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老い支度

世間ばなし①
12 /23 2017
年の瀬ですね。
一年の終わりはマージャンでいえば「ツモッタ」状態。
最後の日は「大晦日」、つまり「オオツ(ゴ)モリ」=「おおみそか」です。

月日のたつのが年々早くなる。
で、老い支度を始めました。手始めに本の整理です。

10数年前の引っ越しでは本棚3個分ほど捨て、
4年前の引っ越しのときには4個分ほどゴミに出した。
「もったいないことしちゃったなあ」と反省。

今まだ8個分ほどある。

そこでダメ元で東京の古書店に相談したら、
取り扱っているジャンルの本がたくさんあるからとのことで、
引き取っていただくことになった。
必要としてくださる人がいるってのが、なによりうれしい。

年数を経た本ばかりだから黄ばんだり破れたりで恐縮しつつ、
リスト作りと発送に励んでおります。

ジャジャーン! 私の仕事部屋です。
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ここでブログを書いています。
椅子のうしろには自分で集めた力石の資料が、
段ボール箱3個分、並んでいます。

本棚もだいぶスッキリしてきました。
郷土資料と力石の本はこれからも使いますから残してあります。

でも、スッキリしたのは真正面だけで、足元は散乱しております。

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隣りの部屋にも。
タンスと5年保存の備蓄飲料水と同居中。

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玄関にはこの間、物置から出してきた段ボールが…。
もう、引っ越ししたときのまま。

こんな状態なので、お客さまをお迎えできません。

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お正月は本の整理と図書館に予約した本を読むだけになりそうです。
あと、氏神さまに初詣でして、おいしいものを食べて柚子湯に入って。

整理中、あ、この本もう一度読みたいなとか、
もう少し手元に、などと思ったりしますが、そこはきっぱり断念。
でないと、先へ進めません。

でもそんな中、ずっと持っていたいのがこちら。
絵本です。

左が田島征三さんの「いのちを描く」、
右が谷川晃一さんの「うたがきこえる」の絵本です。

これは、以前、お二人からいただいたものです。
眺めていると、柔らかい気持ちになれます。

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そのほかには、やっぱり手紙です。

今は亡き人たちからの手紙。
それと画家さんや彫刻家さんたちからの手紙といただいた画集。
見ていると、当時交わした会話が蘇り、心が華やぎます。

そうそう、先日、デパートの地下で、突然、声をかけられて…。
ハッとして顔をあげたら、20年も前に取材でお世話になった写真家の奥さま。

覚えていてくださったんですねえ。
そのとき思ったんです。

いろいろあったけど、
私の人生、捨てたもんじゃないなって。

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞