先日、ワールド・ベースボール・クラシックで日本が優勝しましたけど、その監督を務めたのが、栗山英樹さん。小柄・ドラフト外入団ながらも、ヤクルトのスタメンを張り、外野の守備には定評のあった選手でもありましたが、持病になるメニエール病や度重なるケガの影響で、わずか7年しか現役生活を送れなかった不遇の選手でもありました。栗山さんの現役時代を知っている身として、外野の守備がすごく上手かったのと、シュアなバッティングは、低迷していたヤクルトの中で光り輝いていた選手でもありました。
現役を引退した後は、解説者だけでなく、様々なことを行っており、大学の教授を務めたり、タレントのような活動をしていた時期もありました。ナイター終了後に放送された「栗山英樹のミュージックブルペン」のような番組も出ていましたね。ある意味チャレンジ精神あふれる方だったとも。
そんな栗山さんが、北海道日本ハムの監督になったのは、2012年。コーチ未経験の方が監督になるということで、その指揮力を不安視されていた中、就任初年度にいきなり優勝。2016年には日本一に輝き、10年間日本ハムの監督を務めてきました。実は、栗山町という町が北海道にあるんですけど、その名前に縁を感じて、別荘を買っただけでなく、遂には移住するまでになったとか。今回の優勝報告も『地元』で行い、たくさんの人達が歓迎してくれたそうです。
で、栗山さんの初監督が日本ハムだと私も思っていたのですけど、実は意外なところで初監督を務めていたのです。それがアートディンクから1994年に発売している「栄冠は君に3 高校野球全国大会」という作品。Asahiパソコンの企画の中で、栗山さんがゲームの中ながらも初采配を振るっていたのです。この作品、選手とのコミュニケーションが大切なようで、彼らと綿密に話し合いながら試合に勝っていくのですが、今思えば、栗山采配の一つ、選手のコミュニケーションを密にするということは、このゲームで培ったのかもしれません。
ちなみに、販売会社のアートディンクも知らなかったようで、ツイッター上で驚きを隠せないツイートを飛ばしていました。そりゃそうだ。まさか自分の会社の作品が使われているなんて知らなかっただろうし・・・。でも、自分達の会社の作品が、栗山采配の礎になったのであれば、十分誇りに思っていいのではないかと思いますよ。