NTTドコモが運営するdアニメストア。見られるアニメの多さもさることながら、地上波・BSや他の配信では厳しいとされる規制もAT-X(CS)やU-NEXT(配信)ほどではないものの、若干緩めな設定になっています(ただし年齢制限で視聴可否あり)。
その価格、現状は440円/月(税込)ですが、2023年3月1日より550円(税込)に値上げとなります。顧客満足を上げるためとし、現状5000作品あるアニメをさらに増やすことを検討しているとのこと。なお、2023年の冬アニメは、22作品が最速配信、7作品が独占配信となるそうです。そりゃ値上げも考えるわね・・・。
しかし、この値上げ、100円上がったことになるのですけど、大幅な値上げは初めてなのです。もっと言うと、今までも値上げはあったんです。ただその値上げというのは、消費税が上がったので、その分を補填する改定の意味合いの値上げだったのです(サービス開始時は420円/月、消費税8%時に432円/月、同10%時に440円/月(全て税込))。
そう思うと、今回の値上げは、他の配信サービスに比べると良心的とも言えます。2000円近く値上げしたDAZNを引き合いに出す人もいましたね。今までが安過ぎたという声もチラホラ。
ただ、今回の値上げをきっかけに、今月から配信開始をしたDMM.TVと比較する声も出てきており、同じ価格ながらアニメ以外も見られるという点を考えると、妥当なのかという声も挙がっています。同様に多彩なサービスが受けられるamazonプライムの方がいいという声も、さらに550円という価格に対しても、心理的ハードルが上がるという意見も。
今回の値上げは、dアニメストアにとっては分水嶺になるかもしれません。純粋な値上げには支持があるものの、他サービスとの比較対象にされてしまいます。今後、最速配信と独占配信が、どのくらいできるかで、決まってくるかもしれませんね。値上げした分の功績を上げられれば、DMM.TVの方がサービスがいいとなっても、アニメ専門で考えている人はなびかないでしょう。