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Albums of the Month

Albums of the Month (2023年10月)

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金木犀の香る季節。てことでビルボード・ジャパンに「Heatseekers Songs」、つまり「これまでに大きなヒットを出していない新人アーティストの楽曲」のチャートがあるのだけど、10月11日付チャートできのこ帝国の「金木犀の夜」が11位にランクインしていて。時節柄とは言え、4年前に活動休止しているバンドの曲がチャートインするというのはなかなか興味深い現象だと思う。佐藤千亜妃はソロになってからメディア出演も増えて知名度が上がっているから、バンドの方もジワジワと聴かれてきているのだろうか?もしくはインフルエンサーがTikTokでバズらせたとか?いずれにせよ、「金木犀の夜」はきのこ帝国の中でも屈指の大名曲だと思うので嬉しい。

[過去記事]きのこ帝国のベスト・ソング30


さて、今月の初聴き音源は新譜・旧譜合わせて25作品。相変わらずK-POPばかり聴いていて、半数以上を占める形となった。





まずは新譜のK-POPから。


IVE / I'VE MINE (2023)
★★★★★
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「Baddie」「Off The Record」「Either Way」のトリプルタイトル含む全6曲を収録した1st EP。「Off The Record」はエモいメロディのディスコ・ファンク、「Baddie」はヒップホップ/R&B調、「Either Way」は美メロ・エレクトロ・バラードとバラエティに富んでいるけど、何気にリード曲ではない「Holy Moly」が一番好きだったりする。IVEは本当に楽曲のクオリティが総じて高い。


それにしても今回の付属フォトブック、アートディレクションが素晴らし過ぎる。テーマはスポーティー×ヤンキー×テクノロジーといった感じで、笑顔の写真は一つもなく、白黒を基調としたストリート系ファッションに濃い目のアイラインで、気怠く不機嫌な表情でこちらを見つめている写真ばかり。そこに配置されたバイクやレーシングゲーム筐体、ゲームコントローラー、歯科診療用ユニットといった無機質な「人工物」とのコントラストも相俟って、とにかくフォトジェニック。K-POPにハマり始めた当初こそ「音源が聴ければいいや」などと思っていたけど、最近ではこのフォトブックやポスターといったヴィジュアル部分の付属物も併せて楽しむようになってきている。

IVE - "Baddie"




IVE / WAVE (2023)
★★★★★
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IVEがもう一作品。こちらは5月にリリースされたJAPAN 1st EPで、本国シングルの「LOVE DIVE」と「After LIKE」の日本語ヴァージョンを収録。Gloria Gaynorの「I Will Survive」をサンプリングした「After LIKE」目当てで買ったのだけど、本国シングル「ELEVEN」のカップリングだった「Take It」もすごく良い。多分関係ないと思うけど、Basement Jaxxの「Where's Your Head At」と「Cish Cash」にインスパイアされてそうな感じの曲。


ちなみにIVEは11月に単独来日公演「IVE THE 1ST WORLD TOUR 'SHOW WHAT I HAVE' IN JAPAN」が行われるが、チケット争奪戦に惨敗。ハマったタイミング的にaespaもLE SSERAFIMも来日公演行けなかったから、これはめちゃくちゃ行きたかったー!ライブ・ビューイングに行こうか迷い中。

IVE - "After LIKE - Japanese ver.-"




tripleS / EVOLution [⟡]<Mujuk> (2023)
★★★★☆
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アーティスト名と作品名の表記の仕方が難しい。tripleS内のユニット・EVOLutionによるデビュー・アルバムのタイトルが『⟡』で、読み方が「Mujuk(ムジュク)」とのこと。00年代型ドラムンベースのビートを取り入れたエレクトロ・ポップ曲「Invincible」がとても気に入っている。

tripleS (트리플에스) EVOLution - "Invincible"




NewJeans / Get Up (2023)
★★★★★
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すでにSpotifyでは何十回と聴いていてお気に入りの作品だけど、年末も近づきそろそろ年間ベスト・アルバムを意識し始める時期。ストリーミングで聴いただけの作品を年間ベストに入れるわけにはいかないのでCDも購入。本作がリリースされた7月時点ではまだK-POPにハマっておらず、全6曲で収録時間13分というのが物足りなくて購入を見送っていたんだけど、不思議なものでK-POPにハマってからはそれがほとんど気にならなくなった。


あと、NewJeansのダンスってほんとクセになるな…動きがキャッチーだし、一見誰にでも出来そうに見える(実際やってみると結構難しいのだが)のでSNSで「踊ってみた」を投稿してみたくなる人の気持ちはなんかわかる。プロモーション戦略としても非常に上手い。

NewJeans - "ETA'"




NCT 127 / Fact Check (2023)
★★★★☆
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テヨン推し、NCT 127(イリチル)による5thフルアルバム。リード・トラックの「Fact Check」がビートもラップもめちゃくちゃカッコよくて気に入ったので購入。

NCT 127 - "Fact Check"




NCT DOJAEJUNG / Perfume (2023)
★★★★☆
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NCTのヴォーカルラインを務めるドヨン、ジェヒョン、ジョンウによるユニットのデビュー・ミニアルバム。K-POP界隈では各メンバー名の先頭部分を並べてユニット名にするパターンが多いのだけど、ドジェジョンは発音しにくいよ!


NCTグループでこれまで聴いてきたDREAMやイリチルはヒップホップやトラップをベースにしたビート強めのものがメインな印象だったけど、こちらはメロディーとハーモニーと横ノリのグルーヴを主体としたR&B~ソウルを展開。

NCT DOJAEJUNG - "Perfume"




TOMORROW X TOGETHER / The Name Chapter: FREEFALL (2023)
★★★★☆
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去年のサマソニで観たかったけど、マリンステージのYungblud終わりでメッセまで移動した挙句入場規制だとキツイなと思って断念したTXT。ニューウェイヴ風味のある哀愁シンセ・ポップ曲「Chasing That Feeling」がとても好きで、MVもクリストファー・ノーランのSF映画みたいな世界観でカッコイイ。監督はChristian Breslauerという人で、Lizzoの「About Damn Time」やSZA「Kill Bill」、Metro Boomin, The Weeknd, Diddy and 21 Savageの「Creepin' (Remix)」のMVと同じ人なのね。

TOMORROW X TOGETHER - "Chasing That Feeling"




xikers / HOUSE OF TRICKY:HOW TO PLAY (2023)
★★★★☆
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ATEEZと同じKQエンターテインメント所属の10人組ボーイズ・グループの2ndミニアルバム。「HOMEBOY」と「DO or DIE」という、全くタイプの異なる2曲を表題曲にしているあたり、今後もいろんなことをやってくれそうで楽しみ。

xikers - "HOMEBOY"




Stray Kids / Social Path (feat. LiSA)/Super Bowl -Japanese ver.- (2023)
★★★★☆
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K-POP第四世代のボーイズ・グループでは今や一番人気と呼べる存在となったスキズの、LiSAをフィーチャーしたJAPAN 1st EP。

Stray Kids - "Social Path (feat. LiSA)"






微妙な立ち位置のアーティスト含め、ここからは邦楽新譜。

ダズビー / orbit (2023)
★★★★☆
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韓国出身のJ-POP歌い手によるデビュー・アルバム。Chinozo(Ado「リベリオン」楽曲提供)、100回嘔吐(ずっと真夜中でいいのに。共同作業者)、TOOBOE(TVアニメ『チェンソーマン』ED曲「錠剤」)といった、個人的にもここ最近聴き馴染みのあるプロデューサー陣が楽曲提供を行っている。日本のアニメが好きで独学で習得したという日本語の発音もとても上手いし、こういう低体温なウィスパーヴォーカルは本当に好き。

DAZBEE (ダズビー) - "オセロ (Othello)"




YOASOBI / THE BOOK 3 (2023)
★★★★☆
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『葬送のフリーレン』OP「勇者」、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season1 OP「祝福」、『【推しの子】』OP「アイドル」ほか、全8曲の配信シングルを贅沢盛りしたEP。

YOASOBI - "勇者"




Moon In June / ロマンと水色の街 (2023)
★★★★☆
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東京を拠点とするドリーム・ポップ/シューゲイザー・バンドのデビュー・フルアルバム。サウンドやヴォーカリゼーションのみならず、歌詞における句読点と「──」の多様からもFor Tracy Hydeからの影響を強く感じさせる。SUPERCARを想起させる「Fuzzzzy Motion」や「Overdriver」(ライブでは実際SUPERCARの「PLANET」をカバーしたりしている)、Slowdiveへのオマージュが込められたその名も「Slowdive」、NUMBER GIRLっぽいギターが聴ける「閃光少女」などルーツを隠さない感じも良い。

Moon In June - "Head for München"




ぎがもえか / all ok (2023)
★★★★★
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東京を拠点に活動するSSWによるファースト・アルバム。抒情的で憂いと素朴さを感じさせる歌声はmei ehara、優河にも通じるところがある。シンプルながらメロディーセンスが光る良作。

ぎがもえか - "海にいる"






続いて洋楽新譜。

Olivia Rodrigo / GUTS (2023)
★★★★★
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「drivers license」で大きな話題を集めた1stアルバムはスルーしてしまったけど、「vampire」が気に入ったので2作目となる今回は購入。「今夜元カレに会いに行くんだけど、これ良くないよね?」という歌詞がリアルでユニークな「bad idea right?」、野外で大合唱したい「get him back!」といったオルタナティヴ・ロック系楽曲と、アコースティック寄りの楽曲のバランスもちょうど良い。

Olivia Rodrigo - "vampire"




Birdy / Portraits (2023)
★★★★☆
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1曲目「Paradise Calling」がいきなりアップテンポな8ビートのシンセポップで驚かされた。ここ数年この手の曲ってThe Weeknd「Blinding Lights」とかHarry Styles「As It Was」、Post Malone「Chemical」などかなり増えてきていて、一時期洋楽メインストリーム界隈はスロー~ミディアムの音数少ない系ばかりで飽き飽きしていたから、これ自体は良い傾向だと思っている。


もともとPhoenixなども大好きなBirdyがこういうサウンドをやるのはよく考えてみれば全く不思議ではないし、もちろんアルバムには従来の彼女の持ち味とも言えるエモーショナルなスロー&ミディアム曲もあり、その辺のバランスはしっかり取れている。

Birdy - "Paradise Calling"




Ratboys / The Window (2023)
★★★☆☆
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シカゴを拠点とするインディー・ロック・バンドによる5作目。8分超えの曲もあったりと、意外にアレンジが凝っている。

Ratboys- "The Window"




Coach Party / Killjoy (2023)
★★★★☆
Coach Party - KILLJOY

イングランドはワイト島出身のバンドのデビュー・アルバム。BullyやMannequin Pussyなど、絶叫もキュート・ヴォイスも出せる女性ヴォーカリストがいるオルタナ・ロックバンドってやっぱり最高。ハードかつパンキッシュな曲もありつつ、メロディを生かしたAlvvays風の「Be That Girl」などもあって飽きさせない。

Coach Party - "Be That Girl"




Jon Batiste / World Music Radio (2023)
★★★☆☆
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先日、来日公演を行ったシンガー・ソング・ライター/ピアニスト/バンド・リーダー/作曲家/音楽プロデューサー/俳優。NewJeans、Kenny G、Lil Wayne、Lana Del Reyなど多彩なゲストが参加。アルバム・タイトルにピッタリな、ヴァラエティに富んだ内容になっている。

Jon Batiste - Uneasy feat. Lil Wayne"






ここからは旧譜。やはりK-POP多め。

BIG Naughty / NANGMAN (낭만) (2022)
★★★★★
BIG Naughty NANGMAN

CSチャンネルでやっていた「2022 MBC歌謡大祭典」を観ていて気に入ったアーティスト。ヒップホップ、R&B、ソウル、ジャズを咀嚼しつつ洗練されたポップスに仕上げているあたりは藤井 風と比較されそう。

BIG Naughty - "Romance Symphony (Feat. CHANGMO, Jay Park) "




aespa / Girls (2022)
★★★★★
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3rdミニアルバム『MY WORLD』が大傑作だったaespaの2ndミニアルバム。K-POPはやっぱりフォトブックやトレカなどが付いてるフィジカルでの購入に限る!とか先月も今月も熱弁しておきながら、こちらはデジタルでの購入。だってデジタルだと「Black Mamba」「Forever」「Dreams Come True」といったシングルが3曲も追加収録されているんだもの…。「Girls」はバッキバキの音がカッコよくて「Hold up」の部分とかシビれるし、アコースティック・バラードの「ICU」は良い曲過ぎ。11月はカムバがあるのでこちらも楽しみ。

aespa - "Girls"




ITZY / CHESHIRE (2022)
★★★★☆
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80年代洋楽っぽい雰囲気を漂わせる「Boys Like You」が大好きなので購入。ITZYはいかにもガールクラッシュって感じでオトナな雰囲気がとても好き…とか言いつつ、推しはマンネ(末っ子)のユナです。全4曲収録と、これまでに購入したK-POPのCDの中で一番曲数が少ないけどパッケージは一番デカい(A4サイズ)。

ITZY - "Boys Like You"




BLACKPINK / THE ALBUM -JP Ver.- (2021)
★★★★☆
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今年のコーチェラでのパフォーマンスを配信で全編観て、めっちゃカッコよかったのでちゃんと音源聴いてみたいと思っていたBLACKPINK。韓国やアメリカなどで流通している作品を聴いてみたいところではあるけど、手始めにまずは日本向けの作品から入手してみることにした。メンバーの顔をジャケに載せているのがいかにも日本盤っぽい(それがダメということではなく)。

BLACKPINK - "Lovesick Girls - JP Ver.-"






邦楽の旧譜。

RADWIMPS / アルトコロニーの定理 (2009)
★★★☆☆
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過去記事「かつてのバンド仲間と数年ぶりに会って音楽談義した話」で書いたように、かつてのバンド仲間から「息子がハマっている」ということで勧められたので。あと「2000年代半ば~後半のおすすめ邦楽アルバムを募集します」で書いたように、この時期の邦楽ロックをもっと聴いてみたかったというのもある。


RADWIMPSの音源は『天気の子』のサントラしか持っておらず、曲も「おしゃかしゃま」「DADA」「前前前世」くらいしか知らないので、まずは「おしゃかしゃま」収録の本作から着手。時代のせいもあるけど1曲が長く、ゆえにアルバムも長いのが少し気になった。ただ、RADWIMPSはここ数年のJ-POP─ポップス、ロックのみならずネット界隈の音楽まで含め──に多大な影響を与えていることが実感できた。ポップスとしての体裁は保ちながらもマニアックなアレンジや演奏を加え、シニカルな感情をユーモラスなワードに変換し、リズミカルに詰め込むというスタイルはまさに平成末期~令和J-POPの主流なんだよね。

RADWIMPS - "おしゃかしゃま"




竹内まりや / Impressions (1994)
★★★☆☆
竹内まりや Impressions

父が所有していたベスト盤『Impressions』しか聴いたことがなかったので、『VARIETY』から『Quiet Life』までのオリジナル・アルバムを聴いてみようと思っていたのに、間違えて『Impressions』を借りてきてしまった。8月にも間違ってドリカムの裏ベスト借りてしまったし馬鹿だわ…。



スピッツ / ハヤブサ (2000)
★★★★☆
spitz hayabusa

こちらも既聴アルバムだけど、間違えたわけではなくて。当時はMDでの所有だったのでしばらく聴けておらず、久々に聴きたくて買い直した(ストリーミングで聴けばいいじゃんだと?うっせぇわ)。スピッツのオリジナル・アルバムはあまり聴けていないのだけど、比較的オルタナティブ・ロック色が強いと思われる本作では「甘い手」(Rideっぽい)や「8823」(The Policeっぽい)なんかが当時からお気に入りで、今聴いてもやはりカッコイイ。






■今月のAdoさん
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毎月Adoについて何かしら書いているので「今月のAdoさん」というコーナーにした。10月24日に21歳の誕生日を迎えられたAdoさん、おめでとうございます。当日は公式ファンサイト「Adoのドキドキ秘密基地」の継続特典が届いたり、ファッションブランドha | za | maがAdoとコラボしたアイテムが届いたり。いずれも半年ほど前から楽しみにしていたので、誕生日当日に届けてくれるとか粋なことしてくれるじゃないの。ん?なんかクレジットカードの引き落とし明細に16万円って書いてあるー。


そしてこの日はなんと今年8月に行われた日本武道館公演をABEMAで無料配信(リアルタイム視聴のみ)。ただ私は何度も繰り返し観たいし、恒例の副音声付きを楽しみたいので有料版で視聴。副音声、今回もめちゃくちゃ楽しませてもらった。Adoさん、おそらく「輪郭」と言いたかったんだろうけどずっと「片鱗」って言ってるのウケる。






■宇川直宏展
映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、キュレーターなど多岐にわたり活動する宇川直宏のエキシビション「宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」に行ってきた。白黒テレビの時代、ブラウン管カラーテレビの時代、VHSの時代、地上デジタル放送の時代、そしてネット配信の時代など、各時代におけるメディアとカルチャーの関係性の考察、ジェネレーティブAIによる画像生成、過去のDOMMUNE配信での膨大なDJプレイ・アーカイブを同時再生して作り出したホワイトノイズによるマッサージチェアの展示、DOMMUNEで配信されたトークイベントから「えー」「あのー」「そのー」「えっとー」といった間投詞のみが切り出され、それらが延々と流れる部屋など、斬新で興味深い展示内容ばかりで楽しかった。

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■今月観た映画
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あまり時間が取れず、観た映画は『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』のみ。ただこれ、観るのは2回目で。初見の時はTVシリーズを観る前だったから、それなりに楽しめはしたものの登場キャラの関係性とか全然わかってなかったんだよね。TV版(1st&2ndシーズン)を踏まえてあらためて観ると、めちゃくちゃ面白かったし感動した。TV版の全てはこれのためにあったんだ!って思えるし、完結編としても完璧なのでは。






■BUCK-TICK 櫻井敦司さんを偲んで
あまりに突然のことで、未だにその事実を受け入れきれていない自分がいる。いろんなことがひっくり返ってしまったように感じて、あらためて自分の中での存在感の大きさを実感した。


インディーズ・デビューから37年という長いバンドの歴史の中でも、私が寄り添えたのはこの4年余りだけではあったが、それでも私にとってこの4年間は、BUCK-TICKによって彩られたといっても過言ではなかった。実際に足を運んだライブの他に円盤や過去ライブの配信なども合わせれば、100回くらいはBUCK-TICKのライブを観たと思う。札幌、京都、香川、広島にも足を運んだ。次はどんなライブを見せてくれるのか、どんな楽曲を聴かせてくれるのか常に楽しみにしていた。28年ぶりに出演したMステ、ヒロシとの対談番組、そしてラジオで垣間見えた彼の人柄に惹かれ、その言葉に救われたりもした。一度でもミュージシャンという職業に憧れたことのある人間として、BUCK-TICKは究極の理想形のバンドだったし、「櫻井敦司」は究極の理想形のフロントマンだった。


この世に生ける 全ての鼓動 はかない だけど 輝いて
この世に生きる あなたの鼓動 悲しいことは何もない
この世に生ける 愛する人 悲しいことは何もない
(「鼓動」より)

ずっと愛と死を歌い続けてきた櫻井さん。でもきっとこれは別れじゃない。今井さんの「続けるからね」という言葉の真意を、これからも見守っていきたいと思う。


謹んで哀悼の意を表します。今までありがとうございました。






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