Albums of the Month |
1月は毎年だいたいそうなんだけど、振り返り的な感じで前年リリースの作品をメインに聴いていたので新譜購入はなし。GeorgiaやBombay Bicycle Club、Sarah Mary Chadwickの新作は気になるところだけど、来月The 1975やGrimesの新作と一緒に買おうかな。
最近は、昨年末のライブの余韻冷めやらぬBUCK-TICKを引き続き聴いたり、来月に迫ったL'Arc-en-Cielのライブに向けて予習したり、あとは「2010年代を振り返る」をコンセプトにちょっと懐かしい旧作をたくさん聴いたりしているので、新譜を聴く余裕なんてそもそもなかったり…な日々を過ごしています。
そんなわけで旧譜はBUCK-TICK(以下B-T)関連のものを1枚だけ購入しました。
THE MORTAL / I AM MORTAL (2015)
★★★☆☆
「Mortal」とは「死ぬべき運命にある者」という意味だけど、「I AM MORTAL=I'M MORTAL=IMMORTAL=死なない運命にある者」というパラドックス的ダブルミーニングなのかな。そんなタイトルを冠した、B-T櫻井敦司のソロ・プロジェクト。
ゴシックなムードこそB-Tと共通しているけど、歌謡曲感や妖艶さといったB-Tの代名詞的要素は薄い代わりにこちらはストレートなパンク/ポストパンク色が強く、両者は完全に似て非なるもの。しいて例えるなら、B-TはSiouxsie And The Banshees的、THE MORTALはBauhaus的といったところだろうか。
本作を聴いてあらためてB-TのもつJ-POP/歌謡曲的な親しみやすさにあらためて気付かされたり。THE MORTALとBUCK-TICK、歌い手は同じでムードも近そうなのに、サウンドアプローチというか曲作りそのものが全く違う感じがして、そういう面でも大変興味深い。
オフコース / OFF COURSE BEST "ever" (2015)
★★★☆☆
ちょうど3年前に、TSUTAYAの借り放題プランに加入して2ヶ月間で150枚くらいレンタルしたことがあった。それらの作品は1年くらいかけてちょっとずつ聴いてきたんだけど、1枚だけずっと聴かずに放置していた音源があった。つまり本作がそれ。
なぜ3年も聴かずにいたのかというと、最初の1年は単純に他の音源とのプライオリティの問題だった。さて残りの数枚を聴いていくかという頃、朝の某情報番組のテーマソングに小田和正の楽曲が起用された。毎日流れるので小田和正の声を聴くのがイヤになってしまい今に至ったんだけど、ついにそんな呪縛も薄れようやく聴けるときが来たっていう。
結果的には、もっと早く聴いても何も問題なかったんじゃないかと思う。オフコース時代と今って結構声質も違うし、いくつか知っている曲もあって、より親近感の持てるフォーク・ロック・サウンドという感じが耳馴染み良かった。
THE BOOM / FACELESS MAN (1993)
★★★★☆
特に何かキッカケがあったわけではないけど家にあったので(奥さん所有CD)。THE BOOMといえば「島唄」や「風になりたい」に代表される、沖縄音楽やブラジル音楽といったワールド・ミュージック関連のワードで語られることが多いけど、自分にとっては92年のアルバム『思春期』の頃の80s後半~90年代初頭のバンド・ブームの系譜という印象が強かった。おそらくバンド・ブームなサウンドとワールド・ミュージックの転換期に位置するであろう時期の本作は、グラウンド・ビートやダブ、ネオ・ソウル、ゴスペルといったUKクラブ・ミュージックやブラック・ミュージックの要素が強く、意匠こそ異なるが系譜としてはMassive Attackの91年作『Blue Lines』辺りを想起させた。本作プロデューサーの中に故・朝本浩文が名を連ねているのも納得。
とは言え、その中に岡村靖幸っぽいファンク曲や沖縄民謡、奇妙なファルセットで歌われる曲、エレカシの「ガストロンジャ―」みたいな曲があったりと、全16曲というヴォリューム以上に内容はカオティック。バンドの過渡期と言えるのかな…たくさんやりたいことがあってそれらを実践する中で徐々に自らの方向性を見出していったと言える。おそらく90年代J-POPの中においても重要作。
THE MORTAL / I AM MORTAL (2015)
★★★☆☆
「Mortal」とは「死ぬべき運命にある者」という意味だけど、「I AM MORTAL=I'M MORTAL=IMMORTAL=死なない運命にある者」というパラドックス的ダブルミーニングなのかな。そんなタイトルを冠した、B-T櫻井敦司のソロ・プロジェクト。
ゴシックなムードこそB-Tと共通しているけど、歌謡曲感や妖艶さといったB-Tの代名詞的要素は薄い代わりにこちらはストレートなパンク/ポストパンク色が強く、両者は完全に似て非なるもの。しいて例えるなら、B-TはSiouxsie And The Banshees的、THE MORTALはBauhaus的といったところだろうか。
本作を聴いてあらためてB-TのもつJ-POP/歌謡曲的な親しみやすさにあらためて気付かされたり。THE MORTALとBUCK-TICK、歌い手は同じでムードも近そうなのに、サウンドアプローチというか曲作りそのものが全く違う感じがして、そういう面でも大変興味深い。
オフコース / OFF COURSE BEST "ever" (2015)
★★★☆☆
ちょうど3年前に、TSUTAYAの借り放題プランに加入して2ヶ月間で150枚くらいレンタルしたことがあった。それらの作品は1年くらいかけてちょっとずつ聴いてきたんだけど、1枚だけずっと聴かずに放置していた音源があった。つまり本作がそれ。
なぜ3年も聴かずにいたのかというと、最初の1年は単純に他の音源とのプライオリティの問題だった。さて残りの数枚を聴いていくかという頃、朝の某情報番組のテーマソングに小田和正の楽曲が起用された。毎日流れるので小田和正の声を聴くのがイヤになってしまい今に至ったんだけど、ついにそんな呪縛も薄れようやく聴けるときが来たっていう。
結果的には、もっと早く聴いても何も問題なかったんじゃないかと思う。オフコース時代と今って結構声質も違うし、いくつか知っている曲もあって、より親近感の持てるフォーク・ロック・サウンドという感じが耳馴染み良かった。
THE BOOM / FACELESS MAN (1993)
★★★★☆
特に何かキッカケがあったわけではないけど家にあったので(奥さん所有CD)。THE BOOMといえば「島唄」や「風になりたい」に代表される、沖縄音楽やブラジル音楽といったワールド・ミュージック関連のワードで語られることが多いけど、自分にとっては92年のアルバム『思春期』の頃の80s後半~90年代初頭のバンド・ブームの系譜という印象が強かった。おそらくバンド・ブームなサウンドとワールド・ミュージックの転換期に位置するであろう時期の本作は、グラウンド・ビートやダブ、ネオ・ソウル、ゴスペルといったUKクラブ・ミュージックやブラック・ミュージックの要素が強く、意匠こそ異なるが系譜としてはMassive Attackの91年作『Blue Lines』辺りを想起させた。本作プロデューサーの中に故・朝本浩文が名を連ねているのも納得。
とは言え、その中に岡村靖幸っぽいファンク曲や沖縄民謡、奇妙なファルセットで歌われる曲、エレカシの「ガストロンジャ―」みたいな曲があったりと、全16曲というヴォリューム以上に内容はカオティック。バンドの過渡期と言えるのかな…たくさんやりたいことがあってそれらを実践する中で徐々に自らの方向性を見出していったと言える。おそらく90年代J-POPの中においても重要作。
- 関連記事
-
- Albums of the Month (2020年4月) 2020/04/30
- Albums of the Month (2020年3月) 2020/03/31
- Albums of the Month (2020年2月) 2020/02/29
- Albums of the Month (2020年1月) 2020/01/31
- Albums of the Month (2019年12月) 2019/12/24
- Albums of the Month (2019年11月) 2019/11/30
- Albums of the Month (2019年10月) 2019/10/31
次のページ |
新着 |
[PLAYLIST] K-POP MIX 2024
Exclusive Interview with moë - English Trans.
新譜リリース情報(2025年1月)
2024年 年間ベスト・アルバムTOP40
2024年 年間ベスト・ソングTOP100
2024年に観た映画 BEST10
Hakoniwa Chart's 2024 Best 100 Songs
2024年旧譜ベスト・アルバムTOP5
Interview : moë
Albums of the Month (2024年12月)
Exclusive Interview with moë - English Trans.
新譜リリース情報(2025年1月)
2024年 年間ベスト・アルバムTOP40
2024年 年間ベスト・ソングTOP100
2024年に観た映画 BEST10
Hakoniwa Chart's 2024 Best 100 Songs
2024年旧譜ベスト・アルバムTOP5
Interview : moë
Albums of the Month (2024年12月)
タグ |