Albums of the Month (2021年8月) | PUBLIC IMAGE REPUBLIC

今月は邦楽のCDを10枚買った。10枚で約3万円。邦楽CDはやたらと高いなと思う。ストリーミングだったら月1,000円もしくはタダで聴くこともできる(*)。歌詞カードやパッケージにそこまでの付加価値があるとは自分もあまり思わないが、それでも、自分にとってはストリーミングで50作品を聴くよりも3万円かけてCDを10枚買った方が満足度が高い。「実体物として所有する」という行為そのものに価値を感じるからだ。

*今回買ったCDの半数以上はApple MusicやSpotifyでは解禁されていなかったが、それが理由でCDフォーマットでの購入に至ったわけではない

というわけで今月初聴きした作品まとめ。買ったCDのうち、今月中に届いたのは1枚のみだった。

KID FRESINO / 20,Stop it. (2021)
★★★★★

フジロックのバンドセットでのライブがあまりにカッコよくて帰宅後即購入。ラップスキルも高くリリックのセンスもあると思うがトラックも先鋭的で、テクニカルな生バンドの演奏とエレクトロニックな部分をうまくミックスしている。seihoがプロデュースにたずさわった「lea sydoux」やオープナーの「Shit, V12」なんかはVince StaplesやDanny Brownみたいな先鋭性が感じられて良い。また、フジロックでも異彩を放っていたOtagiri、10月にツーマンライブを行うカネコアヤノなど、客演も個性の光るアーティストばかり。前作『ài qíng』も買ってみようかな。

ちなみにこのCDのパッケージは「初回限定盤」となっている。調べた限り、通常盤は販売されていないようだ。厚さ3cmほどの透明BOXの中にディスクとペラジャケット、歌詞カード、ポスター、そしてKID FRESINO自身が撮影した写真のポストカードが10枚以上封入されている。冒頭で「実体物として所有する」ことに満足感があると書いたけど、逆にこういう付属物にはあまり付加価値を感じないのよね…。限定版は税込定価5,000円くらいなんだけど、ポストカードやポスターなしの普通のパッケージで3,000円くらいだったらお財布的にはありがたかったなと(苦笑)。

KID FRESINO - "No Sun"

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