日本共産党国会議員団総会での志位委員長のあいさつと言うのが、赤旗に出ていましたが笑えます。
彼はこの中で安倍総理の外交を「ペコペコ外交」と非難しました。
そしていうのです。
日本外交を、覇権主義従属外交から、自主独立外交へと転換させよう
まとめて言いますと、トランプ大統領、プーチン大統領、習近平主席――三つの覇権主義への「ペコペコ外交」でいいのか(「そうだ」の声)。これが問われていると思います。
来年1月の党大会に提案している綱領一部改定案は、「どんな国であれ覇権主義的な干渉、戦争、抑圧、支配を許さない」ことを、国際活動の大きな柱にすえました。
この立場にたって、日本外交を、覇権主義従属外交から自主独立外交へと転換させるためにがんばろうではありませんか。
来年1月の党大会に提案している綱領一部改定案は、「どんな国であれ覇権主義的な干渉、戦争、抑圧、支配を許さない」ことを、国際活動の大きな柱にすえました。
この立場にたって、日本外交を、覇権主義従属外交から自主独立外交へと転換させるためにがんばろうではありませんか。
おお、素晴らしい!!!
ワタシもこの方針は全面的に支持します。
しかしどうやって実行するんですか?
実は共産党に限らず反安倍野党は、皆対米外交には同じ事を言っているのです。
でもそれならどうやったら、日米安保条約を解消して、自主独立外交ができるようになるかは、全く示しません。
そして連中は揃って、憲法改正には反対しているのです。
今国会は「桜を見る会」の騒動で終わりましたが、これだって野盗が憲法改正を阻止するためにやっているだともいわれます。
憲法を改正反対
自主外交
このコンビネーションってマジに子供部屋オジサンの理論ですよね?
子供部屋オジサンって、実は自主独立大好きなのです。
で、母親から「学校に行け」と言われると「何でオレがオマイの言う事聞かなきゃならないんだ!!」、父親から「学校へ行かないのなら、働け」と言われると「オレはオマイのモノじゃない!!」「オレは独立した人格なんだ!!」と言って猛然と反抗するのです。
親に従わないから、自分は独立した人間なのだ。
自分は独立した人間だから、親の言う事には反抗するのだ。
と、言う理屈です。
でもこうやって反抗していたら永遠に子供部屋から出られないでしょう?
一人前の大人として両親から独立するためには、両親の言う事を聞いて、学校に行き、そして職に就くしかないのです。
日本の左翼は全くこれと同じで、日本がアメリカから軍事支援を要請されると、「アメリカに従属するな!! 日本は独立国だ!!」と言って反対するのです。
そしてこの理屈で、憲法改正には絶対反対です。
国家が独立するために自国を防衛するための軍事力を持つのは、個人が独立するために経済力を持つのと同様に絶対必要な条件なのです。
だから憲法改正に反対するって、つまり子供部屋オジサンが親から「仕事しろ!!」と言われて、反抗して引き籠るのと同じ事なのです。
なるほどそれでも相手が親なら、そういう息子だって金と体力が続く間は、何とか面倒を見てくれるでしょう。
でもアメリカは親じゃないんですよ。
わけのわからない事を言って引き籠るような国の面倒をいつまで見てくれるのでしょうか?
それにもうアメリカだって随分ヘタレているのです。
アメリカはソ連に対抗するために、中国を支援してきたのですが、その中国は実はソ連以上の化物になってしまいました。
そしてアメリカ一国だけでは、その化物を抑えきれないようになっているのです。
だから日本だけでなくNATO諸国など同盟国に軍事力の強化と、防衛協力を呼び掛けているのです。
日本だって中国に呑まれるのがイヤなら、アメリカと一緒に戦える体制を作るしかないのです。
でもこれ日本にとってはチャンスでもあります。
アメリカから独立するチャンスなのです。
アメリカが日本に憲法9条なんて押し付けたのは、日本が二度とアメリカを脅かすような国にならず、アメリカの属国にしておくためでした。
だからもしアメリカがこれまでのような圧倒的な力でパックス・アメリカーナを保持できるなら、日本の憲法改正なんか絶対に許さなかったでしょう。
そうすれば日本を永遠に属国にしておけますから。
でも今は状況が変わって憲法改正どころか、核兵器の保持だって認めそうな雰囲気です。
だって対中防衛上そんな事を言っていられないからです。
アメリカだけでは中国の覇権を抑えきれないので、日本の手助けが必要になったのです。
勿論、これは日本がアメリカにとって信頼できる同盟国だからです。
信頼できる同盟国なら、強ければ強いほどありがたいのです。
つまり今こそアメリカともめずに、憲法を改正し、独立国として相応しい軍事力を持つ大チャンスなのです。
そもそもバカ左翼は「米軍は出ていけ!!」なんて言うけれど、一体どうやって追い出す気でしょうか?
一億玉砕を覚悟で、米軍相手にゲリラ戦でもやる気でしょうか?
アメリカが在日米軍基地を引き上げるのは、アメリカ軍が日本からいなくなっても、アメリカとアジア太平洋地域の安全保障に影響がないと看做した場合だけです。
アメリカの安全保障に在日米軍基地が必要だと判断すれば、どんな事をしても居座ります。
まして在日米軍が引き上げたら、日本が中国側に寝返るなんて思ったら、絶対に出ていきません。
そういう現実を考えたら、日本から米軍基地を追い出して、日本が独立する唯一の方法は、アメリカ人の圧倒的多数が日本を心から信頼し、極東の安全保障は日本に全部任せちゃえばよい、と考えるようになった場合だけです。
だったらアメリカが対中防衛に苦労している今こそ、日本は憲法を改正し、自国を守るのみならず、アメリカと共に中国の覇権主義から世界を守るパートナーである事を示すべきなのです。
そ、そんなの結局、究極の対米従属ニダ!!
それってアメリカに都合が良いだけニダ!!
それじゃ自主独立じゃないニダ!!
だから何?
そもそも自主独立って何ですか?
人間が一人前の大人として独立して生きていくって、つまりは理不尽だったり、自己中だったり、わけのわからないことばっかり言ったりしている上司や同僚や客とうまく折り合っていくことでしょう?
それを親の言う事に逆らい続ける事を「独立」と勘違いしていたら、独立どころか子供部屋から出る事もできないのではありませんか?
でもその子供部屋オジサン理論に執着しているのは日本の左翼なのです。
アメリカに逆らう事が自主外交なんてバカな事を言っている国があるんですか?
自国の国益の為なら、有利な同盟は守るのが自主外交です。
イギリスなんてアメリカとの関係を維持するためなら、アメリカの仕掛けたアフガン戦争に王子様まで送り込んだのです。
実際、連中は社会人として致命的な欠陥があるのだから仕方ありません。
最初に紹介した志位委員長の挨拶を全文見たら、マジに笑えます。
何しろ「日本外交を、覇権主義従属外交から、自主独立外交へと転換させよう 」なんて立派な事をいって、安倍総理には「習主席の「国賓」招待を最優先させ、言うべきことを言わない」批判しています。
でもそれは全体の極一部で、後はもう「桜を見る会」とかどうでも良い事ばっかりです。
そしてこれで国会を全部潰した事が誇らしくてたまらないようです。
あのさ、習近平の「国賓」招待に反対なら、何でそれ国会で言わなかったの?
本来なら野党が中心になって、中国の香港やウィグルでの人権侵害に対する非難決議ぐらい出すべきでしょう?
これ出したら自民党にも賛成する議員は結構いるから、日本の国会として非難決議を出せるよ。
そうしたら習近平の方から訪日やめるんじゃないの?
本当はこういうのって野党や議会が出すべきなんだよ。
アメリカでもそうだけれど、政府首脳が面と向かって中国を非難しちゃうと、後々対話がしづらくなるんだよね。
でも中国に自国の企業や邦人が沢山いる状態では、対話しづらくなるって凄く困るの。 だってああいう国だから、彼等に何をするかもわからないしね。
だからこそ政府ではなく野党を中心にまず議会が、国家としての意志を示すべきなんだよね。
そして実際にアメリカの民主党は、これをやるんだよ。
でも日本の野党は今国会では、「桜を見る会」に熱中して、中国の問題なんてガン無視だよね?
「桜を見る会」で騒ぐより、対中非難決議を先導する方が、余程支持率が上がると思うんだけどね。
でも野党はこの国会を「桜を見る会」でつぶし、憲法改正どころか、香港やウィグルでの中国の人権侵害はもとより、9月の大型台風による被害の対策と、今後の防災についても、景気悪化に対応するため補正予算の要求も、またホルムズ海峡での紛争から日本のタンカーをどう守るかも、一切議論しなかったのです。
マジにこれじゃ子供部屋オジサンでいるしかないでしょう?