つまり、今が辞め時。
北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が辞任の意向を固めていると報じられました。
栗山監督は2011年に監督に就任し、2012年から8年間指揮をしてきました。その間日本一1回・リーグ優勝2回、Aクラス入りは5回という成績を収めています。中でも若手の育成に定評があり、二刀流で名を馳せている大谷翔平選手(現ロサンゼルス・エンゼルス)をはじめ、中田翔選手・西川遥輝選手・中島卓也選手を主力に育てた監督でもあります。
今年もオリックス・バファローズから金子弌大(ちひろ。千尋から改名)選手や台湾プロ野球界から王柏融選手を獲得するなど上位を窺えるだけの実力は持っていたものの、投手陣を中心にケガ人が相次ぎ、8月の大敗をきっかけに再構築の出来ないまま下位に沈んでしまいました。一時期は上位に上がってはいたけど、ケガで実力を発揮できないのが仇になったなぁ・・・。
ということもあり、栗山監督は辞任の意向を固めたものの、フロントは編成面での不備であり、球団側に責任がある、栗山監督の手腕は評価しているとの理由で慰留するとのことです。
・・・いやね、正直もう辞めてもいいと思います。本人が辞めたいと言っているのなら辞めさせるのが第一なんですけど、何より長期政権になっていることが心配なんですよ。一度や二度の落ち込みはあるとはいうものの、長期政権で何度も優勝を重ねていれば、まだ留飲は下げられます。しかし、Aクラス5度ではあるものの優勝を重ねたわけではない。ここ数年はAクラスとBクラスを行ったり来たりしている。戦力は安定しているのに順位が安定していないのは、やはり監督・コーチ陣の問題だと思うんです。
さらに長期政権の弊害としてメンバーが固定化されかねない懸念も出てくるんですね。つまり新陳代謝が上手く機能しない点です。日本ハムの場合は高くなった年俸と選手の活躍の度合いを分析してフロントが放出するか否かを決める仕組みのようですが、長いこと政権にいるということはそのあたりの人事権を握っていてもおかしくないわけです。つまり、自分の好みやイエスマンで固めてしまいかねない傾向が出てしまうのではないかと。打てないのに4番に据えられることの多い中田選手がその象徴のように思えるのです。私は中田選手好きですけど、活躍が見込めない選手を4番に据えるのは反対です。本気でチャンスに強い選手を獲るべきだし、育成すべきなのにね・・・。
投手陣の育成も難ありということも考えると、個人的には潮時だと思います。来年は投手の再建をできる監督にするかチャンスに打てる選手(一番はパワーヒッター)を育てられる監督を据えるべきだと思いますわ。