青春小説です。新型コロナウイルスによって理不尽に淋しい思い、辛い思いをした読者が、物語の力によって前向きになれる傑作です。本格ミステリ云々は抜きにして、素晴らしい作品であるのは間違いないので、お暇ならぜひ。おすすめです。




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2024/12/9
探偵小説研究会 (編集, 著)

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[ 2024/12/12 19:07 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

ウイスキーぼんぼん

Author:ウイスキーぼんぼん

初めて読んだミステリは『そして扉が閉ざされた』(岡嶋二人)。以来ミステリにどっぷりハマリ中。
「SUPER GENERATION」で水樹奈々さんに興味を持ち「Astrogation」で完全にハマる。水樹奈々オフィシャルファンクラブ「S.C. NANA NET」会員。

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好きな推理作家:島田荘司ゴッド
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好きな歌手:水樹奈々ちゃん
嫁曲:SUPER GENERATION)
誕生日:ヘレン・マクロイとおなじ
体型:金田一耕助とおなじ

本年度のお気に入り(国内)
御朱印巡り
集めた御朱印です。
(各都道府県参拝した順)
※記事に出来ていない寺社多数です!鋭意執筆中!
※リンクが切れているものは下書き状態です。しばらくしたら公開されます。

【東京】
・靖國神社(その1)
・靖國神社(その2)
・東京大神宮
・浅草寺 御本尊
・浅草寺 浅草名所七福神
・浅草神社
・浅草神社 浅草名所七福神
・今戸神社
・明治神宮(その1)
・明治神宮(その2)
・増上寺
・烏森神社
・神田明神
・乃木神社
・上野東照宮
・波除稲荷神社
・富岡八幡宮

【神奈川】
・鶴岡八幡宮
・建長寺
・高徳院(鎌倉大仏殿)
・長谷寺

【愛知】
・熱田神宮
・一之御前神社、別宮八剣宮
・真清田神社
・大神神社
・大須観音

【大阪】
・大阪天満宮
・豊國神社
・四天王寺
・住吉大社
・坐摩神社
・法善寺
・難波八阪神社
・道明寺天満宮
・一心寺
・安居神社
・生國魂神社
・生國魂神社 干支(申)
・生國魂神社 干支(酉)
・生國魂神社 干支(戌)
・生國魂神社 干支(亥)
・生國魂神社 干支(子)
・生國魂神社 干支(丑)
・三光神社
・玉造稲荷神社
・今宮戎神社
・方違神社
・難波神社
・露天神社(お初天神)
・太融寺
・大鳥大社
・石切劔箭神社
・枚岡神社
・慈眼寺
・久安寺
・多治速比売神社

【京都】
・鈴虫寺(その1)
・鈴虫寺(その2)
・鈴虫寺(その3)
・松尾大社(その1)
・月読神社
・天龍寺
・御髪神社
・常寂光寺
・二尊院
・野宮神社
・下鴨神社(賀茂御祖神社)
・河合神社(下鴨神社摂社)
・盧山寺
・梨木神社
・白雲神社
・護王神社
・御霊神社
・下御霊神社
・平安神宮
・銀閣寺(慈照寺)
・金閣寺(鹿苑寺)
・龍安寺
・八坂神社
・八坂神社 美御前社
・八坂神社 又旅社
・八坂神社 冠者殿社
・八坂神社 青龍
・八坂神社 祇園御霊会
・伏見稲荷大社 本殿
・伏見稲荷大社 奥社奉拝所
・伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所
・三十三間堂
・養源院
・東福寺
・建仁寺
・南禅寺(その1)
・南禅寺(その2)
・永観堂(禅林寺)
・北野天満宮
・北野天満宮 宝刀展限定「鬼切丸」
・大将軍八神社
・法輪寺(達磨寺)
・妙心寺
・妙心寺 退蔵院
・仁和寺
・建勲神社
・晴明神社
・御金神社
・八大神社
・豊国神社
・由岐神社
・鞍馬寺
・貴船神社
・六道珍皇寺
・六道珍皇寺 六道まいり
・六波羅蜜寺 都七福神
・安井金比羅宮
・知恩院 徳川家康公四百回忌
・青蓮院門跡
・青蓮院門跡 近畿三十六不動尊霊場
・粟田神社
・鍛冶神社(粟田神社末社)
・東寺
・上賀茂神社(賀茂別雷神社)
・大徳寺 本坊
・大徳寺 高桐院
・今宮神社
・妙顯寺
・三千院 御本尊
・三千院 西国薬師四十九霊場第四十五番
・三千院 聖観音
・実光院
・勝林院
・宝泉院
・寂光院
・宝厳院
・大覚寺
・清涼寺
・祇王寺
・化野念仏寺
・落柿舎
・城南宮
・飛行神社
・石清水八幡宮
・岡崎神社
・長岡天満宮
・平野神社
・法金剛院
・高台寺
・清水寺
・清水寺(西国三十三所草創1300年記念)
・宝蔵寺 阿弥陀如来
・宝蔵寺 伊藤若冲
・勝林寺
・平等院 鳳凰堂
・宇治神社
・宇治上神社
・智恩寺
・元伊勢籠神社
・眞名井神社
・梅宮大社
・錦天満宮
・藤森神社(あじさい祭り限定)
・智積院
・御香宮神社
・神護寺
・西明寺
・高山寺
・大豊神社
・三室戸寺
・吉祥院天満宮

【奈良】
・唐招提寺
・薬師寺 御本尊
・薬師寺 玄奘三蔵
・薬師寺 吉祥天女
・薬師寺 水煙降臨
・東大寺 大仏殿
・東大寺 華厳
・東大寺 二月堂
・春日大社 ノーマル
・春日大社 第六十次式年造替
・興福寺 今興福力
・興福寺 南円堂
・如意輪寺
・吉水神社
・勝手神社
・金峯山寺
・吉野水分神社
・金峯神社
・法隆寺
・法隆寺 西円堂
・中宮寺
・法輪寺
・法起寺
・元興寺
・橿原神宮
・橘寺
・飛鳥寺
・飛鳥坐神社
・般若寺

【和歌山】
・金剛峯寺
・金剛峯寺 六波羅蜜
・高野山 金堂・根本大塔
・高野山 奥之院
・高野山 女人堂
・高野山 徳川家霊台
・高野山 南院(波切不動尊)
・熊野那智大社
・青岸渡寺
・飛瀧神社
・伊太祁曽神社
・國懸神宮
・紀三井寺

【滋賀】
・比叡山延暦寺 文殊楼
・比叡山延暦寺 根本中堂
・比叡山延暦寺 大講堂
・比叡山延暦寺 阿弥陀堂
・比叡山延暦寺 法華総持院東塔
・比叡山延暦寺 釈迦堂
・比叡山延暦寺 横川中堂
・比叡山延暦寺 四季講堂(元三大師堂)
・三尾神社
・三井寺 金堂
・三井寺 黄不動明王
・近江神宮
・滋賀縣護國神社

【兵庫】
・生田神社
・廣田神社
・西宮神社
・湊川神社
・走水神社
・千姫天満宮
・男山八幡宮
・水尾神社
・兵庫縣姫路護國神社
・播磨国総社 射楯兵主神社
・甲子園素盞嗚神社
・北野天満神社

【岡山】
・吉備津神社
・吉備津彦神社

【鳥取】
・白兎神社
・宇倍神社
・聖神社
・鳥取東照宮(樗谿神社)

【広島】
・吉備津神社
・素盞嗚神社
・草戸稲荷神社
・明王院
・出雲大社 福山分社
・沼名前神社(鞆祇園宮)
・福禅寺(対潮楼)
・厳島神社
・大願寺
・千光寺
・艮神社

【徳島】
・大麻比古神社

【福岡】
・太宰府天満宮
・筥崎宮(筥崎八幡宮)
・住吉神社

【沖縄】
・波上宮

■朱印帳■
・京都五社めぐり
・高野山 開創1200年記念霊木朱印帳
・平安神宮 御朱印帳
・全国一の宮御朱印帳
・住吉大社 御朱印帳
・建仁寺 御朱印帳
・今戸神社 御朱印帳
・大将軍八神社 御朱印帳
・晴明神社 御朱印帳
・東寺 御朱印帳
・明治神宮 御朱印帳
・大阪市交通局 オオサカご利益めぐり御朱印帳
・北野天満宮「宝刀展」記念朱印帳
・熊野那智大社 御朱印帳

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ハーイ!ハーイ! ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!