フリートーク |
今年の1月頃に書いた記事ですが、「2011年デビューアルバムが期待大の新人10組」を紹介させていただきました。今年ももうすぐ半年が経つということで、中には無事デビューアルバムがリリースされ、素晴らしい出来だったものもありつつ、イマイチだったものもありつつ、はたまたまだリリースされていないものもあるので、この節目を機にに軽くおさらいしておこうと思います。
まず、その新人10組の「期待度高い順」っていうのが、以下のような感じでした。
No.01 DOM
No.02 Yuck
No.03 Demontre
No.04 Egyptian Hip Hop
No.05 Gypsy And The Cat
No.06 Wilder
No.07 Tennis
No.08 James Blake
No.09 Porcelain Raft
No.10 Seapony
順にひとつずつ、それらがこの上半期にどうだったかについて書いていきます。
No.1 - Dom
DOM - 'Living In America'
SPINマガジンの「20 Best Songs of 2010」にも選ばれたこの曲が収録されている「Sun Bronzed Greek Gods EP」がリマスター再発され、さらに8月にはセカンドEP「Family Of Love」もリリースされる予定。アルバムは夏ごろとの情報なので、このセカンドEPリリース後ほどなくしてデビューフルアルバムがお目見えすると思われます(たぶん)。依然として、期待度1位をキープ。
No.2 - Yuck
Yuck - 'The Base Of A Dream Is Empty'
2月にデビューアルバム「Yuck」がリリース済み。ヨ・ラ・テンゴなどUSインディへの憧憬を感じさせつつ、静かめな曲ではいかにも英国風な抒情性も覗かせます。アルバムトータルの出来としては佳作レベル。ただ、期待度がハンパなく高かった分、そこまでではなかったかなー。大好きなこの曲がアルバムに収録されなかったことも残念。
No.3 - Demontr醇P
Demontr醇P - 'Brandenburg'
昨年リリースのEP「Masculin / F醇Pminin」のあと、音沙汰なし。マイスペースもあまりアクセス頻度は高くないようで、今後アルバムがいつ頃出るのかも不明ですが、The Horrors直系のゴス・シューゲサウンドは中毒性が高いので気長に待ちます。
No.4 - Egyptian Hip Hop
Egyptian Hip Hop - 'Moon Crooner'
ちょいちょい新曲など動きは見られますが、まだデビューアルバムの正式なアナウンスはナシ。ただ、シングルもある程度出てきたので、今年中のデビューフルアルバムは間違いないでしょう。折衷的でジャンルの幅が広いので、どんなアルバムができるか全くの謎。それだけ楽しみです。
No.5 - Gypsy And The Cat
Gypsy & The Cat - 'Time To Wander'
2010年11月末に、すでに本国オーストラリアではアルバムが出ていました。今年になってイギリスRCAから再発され、さらにサマソニで来日も決定。徐々に認知度も上がっていますが、デビューアルバム「Gilgamesh」はこれまた最高にメランコリックでドラマティックなシンセポップで、おそらく個人的な2011年の年間ベスト5位以内に入るのでは?というレベル。「Time To~」だけでなく他の曲もメロディや音、そして透明感のあるヴォーカルが素晴らしい傑作でした。
No.6 - Wilder
Wilder - 'Girls Vs Boys'
この曲はファーストシングルでしたが、今年に入りセカンドシングル「Skyful Of Rainbows」をリリース。こちらはそれほどの名曲ではなかったけど、ヴォコーダーを使ったダンサブルなロック。アルバムは割とポストパンクよりもエレクトロな方向に行くのでは?
No.7 - Tennis
Tennis - 'Marathon'
1月にデビューアルバム「Cape Dory」リリース済み。全編が60'sムード漂うキッチュなポップチューンに溢れていましたが、引き出しは少ないので少し飽きが早かった感も。
No.8 - James Blake
James Blake - 'CMYK'
2月にセルフタイトルのアルバムをリリース済み。メディアの期待度もハンパなく、今年最大の才能の持ち主による傑作なんて扱いを受け、批評家からも絶大な評価を受けましたが、個人的な評価はイマイチ。
No.9 - Porcelain Raft
Porcelain Raft - 'Tip Of Your Tongue'
すでにEPやMP3ではアルバム相当数の楽曲を発表済みですが、アルバムリリースのアナウンスはまだナシ。しかし最近、この手のリヴァーヴかけまくりの桃源郷サイケが氾濫し過ぎて食傷気味なため、ちょっと冷めてきてしまいました。
No.10 - Seapony
Seapony - 'Dreaming'
つい先日、アルバムがリリースされました。曲単位ではいいのだけど、ミニマルでスカスカな演奏を12曲続けて聴くと少し物足りなさを感じました。いろんな要素を取り入れて、次作で飛躍してほしいところ。
というわけで、すでに半数の5組は無事デビューアルバムがリリースされているわけですが、さらにその他の、今年デビューアルバムが期待されるアーティストを紹介します。
The Sound of Arrows
以前から知っていたはずなのに、なぜこれを2010年期待の新人10組に入れなかったのか・・・おそらく忘れていました。すでに何度もアルバム完成やリリースの情報が発せられては立ち消えるということを繰り返していますが、Geffenレーベルと契約完了して、楽曲も出来上がっているはず。何か契約上のトラブルでないことを祈ります。3月頃に新曲が公開されていますが、こちらがPet Shop Boysもかくやという哀愁エレポップ。また僕のツボ突いてきました。
"Nova" by The Sound Of Arrows
Two Wounded Birds
The Drumsが立ち上げたレーベルからの第一弾リリースアーティスト。オールディーズ風またはビーチボーイズ風なメロディに、パンキッシュなサーフロックサウンドを乗せ、夏を感じさせる激甘ナンバーに。
"All We Wanna Do" by Two wounded birds
Young Dreams
ノルウェーのバンド。しかも数々の名バンドを生んだ名産地、ベルゲンです。北欧らしく、爽やかで涼しげなオーケストラルポップですが、どこかトロピカルな感じもあり。チェンバーな生楽器とエレクトニクスのバランス感覚が絶妙。まだ7インチばかりですが、今年アルバム出してくれたらうれしいです。
"Young Dreams" by Young Dreams
これら3組も合わせ、アルバムリリース情報があればこのブログでお伝えしていきたいと思います。
なんと国内盤まで出てしまうらしい。この機会にどうぞ。
まず、その新人10組の「期待度高い順」っていうのが、以下のような感じでした。
No.01 DOM
No.02 Yuck
No.03 Demontre
No.04 Egyptian Hip Hop
No.05 Gypsy And The Cat
No.06 Wilder
No.07 Tennis
No.08 James Blake
No.09 Porcelain Raft
No.10 Seapony
順にひとつずつ、それらがこの上半期にどうだったかについて書いていきます。
No.1 - Dom
DOM - 'Living In America'
SPINマガジンの「20 Best Songs of 2010」にも選ばれたこの曲が収録されている「Sun Bronzed Greek Gods EP」がリマスター再発され、さらに8月にはセカンドEP「Family Of Love」もリリースされる予定。アルバムは夏ごろとの情報なので、このセカンドEPリリース後ほどなくしてデビューフルアルバムがお目見えすると思われます(たぶん)。依然として、期待度1位をキープ。
No.2 - Yuck
Yuck - 'The Base Of A Dream Is Empty'
2月にデビューアルバム「Yuck」がリリース済み。ヨ・ラ・テンゴなどUSインディへの憧憬を感じさせつつ、静かめな曲ではいかにも英国風な抒情性も覗かせます。アルバムトータルの出来としては佳作レベル。ただ、期待度がハンパなく高かった分、そこまでではなかったかなー。大好きなこの曲がアルバムに収録されなかったことも残念。
No.3 - Demontr醇P
Demontr醇P - 'Brandenburg'
昨年リリースのEP「Masculin / F醇Pminin」のあと、音沙汰なし。マイスペースもあまりアクセス頻度は高くないようで、今後アルバムがいつ頃出るのかも不明ですが、The Horrors直系のゴス・シューゲサウンドは中毒性が高いので気長に待ちます。
No.4 - Egyptian Hip Hop
Egyptian Hip Hop - 'Moon Crooner'
ちょいちょい新曲など動きは見られますが、まだデビューアルバムの正式なアナウンスはナシ。ただ、シングルもある程度出てきたので、今年中のデビューフルアルバムは間違いないでしょう。折衷的でジャンルの幅が広いので、どんなアルバムができるか全くの謎。それだけ楽しみです。
No.5 - Gypsy And The Cat
Gypsy & The Cat - 'Time To Wander'
2010年11月末に、すでに本国オーストラリアではアルバムが出ていました。今年になってイギリスRCAから再発され、さらにサマソニで来日も決定。徐々に認知度も上がっていますが、デビューアルバム「Gilgamesh」はこれまた最高にメランコリックでドラマティックなシンセポップで、おそらく個人的な2011年の年間ベスト5位以内に入るのでは?というレベル。「Time To~」だけでなく他の曲もメロディや音、そして透明感のあるヴォーカルが素晴らしい傑作でした。
No.6 - Wilder
Wilder - 'Girls Vs Boys'
この曲はファーストシングルでしたが、今年に入りセカンドシングル「Skyful Of Rainbows」をリリース。こちらはそれほどの名曲ではなかったけど、ヴォコーダーを使ったダンサブルなロック。アルバムは割とポストパンクよりもエレクトロな方向に行くのでは?
No.7 - Tennis
Tennis - 'Marathon'
1月にデビューアルバム「Cape Dory」リリース済み。全編が60'sムード漂うキッチュなポップチューンに溢れていましたが、引き出しは少ないので少し飽きが早かった感も。
No.8 - James Blake
James Blake - 'CMYK'
2月にセルフタイトルのアルバムをリリース済み。メディアの期待度もハンパなく、今年最大の才能の持ち主による傑作なんて扱いを受け、批評家からも絶大な評価を受けましたが、個人的な評価はイマイチ。
No.9 - Porcelain Raft
Porcelain Raft - 'Tip Of Your Tongue'
すでにEPやMP3ではアルバム相当数の楽曲を発表済みですが、アルバムリリースのアナウンスはまだナシ。しかし最近、この手のリヴァーヴかけまくりの桃源郷サイケが氾濫し過ぎて食傷気味なため、ちょっと冷めてきてしまいました。
No.10 - Seapony
Seapony - 'Dreaming'
つい先日、アルバムがリリースされました。曲単位ではいいのだけど、ミニマルでスカスカな演奏を12曲続けて聴くと少し物足りなさを感じました。いろんな要素を取り入れて、次作で飛躍してほしいところ。
というわけで、すでに半数の5組は無事デビューアルバムがリリースされているわけですが、さらにその他の、今年デビューアルバムが期待されるアーティストを紹介します。
The Sound of Arrows
以前から知っていたはずなのに、なぜこれを2010年期待の新人10組に入れなかったのか・・・おそらく忘れていました。すでに何度もアルバム完成やリリースの情報が発せられては立ち消えるということを繰り返していますが、Geffenレーベルと契約完了して、楽曲も出来上がっているはず。何か契約上のトラブルでないことを祈ります。3月頃に新曲が公開されていますが、こちらがPet Shop Boysもかくやという哀愁エレポップ。また僕のツボ突いてきました。
"Nova" by The Sound Of Arrows
Two Wounded Birds
The Drumsが立ち上げたレーベルからの第一弾リリースアーティスト。オールディーズ風またはビーチボーイズ風なメロディに、パンキッシュなサーフロックサウンドを乗せ、夏を感じさせる激甘ナンバーに。
"All We Wanna Do" by Two wounded birds
Young Dreams
ノルウェーのバンド。しかも数々の名バンドを生んだ名産地、ベルゲンです。北欧らしく、爽やかで涼しげなオーケストラルポップですが、どこかトロピカルな感じもあり。チェンバーな生楽器とエレクトニクスのバランス感覚が絶妙。まだ7インチばかりですが、今年アルバム出してくれたらうれしいです。
"Young Dreams" by Young Dreams
これら3組も合わせ、アルバムリリース情報があればこのブログでお伝えしていきたいと思います。
なんと国内盤まで出てしまうらしい。この機会にどうぞ。
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