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桜えびと凧揚げと

世間ばなし③
01 /07 2025
あれ? 正月話、まだ続くの?ってお思いになる向きもあろうかと…。

今日は1月3日。ゆるゆると過ごしています。

毎年、息子一家を迎えるために暮れには食料買い出しに何度も往復し、
掃除に布団干し。到着後の3日間は台所に立ちっぱなし。
乳幼児と病気持ちの嫁さんの対応に疲れ果て、ギブアップ宣言。

それで今度の年末年始は息子たちに遠慮してもらい、
ひとりのんびり過ごしました。

おせちから解放されて、好きな時に好きなものを食べて…。ああ、極楽。
本日は朝から「桜えび」のかき揚げうどんです。

こちらは、夕べから解凍していた静岡市由比特産の「桜えび」。
一時、不漁が続き台湾産が出回りましたが、
赤い血の塊のようなものが付着していて、触るとグシャッと潰れた。

弾力も粒も形も味も、駿河湾の深海で育った桜えびには遠く及ばなかった。

やっぱ、これが一番だら?

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小さくてもちゃんとエビなのです。
生食用ですから、この新鮮さがかき揚げにも生きます。

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小麦粉をまぶし、溶きてんぷら粉を桜えびがやっとくっつく程度に入れ、
木べらに乗せて少しずつ落とし、揚げていきます。

使う油は白ごまの生絞り。私はなんでもこればかり。
工程を写真に撮っている暇はないから、出来上がりをお見せします。

街中のお店で出すものは、
型で揚げて空気でカサばかり大きく見せたり、粉を使いすぎて
うどん粉の天ぷらだったりで私は敬遠。自分で揚げたのが一番です。


香ばしい匂いをお届けできなくて残念!
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本日はかき揚げうどんですが、
ごはんのときはこれに宮古島産の「雪塩」を掛けていただきます。

20250103_073849 (002)

なにしろ食道と胃のつなぎ目に病気を抱えている身、
食卓に胃腸薬を置いての食事です。

おいしかった!

調子に乗って、長い間遠ざけていた甘味に手を出しました。
本日は「市田のころ柿」。用心して半分。


おいしかった!

どうやら食道の反乱は起きなさそうなので、近郊へ散歩。
今日の気温は15度。
暖かい日差しの中で子どもたちが凧を揚げていました。


tako3.jpg

風がないから子供たちは懸命に走る。
凧が地面に落ちても、めげずに何度も挑戦。


たこ2

男の子も女の子も走る、走る。

たこ1

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コメント

非公開コメント

No title

小エビの天婦羅とても美味しそうですv-411
胡麻油で揚げるんですね
粉のつけ方ひとつでこれだけ美味しそうになるのは驚きです
我が家だったらこうはいきませんよ 流石です^^

しかし大変なお正月でしたね^^
拝読した印象では雨宮さんが孤軍奮闘されたご様子
息子さんご一家と言えど、お嫁さんには特に気を遣いますよね
普段とは違った生活リズムとなりさぞ心身ともにお疲れでしょう
準備とお片付け、本当にお疲れ様でした
ご自愛くださいませ



10

書き方が悪かったですね。
今年は息子に遠慮してもらって、一人でのんびり過ごしました。去年は元旦の夜、息子たちを送り出してから倒れまして。半月ほど寝たり起きたり。たぶんストレス。その後は病気続き。でも不思議とインフルにもコロナにも罹患せず。

一昨年は家に来た息子一家、帰宅早々、コロナ、インフル、息子は帯状疱疹に一家全滅したとかで、息子は私を心配したのか私からの感染を疑ったのか「お母さんは大丈夫だったか」と。体調は崩したけど私は罹患せず。たぶん、家にきたとき息子一家がすでに感染していたはずだから私が罹患しても不思議はないんですが。
戦後の不衛生な環境のなせる業か、はたまた緑茶のおかげか。私は普通の緑茶の2倍ビタミンCがあるという有機栽培・無農薬茶を愛飲しています。(笑)

10taさんへ

先のコメント返しでお名前が中途半端になってしまいました。お詫びします。

No title

早いもので今日は「松の内」の最終日。
「おらが村の芸術家さん」、90歳といっていましたが、健在でしょうか?

夏目さんへ

本年もよろしくお願いいたします。
本当に月日の過ぎるのが早いですね。年を取ってから一層感じます。
「おらが村の芸術家さん」、
残念ながら今年は干支の作品はありませんでした。

穏やかな年明け

おぉ~~由比特産の「桜えび」とは豪華ですね。ほんと、美しい。白ゴマの生絞りとはこちらもなかなか。こういうところにちょっぴり贅沢できるかどうかで日々の暮らしの質が違ってきますね。私は柿が苦手でしたが今は富有柿も食べられるようになりました。そして、「市田」を戴き物してから、これは自分にご褒美のため買うようになりました。食道の反乱もなくお散歩出来て何より。

BUSYBEE-GAEIさんへ

私が毎日利用していた農協の市場が閉店して、がっかりしています。
山間部から運ばれてくる野菜や加工食品がもう手に入らない。山のお母さんやおばあちゃんたちが作っていた「ほうば餅」や粟餅、わさび漬、ワサビの茎、肉厚の原木椎茸も手に入らなくなりました。現地まで買いに行きたくてもバス路線は廃止。すてきなレストランで地元産の食材を使った絶品カレーやソバなど、食べに行きたくても叶わず。時々猿が出て来て欲しそうに見ていたりしたのですが…。
閉店前、地元のおじいさんがヒノキで作ったまな板を慌てて買い足しました。
日本の食文化がこうして消えていく。食品を運んできた農家さんとの楽しかった話ももうできません。日本政府が日本の農業をどこかの国に売り渡したせいだと恨み節がでてしまいます。

No title

桜エビの不漁の話は何かのニュースで見ていました。
駿河湾に何かが起きているという可能性と、温暖化の可能性とどっちなんだろうと思いながら。
近所に桜エビを食べさせる蕎麦屋がありましたが、恒例のためかコロナの中、閉店となりました。
桜エビ久しぶりに食べてみたいなと思いました。

No title

こんにちは。

桜エビ、年2回も時期があるのに不漁続きですね。
台湾産が出回ってましたか!!
この頃、桜えびの天ぷらは名古屋のうどん屋さんで頂いてます。
由比で高速脇にあるお店で色々な桜えびのお料理を頂いた事があります。
とても美味しかったです。

今は、桜えび入りだし塩を使って、炊き込み御飯などに使ってます。
香りが良いのよねぇ~~
静岡の東名のSAっで買った物っです。

たいやきさんへ

桜えびの不漁の原因は黒潮の大蛇行とか取り過ぎとかいろいろ言われていますが、一番の原因は駿河湾にそそぐ富士川の汚染だと言われています。富士川の上流の山梨県に雨畑湖というダム湖がありますが、そこの汚染がひどい。河川の汚染で不漁になった例は今までにもありました。

桜えびが初めて獲れたのは明治27年です。ウキを忘れた漁師がそのまま網を投げ込んだら海中深く沈んで、引き揚げたら桜えびが大量に入っていたそうです。ところが大正末、大不漁になってしまいます。原因は富士市の製紙工場から垂れ流した排水。怒った由比、蒲原の漁業関係者数百人が鋤や鍬を持って工場に押しかけ、結果、工場側が専用排水路を作ることで和解。その折、隣接の日本軽金属の工場排水も訴状にのぼり、和解金を組合に払ったそうです。
水俣の汚染に似た構造ですが、こちらは工場側が即座に認めました。

この由比、蒲原の人たちの気風は胸がすくほど素晴らしいんです。蒲原はかつて「日本一のケレンの町」と言われました。ケレン衆とは危険な高所の塗装を行う人のこと。あの東京タワーを塗ったのもここの人たちなんです。

ヒツジのとっとさんへ

台湾産が出回っていたんですよ。地元の加工業者が仕方なく輸入していましたが、干しエビにしても味も見栄えも今一つ。ようやく穫れるようになって嬉しいです。私はかき揚げが一番好きですが、生や冷凍がないときは干し桜えびを水で戻して使っています。漁期の富士川の河原での天日干しは風物詩になっています。

昔、これをお使い物に送ったら「あんなダシを送って来て」と言われて、知らない人に送ってはいけなかったんだと後悔しました。高かったのになぁ…。
とっとさん、召し上がったことがあるんですね。嬉しいな。
いろんなお店がありますが、峠の中腹にある「くらさわや」さん、駿河湾が一望出来て、料理も手ごろなのにおいしいです。

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞