7月からコンビニでレジ袋が有料化されます。既にスーパーなどでは3~5円(例外アリ)で有料化されているので、ピンとこない人もいらっしゃることでしょう。かくいう私も、4月からコンビニも有料化されるのではないかと焦ったほどです。
実はレジ袋の有料化は、7月が本来のスタートだったらしく、それ以前からスーパーなど一部で始めたのは前倒しでの実施、つまり『フライング』だったのです。それでも始めたかったのは、地球環境の観点からです。
プラスチックは、紫外線に晒されると、分解されマイクロ化してしまいます。このマイクロ化したプラスチックが海洋生物などの食事で蓄積され、最終的には死に至らしめる事態になります。また死ぬことは無くとも濃縮されてしまい、他の生物に食べられた時、その濃縮されたプラスチックをため込んでしまうのです。
それ以外にも、プラスチックを燃やすことで深刻な環境問題(主に大気汚染や二酸化炭素の排出)に繋がることもわかっています。土に埋めてもほとんどそのまま残ってしまうため、どのような処理の仕方でも負荷が掛かってしまうのです。
そこで、プラスチック製のレジ袋を廃止しようという流れが世界中で起こり、日本でも遅ればせながらその波に乗ったというわけです。ちなみに、海外ではプラスチック製の製品を廃止する動きが加速しており、ストローがやり玉に挙がっておりました。このままだとプラスチック製のスプーンやフォークやナイフやドリンクの蓋なども対象になっていくことでしょう。
この流れで増えたのが、エコバッグ。できる限りプラスチックのレジ袋を使わないようにということで普及してきました。スーパーのように用事があるからという理由なら持って行くかもしれないですけど、何の気なしにちょっとコンビニへ・・・というレベルだと、ほぼ手ぶらで行ってしまいます。そうなると、レジ袋が無いと不便だなぁと思っちゃいますね。もしかすると何の気なし買いやついで買いの人目当てで稼いでいるコンビニだと売り上げが落ちるかもしれません。
ただ、この時期にやるのは不安だという人も少なからずいます。そうです、新型コロナウイルスの影響です。
実は、欧米では先進的にエコバッグ運動が行われていたものの、一部の地域では、コロナ禍に陥ったことで、繰り返し使えるエコバッグがウイルスを運びかねないということで、使い捨てのできるプラスチック製のレジ袋復古の動きが出ているのです。環境のことより自分の命、都合がいいと言えばそれまでですけど、自らの身を守るためなら仕方ないとも思えてなりません。
なお、レジ袋だけが有料なのかというと、さにあらずで、カルディコーヒーファームなど一部店舗では紙袋も有料にするという方針を打ち出しているところもあります。まぁ、間違いではないんだけど、そこまで締め上げてしまうと買うこと自体に抵抗感を覚えてしまうのではないかと・・・。
またバイオマス素材の配合率が25%以上のレジ袋は、これまで通り無料という『抜け道』もあります。もっと言えば、プラスチック製のレジ袋でも、コスト度外視で、これまで通り無料配布を行うところもある模様です。これらを行うことで、ついで買いなどの需要を引き込めると思うのでしょう。口うるさい人が何かしらの文句を言わないといいのですけどね・・・。
さらにコンビニでもレジ袋の有料設定が異なっているため、一番安いコンビニで買って、他のコンビニで使い回すという事態も。こればかりは一律化しないと不公平感が否めないんですけどねぇ。まぁ、スーパーなどでも価格が違うらしいので、このあたりは国が指針を出すべきだと思うのですが、いかに。