オカラ副総理の発言をganrikiさんがエントリーしてくださいました。
民主党が掲げる最低保障年金を柱とした新年金制度を政府案として提示する意向を示した。
「年金抜本改革の財源は今回の(2015年10月に引き上げる消費税の)10%増税に入っていない。さらなる増税は当然必要になる」
「どのくらい必要になるかは、最低保障年金をどれだけ大きくするかと釣り合った問題なのできちんと議論したい」
http://gannriki.iza.ne.jp/blog/entry/2582564/
ganrikiさんが指摘された通り、民主党のマニフェストを思い出すと、噴飯ものの発言なのですが、そこはオカラですから、本人は大真面目です。
このオカラは柳腰と同様、東大法学部卒なのですが、コイツラ高学歴ミンスは皆ミンス論理学とでも言うべき独特の論理学を使うのです。
つまり物事の中の一部だけを取り出して、その部分だけで論理がつながるようにします。 そしてそうやって自分達が気に入って取り出した部分の中だけで話の整合性が着けば、これは完璧な論理だと言う事にしてしまうのです。
例えば上のオカラ式年金増税論では「どのくらい必要になるかは、最低保障年金をどれだけ大きくするかと釣り合った問題なのできちんと議論したい」なんて言うのですが、これはganrikiさんが指摘された通り、ミンスの政権取得時のマニフェストを7万円の最低保障年金の話が詐欺だったと言う話なのですが、ミンス式論理学では自分達に都合の悪い事は、完全に消滅しているので問題ないのです。
これが柳腰となると、元が弁護士だけにもっと凄いです。
柳腰はあの尖閣事件の処理を今でも「全部正しい」と豪語しています。
あの尖閣事件でミンス政権が指揮権を発動したかどうかについては、ワタシとsonoさんで散々揉めて、柳腰の後輩であるsonoさんが繰り返し「指揮権のお勉強」についてエントリーしてくださいました。
http://sopnoraone-3.iza.ne.jp/blog/entry/2578135/
http://sopnoraone-3.iza.ne.jp/blog/entry/2579313/
http://sopnoraone-3.iza.ne.jp/blog/entry/2580151/
あの事件で船長釈放から現在に至るまでの検察庁の対応を見れば、あれが検察の判断なんかではなく、明らかに政府の指示による対応で、指揮権を使ったのは明白なのです。
但しsonoさんが教えて下さったように、指揮権は発動しても、それを公にする義務もなければ、決められた法手続きもなく、書面等を残す義務もないので、指揮権を発動したと言う証拠残りません。
そしてあの時の法務大臣は柳田は「指揮権は発動していない」と言いました。
と、言うわけであの事件で船長を釈放した責任は全部、那覇地検に押し付けられちゃったのです。
ああ、可哀相な那覇地検の検事さん!!
ところで何で連中がこんな事をしたと思いますか?
勿論最大の理由は自分達が、この問題で責任を取りたくなかったからです。
責任転嫁と言うのはミンス政権の基本理念なのです。
でももう一つはミンス式論理学による理由ではないかと思います。
あの事件で海上保安庁が中国人船長を逮捕した時、前貼りは「法によって粛々と対応する」と勇ましい事を言いました。
だから国民はこれは当然、船長を裁判に掛けて処罰するんだろうと思いました。
でも結果はその処罰をしてくれるはずの検察が船長を釈放しちゃったのです。
思うに柳腰にすれば、これが味噌なんだと思います。
つまり以下がミンス式論理学による思考です。
管内閣は『法によって粛々と対応する』と言ったのだから那覇地検の判断に任せたのだ。
指揮権を発動したら超法規的措置をする事になるので『法によって粛々と対応する』事にならないではないか?
だから検察に圧力は掛けても、指揮権を発動しなかったもんね。
指揮権発動しても、しなかったと言えばしなかったことになるもんね。
だって発動した証拠なんかないもんね。
検察がやった事なら法によって粛々と対応した事になるもんね。
ホラ、これで完全に論理が一貫しているでしょう?
ボクは何てアタマが良いんだ!!
それをわからないのはオマイラが低学歴だからだ!!
で、でもさあ…・那覇地検が外交判断なんかしちゃいけないでしょう?
そんなの放置プレーで「法によって粛々と対応した」なんて嘘じゃない?
でもそこはミンス式論理学ですから、ケンチャナヨで、自分の気にらない話は無いことになっているのです。
こんな論理学が背景にあるから仙石氏の「全部正しい」が成立して、良心は爽やかなのです。
勿論国民はこんな事には全然納得していません。 指揮権について中学校公民程度しか知らない低学歴でも、那覇地検が外交判断なんかしてはいけないことぐらいはわかるのですから。
しかしこのミンス式論理学のもう一つの特徴は、いくら低学歴でも普通の人間なら簡単に問題のわかる論理を、使っている本人達は理解できず、自分の論理の穴を見つける事が出来ない事です。
別にミンスでなくても子供でも苦し紛れに屁理屈をこねる事はあります。 しかし多くの場合、屁理屈をこねて頑張りながらも、自分の言っている事がマトモに通用しない事をアタマのどこかで自覚しているものです。
けれどその自覚が無いのが彼等の特徴です。
だから一般国民から見れば穴だらけの論理を堂々と自信満々大威張りで主張します。 そしてそれに国民が賛同してくれないと「この低学歴の馬鹿共が!! だから日本人はダメなんだ!! 日本なんか大嫌いだ!!」と言う事になるのです。
彼等が日本と日本人を嫌う理由はまさにこれなのです。
自分を正当化したい、自分が正しいと思いたいのは全ての人間の欲望ですが、残念だけれど人生にはそうではない事が多いのです。
その時普通の人間は「まあ、自分は頭も悪いし知識もないから、また間違っちゃったんだ」と諦めて反省するのですが、なまじに高学歴だと「知識が無い」とか「アタマが悪い」わけではない上、理屈を組むには高度な能力があるので、次から次へとこのミンス式論理学を駆使して自分を正当化する論理を作るので、何処まで行っても反省には行きつきません。
そしてこれはミンスだけでなく、所謂知識人、高学歴者などなまじに「アタマが良い」と言われる人間の多くが持っている問題なのです。
ちなみに同じ高学歴でも、官僚や自民党の政治家ぐらいになると、いくら追い込まれても一般国民に馬鹿にされるようなショボい詭弁は使いませんでした。
また嘘も殆ど吐きませんでした。
正直だったかどうかは知らないけれど、嘘を一つ吐くと後で他の話と整合性が着かなくなって、そうなると余計困るのです。
だからそのような場合は「コメントできません」と言ってダンマリを通していました。
自民党全盛時代、国会等でこのような場面が多くあって、見ていて実に不快でした。
けれど現在のミンス政権の気楽な嘘と、ミンス式論理学による詭弁の洪水を見ていると、あの時ダンマリを決め込んだ政治家や官僚はミンスの百倍賢くて誠実だったのだとわかりました。