今日(3/30)をもって、「世界ふしぎ発見!」のレギュラー放送が終了します。今後は特番という形での放送とはいえ、無くなってしまうという事実は変わらない。
そんな中、名鉄名古屋駅に、こんなポスターが貼ってあった。
何とリトルワールドで、「世界ふしぎ発見!展」という番組初(そして恐らく最後になるであろう)の展示イベントが行われるらしいのだ。これは行かねばと思いつつも、なかなかスケジュールがひねり出せずにいたのですけど、せめてレギュラー放送最後の日までに行ってあげるのが、番組にとっての花向けになるのではと思い、本来行くべき展示会をこっちに切り替えた。もう一方は、まだもう少し先までやってるし、名古屋市内だからどうにでもなるわい(ニヤニヤ)。
ということで、アソビューというところでウェブチケットを買って準備万端整いました。いよいよ、会場に乗り込みます。
会場はリトルワールド入ってすぐにある本館。このような入館ゲートが用意されています。その隣には、受付があり、チケットの確認を行っております。
入口には、スタジオを見守ってくれた「太陽の石」をバックにスーパーヒトシ君がお出迎え。
そのスーパーヒトシ君の頭、帽子の部分には、クイズマスターとして長年司会に携わった草野仁さんや回答者の黒柳徹子さん・野々村真さんなどのサインが書かれていました。
「世界ふしぎ発見!」は1986年にTBSテレビで放送されたクイズ番組ですが、同時に知的好奇心をくすぐる教養番組の側面もありました。当初は低視聴率だったものの、スポンサーになった日立の理解もあり、番組のスタイルを確立してからは、安定した視聴率を誇り、38年続く名番組になったのです。なお、一度も地上波での再放送は、されていません。恐らくBS(BS-TBS)やCS(TBSチャンネル)での放送もされなかったんじゃないかなと。
もちろん、回答陣も個性豊かで、常に高い正答率を誇る黒柳徹子さんに対し、珍回答を繰り広げてお茶の間(モニター越しの視聴者)と同じ目線に立ってくれた野々村真さんが代表的ですね。特に野々村さんは視聴者に愛されていたキャラだと思います。彼の回答に一喜一憂し、彼が正解した時、特に彼だけが当たった時は、皆驚いたものです。彼がパーフェクトを取った時は、スタジオの方々だけでなく、視聴者の皆も喜んだことでしょう。
その後、彼の正答率も上がっていき、視聴者とは遠い存在なのかなと思える部分もあるかと思いきや、今でも視聴者にとって身近な存在として寄り添ってくれているのかなと。
黒柳さんは、番組の始まる1週間前に次回のテーマの概要をスタッフから伺って、図書館などで勉強してから挑んでいたそうです。やるからには全力でという意気込みと、回答者として恥ずかしくない回答をしないとというプライドのようなものがあったんでしょうね。
中は、番組が訪れた世界の国々・地域の出来事をVTRと展示物と共に紹介していました。中にはミステリーハンターやアシスタント、番組ディレクターなどの制作陣が、当時の思い出などを語っていました。リトルワールドだからこそできるもののようにも思えましたね。
そして、写真撮影ができたもう一つの場所が、スタジオ再現コーナー。
まず、スタジオの設置に5時間・撤収に3時間掛かるのだそうな(2022年当時のスタジオの場合)。
さぁ、こちらが再現されたスタジオですよ。
スタジオには立て板ですけど、現在の司会者である石井亮次さん、クイズマスターの草野仁さん、回答者の野々村真さんがお出迎えしてくれます。
回答者席は4つ用意され、その右端の席にはボタンが据えられていました。そのボタンを押すと、ヒトシ君人形が、あのBGMと共に見事にボッシュートされます(笑)。
なお、後ろにあるのは、右からネムルトダーの石像、ケツァルコアトル、ラムセス2世像のレプリカ。
回答席の左隅には、司会者席が据えられていました。番組最終盤、つまり現在は司会者だけでなくクイズマスターの席にもなっていましたね。
こちらの後ろにあるのは、スペイン下院議員会議前のライオン像、クヌム神のレプリカ。
こちらは、歴代のヒトシ君人形達。
番組開始当初は、ガリンベイロと呼ばれる砂金袋の数で競われていましたが、射幸心(ギャンブル性)を煽るというふう(諸説あり)で半年で今の形に変更されたそうです。
ちなみに、ヒトシ君人形は手作りとのこと。なので、よく見るとオーダーメイドの跡がわかるのだそうで。
「世界ふしぎ発見!」は、様々な展開がなされました。
書籍やグッズもあったんですけど、ボードゲームがあったんですね。初めて見ました。
その片隅には、ニンテンドーDSのソフトが。・・・あれ、Windowsとドリームキャストで出た「世界ふしぎ発見!トロイア」が無いぞ(爆)!
「世界ふしぎ発見!展」は番組終了後も続き、6/30まで開催されます。
番組38年の歴史の奥深さと世界の広さを感じさせる素晴らしい展示会です。番組が好きだった人も番組をあまり見ていなかった人も、一度訪れてほしいものです。
そういえば、今日のテレビ欄、「世界ふしぎ発見!」のところには仕込みがされていました。
いわゆる縦読みができ、読んでみると、『38年ありがとう今後は皆さんが』となり、最後の行だけ横に折れると、『ミステリーハンターだ』に繋がります。そう、『38年ありがとう今後は皆さんがミステリーハンターだ』となるんですね。「世界ふしぎ発見!」も粋なことをしてくれますね(泣)。
38年間ありがとう、そしてお疲れ様でした。今後放送予定のスペシャル放送を楽しみに待っております。