2024年11月30日

【昇格プレーオフ】上がるための戦いと生き残るための戦い【入れ替え戦】

いよいよ昇格プレーオフと入れ替え戦が始まります。今回は、それらを追い掛けてみましょう。


まずは昇格プレーオフ。J1昇格プレーオフ(J2)とJ2昇格プレーオフ(J3)ですね。
J1昇格プレーオフもJ2昇格プレーオフもレギュレーションは同じです。
リーグ戦で3位~6位までに入ったライセンス所有チームが対象で、3位×6位・4位×5位がそれぞれ戦い、勝ったチーム同士で決勝戦を戦います。そこで勝った1チームが、昇格となるわけですね。
なお、1試合目に勝ったチームは上位下位関係なく決勝戦に進めますけれども、1試合目に引き分けとなった場合はリーグ戦上位チームに決勝進出権が与えられます。つまり、3位×6位の試合なら3位のチームが、4位×5位のチームなら4位のチームが進出となるわけですね。それを踏まえて見ていきましょう。


J1昇格プレーオフは、V・ファーレン長崎、モンテディオ山形、ファジアーノ岡山、ベガルタ仙台の4チームになり、長崎×仙台、山形×岡山となるのですが、一番有利なのは長崎なんじゃないかと。新スタ効果が出ているのと一番勢いがある(引き分けを挟んで14連勝をシーズン中に達成し、中断以降一旦調子を落としたものの、10月以降5連勝中)からですね。
同じ勢いなら、下位から巻き返しを図り、4位に入った山形が対抗馬になるでしょう。もしくは最後の最後に滑り込んだ仙台か。長崎の勢いを止められたら、一気にJ1に進むことになるでしょう。
岡山は2016年・2022年に次ぐ3度目のプレーオフとなりますけど、初戦突破できるかどうかというレベル。ただ、岡山はホームでもアウェイでも仙台を破っているだけに、侮れない相手とも言えます。3度目の試合でも仙台を破ると・・・。


J2昇格プレーオフは、カターレ富山、松本山雅FC、FC大阪、福島ユナイテッドFCの4チームになり、富山×FC大阪、松本山雅×福島となるのですが、初めてのプレーオフになる中で、一番有利なのは、意外にも松本山雅になるのかなと。
というのも、過去J2時代にプレーオフを経験しているからですね。プレーオフの何たるかを知っている選手がまだまだいるのとポテンシャルの高さ、そして何よりホームでもアウェイでも恐ろしいサポーターの動員力があります。ただ、調子に波があり、ここぞという時に勝てないシーズンだったので、福島には1敗1分というのもあって、気が抜けないでしょう(ただし1分はアルウィンでの試合なので、負けない試合を展開できれば勝ち抜けられると思われ)。
その次に来るのは、富山になるでしょう。シーズンを安定した戦いで切り抜け、天皇杯やルヴァンカップで上位カテゴリーのチームを苦しめた実績を持っています。ただ、今年も秋風が吹く頃に失速病を罹患しており、抜けきっていないのが気掛かり。それでも3位に着けたことから、引き分けでもいいという割り切った戦いをできるようになれば、富山の10年ぶりのJ2復帰も夢じゃないかなと。
ダークホースは、福島でしょう。終盤の戦いっぷりもさることながら、松本山雅との相性はいいのもある。さらに富山のホームで勝った数少ない相手でもあるので、勢いが付くと止められないでしょう。後輩のいわきFCに抜かれた悔しさもあって、初めてのJ2を狙ってくると思います。


一方で、入れ替え戦も行われます。J3・JFL入れ替え戦とJFL・地域リーグ入れ替え戦がそれにあたります。
J3・JFL入れ替え戦はホーム&アウェイの方式で行われ、今回はJFLのホームでの開催になります。
通算成績ないしは2試合の合計得点で勝敗が決まり、通算成績なら2勝したチームの勝ち、同成績ならどちらかの得点の多いチームが勝ちになります。ただし合計得点が同じ場合、2試合目終了後に前後半15分・計30分の延長戦で雌雄を決します。それでも決まらない場合は、5人制のPK戦となり、さらに決まらなければサドンデスで勝負となります。
そのJ3・JFL入れ替え戦は、J3を19位で終えたY.S.C.C.横浜とJFLを2位で終えた高知ユナイテッドSCとなりました。Y.S.C.C.は攻撃力は高いものの、守備力はザルな部分が多いのに対し、高知は守備力が高く失点がJFLでは最少なものの、スカッドが無いため、双方互角と言いたいところですけど、第1戦が高知のホームである春野総合運動公園陸上競技場ではなく、香川県丸亀市にあるカマタマーレ讃岐のホームになるPikaraスタジアムになったんですね。
こうなると、Pikaraスタジアムでの使用経験のあるY.S.C.C.が選手もサポーターも含めスタジアムの特性を知っているので、俄然有利高知は引き分けを狙った戦いができないため、攻める展開で終始いかないといけなくなりました。普段採らない戦略で戦えるか。そして勝てるかが高知のカギになるでしょう。ただ、高知は県民総力での応援が大きな後押しになっているだけに、Pikaraスタジアムにどれだけ動員できるかもポイントになってくるでしょう。


もう一つの入れ替え戦であるJFL・地域リーグ入れ替え戦ですが、レギュレーションは一緒なものの、唯一違うのは、JFLのチームのホームでの一発勝負になる点ですね。J3・JFL入れ替え戦以上に上位カテゴリーのホームが有利になります。
そのJFL・地域リーグ入れ替え戦を戦うのは、JFLで15位に終わったミネベアミツミFC(九州)と全国地域サッカーチャンピオンズリーグで2位になったVONDS市原FC(関東1部)になります。
実は、どちらも入れ替え戦を戦った経験があり、市原は昨年JFLの沖縄SVと戦っています。延長戦までもつれ込んだものの、沖縄に惜敗し、関東1部に残留しています。
一方でミネベアはホンダロックSC時代に戦っており、相手はFC岐阜だったんですね。当時東海1部だった岐阜は、2006年にホンダロックとの入れ替え戦(当時はホーム&アウェイ方式)に臨んでおり、連敗で九州リーグに落ちています。つまり双方いい経験を積んでいない中での戦いになります。
そうなると、2年連続で戦っている市原が、地域CLでの大どんでん返しをやってのけてることから勢いがあるように見えます。一方で最終盤でやられたミネベアがホームで巻き返せるかがカギになるでしょう。


昇格プレーオフの第1試合は14時(長崎×仙台のみ13時5分)にキックオフ。J3・JFL入れ替え戦の第1試合は13時キックオフ。JJFL・地域リーグ入れ替え戦は12時キックオフになります。
配信ですが、J1昇格プレーオフはDAZNのみ、J2昇格プレーオフとJ3・JFL入れ替え戦はDAZNとLeminoで行われます。JFL・地域リーグ入れ替え戦はYouTubeにあるJFLの公式チャンネル(JFL Official Channel)で配信されます。なお、JFL・地域リーグ入れ替え戦以外は、NHK(総合テレビ)での放送もあるそうなので、Jリーグの公式サイトないしはNHKの各放送局の番組表でチェックして下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)

2024年11月26日

大どんでん返しのあったアマチュアリーグ2024

Jリーグの戦いはJ1がクライマックスを迎え、J2はプレーオフ、J3はプレーオフとJFLとの入れ替え戦が控えている中、アマチュアリーグでは大きな動きがあったようです。


まずJFL。既に上位が最終節を前に決まっており、栃木シティFCが首位でJ3への参入を決め、2位になった高知ユナイテッドSCがJ3で19位に終わったY.S.C.C.横浜との入れ替え戦に進みます
一方で最後まで決まらなかったのが残留争いで、今年はソニー仙台FCが今年で活動を終了することになったため、最下位が地域リーグとの入れ替え戦に臨むことになります。
ミネベアミツミFC・クリアソン新宿・横河武蔵野FCの3チームに絞られていた残留争いは、最終節で15位だった新宿と16位だった武蔵野がいずれも引き分けた一方で、ミネベアミツミは最終盤に失点を喫したことで最下位が決定。地域リーグとの入れ替え戦に進みます。
思えば、JFLに所属している今年の企業チームは、どこも厳しい状況になっており、Honda FCの7位が最高で、活動終了の決まっているソニー仙台が12位、FCマルヤス岡崎が13位、そしてミネベアミツミが16位と惨憺たるものになっています。モチベーションの維持に難儀しているのではないかと思われてならないのですが、それでもHonda FCは上位に君臨し、門番の役割を果たしているのですから、一時的なものだと思いたいです。

そして地域リーグは、全国地域サッカーチャンピオンズリーグが行われました1次ラウンドが11/8~11/10に、決勝ラウンドが11/20~11/24(試合日は11/20・11/22・11/24)に開催されました。
1次ラウンドは、各地域リーグで優勝した9チーム(北海道十勝スカイアース・ブランデュー弘前FC・VONDS市原FC・福井ユナイテッドFC・FC.ISE-SHIMA・飛鳥FC・福山シティFC・FC徳島・ヴェロスクロノス都農)と全国社会人サッカー選手権に勝ち進んだ3チーム(JAPANサッカーカレッジ・ジェイリースFC・FC刈谷)によって行われ、それぞれ4チームずつ3会場に分かれて行われた結果、Aグループ(ジェイリース・都農・FC徳島・FC.ISE-SHIMA)はジェイリース、Bグループ(市原・飛鳥・刈谷・弘前)は市原、Cグループ(福井・福山・十勝・JSC)は福井がそれそれ決勝ラウンドへ、3会場の中で最も得失点差の多かった飛鳥がワイルドカードで決勝ラウンドに進出しました。
決勝ラウンドは、福井が2試合終えた時点で首位に立ち、市原が最下位に沈んでいた状況下の中、その2チームとの直接対決が最後の試合に組まれ、その結果、市原が6点(福井は3点)を取る大勝利となり、得失点差で市原が2位、福井が3位に転落し、先の試合で勝っていた飛鳥が得失点差マイナスながらも2勝を挙げていたことで1位に躍り出てる結果となりました。これにより、飛鳥が初のJFL昇格、市原が2度目のJFLチームとの入れ替え戦に挑むこととなりました。過去最高の結果に終わったはずの福井が、まさかのJFL行きならず。思えば、失点数が多かったのが響いたのかな・・・。1次ラウンドの立ち回りが見事だった(1勝2分ながらも無失点で切り抜けていた)だけに、決勝ラウンドでなぜできなかったのかが今後の課題になってくるのでしょう。


これに伴いJFL・地域リーグ入れ替え戦はミネベアミツミ(九州)×市原(関東1部)になりますが、関東圏の地域リーグの人達は、リーグ全体に影響を与えかねないくらい激戦区なので、市原に勝ってもらわないと・・・と思っていることでしょう。九州リーグの人達も、強豪が揃い踏みなので、ミネベアミツミには落ちてきてもらいたくないと思います。


J3・JFL入れ替え戦は、12/1に香川県丸亀市にあるPikaraスタジアム(高知のホーム扱いで開催)で13時、12/7にニッパツ三ツ沢球技場で15時にそれぞれキックオフになります。DAZNとLeminoでの配信が決定しており、高知県の方は12/1の試合のみNHKでの放送が決まっています

JFL・地域リーグ入れ替え戦は、12/1にひなた宮崎県総合運動公園ひなた陸上競技場で13時キックオフになります。こちらの入れ替え戦は一発勝負で、JFLチームが有利なレギュレーションになっています。放送はYouTubeのJFLチャンネルで配信されます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:09Comments(0)

2024年11月07日

残り3試合で全てが決まりそうな2024年のJFL

ここからは、残り3試合になったJFLの状況を見ていきます。
今年は、高知ユナイテッドSCが強く、そのまま突っ走るのかと思いきや、中断明けから急失速。替わって、序盤から少しずつ勝ち点を積み上げてきた栃木シティFCが追い抜いてしまいました例年Honda FCが強過ぎるのですけど、今年は鳴りを潜めていた(中断明けから少しずつ本気を出してきた)ので、ライセンス持ちチームが大暴れする状況になっているのが現状ですね。
では、見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差となり、また◎はJ3ライセンス取得チームになります。なお、HFCはHonda FC、栃木Cは栃木シティFC、V大分はヴェルスパ大分、MFCはミネベアミツミFCとなります。


01位 栃木C(57)+22 ◎
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 高 知(52)+14 ◎
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 三 重(45)+7 ◎
04位 滋 賀(44) +19 ◎
05位 HFC(41) +8
06位 V大分(41) ±0 ◎
07位 枚 方(41) -1
08位 沖 縄(38) +6
09位 浦 安(38) +3
10位 青 森(36) +5 ◎
11位 鈴 鹿(33) ±0
12位 ソニー(33) -4
13位 岡 崎(27) -9
14位 新 宿(22) -23◎
15位 武蔵野(22) -25
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
16位 MFC(19) -22


そんな栃木Cが2位以内を確定させたため、自動参入もJ3チームとの入れ替え戦もどちらにも対応できるようになりました。一方2位になった高知は、今節勝てば2位以内を確定栃木Cが今節負ければ、勝ち点差が2に縮まり、まだ自動参入の道が残るというふうになります。もうわずかですが、自動参入の道もあるということですね。

最終的にJ参入レースに残ったのは、ヴィアティン三重とレイラック滋賀の2チームで、Honda FCは逆転で1位ないしは2位に飛び込むことはできなくなったため、前述の通り、J3チームの入れ替えが発生するというふうになります。
その残りの椅子に高知と共に向かっている三重と滋賀は、やや厳しい状況で、勝ち点差が7ないしは8離されている状況もさることながら、高知が勝ってしまえば、その時点で参入争いが消滅するからですね。高知も自動参入の道を閉ざされないために必死になっていることでしょうから、おいそれと負けることはないでしょう。ゆえに、かなり厳しいというふうになるのはないのでしょうか。


一方の残留争いは、クリアソン新宿・横河武蔵野ユナイテッドFC・ミネベアミツミFCの3チームに絞られたといっていいでしょう。FCマルヤス岡崎も危険水域でしょうけど、この3チームとは勝ち点差5ないしは8離れているので、残り3試合全敗という事態にならなければ、地域リーグへの入れ替え戦に進むことはないでしょう。なお、残留争いに巻き込まれている新宿と武蔵野が関東リーグ出身のチームになるため、入れ替え戦になった場合、群雄割拠な状況の関東リーグには大きな影響が出そうです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)

2024年10月18日

J3ストレートインと入れ替えの両方が起こりそうな2024年のJFL

2024年のJFLも終盤に入ってきました。今年は、タイトルにある通り、J3への参入と入れ替えが両方起こりかねない状況になっております。早速見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差となり、また◎はJ3ライセンス取得チームになります。なお、HFCはHonda FC、栃木Cは栃木シティFC、V大分はヴェルスパ大分、MFCはミネベアミツミFCとなります。


01位 栃木C(50)+20 ◎
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 高 知(48)+15 ◎
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 滋 賀(38)+14 ◎
04位 三 重(38) +3 ◎
05位 HFC(37) +1
06位 V大分(37) ±0 ◎
07位 青 森(35) +7 ◎
08位 枚 方(35) -1
09位 沖 縄(34) +5
10位 鈴 鹿(32) +2
11位 浦 安(31) +1
12位 ソニー(26) -6
13位 岡 崎(26) -7
14位 武蔵野(22) -17
15位 新 宿(19) -22 ◎
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
16位 MFC(16) -22


前にも書いてますけど、ソニー仙台FCが今年度で活動終了となることでJFL退会となることから、地域リーグへの降格は無くなり、最下位は入れ替え戦の扱いになります。入れ替え戦の辺りは、あとにするとして、まずはJ参入争いから。


ここまで首位をひた走っていた高知ユナイテッドSCが急失速。9/1に行われたヴェルスパ大分との一戦で台風で順延になった中でも1万人を超える観客を動員し、高知県への宣伝の面では成功したものの、そのあたりから勝てなくなってきたお客は来るのに、勝ち試合を届けられないというもどかしい状況が現状になっています。そうしていたら、前節遂に首位陥落となり、2位に甘んじております
このまま勝ち点を積み上げられないと、今でこそ3位とは10の勝ち点差を持っているものの、残り試合が6となっている中、もしかするとさらに転落する可能性もあります。そうなったら、今まで積み上げてきたものが崩れて、立ち直れるかとまで思っています。県民の盛り上がりに水を差す事態になりかねないので、必ず参入を決めてほしいものです。

それと入れ替わるように首位に立ったのが、栃木シティFC栃木ウーヴァ時代からの悲願だったJ参入まで、あと一歩のところまで来ています。シーズン開始当初から地域リーグ上がりとは思えないほど強く、組織立ったサッカーを展開していたので、地道に積み上げたものとはいえ、もしJリーグにやって来たら侮れない相手になりかねないですね。入れ替え戦になった場合は、脅威となることでしょう。もちろんストレートインなら、先述の通りに。
個人的には、田中パウロ淳一選手が元気そうなので、また彼の姿をJリーグで見たいですな。

3位以降に付けているのが、レイラック滋賀とヴィアティン三重のライセンス持ち。特に滋賀は監督交代を噛ませているので、ブーストで上がってきたとも言えますけど、時既に遅しかな・・・。去年もあと一歩のところで入れ替え戦に進めなかったので、今年もそうなるかもなぁ。それは三重にも言えることで、もっと頑張らないと2位に滑り込めそうにないですな。それだけ勝ち点10の差は大きいのです。
ただ、その下にいるHonda FCの存在が不気味2位との勝ち点差11とはいえ、過去の経験からまだまだ積み上げられそうな雰囲気を醸し出しています。でも、勝ち切れないと滑り込めないかな。栃木Cと高知両方を残しているので、そこで勝つと怖い相手です。
V大分も可能性は残していますけど、途中加入の金崎夢生選手がどこまでやれるかで、このチームの行く末が決まるでしょう。状況的にはHonda FCよりも難しいかなぁ。


一方で残留争いですが、今まで最下位だったクリアソン新宿が最下位を脱出し、残留できる可能性を高めてきています勝ち試合は少ないものの、引き分けで勝ち点を積み上げている状況ですね。粘れている証拠です。この先の相手も高知を除けば、勝ち点を積み上げられる可能性の高いチームばかりなので、さらに上に順位を上げられそうです。

そう考えると、勢いのないミネベアミツミFCが少々気掛かり同じ企業チームのソニーが活動休止を決めた中で、ここの動向も気になりますが、九州リーグに落ちても活動は続けてくれるものと信じています。ここでソニーが最下位に収まると、恐らく自動的に入れ替え相手が上がってくることになるので、地域リーグのチームは、そう思っているのかもしれません

あと残留争いを展開しているチームは、横河武蔵野FCやFCマルヤス岡崎・・・って、新宿以外皆企業チームやんけ!企業チームって、ここまで弱体化しているのか・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2024年09月27日

【ソニー仙台】まさかまさかの事態【活動休止へ】

こんなことになろうとは・・・。


宮城県多賀城市をホームタウンとしているJFLのソニー仙台FCが今シーズン終了をもって活動終了(9/27にJFLへの退会届を提出)するとのことだそうです。下部組織(サッカースクール)も2025年3月をもって活動終了となるそうなので、ソニー仙台FCというクラブは、完全に活動終了となりそうです。


ソニー仙台は、1968年に宮城県多賀城市にあるソニー仙台テクノロジーセンター(現在はBru-rayディスクの製造が主)の同好会としてスタート・宮城県実業団に加入し、長年宮城県リーグで活動していました。
1997年に全国地域リーグ決勝大会(現在の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)で優勝したことでJFL昇格が決定し、1999年からは新体制になったJFLのオリジナルチームとして活動を開始します。
以降は、地域リーグの降格の危機になった2011年のような時期もあった(この時は東日本大震災という不運も重なっている)ものの、Jへの門番としてHonda FCと共にJFLをけん引し、2015年には優勝を果たしています(思えば、これが最初で最後の優勝だった)。


急遽決まったかのような活動終了への展開ですけど、地元の人やソニーをよく見ている人には、さもありなんな状況だったようです。
というのも、ソニー仙台テクノロジーセンターの業績不振が主な理由になっているそうです。記録メディアの販売不振が続き、収益が悪化しており、近年では希望退職者を募っていたということもあり、これ以上企業チームとしての活動が難しくなったために、活動終了を決めたのではないかと思われます。
単純に活動終了ということであれば、本業に勤しむ・・・というふうで残ることも可能でしたけど、今回は希望退職者も募るほどの業績不振なので、本業に残ることも叶わないかもしれません。サッカー選手として続けていくべきなのか、業績不振でも本業に残るべきなのか、あるいは転職すべきなのか。その狭間で悩む選手も出てくることでしょう。


JFLへライセンスを返す格好になるので、他のJFL昇格を目指すチームが継承に乗り出す事態は無さそうです。まぁ、その方が変な憶測を招かなくていいと思いますね。横河武蔵野FCと東京23FCとの協業が、東京23FCの乗っ取りじゃないかと言われた経緯があったので、なおのこと。


なお、これに伴い、2024年のJFLの降格・入れ替え戦のレギュレーションが変わることになります。
今シーズン15位になったチームの全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位との入れ替え戦という位置付けが無くなって残留となり、同じく最下位に落ちたチームの地域リーグへの強制降格は無くなり、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位との入れ替え戦となります。
ただ、このレギュレーション変更は、まだ公式の発表は行われていませんが、過去の事例を考えると、今回紹介した方式になるのではないかと思われます。詳細が出た場合には、またお話しすることになるでしょう。


企業チームの立ち位置が、これまで以上に厳しいということが、今回の件で強まったように思います。Jリーグ(J3)と掛かる経費はほぼ同じで、JFLへお金を収めないといけないことを考えると、プロチームになるわけではない企業チームにとっては、かなり厳しいんだなと。そう思うと、業績次第で、Honda FC・ミネベアミツミFC・FCマルヤス岡崎・横河武蔵野FCも同様の事態に陥る可能性があるかもしれません。今残っている4チームは、活動理念に理解があると思うので、早々に活動終了になることはないと思いますが・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:57Comments(0)

2024年08月13日

いよいよ佳境に入ってきた2024年のJFLを見る

現在中断期間中なのはJ3だけではなく、何か連動しているかのようにJFLも中断中なんです。ただ、中断期間が結構長く、約1ヶ月ほどになります。ということで、残り試合13試合(一部チーム除く)になったJFLの現状を見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差となり、また◎はJ3ライセンス取得チームになります。なお、HFCはHonda FC、栃木Cは栃木シティFC、V大分はヴェルスパ大分、MFCはミネベアミツミFCとなります。


01位 高 知(43)+20
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 栃木C(33)+10
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 三 重(27) +6 ◎
04位 V大分(27) +1 ◎
05位 枚 方(26) +1
06位 青 森(25) +5 ◎
07位 HFC(24) +4
08位 沖 縄(23) +1
09位 滋 賀(22) +6 ◎
10位 鈴 鹿(21) +1
11位 ソニー(21) -3
12位 浦 安(20) -1
13位 岡 崎(18) -4
14位 武蔵野(13) -13
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
15位 MFC(12) -17
=== 地 域 リ ー グ 入 れ 替 え ラ イ ン ===
16位 新 宿(11) -17 ◎


J参入を見てみると、首位の高知ユナイテッドSCの勢いが止まりませんね。このままの調子なら、J参入間違いなしなんですけど、外的要因で阻まれる可能性があります
昨年、高知はJ3ライセンス取得に動いたのですが、財務状況で継続審議になり、最終的に辞退した経緯を経ています。改めて今年申請したのですが、今度は財務状況だけでなく観客動員と入場料収益で引っ掛かりそうな状況に陥っています。
ひとえに春野陸上競技場のアクセスが悪いのと高知県民への周知がまだまだな点が足を引っ張る要因になったんでしょうね。入場者数に関しては残り約2万ほど、入場料収入は約600万ほど必要になります。ちなみにホームゲームは残り6試合で、既にアトレチコ鈴鹿とのホームゲームは終了しています。
正直かなり厳しいなぁ・・・と思っています。全て春野陸上競技場で開催できないというのもさることながら、稼げる試合が終わっている点がねぇ・・・。もう高知県内のメディアやインフルエンサー総動員で高知のJ参入を後押しするしか方法が無いし、アウェイのお客さんにも優遇するくらいのサービスを行わないと、ほぼ無理な気がしています。しかもタダ券をばら撒いて客数確保という手段が、入場料収入の絡みでできないので、どうすんだよこれになっていますね・・・。
高知は首位ながらも積極補強に動き、FC岐阜からは和田侑樹選手が期限付き移籍しています。何としても貢献してほしいですわ。


J3チームとの入れ替え戦に入れそうなのは、栃木シティFC・ヴィアティン三重・ヴェルスパ大分でしょうかね。このうちJ3ライセンスを既に取得しているのはV大分と三重で、栃木Cは取得に動くものと思われます。

栃木Cは、JFLでは恵まれた戦力を生かしているのと、下部カテゴリーから上がってきたチームあるあるで、対策を取れないうちに大暴れして勝ち点を稼いでいるんですよ。なので、今後は対策を練られたら、どう出るかというのが課題でしょう。
個人的には、かつて岐阜に所属していた田中パウロ純一選手が活躍しているとのことなので、またJリーグで彼の姿が見たいものです。

三重は、引き分けの数が6と手堅く勝ち点を稼いでいる感じですかね。ただ、得点数が22と少ないので、ホント守備で何とか持ちこたえているとも。だから、岐阜から山内寛之選手を獲ったんだなぁと。

V大分も引き分け数が三重と同じところを見ると、守備で何とか・・・と思ったら、守備もそんなに良くなさそう(苦笑)。2021年から指揮を執っている山橋貴史監督の戦術が浸透しているとしか言えないなぁ。ただ、このチームは観客動員数が絶望的で、こちらも鈴鹿の試合を終えているので、仮に1位や2位に滑り込めたとしても、枠を潰すだけになりそうです。


一方の残留争いの方は、横河武蔵野ユナイテッドFC・ミネベアミツミ・クリアソン新宿に絞られたかなと。マルヤス岡崎FCに関しては、たぶん現状なら降格の可能性は低いでしょう。


武蔵野・ミネベアミツミに共通しているのは、チーム事情が大きく絡んでいるのではないかと。

武蔵野に関しては、コロナ禍前にJ参入を目指したものの、観客動員数でご破算となり、2020年にはJ参入を実質あきらめるような声明を出し、Jライセンス取得の足掛かりになる百年構想クラブも脱退しています。2021年には関東1部に所属している東京ユナイテッドFCの運営会社との共同運営になりました。ただ、この合弁は東京ユナイテッドFCによる母屋(武蔵野)の乗っ取り(武蔵野との合併でJFL参入を狙ったもの)じゃないのかという見方もされており、そのことが影響したのか、2023年には提携解消に至ります。今年からは、横河武蔵野ユナイテッドFCに戻り、事実上横河電機の所有する社会人チームになった格好になります(あくまで横河電機とはスポンサーの関係)。こう見ただけでも、かなり不安定な運営になっていますなぁ・・・。

ミネベアミツミは、2023年まではホンダロックという本田技研工業のグループ会社のチームとなっていたものの、全株式をミネベアミツミに譲渡され、ミネベア アクセスソリューションズとなったことから、チーム名もミネベアミツミFCとなったわけです。その動きに翻弄されたのか、精彩を欠くふうになったのではないかと思われます。もっとも、ホンダロック時代から浮沈を繰り返していて安定していないふうだったので、一時的な可能性もありますが・・・。

新宿は、圧倒的な戦力差かなと。2021年に昇格を果たしたとはいえ、まだまだ戦力を整えられない状況が影響しているのではないかと。そして2022年・2023年の勢いも対策されたことで消えてしまったのかなとも。あとはサポーターとフロントが小競り合いを起こしている状況もチームの雰囲気に悪影響を与えているのではないかとも。フロントがサポーターグループを運営するのは、サッカーチームではなかなか聞かない。過去にプロ野球で、千葉ロッテマリーンズの応援団が行き過ぎた行為に至ったことで解散となり、一時期ロッテの社員だった方がトップになって応援団を運営したことがありますけど、あれはあくまで緊急事態的なものでしたらね・・・。ここが落ちるとまた関東リーグ1部が地獄になるので、踏ん張ってほしいのが、関東1部の本音なんじゃないかしら(苦笑)。


JFLの再開は8/31ないしは9/1からですが、一部チームは、8/18(ブリオベッカ浦安と新宿)・8/23(三重)・8/24(武蔵野とレイラック滋賀FC)に再開となります。


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Posted by alexey_calvanov at 17:00Comments(0)

2024年05月11日

意外なところが躍り出た2024年前半のJFL

J3より少し遅くに始まって、1/3弱のところまで進んだJFLですが、今年はどんなふうになっているのでしょうか。早速見ていきましょう。なお、HFCはHonda FC、MFCはミネベアミツミFCになります。また◎はJ3ライセンス取得チームになります。


01位 高 知(21)+12
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 枚 方(16) +3
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 沖 縄(15) +6
04位 三 重(15) +4 ◎
05位 滋 賀(13) +6 ◎
06位 栃木C(13) +2
07位 HFC(12) +3
08位 V大分(11) +0 ◎
09位 ソニー(11) +0
10位 鈴 鹿(10) -2
11位 武蔵野(09) -1
12位 青 森(08) -1 ◎
13位 岡 崎(05) -3
14位 新 宿(05) -10 ◎
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
15位 MFC(05) -13
=== 地 域 リ ー グ 入 れ 替 え ラ イ ン ===
16位 浦 安(04) -6


昨年7位になった高知ユナイテッドSCが首位に、昨年12位だったFCティアモ枚方が2位に、そして昨年入れ替え戦で何とか残留した沖縄SVが3位に就けています。


高知は、昨年天皇杯でジャイアントキリングを二度達成していることもあり、実力はあるんですね。ゆえに、今年はそれとスタートダッシュに成功して第7節まで無敗で突っ走っていました前節ヴェルスパ大分に負けたものの、まだまだ勢いは衰えていないと思われます。

枚方は、長年ガンバ大阪で活躍し、2019年から4年間枚方で選手生活を送った二川孝広さんが監督を務めています。昨年は監督としてはルーキーイヤーだったこともあってか、上手くいかなかったところが多かったようで、下から数えた方が早い格好になりました。ところが、今年は選手の補強が上手くいったのか、選手の特徴を掴めるようになったのか、上位に躍進しています。1点差ゲームをモノにしているのが大きいですね。

沖縄は、創設者の高原直泰さんが昨年で選手兼監督業を退いてから、上手くいくようになりました。今年から新たに就いた小野木玲監督が、アンダー世代監督やサッカースクールコーチながらも清水エスパルスで実績を積んでいたことが大きな糧になっていたのではないのかなと思います。また高原さんが代表業に専念できたことで、選手の個々の評価がしやすくなり、補強面でいい方向に向いたのかなと思います。


一方で、昨年のチャンピオンだったHonda FCが7位、昨年3位だったレイラック滋賀が5位、その滋賀のJ参入プレーオフ進出を阻んだブリオベッカ浦安が最下位に沈んでいます。

Honda FCは、ここ数年はスロースターターなチームだそうなので、まだ挽回の可能性がある。

滋賀もまだ5位なら慌てる順位ではないものの、補強面を昨年同様のレベルで行っているのに、この成績では少し心配になるのは、わからないでもないです。

問題なのは浦安で、どうも選手とコーチを引き抜かれてしまったようです。ここもスロースターターなチームらしいですけど、2年目に成績不振を叩き出しているので、この補強面での失敗が後々響かないのか心配ではあります。


なお、現状このままの状況で進めば、今年もJリーグ参入チームは無いように思えますけれども、Jリーグライセンスを申請すると思しきチームがちらほら出てくると思うので、まだわかりません。
現状J参入を目論んでいるのは、高知・枚方・沖縄・栃木シティFC・アトレチコ鈴鹿・浦安のようです。観客動員・財務状況・成績面など様々な足かせがあるのですけど、上位に躍り出て来れば、注目度が俄然上がります。今後は天皇杯で名を売るのもいい策になるのではないかと思います。リーグ戦と並行してやっていくのは大変ですが、ここで名を売れば、参入できなくとも多くのサポーターを得られるかもしれません。


次回の試合は、5/18・5/19になります。これが終わると6月まで試合がありません(先述の天皇杯の影響)。調子のいいチームはそれを維持するために、悪いチームは立て直しのために費やして、優勝ないしはJ参入を目指して頑張って頂きたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 18:45Comments(0)

2023年11月26日

アマチュアリーグがアツくなる11月 後編

今日、アマチュアリーグの雌雄が、ほぼ決することとなりました。


まずはJFLから。
試合開始前の順位は、Honda FCが首位に立ち、優勝を既に決めています2位はJ3ライセンスの継続審議中になっているレイラック滋賀で、3位は企業チームのソニー仙台FC4位にJ3ライセンスは取得しているものの、観客動員絡みで審議の掛かっているラインメール青森で、5位にJ3ライセンスを取得しなかったブリオベッカ浦安となっています。2位と3位は勝ち点43、4位と5位は勝ち点42とどちらも同じではあるものの、得失点差で順位が分かれている格好となっているのです(優勝したHonda FCは勝ち点50)


そんな中で迎えたJFLの最終節。2位の滋賀はヴィアティン三重と、3位のソニーはFCティアモ枚方と、4位の青森は鈴鹿ポイントゲッターズと、5位の浦安はFCマルヤス岡崎とそれぞれ戦い、全てアウェイゲームになりました。
結果は、ソニーと青森は枚方と鈴鹿に負け、滋賀は三重に引き分けとなりました。一方で、浦安は岡崎に勝ち、最終的な順位は以下のようになりました(◎はJ3ライセンス取得、△はJ3ライセンス継続審議中、×はJ3ライセンス未交付ないしは企業チーム)。


1位 HFC(53)+25 ×
=== 自 動 参 入 ラ イ ン ===
2位 浦 安(45)+7 ×
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
3位 滋 賀(44)+10 △
4位 ソニー(43)+6 ◎
5位 青 森(42)+6 ×


ということで、滋賀が引き分けたことで3位に転落し、ソニーと青森は負けたことで4位と5位にそれぞれ転落唯一勝った浦安が2位に一気に滑り込むようにジャンプアップしたことで、ライセンス無しのチームがワンツーフィニッシュとなりました。同時に、J3最下位に沈んでいるギラヴァンツ北九州に課せられる予定だった入れ替え戦は行われないことにもなりました。つまり、北九州のJリーグ残留が決まったのです。
ちなみに、三重×滋賀の試合は見に行ってきたので、後日その模様を書いていこうかと思います。非常に惜しい展開だったということだけは言っておきます。


そして、JFLへの昇格を掛けた全国地域サッカーチャンピオンズリーグは、11/22から栃木県宇都宮市にある栃木県グリーンスタジアムで開催しており、今日が最終日でした。

11/22・11/24・11/26と1日おきで開催されている決勝ラウンドは、第1節ではVONDS市原FCがジョイフル本田つくばFCに、福山シティFCが栃木シティFCにそれぞれ勝ったものの、第2節では栃木Cが市原に、つくばが福山に勝ったため、勝ち点3で横並びになり、得失点差で順位の付く格好となりました。しかし得失点差でもつくばが+1、栃木Cと市原がそれぞれ0、福山が-1となったため、栃木Cと市原は総得点の多い栃木Cが2位、市原が3位となるものすごく競った展開になっていました。
そんな中で迎えた最終節、3位に就けていた市原が最下位の福山に2-0で勝利、1位に就けていたつくばが2位の栃木Cに0-4で敗れたため、最終的な順位は、以下のようになりました。


1位 栃木C(6)+4
=== 自 動 昇 格 ラ イ ン ===
2位 市 原(6)+2
=== JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン ===
3位 つくば(3)-3
4位 福 山(3)-3


午前の試合で首位に立った市原でしたけど、午後の試合で4点取った栃木Cが市原をかわし、JFLへの自動昇格(前身の栃木ウーヴァFCから数えると6年ぶりのJFL復帰。栃木Cとしては初のJFL昇格)をゲットし、市原が既にJFL最下位の決まっていた沖縄SVとの入れ替え戦に回ることになりました。3位のつくばと4位の福山は勝ち点だけでなく得失点差も同じだったため、第2節の結果が考慮され、つくばが上位になりました。


やはり、栃木Cは宇都宮市での開催(栃木Cのホームは栃木市)だったとはいえ、地元での開催になったことが昇格への大きな要因になったのではないかと。2位・3位が関東リーグのチームだったのも、比較的近い関東圏での開催だったからというのも要因だったのではと。距離が近いので移動も楽だったのではないかと。その点では初めての参戦であるというのと中国地方からの遠征になるので、天皇杯の経験があるとはいえ、長距離の移動には不慣れだったのではないかと。
それに加え、栃木Cは田中パウロ純一選手を始め、元Jリーガーを揃えていたのも大きな要因だったのではないかと。地域リーグでは、まだまだJリーガーの活躍が期待できそう・・・かな?こればっかりは、チームによっては、上手くいってないところもあるので。


これによって、残った昇格・残留争いは、先述の沖縄×市原の入れ替え戦のみとなりました。入れ替え戦は沖縄主催となり、会場はタピック県総ひやごんスタジアムでの一発勝負となりました。しかも90分(前後半45分)で引き分けの場合は、30分(前後半15分)の延長戦に。それでも決着がつかない場合はPKによる決着となるとのことなので、かなりプレッシャーのかかる試合になるかもしれません。ただ、去年行われたFC刈谷×クリアソン新宿の試合は、新宿が刈谷を蹂躙していたので、全くもってわからないのが入れ替え戦ですわ(苦笑)。


沖縄が生き残るのか、市原が初のJFL昇格になるのか。試合は12/3の午後1時に行われます。


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Posted by alexey_calvanov at 20:10Comments(0)

2023年11月12日

アマチュアリーグがアツくなる11月 前編

JFLとその下の地域リーグがアツくなるのが、11月なんです。というのも、11月中にはJFLの日程が終了することが多く、その下の地域リーグは、11月に全国地域サッカーチャンピオンズリーグというカップ戦が控えているからです。
その地域リーグの王者を決めるカップ戦でもあり、JFL昇格を決めるカップ戦でもある全国地域サッカーチャンピオンズリーグが、11/10から始まり、決勝である2次ラウンドに上がるための1次ラウンドが今日まで行われていました


全国地域サッカーチャンピオンズリーグに参加できるのは、地域リーグ(北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州)優勝の9チームと全国社会人サッカー選手権大会で上位になったチームがベースになるのですけど、今年は全国社会人サッカー選手権大会で出場権を得たのは3チームのみだったため、残り1枠をJリーグ百年構想クラブを取得し、地域最上位のリーグで2位だったチームに出場権が得られますそれを活用したのが、1チームあったため、その次に控えていた2010年6月末の社会人連盟登録チーム数の多い地域での輪番で決まるという方式までには至りませんでした。ちなみに、それでも決まらない場合は、全国社会人サッカー連盟で裁定で配分するとのこと。ここまで至る可能性は滅多に無いようで、過去に一例も無いんですね。

ABCに分かれた3グループの中から1位のチームとABCに分かれた3グループの中の2位チームで最も勝率の高いチームがワイルドカードとして勝ち抜きとなります。つまり2次ラウンドは4チームによって戦い抜くわけですね。


そんな苛酷な日程の中で行われる予選ラウンドの結果を見てみましょう。


栃木シティFC(百年構想(関東))・VONDS市原FC(関東)・FC徳島(四国)・ヴェロスクロノス都農(九州)で争うグループAは、百年構想クラブの権利を行使して掴んだチャンスを上手く扱った栃木Cが3戦全勝で勝ち抜け。失点数では市原に負けたものの、圧倒的火力で押し切った格好になりましたね。最後の市原戦だけがウノゼロ(1-0)でしたけど、関東リーグで勝てなかったリベンジを果たす一心で挑み、見事達成しました。

福山シティFC(中国)・wyvern(東海)・ブランデュー弘前FC(東北)・FC刈谷(全社1(東海))で争うグループBは、福山が1位通過になりました。初出場のwyvernも追いすがったものの、初戦の福山の敗戦(5-2)が痛かったですね・・・。

ジョイフル本田つくばFC(全社2(関東))・福井ユナイテッドFC(北信越)・BTOP北海道(北海道)・アルテリーヴォ和歌山(関西)で争うグループCは、つくばと福井が勝ち点と得失点差で並ぶ激戦であったものの、総得点でわずか1つ上回ったつくばが1位となりました。福井は初戦の和歌山でスコアレスドローに終わったのが後々尾を引いた格好になりましたね・・・。

そして、各グループ2位だった市原・wyvern・福井のうち、市原とwyvernが勝ち点で並んだものの、得失点差の差(市原が+2、wyvernが-1)で市原のワイルドカードが決まりましたwyvernは、つくづく福山の試合で大量失点に陥ったのが響きましたね・・・。しかし、初出場ながら大健闘でした。


これで2次ラウンドは、栃木C・福山・つくば・市原となりました。福山以外は全て関東リーグ出身という事実上の関東決戦となった今年の地域サッカーチャンピオンズリーグ。関東リーグが煮詰まっていただけに、ここで煮え湯から逃げ出したいんでしょうな(汗)。


一方で、アマチュアリーグの最高峰であるJFLでは、11/11に行われたHonda FC×マルヤス岡崎の試合で、Honda FCが勝ち、11/12に行われたラインメール青森×ソニー仙台FCの試合で青森が勝ったため、Honda FCの優勝が決まりました。かたや、青森が勝ったことで2位ソニーとの勝ち点差が3、レイラック滋賀が沖縄SVに引き分けたことで同じく勝ち点差が4となりました。これからは、J3ライセンスを取得している青森とJ3ライセンスで継続審議になっている滋賀の一騎打ちになるのですけど、次の試合でソニーが岡崎に勝ち、滋賀と青森が負けることになれば、今年のJ参入争いは終わります。というのも、ブリオベッカ浦安も2位の可能性があるものの、J3ライセンスを取得しなかったため、2位になれてもJ参入にならないからです。

そして、地域サッカーチャンピオンズリーグに最も関わる残留争いですが、沖縄でほぼ確定になりそうです。14位の東京武蔵野ユナイテッドFCに追い付いても、得失点差(武蔵野が-6、沖縄が-20)で沖縄が上回る可能性が絶望的だからです。正直、どこが勝ち上がっても厳しい戦いになるでしょう。特にJリーグに在籍していた選手が多い栃木Cが上がってくると押し切られる可能性があるため、できることなら戦いたくないでしょうな・・・。


最後に、こちらは前編となっています(笑)。後編があるんですね。後編は地域サッカーチャンピオンズリーグの優勝チームが決まり、JFLの全ての日程が終わる11/26に更新予定です。


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Posted by alexey_calvanov at 20:56Comments(0)

2023年10月23日

【JFL】Jリーグに来れるのか、門番が立ちはだかるのか【2023】

J参入のレギュレーションが変わって初年度になるJFLも終盤戦になってきました。残り4ないしは5試合になった中でも、まだ決まりそうにないのは、J3とよく似た状況なのかもしれません。


早速見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合で、HFCはHonda FC、仙台はソニー仙台FCになります。また、◎はJ3ライセンス取得チーム、〇は百年構想取得チーム、△は参入申請のあるチーム(いわゆるライセンス待ち)、それ以外は企業チームないしはJ参入の見通しが立ってないチームになります。


01位 HFC(43)+19 ④
=== 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 仙 台(39)+11 ⑤
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 青 森(36)+6 ⑤ ◎
04位 滋 賀(36)+5 ④
05位 浦 安(35)+2 ⑤


これより下の順位(ライセンス持ちだとクリアソン新宿とヴィアティン三重、そしてライセンス継続審議中の高知ユナイテッドSC)もJ参入を狙えなくもないですけど、残り試合を考えると、この5チームに絞られるでしょうね。


残り全勝した場合、1位のHonda FCを越えるチームは無いので、基本的にHonda FCが優勝確実といえるでしょう。となると、2位に入れるか否かになってきます。

現状の2位はソニーなので、このままで行けば、実業団チームのワンツーフィニッシュになります。ところが、現状ライセンス持ちのラインメール青森が勝ち点差3で追いすがっているため、まだわからない。同じ勝ち点3差のレイラック滋賀も対象ではあるのですが、残り試合を考えると青森優勢と思っています。
実は、これまでのJ参入基準でいくと、青森と滋賀の参入は不可という扱いになるのではないかと思われます。しかし、今年から導入された新基準では、観客動員は努力義務になったので、1試合平均2000人集めないといけない無茶はしなくていいとも言えるわけです。それがコロナ前に決まっていたら、東京武蔵野ユナイテッドFCもJ参入・・・できた後が地獄か(苦笑)。
それでも観客動員がかなり厳しい青森と滋賀がすんなり参入できるのかと言われると苦しいのかな・・・。そのあたりはJリーグの裁量に掛かってきますが、いかに。

なお、ブリオベッカ浦安が飛び込んでくると、ライセンス持ちでは無いので、Honda FC・ソニーの時と同じ結果になります。


地域リーグとの入れ替え戦枠は、沖縄SVでほぼ確定になってしまったかなぁ・・・。このあたりもギラヴァンツ北九州が確定になってしまった感があるJ3と似ているとは、何とも皮肉


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)

2023年07月24日

【J3下位】こちらも折り返しを迎えている2023年のJFL【戦々恐々】

今まではJ参入と地域リーグへの降格・入れ替えだけを追い掛けるだけでよかったJFLですが、今年からはJ3との入れ替え戦も始まることになり、うかうかできないものになりました。
そんな2023年のJFLの現状を見てみましょう。開幕前に16チーム目だったFC神楽しまねのJFL退会(後に解散)したことにより、必ず1チームが休みというふうになったため、現在16試合ないし15試合終わっています。入っているチームによっては、J3下位が救われるかもしれない。

左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差で、HFCはHonda FC、仙台はソニー仙台FC、大分はヴェルスパ大分、武蔵野は東京武蔵野ユナイテッドFC、MMFはミネベアミツミFC(旧ホンダロックSC)になります。また、◎はJ3ライセンス取得チーム、〇は百年構想取得チーム、△は参入申請のあるチーム(いわゆるライセンス待ち)、それ以外は企業チームないしはJ参入の見通しが立ってないチームになります。


01位 HFC(30)+16
=== 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 仙 台(26)+7
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 新 宿(26)+1 〇
04位 岡 崎(24)+4
05位 青 森(24)+4 ◎
06位 滋 賀(24)+2 △
07位 三 重(22)+6 ◎
08位 枚 方(22) -2 △
09位 大 分(22) -2 ◎
10位 浦 安(20) -3
11位 鈴 鹿(20) -5 △
12位 武蔵野(19) -5
13位 高 知(18)+1 ◎
14位 MMF(18) -5
=== JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
15位 沖 縄(09) -19 〇


J3と同様に団子レースになっていますけど、Honda FCが頭一個抜け出したかなと。少し前までは下から数えた方が早い順位だったのに(苦笑)。そして、14位までの勝ち点差が8になっているのも大きな特徴団子の中の団子なので、先述のHonda FCが上位にジャンプアップという事態や下位に急降下という事態も発生しています。
こうなると、2位(つまりはJ3チームとの入れ替え戦)狙いになると思いますけど、そこにも企業チームの影が・・・。ソニー仙台FCががっちりガードしており、簡単には破れなさそうです。

その中で打破を狙っているチームが、クリアソン新宿とレイラック滋賀(旧MIOびわこ滋賀)。特に昨年地域リーグ降格寸前だった滋賀が大健闘を見せており、今年の台風の目ないしはJ参入トップ候補になりそうな時期もありました。実際新宿と激しいつばぜり合いをしているので、今後の動向次第になるでしょう。つまり、J3ライセンスが認められるか否かです。
現状、百年構想クラブを持っている新宿が有利ですけど、設備面の不備をどこまで埋められたかによるでしょう。国立競技場での開催実績もあり、動員(無料券配布)無しで1万人集められるのも大きなアドバンテージになるかもしれません。
一方で、長年百年構想クラブさえも認められなかった滋賀ですけど、彦根市とホームタウン協定を結んだことでJリーグ入りの支援を受けられることになり、併せて現状では天皇杯でしか利用しなかった平和堂HATOスタジアムをホームに据えられるようになる可能性が高いこともあって、J3ライセンスが一気に認められるかもしれません

そこに追随するのが、ラインメール青森・ヴィアティン三重・ヴェルスパ大分でしょう。ただ、J3ライセンスがあるとはいえ、青森・V大分は観客動員を含めた運営面の問題、三重はスタジアムの問題が絡んでくるでしょうね・・・。成績以外の参入基準は、まま緩められたので、大丈夫とは思いますが・・・。

下位にいる鈴鹿ポイントゲッターズと高知ユナイテッドSCは、団子レースとはいえ、少々厳しいかも。鈴鹿は昨年の不祥事が後を引いているようですし、高知は天皇杯は健闘しているものの、リーグ戦では決定力不足でやや不調気味らしい。

で、唯一蚊帳の外になっているのが、沖縄SV上位14チームの負の側面を一手に引き受けているかのようにぶっちぎりの最下位になっています。このまま行くと、間違いなく地域リーグとの入れ替え戦に突入します(強制降格にならなかっただけ運がいいとも)。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位のチームとの入れ替え戦になると思いますけど、まだどこが来るのか読めませんなぁ・・・。
ただ、最下位と13位・14位の勝ち点差は9なので、まだ巻き返せるチャンスはあります。逆に言えば、ミネベアミツミと高知は、いつ入れ替え戦行きになるかわからないとも言えるわけです。


ということで、現状J3最下位のSC相模原とその上にいるギラヴァンツ北九州は、まだ安心できるかなと思ってるんじゃないかな(汗)。ただ、現状どうなるかわからないので、Honda FCとソニー仙台にお祈りしておきましょう(苦笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:27Comments(0)

2023年05月30日

【2023】J3とJFLの順位を見てみよう【入れ替え】

丁度J3は全日程(全38試合)の1/4ほど、JFLは同じく(全28試合)1/3が過ぎました。一度、順位を見てみましょう。とはいっても、どちらも団子レースなので、順位を書き出すとエライことになりますから、かいつまんで・・・(括弧書きのプラス・マイナスは、得失点差)


まずJ3の上位陣は、トップが鹿児島ユナイテッドFCで勝ち点21(+7)、2位がAC長野パルセイロで同じく20(+7)、3位がカターレ富山で同じく20(+6)になっています。
昇格本命とされていた松本山雅FCは9位で勝ち点15(+1)と不振にあえいでいます。直近5試合でわずか1勝しかしておらず、やはり信州ダービーの敗戦が響いているのかなと。いわてグルージャ盛岡も11位で勝ち点14(+2)と振るわず、苦戦しているようです。

一方で、残留争いは現状3チームが目立つ格好になり、18位がFC琉球で勝ち点11(-5)、19位がSC相模原で同じく9(-3)、最下位がギラヴァンツ北九州で同じく6(-7)となっています。
琉球に関しては、監督交代が施されたものの、まだ上昇のきっかけを掴めない状況ですが、上位との勝ち点は1なので、一つ勝てば上向きになる可能性は十分あります。むしろ一つ勝っても上向けないのが相模原と北九州で、共に新監督を迎えたチームでもあります。
相模原に関しては、監督経験が乏しく(アマチュア(大学)チームの監督を1年務めたのみ)、コーチ陣もヘッドコーチ以外は恐らく実戦をまだ積んでいないのかなと思えるので、暗中模索といった感じでしょうか。
北九州に関しては、百戦錬磨の田坂和昭監督・北九州でコーチ経験もある長島裕明ヘッドコーチが勤めてるにもかかわらず、直近5試合1分4敗と惨憺(さんたん)たる成績。どうしてもうなった・・・。もしや、レトルトカレーの呪い(汗)?それとも、船頭多くして船山に上るなのか。もしかすると監督交代があるかもしれないなぁ・・・。
とりあえず、最下位のみが強制入れ替え、19位が入れ替え戦を行う格好になる(JFLのチーム1位・2位が参入資格を有する場合)ので、とにかく最下位にならないように戦い抜くしかないのよね・・・。


JFLに関しても団子レースとなっており、1位がレイラック滋賀(旧MIOびわこ滋賀)で勝ち点17(+6)、2位がソニー仙台FCで勝ち点15(+3)となっています。現状共にJリーグライセンスを所有していませんが、ソニー仙台は企業チームなので、Jリーグ参入の可能性は無いでしょう。問題は滋賀で、10年以上前から百年構想クラブへの申請を行い、受理されていない状況が続いています。今年チーム名を変えたので、改めてライセンス申請を行うことになるのでしょうけど、今年国体が行われるということで新規に作られた平和堂HATOスタジアムで申請することになると思います。このスタジアムはJリーグのライセンスを取得できる条件を満たしているとされるので、残り財務状況や観客動員などで問題無ければ、一気にJリーグ参入となるでしょう。
なお、J3ライセンス取得チームの状況はというと、ラインメール青森が3位で勝ち点14(+3)、ヴェルスパ大分が4位で勝ち点14(-1)、高知ユナイテッドSCが7位で勝ち点12(+3)、ヴィアティン三重が12位で勝ち点10(+5)となっています。

一方の残留争いは、13位がFCマルヤス岡崎で勝ち点9(-4)、14位が沖縄SVで勝ち点7(-6)、最下位がブリオベッカ浦安で勝ち点3(-9)となっています。先述の通り団子レースなので、まだ何とも言えないのですが、浦安だけ危機的状況になっているのはJ3と同じかも。岡崎と沖縄はまだ踏ん張れる状況かなと思いますね。引きずられないことを祈るのみです。なお、こちらは基本的には最下位は全国地域チャンピオンズリーグ2位との入れ替え戦に進みます(状況により変わる場合アリ)


まだ半分も試合が進んでいないので、大きく変わる可能性も十分あります。とにかく今はひとつでも多く勝ち点を積み上げる時期だと思いますけど、早く膿を出さないといけないチームは、素早い処置が必要となってくるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:45Comments(0)

2023年01月20日

2023年のJ3は、かなり大変なことになるみたいだ

先日、J3とJFLとの入れ替えの件が決まりました。決まったらすぐにでも話すとか言っておきながら、この時期になってやっと話してるよ(苦笑)。


今年(2023年)のJ3、20チームになったので、昇格以外にJFLとの入れ替え戦が行われることになりました。


昇格に関しては、これまでと同じく2チームのみ。プレーオフで昇格枠が2.5チームになるのは、2024年になってからです。
そして、今回注目の入れ替え枠19位と20位になったチームが対象で、基本的には、20位が強制入れ替え、19位が入れ替え戦となります。
そして、JFLの方でもJリーグの参入枠が大きく変わることになりました。
これまでは、『Jリーグライセンス(百年構想クラブ)を持っているチームで、上位4位以内に入った2チーム』でしたが、今年から『Jリーグライセンス(百年構想クラブ)を持っているチームで、上位2位以内に入ったチーム』となったのです。これまでのJリーグの昇格枠と同じ扱いになったんですね。
しかし、これによりかなり狭き門になったとも言え、上位2チームが企業チームないしはライセンスを持たないクラブが上位に入ったら、ことしのJリーグ参入は無くなり、J3からJFLへの入れ替えも無しになります。

これが、1チームのみ対象になった場合、事情が変わってきます
JFLでライセンス取得チームが1位の場合、J3の19位のチームは残留、同じく20位のチームが強制入れ替えになります。
JFLでライセンス取得チームが2位の場合、J3の19位のチームは残留、同じく20位のチームが入れ替え戦に回ることになります。このあたりは、J1やJ2のライセンスが無い時と同じ事態になるわけですね。

そして、2チームが対象になった場合、1位のチームが自動でJリーグ参入となり、2位のチームがJ3で19位になったチームとの入れ替え戦(ホーム&アウェイの計2試合で、引き分けの場合、最終的にはPK戦)になります。このあたりは昔やっていたJ2とJFLの入れ替え戦(実際には開催されることは無かったですけど)やJ2とJ3の入れ替え戦とほぼ同じルールになりそうです。

なお、このルール変更に併せて、JFLと地域リーグとの入れ替えも変わり、これまでは全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(全国地域CL)の優勝・準優勝の2チームが自動昇格(逆にJFL16位チームが自動降格)でしたが、今年からは全国地域CLに優勝したチームのみが自動昇格、準優勝チームはJFL15位との入れ替え戦(JFL側が指定した会場での一発勝負の予定)に挑むことになります。


改めて、今年のJ3は厳しいぞ。下手に負けたら、JFL行きが目に見えるようになってしまう。だから、全ての試合に死を賭して戦わんと誓ってほしいその覚悟の無いチームが、アマチュア行きになってしまうのだと。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)

2022年11月27日

かなり遅い2022年のJFL総括とかなり気の早い2023年のJFL展望

前回Jリーグの総括と展望を行いましたが、今回はJFLで行っていきます


まず、来年のJFLは以下のようになります。順番は今年の順位順(カッコ内は所属していた地域リーグ)+全国地域サッカーチャンピオンズリーグ優勝・準優勝チームになります。なお、★はJリーグ百年構想クラブ所持クラブになります。


  • Honda FC(東海)

  • ラインメール青森(東北)★

  • FCマルヤス岡崎(東海)

  • 東京武蔵野ユナイテッドFC(関東)

  • ヴィアティン三重(東海)★

  • ヴェルスパ大分(九州)★

  • 鈴鹿ポイントゲッターズ(東海)

  • ホンダロックSC(九州)※

  • FC神楽しまね(中国)

  • 高知ユナイテッドSC(四国)★

  • FCティアモ枚方(関西)

  • ソニー仙台FC(東北)

  • クリアソン新宿(関東)★

  • MIOびわこ滋賀(関西)

  • ブリオベッカ浦安(関東)

  • 沖縄SV(九州)★

※ホンダロックは親会社がミネベアミツミの完全子会社化になるため、チーム名の変更が行われる予定。


今年は奈良が強く、FC大阪も奮闘したため、Honda FCも相当苦戦したものと思われ。それでも3位に食い込む当たり、Jリーグの門番を最後まで果たそうと立派に戦ったのかなと。ゆえに、来年もHonda FCを軸に優勝争いとJ参入争いを繰り広げるのではないかと思われます。
その優勝争い、今年は企業チームが躍進した感が。一方で同じソニーがどうしちゃったのかと思うことになりましたけど、岡崎の躍進は来年の台風の目に繋がると思います。それを破れそうなのは、V大分と三重かなと。青森は隔年で発動する格好なので、来年が心配です(汗)。
で、最も動向がわからないのが鈴鹿百年構想クラブの資格をはく奪され、三浦泰年GM兼監督のパワハラも発覚し、お先真っ暗な感が・・・。来年に百年構想クラブに戻れるか不透明になりましたからね。カズが残れば、ワンチャンあるかもしれませんけど・・・。

一方で残留争いは、新宿・滋賀・しまねと復帰してきた浦安、先述の状況次第では鈴鹿も巻き込まれるでしょう。浦安は戻って来ても、今の戦力じゃ歯が立つのかも心配。あとは沖縄も心配ですけど、スポンサーがいるので、何とかなるかなとも。


さて、今回行われた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ、沖縄が劇的勝利で2位に、浦安が同じ関東リーグに所属する栃木シティFCとの激戦に勝ち、優勝しました。上手くいけば、関東リーグ2チームが『談合』の上で同時昇格も夢見れたんでしょうけど、試合時間の妙と組み合わせの妙で阻まれた格好になりましたねぇ。
しかし、FC刈谷は下手したらマイナスからのスタートだったのに、ここまで挽回したのはすごかったなぁ。残念ながら上がれなかったけど、来年の東海1部はカオスになりそうだ・・・。同じ刈谷のwyvern(ワイバーン)がFC岐阜SECONDと共に上がってくるのですけど、wyvernは無敗で1部に向かうんだよねぇ・・・。


それはさておき、このまますんなり終わるかというと、一つ気になることがありまして。それは、しまねの経営問題7月に給与未払問題が発覚し、クラウドファンディングを行っても低調。さらに選手は給与未払いに加え、アルバイトに勤しみながらサッカーを続けなければならないという有様で、経営状況は全く改善されていないのではないかという状況に。12/6にクラブが出した改善策の結果(沙汰)が出るのですけど、甘々で行くなら、クラブ存続になるでしょうね・・・。ただ、ここで一喝されることになれば、状況次第ではしまねのクラブ解散にまで追い込まれることになるかもしれません。
個人的には、しまねが解散になるなら、隣県のガイナーレ鳥取のエリアにして、Jリーグ史上初の越境を認めてもいいんじゃないかと。元々商圏が小さく、放送局でも島根・鳥取と1県2波で行っている、政治の面でも参議院選挙では合区を組まれるところなので、妥当ではないかなと思います。ただ、前者に傾けば、相乗効果で鳥取の運営にプラスになるでしょうけど、後者に傾けば、非難轟々で鳥取の運営にピンチになりかねませんが・・・。
そうなると、3位になった栃木FCにも昇格のチャンスが巡ってくるため、まだわからないのよね・・・。先述の通り、甘々裁定になることが予想されるためしまねは、降格でもしない限り、解散なり何なりしないことでしょう。


来年はJリーグもJFLもかなりドラスティックなことになると思われます。Jリーグ・JFLの入れ替え戦が行われることになれば、久しぶりの展開(ただし入れ替え戦そのものは初)になり、双方の歴史に大きな跡を残すことになるでしょう。過去にFC町田ゼルビアがJFLに強制入れ替えとなりましたけど、その時よりも大きな跡になるでしょうね・・・。


来年のJリーグ・JFLに幸あらんことを。


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2022年08月08日

まだわからないJ参入争いと残留争い

今までJリーグの昇格・残留争いを見てきましたが、今回はJFLの状況を見て行きましょう。


JFLはアマチュアの全国リーグになり、ここで上位4位以内に入ることが最低条件になります。しかし、さらに百年構想クラブを所有しているクラブが最大4チームになった場合、上位2チームがJ参入ができるようになります。もちろん、これ以外にも財務状況・スタジアム状況・観客動員数など様々な条件が絡んできますこれらの条件もクリアしないとJ参入はできないのです。去年までは観客動員数に関しては大目に見られてきましたが、今年は観客動員数は条件の中に加えられます。ゆえに、普段から観客の入っていないチームは、上位に入っても厳しいということになりそうです。東京武蔵野ユナイテッドFCの悲劇がまた起こらなければいいのですが・・・。


ということで、J参入争いから見て行きましょう。左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合となります(この中の大阪はFC大阪、HFCはHonda FC、大分はヴェルスパ大分。◎はJ3ライセンス取得チーム、〇は百年構想取得チーム、それ以外は企業チームないしはJ参入の見通しが立ってないチーム、☆はJ参入決定チームになります)。


1位 大 阪(33) +9 ⑫ ◎
2位 HFC(32) +14 ⑬
3位 奈 良(31) +10 ⑬ ◎
4位 三 重(28) +8 ⑫ ◎
=== J 参 入 ラ イ ン ===
5位 青 森(27) +6 ⑫ ◎
6位 武蔵野(27) +5 ⑫
7位 岡 崎(27) +5 ⑬
8位 大 分(25) +1 ⑭ ○


現在フル消化しているチームは、8月下旬まで約1ヶ月サマーブレイクになるのですけど、新型コロナウイルスの感染などで試合が延期になったチームは、8月に試合を組み込む場合があるため、表のように試合差が出るわけです。なので、純粋な順位ではないものの、まぁ現在の状況を反映しているのかなとも。

やはりHonda FCは強い。しかしながら圧倒的ではなさそうで、FC大阪・奈良クラブ・ヴィアティン三重などに揉まれる格好になっていますね。特にいわきFCがいなくなったことで、ほぼ均等化が図られ、どこがJ参入するのか難しくなりました。そんな中で安定しているFC大阪や三重が参入候補になってくるのかなと思います。
奈良に関しては、ホームでもう少し勝ちを得られないと、今後厳しくなってくるかもしれません。現状観客動員で優勢な点が生かせなくなる可能性もあるので、是が非でも取ってほしいです。
ラインメール青森とヴェルスパ大分は、下位から上がってきている上り調子のチームなので、今後参入に向けてさらに上向きになると怖いチームになりそうです。ただ、大分はJ3ライセンスが取れないと失速要因になりかねないので、運営に頑張ってほしいですね。
ライセンス無しチームの中では、先述のHonda FC以外にも同じ企業チームのFCマルヤス岡崎と百年構想クラブから脱退中の武蔵野の3チーム。武蔵野は安定している強さを持っているから、観客動員数とスタジアム案件が整えば、いつでもJ参入ができるのに、非常にもったいないなぁ・・・。
岡崎は序盤に十分な台風の目となってくれました。やや好不調の波があるかなと思える面はあるものの、今まで下から数えた方が早いチームだったことを思うと、大健闘だと思います。再開後は岡崎に勝てるチームがJ参入のカギになるでしょう。


さて、一方の残留争いも恐ろしいことになっています。見て行きましょう。


11位 枚 方(19) -2 ⑬
12位 仙 台(19) -7 ⑬
13位 しまね(19) -10 ⑫
14位 HSC(18) +3 ⑭
=== 降 格 ラ イ ン ===
15位 滋 賀(15) -22 ⑫
16位 新 宿(12) -15 ⑫


こちらも混戦模様。しかし、頭一個抜けてしまったのが新宿序盤なかなか勝てずに進んだ結果、この順位になってしまったのかなと。同じくブービーにいるMIOびわこ滋賀も補強が上手く行ってないのか、新宿との差が勝ち点3(1勝)分になっています。降格ラインより上にいるチームもその差が3ないしは4にいるので、いつ巻き込まれてもおかしくない状況になっています。今後上位陣に勝つだけでなく、残留争いの相手に負けないことも重要になりますね。
なお、今シーズンの降格ラインは、J3参入が無い場合は現状のままですが、J3参入チームの数次第では、降格は1チームのみないしは降格無しとなります。


こちらも佳境のJFL、試合再開は、8/27ないしは8/28になります。混戦模様のJFLからどこが抜け出し、どこが脱落するのか、じっくり見て行きましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:29Comments(0)

2022年01月11日

【横浜から】カズの去就が決まった【あの球団】

サッカーJ2の横浜FCに所属している三浦知良選手。昨年は1試合しか出場していないこともあり、出場機会を求めて横浜FCから去るのではないかとも言われていました。そんなこともあってか、かつてない争奪戦が繰り広げられ、Jリーグから地域リーグ、果ては海外まで幾数多の球団が名乗りを挙げたのです。
プロ・アマ・海外と慰留を願い出ているとされた横浜FCも含めて10球団、Jリーグからは先述の横浜FC以外にFC琉球・SC相模原・Y.S.C.C.横浜、JFLからは鈴鹿ポイントゲッターズ・F.C.大阪・高知ユナイテッドSC、地域リーグからは関東1部の南葛SCと関西1部のおこしやす京都、海外からはシンガポールにあるアルビレックス新潟シンガポールとなりました。いやはや、カズは大人気やね(苦笑)。


そんな激しい争奪戦に勝ち抜いたのは、鈴鹿だった。どのような経緯で鈴鹿に至ったのかはわからないのですけど、一つ言えるのは、この球団にはカズの兄にあたる三浦泰年さんがいるということ。現在鈴鹿の監督とGMを兼任しているとのことなので、このあたりはかなり有利に働いたはず。しかし、もっと驚いたのは、横浜FCからの期限付き移籍という点。やはりカズという『金のなる木』は、そうやすやすと手放したくないのか・・・。
以上のことから、三浦知良選手を同カテないしはJリーグに手渡すと完全移籍でないと同意できなかった可能性があります。そうなるとさらに下のアマチュアなら・・・と思っていたものの、完全移籍を相手ももくろんでいたのか、思った以上に高いので期限付き移籍でも厳しかったのか(期限付き移籍の場合は、ケースによっては移籍元が年俸を全額払うそうですけど、そのあたりはよくわからないので何とも)、手を引いたとも。で、残ったのが兄のいる鈴鹿だったのかなと。

鈴鹿としても『金のなる木』の部分以外にも話のタネになるという点で獲得に前のめりだったでしょうし、鈴鹿の抱える事情もあって、何としても・・・となったのではないのでしょうか。
実は、鈴鹿は八百長問題と持続化給付金の不正受給問題が横たわっており、前者に関しては告発者に対し『口止め料』を払ってしまったとのこと。これらの問題は、まだ解決しておらず、今後の展開によってはJ3参入の大きな足かせになるだけでなく、チーム存亡の危機に陥る可能性もあるのです。そんな中で三浦知良選手の獲得は渡りに船少しでも嫌な話題に目を逸らしてもらいたいフロント(実質三浦泰年さん)の意図もあるのではないのかとも勘繰りたくなるのです。


正直様々な面でやりにくいんじゃないかなと思うところもあるのですけど、三浦知良選手のことです、我関せずで粛々と練習することでしょう。ここで芽が出なければ、もう彼は自身で身を引く決断を下さないといけないでしょう。最悪兄がその決断を促すかもしれません。とはいえ、レジェンドと言われる選手は、1試合も出ていなくとも数年間在籍できたりするんだよねぇ(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)

2021年11月29日

【JFL】上も下も決まった感のあるアマチュアリーグ【地域CL】

アマチュアリーグは終盤戦を迎えています。


アマチュアリーグトップのJFLは次の節で最終戦になります。J参入戦に関しては、いわきFCが既に決め、参入レースに残っていたF.C.大阪は前々節の試合でヴェルスパ大分が勝ったことで3位以内を確定させたため、今年のJ参入が無くなりました。なお、いわきはJFL優勝も果たし、史上初の優勝チームのJ参入という偉業を成し遂げています門番Honda FCには一度も勝てなかったものの、その門番を押しのけて優勝したことは大いに価値のあるものになるでしょう。


さて、入れ替え戦はどうなったのでしょうか。早速見てみましょう(以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差。この中のHSCはホンダロックSC。★は入れ替え戦に回ることが確定。残り試合は全て1)。


15位 武蔵野(29) -17
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
16位 HSC(27) -21
17位 刈 谷(18) -27 ★


前節までで、14位のFCマルヤス岡崎までの残留とFC刈谷の入れ替え戦行きが決まりました。そのため最終節まで入れ替え戦争いに残ったのは、東京武蔵野ユナイテッドFCとホンダロックSCだけとなりました。両方共アウェイで対戦することとなり、武蔵野が松江シティFC、ホンダロックはMIOびわこ滋賀となります。どちらもホームで戦った時は引き分けに終わっているだけに、全く読めません。
なお、ホンダロックが入れ替え戦に進んだ場合、2度目の降格が掛かることになります。


さて、JFLに上がるための戦いになる全国地域サッカーチャンピオンズリーグも結果が出ました
既に予選で、FC.ISE-SHIMA(東海)・おこしやす京都AC(関西)・クリアソン新宿(関東)・FC徳島(四国)が決勝進出を果たしています。
初戦はISE-SHIMAが徳島にウノゼロ勝ちし、Bグループで戦った京都ACと新宿は新宿がリベンジを果たしました
2戦目は京都ACが徳島に勝利し、ISE-SHIMAと新宿はスコアレスドローとなりました。
最終戦は徳島が新宿と戦い、徳島が先制したものの、新宿が逆転勝ちを収めました。もう一試合になるISE-SHIMAが京都ACと戦い、スコアレスドローになりました。
この結果、新宿が勝ち点7で優勝し、ISE-SHIMAが勝ち点5で2位となりました。ISE-SHIMAは輪番枠からの大逆転となりました。
そして、12月に行われる予定の入れ替え戦は、ホンダロックか武蔵野のどちらかとISE-SHIMA・刈谷と新宿とが戦います。ホームはJFLチーム側で決められるとのことなので、それぞれのホームグラウンドでの対戦になるでしょうね。見に行けたら見に行こうと思いますけど、まだ概要も発表されていないし、そもそも12月というのも確定ではないのですよね。恐らくという意味で私が予見して書いているものです(苦笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)

2021年11月16日

【JFL】アマチュアリーグもアツくなってきた【地域CL】

J3も熱を帯びてきましたけど、アマチュアリーグの行方も気になってくるところです。
まずはJFLのJ参入争い。既にいわきFCのJ参入が決まっています。残るは2チーム目が参入できるかどうかになります。では、見て行きましょう(この中のHFCはHonda FC、大分はヴェルスパ大分、仙台はソニー仙台FC。◎はJ3ライセンス取得チーム、〇は百年構想取得チーム、それ以外は企業チームないしはJ参入の見通しが立ってないチーム、☆はJ参入決定チームになります)。
1位 いわき(64) +31 ③ ◎☆
2位 HFC(61) +40 ③
3位 大 分(53) +17 ③ ○
4位 大 阪(47) +6 ③ ◎
=== J 参 入 ラ イ ン ===
5位 仙 台(45) +15 ③
6位 枚 方(45)  -2 ②
7位 鈴 鹿(44) +2 ③ ◎


ここには鈴鹿ポイントゲッターズも記載していますけど、正直3試合で全勝と得失点差の15点差を埋めるのは、かなり厳しいと思っています。ということで、鈴鹿は事実上の脱落でしょう。誠に残念でなりません。
となると、現在4位に付けているF.C.大阪のみがJ3ライセンスを取得している唯一のチームと言えます。こちらは勝ち点6の差なのですが、諸条件により上にいるヴェルスパ大分を越す順位でないとJリーグに上がれない。しかも得失点差の11点差を埋めるのは、かなり難しい。ゆえに全勝で勝ち抜かないといけないわけです。それでも大分が勝った時点で終戦。本当に苦しいですな・・・。


一方で残留争い。こちらは、いわきがJ参入になったため、自動降格が無くなり、入れ替え戦枠2つとなりました。どうなっているか見ていきましょう(以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合。この中のHSCはホンダロックSC)。


12位 滋 賀(34) -13 ②
13位 高 知(32) -14 ③
14位 岡 崎(30) -15 ③
15位 武蔵野(26) -15 ③
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
16位 HSC(26) -19 ③
17位 刈 谷(18) -25 ③


最下位のFC刈谷が入れ替え戦ラインから脱出するためには、全試合勝たないといけないのですけど、引き分けがやっとの状況を見ると、かなり苦しいのかな・・・。それ以外のチームは連敗さえしなければ何とかなるというふうですね。特に12位のMIOびわこ滋賀は2試合しかないので、連敗は回避すべき案件です。勝ち点的には大丈夫な位置にいるんですけどね。
とりあえず東京武蔵野ユナイテッドFCとホンダロックSCが残り1枠の中に入りかねない。つまり、どちらかが必ず入れ替え戦に進まないといけないのですけど、どちらも上位にいる大分(ホンダロックが対戦)・Honda FC(武蔵野が対戦)と戦わないといけないのか・・・。刈谷の試合を残している武蔵野が若干有利なのかな、失礼ながら。


そして、JFLに入るための世界で一番苛酷な戦いともいえる全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)は、先日全国3ヶ所で予選が行われ、FC.ISE-SHIMA(東海1部)・おこしやす京都AC(関西1部)・クリアソン新宿(関東1部)・FC徳島(四国)が勝ち残りました
こちらは、元Jリーガーが多く在籍している新宿とその新宿を破ってB組全勝で勝ち抜けてきた京都が軸になるのかな。ISE-SHIMAと徳島がその2チームに対し、どこまでやれるか注目しましょう。


次回はJ2を見ていきます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:47Comments(0)

2021年10月29日

J参入次第で降格ラインの変わる2021年のJFL

前回J参入争いを書いていきましたが、今回は残留争いを書いていきますちょっとJFLの残留争いはややこしいので、今回分けて書く事態になったわけです(苦笑)。


まずは、どこがヤバいか見ていきましょう(以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合。この中のHSCはホンダロックSC)。


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 降 格 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


純粋に考えると、降格の可能性が最も高いのが、FC刈谷で、1年で昇格したチームが落ちてしまうのは、2017年のコバルトーレ女川以来になるのか。一度降格すると再昇格を果たすのが非常に困難なのは、落ちて行ったチームの顛末を見るとわかります。
そう思うと、再昇格を果たしたホンダロックはすごいのですが、今回は残留争いの真っただ中2度目の降格の窮地に陥っています。
さらにJ参入に近付いていたはずの東京武蔵野ユナイテッドFCも降格争いの窮地に。2019年で決めきれなかったのが本当に悔やまれる結果になっていますね・・・。
新スタジアムが完成したFCマルヤス岡崎も厳しい。ホンダロックよりかは少し上になっているものの、刈谷と同じくらい負けの込んでいる展開を見ているので、最後まで残留で苦しめられそうです。
状況次第とはいえ、何とか安心できそうなのは、MIOびわこ滋賀と高知ユナイテッドSC。ただ、この先で取りこぼしがあると、一気に窮地になるでしょう。


さて、今の順位表には降格ラインまでしか書いていません。実は15位の上には入れ替え戦ラインが引かれるのですけど、この入れ替え戦ラインが下がる可能性があるのです。今年のルールを見てみましょう(以下ほぼ原文ママ)。


①J入会チームが無い場合、17位チームは自動降格、16位チームは、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(以下全国地域CL)2021の1位チームと、15位チームは、全国地域CL2021の2位との入れ替え戦を行う。
②J3へ1チーム入会した場合、17位チームは、全国地域CL2021の1位チームと、16位チームは、全国地域CL2021の2位との入れ替え戦を行う。
③J3へ2チーム入会した場合、17位チームは、全国地域(以下全国地域CL)2021の2位チーム入れ替え戦を行う。全国地域CL2021の1位チームは自動昇格とする。


というわけで、J参入チーム次第で下の動向が大きく変わってくるんです。これまた①・②・③の順番で見ていきましょう。



12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 降 格 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


12位 滋 賀(30) -11 ⑥
13位 高 知(29) -12 ⑥
14位 岡 崎(26) -13 ⑦
15位 HSC(22) -18 ⑦
16位 武蔵野(20) -15 ⑦
=== 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
17位 刈 谷(17) -22 ⑦


以上の観点から、現状のままだと、①ならば、武蔵野は全国地域CL1位のチーム・ホンダロックは全国地域CL2位のチームと、②ならば、刈谷は全国地域CL1位のチームと、武蔵野は全国地域CL2位のチームと、③ならば、刈谷は全国地域CL2位のチームと入れ替え戦を行います。ゆえに、14位までが最低目標、16位までには絶対残らないと自動降格に巻き込まれるでしょうね・・・。ただ、いわきFCが頑張っているので、①のケースは万一になるのかなとも思っています。


先述の通り、一度下に落ちるとなかなか上に戻れない仕組みのため、各チーム必死になり、必然的に残留争いが白熱することになるでしょう。巻き込まれた身にとってはキッついですけど、傍から見ていれば、実に面白いサッカーの醍醐味である残留争い、アマチュアだからと言って侮るなかれ。白熱した展開はプロのそれと全く同じ、いやそれ以上だと思いますので、ここ数年はYouTubeで配信されていますから、よろしければ見て頂きたいと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:50Comments(0)

2チーム目が決まるかがポイントの2021年のJFL

前回はJ2の昇格・残留争い、前々回はJ1の残留争いを書いてきましたが、普通ならJ3・・・といきたいところですけど、今回はアマチュアリーグのJFLの状況を見ていきましょう。ええ、J3に関しては、来週以降、第25節以降に話しますから(ニヤニヤ)。


今年のJFLは、新型コロナウイルスの影響で17チームに増えての開催になりました(ここ5年は16チームでの開催)。その中でJ参入枠は上位4位(Jリーグ百年構想に加入しているクラブより上の成績)の中から2つが条件になっているのは変わっていないものの、地域リーグ降格枠に加え入れ替え枠が復活2006年以来の入れ替え戦が行われるようになる運びとなりました(この時の入れ替え戦は、地域リーグ所属だったFC岐阜とJFL所属のホンダロックSCとの争いになった)。ただし、自動降格に関しては、展開次第では行われない可能性もあります。


では、見ていきましょう。最初はJ参入争いです。この参入チームが1つか2つかで来年以降のJ3の争いに混沌さが増すだけでなく、『地獄の窯』(JFLへの降格)が開く可能性も早まるからです。なおJリーグチームは、2021年現在57あります。
以下、左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合になります。JFLもJ3同様奇数でのリーグになっています(この中のHFCはHonda FC、大分はヴェルスパ大分、仙台はソニー仙台FC。◎はJ3ライセンス取得チーム、〇は百年構想取得チーム、それ以外は企業チームないしはJ参入の見通しが立ってないチームになります)。


1位 HFC(52) +32 ⑥
2位 いわき(52) +22 ⑦ ◎
3位 大 分(44) +14 ⑦ ○
4位 仙 台(42) +16 ⑥
=== J 参 入 ラ イ ン ===
5位 枚 方(42) +4 ⑥
6位 青 森(38) +3 ⑦ ◎
7位 鈴 鹿(38) ±0 ⑦ ◎


一応7位までで区切ってますけど、さらにこの下にいるヴィアティン三重(8位・勝ち点36)、F.C.大阪(9位・勝ち点35)、松江シティFC(10位・勝ち点35)にもワンチャン残っているんです。ただ、7位まででもまぁまぁ厳しいですからねぇ・・・。だからこそ、この下位3チームもJ参入争いに絡んでくると、相当なカオスになるんだなと。


さて、現状の順位で見れば、いわきFCが確実なのは変わらず本当はHonda FCより上に立って優勝も狙いたいところなんでしょうけど、ここに来てHonda FCが本気を出してきましたなぁ。アマチュア主体になったとはいえ、地力はあるチームなので、来年以降も門番になってしまうのだろうなぁ・・・。
そう考えると、仙台にも注意が必要ですね。2011年の優勝チームなので、実力はやはり高い。

ここまで見て、気になるのが2つ目のJ参入が果たせるかどうかその資格があるのは、この表の中では、ラインメール青森と鈴鹿ポイントゲッターズ。そこに先述の三重・F.C.大阪が絡むかどうかになります。ただ、この2チーム目がかなり厳しい道のりになりそうで、4位までに入らなければならないことはさることながら、仙台とV大分との争いにも勝たないといけないからです。
仙台は企業チームなのでわかります。なぜV大分にも勝たないといけないのかというと、これまた先述した百年構想チームよりも上に立たないといけないという条件が絡んでいるからです。ということは、現状なら3位までに、V大分と仙台が落ちれば3位ないし4位に入ることが絶対条件になります。J3ライセンス同士が3位4位の争いになれば、上位に付いた方が参入となるので、結果的には3位が目標となるでしょう。
なお、V大分は百年構想は取得できたものの、J3ライセンスは諸条件がクリアできなかったため、取得できなかったようです。実力があるチームなだけに惜しいですよね・・・。


実は、今年のJ参入は観客動員数を考慮しなくてもいい状況になっているので、観客動員数が少ないチームでもチャンスではあります。青森は既にJチームが存在している、鈴鹿・三重はJ参入の戦いの最中、つまり1県に複数のチームが存在するので、観客が割れる傾向にあります。ここで地力を付ければ、手堅い観客動員ができると思うので、観客動員の制限は正直加えるべきだと思いますが、新型コロナウイルスの影響で観客動員に制限を掛けられている今は仕方ないと思います。
ただ、これが適用されるのは、今年いっぱいなんじゃないかなと推測しています。来年コロナ禍の状況が打破されれば、観客制限は緩和・撤廃され、観客動員数の条件は完全ではないとはいえ復活することになるでしょう。そうなると、常に2000人以上入っていないチームは厳しいだろうなぁ(それこそ、最終盤にその条件で涙を飲んだ2019年の東京武蔵野ユナイテッドFCのように。コロナ禍の時であれば、間違いなくJ参入になっていたと思われる)。


あ、1回で書き終えようと思ってたJFLの参入・降格争いがまとめられそうになくなった(ギャハ)。ということで、一回ここで終わって、次回に降格争いを書いていきます。


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Posted by alexey_calvanov at 22:10Comments(0)
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