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2023-07-31 09:41

異常な報道 トランスジェンダー

 トランスジェンダーに関する日本の報道姿勢が不気味です。



 これは日本テレビのニュース動画ですが、一体これどう言う心算で放映しているのでしょうか?

 このニュース動画の通り、アメリカでは最近未成年の性別変更為の医療を制限する動きが出ています。
 しかしこれ見て怖いと思いませんか?

 まず何よりこのニュースでわかるのは、アメリカでは10歳から性別変更の為のホルモン治療を受ける事ができると言う事です。
 この動画では「若者」「若者」と言っていますが、実際には思春期にも至らない子供でも性別変更の為の医療を受けられると言うのです。
 
 そしてこのニュース動画では触れられていませんが、子供が性別変更をしたいと言い出した時に、親がこれを阻止しようとすると親権を奪われる場合があります。 親権を奪われて子供に面接もできなくなるのです。
 これを民主党の強い州では、州法等で定めている州も少なくないのです。

 このため、自分の意思で少女が乳房や子宮を切除したり、少年が去勢手術を受けると言う事例が多発しています。

 当然ですが、こうやって失った乳房や性器は二度と取り戻す事はできません。
 子供に男性ホルモンを抑制すると、男性性器の発育が止まり、第二次性徴の発達も抑制されるのですが、しかしそれを辞めても、それでまた直ぐ性器や第二次性徴の発達が始まり、何年か遅れてもちゃんと男性の体になる・・・と言う訳には行きません。
 結局一旦受けた治療で、生涯満足な生殖器を持てなくなる、男の体になれなくなるのです。

 だからと言って、こうした治療を受けたからと言って、男の子が大人の女性になれるわけでもないし、女の子が大人の男性になれるわけでありません。
 乳房や生殖器のない女、生殖器のない男になるだけです。

 勿論、成人してから自分の意思で性適合手術を受ける人もいます。
 カールセル真紀さんなどこれで有名になったのですが、カールセルさんが手術を受けた時代は、国内で性適合手術をしてくれる病院がなかったので、手術の為に海外に行きました。
 これは本人に大変な覚悟があり、その手術の結果のメリットもデメリットも十分に納得した上での行為ですから、他人がとやかく言うべきではありません。

 しかし未成年にこうした将来の問題をどこまで理解できるのでしょうか?
 そもそも未成年の性自認なんてそんなに完全なモノでしょうか?

 例えば未成年で性適合手術を受けるのは圧倒的に少女が多いのですが、これはわかります。
 思春期の頃の少女は、自分の体が女になっていくことへの不安や嫌悪を感じる事が多いのです。 実はワタシもそうでした。
 それで拒食症などを発症するのは少女が圧倒的に多いのです。
 
 思春期には誰でも精神的に不安定だし、また自身の体が男、或いは女になっていくことに戸惑います。
 こうした時期に学校でトランスジェンダーの事を教えたら「性別さへ変更したら全て解決。 それまでの悩みが全部消える。」と思い込む少年・少女が出てくるのは当然でしょう?

 このような状況で「早く手術を受けないと第二次性徴が固まり、将来手術を受けても女らし体つきのままになるよ。」などと煽られたらどうなるでしょうか?
 思春期の混乱の中で乳房や子宮を喪ってしまい、その後そうした混乱が収まっても、今度はもう女性として生きる事が難しくなるし、だからと言って男性とも言えない体になってしまう。
 これは余りに無残です。

 そしてこうした問題以外に、ホルモン治療には様々な副作用があります。
 性ホルモンだからと言って、性器や第二次性徴だけに関わるわけではなく、精神や臓器など全てに関わるのです。
 それを未成年の間いに人為的に変更させた場合、将来どのような問題が起きるのか?
 これはまだわかっていません。

そもそも子供にホルモン治療や性適合手術を勧める大人は一体何を考えているのでしょうか?
 現在、アメリカでは性適合手術やホルモン治療など一切なしに自己申告だけで性別を変更できるのです。
 だから強姦犯が女子刑務所に収監されて、他の女囚を強姦したり妊娠させたりと言う事件が起きているのです。
 勿論ホルモン治療や性適合手術を強要するのは違法です。
 
 だったら子供にホルモン治療や性適合手術を受けさせる必要は全くないでしょう? 
 そもそもホルモン治療には様々な後遺症や副作用があるのですから。
 子供がホルモン治療や性適合手術を受けたいと言っても「性別変更はいつでもできるから安心しろ。 ちゃんと大人になって性がどういう物か体験してから考えたら良い。」と言うのが筋ではありませんか?
 それなのにこうした治療や手術を勧めるって、非常に悪質な人体実験ではありませんか?

 だから現在北欧など人権大国と言われる国々でも、未成年のホルモン治療や性適合手術は認めていません。
 日本も同じです。
 むしろ現在のアメリカが異常なのです。
 そしてアメリカ人もこの異常さに気づき、元に戻そうと言う努力が始まったのです。

 しかしこのニュース動画の異常さは、アメリカの異常さをあたかも正常であるかのように報道し、正常に戻ろうとする努力を異常のように報道している事です。
 
 ワタシはLGBTの話は日本で騒ぎになるより数年早くから知っていました。
 苺畑カカシさんが、アメリカの状況を詳しく解説してくださっていたからです。
 それでこの日本テレビのニュース動画のような話も、全部前々から知ってました。
 
 しかしLGBT騒動が日本に来るとは思ってもいませんでした。 なぜならアメリカでは元々キリスト教の教理から同性愛への嫌悪や忌避感が強く、同性愛は違法だったし、同性愛者へのヘイトクライムも再々起きていたからです。
 だから人種差別反対運動の次は、同性愛差別反対運動が起きるだろうと思っていました。

 しかし日本には黒人がいないのと同様、同性愛差別者への差別や迫害もありませんでした。 だから日本で黒人差別反対運動が起きなかったのと同様に、LGBT騒動なんて起きるとは思っていませんでした。
 ところが驚いた事に、日本でもLGBT利権増進法案が成立し、最高裁は男が女子トイレを使う事を合法と言う判決を出しました。

 そしてこのニュース動画です。
 日本でLGBT利権増進法案が成立したり、最高裁が男に女子トイレの使用を認めたのは、結局、マスゴミと活動家が結託して、騒ぎ続けた結果ではありませんか?
 彼等は常に「火のないところに煙を立てる」のです。

 だからこのニュース動画を見ていると、非常に怖いです。
 コイツラ、子供への性適合手術やホルモン治療を推進しようとしているのではないか?と思ってしまうのです。
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2023-07-30 12:37

中国への個人情報流失 Colabo問題と同じ、マイナンバーには関係ない

 マスゴミはまだ必死にマイナンバーのネガキャンをやっています。
 今日もこんなの拾いました。

 【追及スクープ】日本人500万人のマイナンバーと年収情報は、池袋の一室から中国の工場に「丸投げ」されていた 7月28日 現代ビジネス

 《事件の概要》 2017年の大幅な税制改正を受け日本年金機構は、厚生年金から所得税などを源泉徴収する「税額計算プログラム」を作成し直す必要があった。約770万人の厚生年金受給者に「扶養親族等申告書」を送付。記載内容に漏れや間違いがないかをチェックしてもらうとともに、あらたにマイナンバーや所得情報を記入し、送り返すよう要請。送り返されてきた「申告書」をデータ入力することでプログラム化をはかることとした。機構はその入力業務を、東京・池袋のデータ処理会社、SAY企画に委託したものの、同社が中国大連市のデータ処理会社に再委託したため、そこから日本の厚生年金受給者の個人情報が、中国のネット上に流出した。

 超長い記事なので、全文はリンク先で読んでください。
 でも概要を読めばわかりますが、要するに「扶養親族申告書」770万人のチェックをSYA企画と言う会社に委託したら、そのSYA企画はこの仕事を中国の会社に丸投げしてしまったのです。

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 この「扶養親族申告書」にはマイナンバーと所得情報が記載してありました。
 その「扶養親族申告書」を中国会社がチェックしたと言う事ですから、ここに書かれいた情報は全て中国側に渡ったのです。
 そしてそれがネット上に流失したのです。

 記事の後半ではこの会社は実は日本国内にはちゃんとした作業場はなく、厚生労働省から受託した仕事を日本国内でできない事は明らかだったというのです。
 そして厚生労働省はこの事実を把握しながら、今まで隠蔽し続けていたというのです。

 これは非常に問題です。
 でも問題はマイナンバーではありません。
 問題は、厚労省が業務の委託企業を適切に選ばなかった事です。
 しかもその事実を長く隠蔽していた事です。

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 なぜなら記事概要にある通り、厚労省が扶養親族申告書を年金加入者770万人に送ったのは、税制改正に対応する為でした。
 だからマイナンバーと言う物がなくても、返送された扶養親族申告書770万人分のチェックは必要だったのです。

 勿論マイナンバーが存在しなければ、マイナンバーに関する情報しません。
 しかし扶養親族申告書には、申告した加入者の住所氏名、生年月日、その扶養家族の状況、年金受給額、その他所得などの個人情報は書かれているのです。
 そしてそのチェックを中国企業に丸投げしたら、扶養親族申告書に書かれている個人情報は全部中国に流失します。

 そもそも厚労省のデータを丸投げする話は、これが初めてではありません。
 第一次安倍政権が崩壊する原因になった「消えた年金問題」でも、年金庁は委託事業者を通じて年金記録のチェックを中国に企業に丸投げしています。
 勿論のこの時も、今回よりはるかに多くの中国に個人情報が流失しています。

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 逆に言えばそもそも年金制度発足当初からマイナンバー制度があれば、「消えた年金問題」なんて起きなかったのです。
 消えた年金問題は、個人を特定するのに戸籍と年金番号に頼っていたので、結婚や養子縁組などで姓が変わったり、企業が潰れたりした場合、年金記録を追いきれなくなってしまう場合が多々あったのです。
 そしてこうした制度の欠陥をついて、従業員から徴収した年金を実際には年金基金側に支払わなかった企業や、窓口で受けっとった国民年金の掛け金を横領した役人がいたのです。

 一方、アメリカ始め欧米諸国ではこうした不正やトラブルを防ぐ為に「社会保険番号」と言う制度を作りました。
 そして一人の人間に一つの番号を与える事で、この番号一つで、年金その他の社会保険を全て管理する事になっています。
 この制度が作られた当初は現代のようにコンピューターもなかったのですが、それでもこの番号で個人を特定する事で戸籍制度もない国が、年金その他の社会保険を一元的に管理する事が出来てきてきたのです。
 
 このため、例えば人権大国として知られる北欧諸国でも、移民が最初に欲しがるのは子の社会保険番号です。
 これを得て初めて医療その他の福祉が受けられるからです。

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 マイナンバーと言うのはこの「社会保険番号」と同じモノです。
 但し違うのは、現代はパソコンとインターネットが普及しているので、その応用範囲も広くなり、そして利便性も増しています。

 但しこれは逆に言えば不正をやりづらくなったという事です。
 例えば現在証券会社の口座は全てマイナンバーと紐づけられています。 これだと株式等での所得を隠す事ができません。
 銀行口座は未だに紐づけられていませんが、しかし絶対やらせるべきでしょう。
 何でやらないのかワタシは不思議です。 
 こうしておけば隠し口座にお金を入れておくと言う事ができなくなるので、脱税も凄くやりづらくなるでしょう。

 そしてチンケですが重要なのは保険証の不正利用が防げるという事ですね。 
 それにしても驚きました。
 保険証の不正使用ってホントに多いんですね。
 しかもやっている連中には全く罪悪感がないのです。
 これでは真面目に保険加入して保険料を払っている人達が馬鹿を見てしまいます。

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 勿論、マイナンバーとマイナンバーカードについては、運用開始直後ですから、色々なトラブルが起きています。
 しかしこの記事も含めて「マイナンバーが~~!!」と騒ぐ記事の多くは、実はマイナンバーに関係がありません。
 中国への個人情報流出はあくまで厚労省の事業委託先が悪質だったという話です。 つまりこれはColabo問題と同じです。

 国民の個人情報を扱い、しかも相応の委託料を払うのに、何でこんな出鱈目な企業を選ぶのか?
 770万人分の扶養親族申請書をチェックするなら、相応の人数を雇い、その人達が作業する場所等も必要ですから、企業の外観だけでも委託事業が可能か?不可能か?を判断できるはずではありませんか?

 これでは困難女性支援事業など、意味不明な事業の委託先選びが出鱈目になるのは当然でしょう?
 厚労省って一体何をやっているのでしょうか?

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 因みにマイナンバーカードって銀行のキャッシュカードと同じです。
 銀行のキャッシュカードをATMに入れると、貯金がおろせるのですが、別にキャッシュカードの中にお金が入っているわけじゃないのです。
 キャッシュカードをATMに入れるのは、銀行の窓口に通帳と印鑑を出すのと同じ事です。

 マイナンバーカードの場合も、カードの中に個人情報が入っているわけでなく、確定申告その他必要な場合には、カードを使ってコンビニ等の専用機から戸籍や納税証明等必要な情報を引き出せると言うだけです。
  
 これだけの物を何でこんなに大騒ぎして忌避するのでしょうか?
 保険証の不正使用とか余程したいのでしょうか?
 
  1. マイナンバーカード
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2023-07-29 11:42

宇賀裁判官に聞きたい LGBT

 7月27日アメリカの下院司法員会で、以下の記事のような証言がありました。
 トランスジェンダーに関する話なのですが、このような証言が下院で行われたと言うのは余りにもショッキングなので、敢えて元記事をDeepl翻訳して全文貼ります。


速報】米アップデン大学の元女子水泳選手が、リア・トーマスのチームメイトが「男性の前で服を脱ぐことに抵抗がない」ようにするために「再教育」を受けさせられたと証言
私のチームメイトと私は、身長6フィート4インチの生物学的男性で、男性器が完全に残っているライアの前で、週に18回、服を脱ぐことを強制されました"

独立女性フォーラムのスポークスウーマン兼アドバイザーを務めるポーラ・スカンランが木曜日、下院司法委員会で証言を行ない、ペンシルベニア大学在学中に男子選手のリア・トーマスと競泳した経験について語った。

400ヤード自由形リレーでニューイングランド・インディペンデント・スクール・リーグの記録保持者であるスカンランは、エストロゲンを摂取し始めた男性選手が女性であると主張してチームに入ってきたとき、ペンシルベニア大学の女子水泳チームにいたことがどのようなものであったかについて語った。

トーマスは、「すべての自由形種目で、女子の世界記録よりも速い自己ベストタイムを持っていた」と彼女は言った。

「シーズンが始まると、トーマスは複数の種目で全米をリードしていた。トーマスはその後、500ヤード自由形でNCAAチャンピオンになり、女子チーム史上初のNCAAチャンピオンとなった。"

トーマスは、ジョージア州アトランタで開催された2022年のNCAA女子水泳選手権で記録を更新した。当時、スキャンランが証言したように、多くの女子選手がトーマスの参加に問題を抱えていたが、声を上げる選手はほとんどいなかった。そうした人々は "トランスフォビック "として標的にされ、トーマスの参加が不当であるとの見解を表明した女性アスリートの動画はツイッターで検閲され、弾圧された。

「みなさんが知らないのは、ペンシルベニア大学水泳部の女性たちの経験です。チームメイトと私は、身長6フィート4インチの生物学的男性で、男性器が完全にそのままの遼の前で、週に18回も服を脱ぐことを強要された。"

「これを避けるために、トイレの個室で着替える子もいれば、家族用のトイレを使う子もいました。"私たちが運動部に懸念を表明しようとしたとき、私たちは遼が泳ぐことと私たちのロッカールームにいることは譲れないことだと言われ、男性の前で服を脱ぐという考えに馴染むよう再教育を試みる心理学的サービスを提供されました。"

「大学の対応を要約すると、」スキャンランは下院司法委員会でこう語った。「被害者ではなく、私たち女性が問題だったのです。私たちは順応し、移動し、黙ることを期待された。私たちの感情などどうでもよかったのです。大学は、男性の感情やアイデンティティを正当化するために、女性をガスライティングし、恐怖を煽っていたのです」

スカンランは声を上げようと、学校新聞『デイリー・ペンシルバニアン』にコラムを書いた。そのコラムは掲載後、同紙によって撤回された。その記事は科学的なアプローチで、「Y染色体は外科手術や全身療法では変えられない。この生物学的事実は、スポーツ競技やロッカールームですぐにわかるテストステロンレベルを下げることでは軽減できない運動能力の優位性につながっている"

生物学的事実を語ったことで、スキャンランは検閲を受けた。彼女の女性としての見解は、トーマスが女性を装い、女子陸上競技において女性と競争し、タイトルや栄誉を盗みたいという願望ほど重要でも不可欠でもないとみなされたのだ。

トーマスはトランスであることを公言しており、最近では "Antifa Super Soldier "のTシャツを着ているところを目撃されている。トーマスはまた、女子のオリンピック競技に出場したいという願望も表明している。


 アメリカの女子水泳にトランスジェンダーを自称するリア・トーマスと言う男が入り込んだ事は、数年前からカカシさんなどを通して知っていました。

 記事の通り、この男はホルモン治療を受けているとはいっても、男性性器はそのままで、6フィート4インチ(193㎝)の大男です。
 そしてこの巨体と男性の筋力で、他の女子選手を圧倒して、記事にある通り2022年にはアメリカの女子水泳の記録を塗り替えました。

 これは女子選手にとっては大変な問題なのですが、しかしそれだけでなく、彼は女子更衣室を使ったのです。
 この男はペンシルバニア大学に所属していたので、同じペンシルバニア大学の女子水泳選手にとっては大変な問題でした。

 この記事には書かれていませんが、彼は更衣室で女子選手達の前で、全裸になり男性性器を誇示したりしたのです。
 当然女子選手達は、これに強い恐怖や嫌悪を覚え、更衣室での着替えを避ける女子選手も出てきました。

 そして女子選手達が彼の女子更衣室使用に抗議したら、大学側は「男性の前で服を脱ぐという考えに馴染むよう再教育を試みる心理学的サービスを提供されました」と言うのです。

 男性の前で服を脱ぐと言う考えに馴染む為の再教育や心理サービスってどんな事をするのでしょうか?
 若い女性にこんなことを強要するなんて完全な人権侵害ではありませんか?

 それにしてもオカシイです。
 いくら女子更衣室内で、同じチームメイトだけだからと言って、わざわざ全裸になって他のメンバーに性器をさらす女性などいません。
 もしそんな事をしたら、幾ら女性でも他のチームメイトからも苦情がでます。
 だってこんなことをされたら女性同士でも非常に不快ですから。
 そして厳重注意されるし、それでもやめなければ女子更衣室の使用を禁止されたり、チームから追放されるでしょう?
 ところがトランスジェンダーを名乗れば、注意もされないどころか、苦情を言ったら女性側が注意されるのです。

 でも他人事ではありません。
 先日最高裁は経産省女子トイレ使用問題について、トランスジェンダーを自称する男性職員の女子トイレ使用を認める判決を出しました。
 この原告の職員はリア・トーマスと同じで完全な男性性器を持っています。
 だから戸籍上も男性だし、また男性性器を切除する意思はありません。
 
 そしてこの判決で裁判官の一人がこのような付帯意見を述べています。

 学者出身の宇賀克也裁判官は「経済産業省には、性自認に基づいて社会生活を送る利益をできるかぎり尊重した対応をとることが求められていた。ほかの職員が違和感を抱くとしたら、トランスジェンダーへの理解が十分でないことが考えられるのに、研修などの取り組みもしていなかった。多様性を尊重する共生社会の実現に向けて、職場環境を改善する取り組みが十分されていたとはいえない」と批判しました。

 宇賀裁判官は男性が女子トイレに入っても、女子職員が違和感を抱くのは研修棟が不十分だからだと言うのです。
 
 女子トイレに男が入っても違和感を持たないようにするための研修って一体どんな研修でしょうか?
 そもそも男性性器を備えた人間を何で女だと認識しなければならないのでしょうか?

 それ以前にこの裁判官はトランスジェンダーを理解しているのでしょうか?
 トランスジェンダーには性同一障害だけでなく、唯の女装マニアや女装する事に性的な快感を感じるオートガイネフィリアなども含まれるのです。
 
 経産省女子トイレ裁判の原告は一応性同一障害の診断書を取っています。
 しかし現実にはこうした女装マニアと本物の性同一障害の区別など殆ど不可能だと言われます。
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 一方、日本は民主主義国家ですから、思想・信条・宗教の自由が保障されています。
 そしてイスラム教やキリスト教など一神教の教理では、LGBTは神に背くとされています。
 こうした宗教の信者に宇賀裁判官の言うような研修を強要する事は、人権侵害にならないのでしょうか?

 因みにLGBTの盛んな欧米でもイスラム教徒達は、子供のLGBT教育等を断固拒否するなど、明確にLGBTに反対しているのですが、しかしこれに対して自称人権派は何も言えないようです。

 もし日本で宇賀裁判官の言うような研修を企業や自治体が従業員に強要した場合、これを拒否して企業や自治体を告訴する女性が出た場合、宇賀裁判官はどのような判決を出すのでしょうか?

 

 

 

 
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2023-07-29 09:28

暑い!!

 暑いです。
 まだ午前9時だと言うのに、既に気温は30℃です。
 我が家は冷房がなく、窓を開けっぱなしにしているので、室温も同じです。

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 夕べも暑かったです。
 夜になっても25℃をなかなか割らず、深夜になってようやく少し涼しくなりました。
 気温が下がったかどうかわかりませんが、窓から風が入るようになったのです。
 このところ夜になると山風が吹くので、夜になると藻岩山に面した居間の窓から風が入るのです。
 去年は山風など意識したこともなかったのに・・・・。

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 大体今年は去年に比べても随分と暑いです。
 先週半ばから既に随分暑かったのです。
 でもワタシの知る限り、札幌では例年真夏日は10日前後しかないし、熱帯夜と言うのは全く経験したことがありません。

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 だから先週半ばから暑くなり始めた時も、全く楽観していて「この暑さが数日続けば、これで涼しくなるだろう。」と思っていました。
 ところが全然涼しくなりません。

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 それどころか天気予報を見ると、来週一杯30℃超えになっているのです。
 そして最低気温も24℃とか25℃になっています。

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 25℃って熱帯夜じゃないですか? 
 札幌で熱帯夜なんてありえない!!

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 尤も今朝の最低気温は24.9℃になっていますから、もう既に殆ど熱帯夜を経験しているわけす。
 しかしもうゲンナリです。
 神様、もうどうかこれ以上暑くしないでください。

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 この家は構造上、エアコンの設置が殆ど不可能なのです。
 窓のそばに置くだけで使えると言う簡易エアコンも設置する事ができない構造です。
 だから何とか扇風機だけ凌ぐしかないのですから。

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 しかし幸い体調は良好です。
 昨日は余りに暑くて外出したくないので、午後は家で縫物をしていました。

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 けれどもその前までは、屁垂れてiPadでYouTubeの動画ばかり見ていたのです。
 だから縫物ができるようになったって、凄く体調がよくなったという事です。
 こんなことで「良くなった」と喜ぶのは情けないけれど、病持ちの身としては、とにかくタイチョウ殿のご機嫌をうかがっていくしかないのです。

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 それにしても「省エネでオフィスのエアコンの設定温度は28℃にしろ」と言われて久しのですから、この程度の暑さで文句を言ってはイケナイのかもしれません。

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 そういえば去年は我が家は一度も室温が28℃を超えた事はありませんでした。 
 でも今年は何度も30℃超えです。
 そして天気予報が当たるなら、来週一杯は今週同様の暑さが続く事になります。

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 もうゲンナリです。
 だからもうこれ以上暑くならないでほしいです。
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2023-07-28 09:45

これが多様性だ!! クルド人病院前で乱闘

 7月4日夜、埼玉県の救急病院前でクルド人百人が乱闘した事件で、埼玉県警は二人を殺人未遂で逮捕しました。

 乱闘…病院で100人が大騒ぎした事件、さらに2人逮捕 複数台の車で男性追跡、刃物で襲う 機動隊も出動した 7月27日 埼玉新聞

 殺人未遂の犯人を逮捕は当然ですが、しかしこの乱闘を行ったクルド人達は逮捕されないのでしょうか? 

 この記事にある病院は川口市立医療センターです。
 ここは川口市の旧急病院なのですが、この乱闘が鎮圧されるまで数時間は、患者の受け入れをできませんでした。

 この乱闘の動画がツィッターに投稿されていましたが、実際、これでは救急車が病院に近づく事もできません。
 それどころか乱闘を鎮圧に来たパトカーにクルド人の車が体当たりしたと言う情報もありました。

 これで川口市立医療センターで処置を受けられなかった患者も多数いたでしょう。
 これは人命に関わる大問題です。

 勿論、乱闘事件を起こすのはクルド人に限りません。 日本人同士でも起こします。 
 しかし救急車を追いかけて、病院まで行き、更にそこで乱闘と言うのは聞いた事もありません。
 そして病院の敷地内で乱闘に及び、救急患者の受け入れを妨害するとなると、これこそ殺人未遂です。 
 常識的に考えても、極めて悪質な威力業務妨害ではありませんか?
 そもそも乱闘なのですから、お互いに暴行をしていたのです。
 
 だったら殺人未遂の犯人だけでなく、全員逮捕で良いではありませんか?
 そしてこのように悪質な犯罪を行ったのですから、全員強制送還するべきです。
 何でそうならないのでしょうか?

 因みにスウェーデンでは救急隊員への暴行が日常化しているそうです。
 
 スエーデンの救急隊員への暴力・脅迫が増加

 スウェーデンではこれが前々から問題になっており、救急隊員も特殊部隊用のヘルメットや防刃ベストをつけて勤務していました。
 しかしそれでも十分安全を確保できない状態だったのです。 
 ところが近年さらに暴力や脅迫が増えていると言うのです。

 日本では救急隊員への暴行など聞いた事もなかったので、「なんでそんな事が?」と驚くのですが、しかしこの川口市の状況を見れば想像がつきます。

 犯罪集団同士が殺し合いをして、怪我をした方が救急病院に担ぎ込まれると、怪我させた側がそれを追いかけて襲おうとするのですね。
 川口市医療センターの場合も、もし病院側が対応を誤り、クルド人を病院に入れてしまったら、医師や看護師、処置を受けている患者達も、暴行を受けていたでしょう。
 
 それにしても怪我人を追いかけて暴行をしようとするとか、病院の前で乱闘して救急車を妨害するとか、日本人の想像を絶する凶悪さです。
 職業的な犯罪集団である暴力団の抗争でも、こんなことをやったなんて聞いた事もありません。

 なるほど多様性に満ちた社会って、こういう凶悪事件が頻発する社会なんですね。
  1. 多様性
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2023-07-25 12:19

思想の自由 小児性愛・獣姦・死姦

 少し前ですが、ツィッターで凄く気持ちの悪い話を読みました。

 ある男性が自分の赤ちゃんを連れて外出中、男子トイレでおしめを変えていたら、後ろから「わ~~、オマンコだ!!」と言う声がして、振り向くと若い男が、目をギラギラさせて赤ちゃんの局部をのぞき込んでいた。

 最近は男子トイレにも、赤ちゃんのおむつかえのスペースのある所もあるので、この男性はここを利用していたのですが、しかしこれで気持ちが悪くなって、赤ちゃんを連れての外出はできなくなったそうです。

 ワタシもこれを読んで背筋が冷たくなりました。 ワタシは独身で赤ちゃんなんかいないのですが、それでもこんな男がウロウロしていると思うと、恐ろしくなります。
 ワタシは成人ですから、この男が小児性愛者でも危害を加えられる心配はありません。
 因みにゲイの男性なら、自分にとっては無害と言う理由で、恐怖も嫌悪も感じません。
 しかし小児性愛は気持ち悪いです。
 絶対に傍に寄りたくないです。

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 ところで小児性愛・獣姦・死姦について、埼玉県でひと騒ぎありました。
 埼玉県がLGBTQの相談・研修事業を委託していた業者、JobRainbowがウェブマガジンでLGBTQに小児性愛(ペドフィリア)獣姦(ズーフェリア)、死姦(ネクロフェリア)を加えて、これらを肯定するとも思える記事を掲載していたのです。 
 
 LGBTQについての過去記事を巡り、複数のネットユーザーが「異常性愛を肯定」と問題視 7月21日 ENCOUNT

 こんな業者に事業委託をしたことで、埼玉県にも抗議が来ました。 それに対してこの業者JobRainbowは、こうした抗議をする人々に「法的処置をする」とか言い出しました
 で、このJobRainbowの言い分は以下のようなモノです。

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(※1)LGBTQ:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字に、それ以外の性自認や性的指向を示すQを加えた用語。Qは「クィア(規範的ではない包括的な性の在り方全般)」または「クエスチョニング(性自認や性的指向が定まっていない状態)」を表す。クィアに明確な定義はなく、後述のPZNを含めるか否かは議論が分かれる。

(※2)LGBTPZN:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字のLGBTと、ペドフィリア(小児性愛)、ズーフィリア(動物性愛)、ネクロフィリア(死体性愛)の頭文字のPZNを足した用語。一般に、LGBTは性自認や性的指向、PZNは精神障害に分類される。

しかし日本では思想の自由が認められています。性愛感情を抱くことは罪ではありません。「ペドフィリアは精神障害に認定されているじゃないか」という意見に関しては「同性愛」もかつて「障害」とされていたことを忘れてはいけません。

性的感情と性行為が結び付けられ、なにもしていなかろうがペドフィリア・ズーフィリア・ネクロフィリアだから犯罪者だ、と思われ苦しむ人がいるのも事実です。

「LGBTとPZNは違う一緒にするな」「いや広い意味ではマイノリティーとして連帯していくべきだ」と言った対立が数多くみられますが、それこそが「LGBTPZN」を利用して内部分裂を図ろうとした人の思うツボでしょう。

まずはどのような嗜好であっても、感情に止める限りは、簡単に他者によって否定されてはならないのではないか、と慎重に検討するべきかもしれません。

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 この文章を読む限り、JobRainbowはペドフィリア(小児性愛)、ズーフィリア(動物性愛)、ネクロフィリア(死体性愛)はQに入れるべきであり、こうしたLGBTへの差別が許されないのと同様、ペドフィリア(小児性愛)、ズーフィリア(動物性愛)、ネクロフィリア(死体性愛)などの性的指向を持つ人々を差別してはならない。と言っているようにしか思えません。

 勿論、これらの性的指向を持つ事も、また幼児や動物や遺体に性欲を抱く事も犯罪ではありません。
 日本では思想の自由が認められています。性愛感情を抱くことは罪ではありません。
 これ正にJobRainbowの言う通りなのです。

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 それどころか死姦など、実際にやっても、犯罪となるかどうかも怪しいのです。
  
 葬儀場の安置室で女性の遺体にわいせつ行為をして撮影 どのような罪になる?
 「“被害者”にすらなれない・・・」娘の遺体にわいせつ行為をされた母の思い

 2021年葬儀場に安置されていた女性の遺体に猥褻行為をした男が逮捕されました。
 この男は葬儀場の職員で、過去にも何度も女性の遺体に猥褻行為を繰り返したいた事もわかっています。
 しかし死者には人権がないため、強制猥褻などの性犯罪にはならず、処罰らしい処罰ができない可能性も高いと言うのです。

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 けれども大多数の人達は、死体性愛者などとは、絶対に関わりたくないでしょう。
 ワタシもそんなおぞましい性的指向を持つ人間と関わるのはごめんです。
 また葬儀社など遺体を扱う業界では、こうした性的指向を持つ人間は絶対雇いたくないでしょう。

 勿論、保育所など子供を扱う仕事では、小児性愛者など絶対に雇えないし、獣医病院やペットホテル等、動物を扱う仕事では、動物性愛者など雇えません。
 
 JobRainbowは「まずはどのような嗜好であっても、感情に止める限りは、簡単に他者によって否定されてはならないのではないか」と言うのですが、しかしそもそも相手の同意を得る事の出来ず、しかも相手を傷つける性行為を指向する事は絶対に否定するべきではないでしょうか?

 そしてLGBTがPZNと区別されるのは、レズビアンもゲイもバイセクシャルも、成人同士で相手の同意を得て行う性行為を前提としているからです。
 Tも自分の性別の認識をどうするかと言うだけの話なら、誰を傷つける事もありません。
 LGBTへの差別が不当とされるのは、成人同士が納得して行い、誰を傷つけるわけでもない事をやっているのに、差別されるから不当なのです。

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 そして再度この一文を考えてみましょう。

 「日本では思想の自由が認められています。性愛感情を抱くことは罪ではありません。」

 これは全くその通りです。
 しかしこれは性愛感情だけに限りません。
 
 日本では憎悪感情や殺意を抱く事も罪ではありません。
 目の前の人間を「ぶっ殺したい」とか、道すがら道路脇の家に「放火したい」と思っても思うだけなら全然罪にはなりません。
 こうした感情を明確に表現して、それで人が恐怖を感じるようになれば、脅迫などの罪にはなりますが、心中で思うだけなら全く犯罪にはなりません。

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 しかし当然ですが、人を殺したいと思っている人間を忌避したり、嫌悪したりするのだって罪にはなりません。
 そして「まずはどのような嗜好であっても、感情に止める限りは、簡単に他者によって否定されてはならないのではないか」と言うのであれば、個人の信仰や思想や信条、或いは感性によって特定の性的指向を持つ人間を忌避したり、嫌悪したりすることを否定してならないはずです。

 だってそれはそうした信仰や思想や信条を持つ人、感性を持つ人の思想や信仰や信条や感性を否定する事になりますから。

 そもそも性的指向をどうとらえるか、どう感じるかは完全に個人の自由、感性と感情の問題です。
 それに対して企業や自治体が「研修」を強制して、その研修を行う活動家の理念を強制するって、完全に人権蹂躙ではありませんか?

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 それにしても奇妙ですね。
 近年、女性の人権が尊重されるようになり、セクハラと言う事が凄く問題にされるようになりました。
 そして女性が自分に性欲をいだきそれを剥き出しにしする男性を忌避したり嫌悪して避ける事は、それ以前からむしろ当然の権利とされてきました。

 そもそも個人が誰に好意抱き、誰を嫌悪するかなんて100%その人の自由です。
 ところがLGBTの話になると、それが小児性愛や獣姦や死姦のようなおぞましいモノまで忌避してはイケナイ事になるのでしょうか?
  1. LGBT
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2023-07-24 13:09

「外国人と共生」 岸田首相、そんなこと言ってない!!

 7月22日、日経新聞にこんな記事が掲載されました。


 7月22日日経新聞 

民間有識者による政策提言組織「令和国民会議(令和臨調)」は22日、都内で発足1周年大会を開いた。出席した岸田文雄首相(自民党総裁)は人口減少を踏まえて「外国人と共生する社会を考えていかなければならない」と語った。

首相は人口減少へ少子化対策とデジタル化を両輪に対応していくと述べた。そのうえで効果が出るのに時間がかかるため「外国人受け入れの問題も大きな課題」だと指摘した。

政府がまとめた共生社会の実現に向けたロードマップに触れ、語学教育や相談体制の強化などを推進していく考えを示した。「日本の現実にあった共生社会を考える」と強調した。

国会の運営方法にも言及した。国会が十分な役割を果たしていないとの出席者の指摘に「時代が大きく変化しており、国会の運び方やありようも変わっていかなければならない」と答えた。行政府のトップである首相が立法府のあり方に言及するのは異例だ。

足元の経済状況に関しては賃金上昇や株高に言及し「前向きな動きがでている。これを持続できるかどうかが大事だ」と語った。人への投資などにより「構造的な賃上げにつなげていく」と訴えた。

リスキリング(学び直し)や成長産業への労働移動などの「三位一体の労働市場改革」が重要だと説いた。中間層の可処分所得を増やす必要性も提起した。

「地方で働く場を確保する思い切った政策を進めなければならない」とも提唱した。半導体や電池などの国内投資を支援する方針だ。

外交を巡っては中国と「対話を維持しながら建設的かつ安定的な関係を維持したい」と言明した。首脳のシャトル外交を再開した日韓関係には「両国の国民が関係改善を実感できるよう具体的な結果を出していくことが重要だ」と話した。

5月の主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に関し「力による一方的な現状変更は許してはならない。弱肉強食に戻してはならないと一致した」と語った。9月の20カ国・地域(G20)首脳会議などで法の支配に基づく国際秩序の維持を呼びかける。


 この記事は7月22日の令和臨調での岸田首相の発言を紹介する記事ですが記事の見出しも「外国人との共生」、また記事の冒頭も「出席した岸田文雄首相(自民党総裁)は人口減少を踏まえて外国人と共生する社会を考えていかなければならないと書かれています。
 そして他でも繰り返し首相が外国人受け入れに言及した事が書かれています。

 それでこれを読むと「岸田首相はヤッパリ外国人の大量受け入れをやる気だ!!」と思ってしまいます。
 実はこの記事は7月22日に保守速報さんでも紹介されていて、その時、ワタシもブチ切れました。

 ところがこの令和臨調での首相演説を読んでビックリ!! 
 見てびっくり!!
 この首相演説の動画と、文字お越しを首相官邸のHPで見る事ができます。
 
 いかにも岸田総理らしく、クダクダと冗長で、迫力も説得力もなく、結局何を言いたいのか全然わからない演説なので、読んでいてウンザリするのですが、でも我慢して何度か読み返しました。 
 皆様も読めるように全文コピペしておきますから、皆様も我慢して読んでくださいね。
 後、官邸の方には動画もあります。


 令和臨調 7月22日 首相官邸
 令和5年7月22日、岸田総理は、都内で開催された令和臨調に出席しました。
 総理は、挨拶で次のように述べました
 
「皆さん、こんにちは。内閣総理大臣の岸田文雄です。
 本日は、令和臨調1周年を記念するこの会に、お招きいただき、誠にありがとうございます。日本の各界を代表するリーダーの皆様方を前にしてお話しさせていただく機会を頂きましたことに、心から感謝申し上げます。
 改めてこの一年振り返りますとき、ロシアによるウクライナ侵略、コロナとの闘い、世界的な物価高騰、またエネルギー危機や半導体不足、さらにはグローバルなサプライチェーンの混乱など、何十年に一度と言われるような事案が次々と起こってきました。そうした課題に懸命に対応する。こうした一年であったと感じています。
 こうした重大な事案が次々と襲ってくる、起こってくる、これは、正に経済においても、また国際社会においても歴史の転換点を迎えているからだ、ということだと思っています。この点については、5月に行われましたG7広島サミットの場においても、議論の当然の前提として各国首脳が異口同音に述べていた。これは大変印象的でありました。
 こうした中で、私自身、また私の内閣の基本方針として、先送りできない課題に正面から取り組み、一つ一つ答えを出していく。これが我々の歴史的な使命であるという覚悟を持って職務に当たっていく。こうした思いで、様々な課題に取り組んできました。
 冒頭は8分、短い時間ですので、3点だけポイントになる点を申し上げたいと思います。経済と外交と、そして日本の社会ということで3点申し上げます。1点目、経済でありますが、この経済につきましては、私はやはりキーワードは持続可能性というものであると思っています。
 今、この世界全体、国際社会全体の中で、市場や競争、マーケットや効率に任せていただけでは、資本主義が持続できない格差や、あるいは気候変動など、こうした課題を前にして、持続可能な資本主義の新しいモデルを模索しなければならない。これ世界各国が様々な努力を続けています。
 その中にあって、私自身は新しい資本主義ということで、人への投資と、そして気候変動等の課題を成長のエンジンにしていく。二兎(にと)を追うことによって、課題解決と成長を実現して持続可能性を維持していく。こうした2つの取組を柱にして、経済について政策を進めてきました。
 実際、こうした取組の中で、30年ぶりの賃上げの動きですとか、100兆円を超える国内投資の動きですとか、33年ぶりの株価の高騰など、この前向きな動きが出ている。これは間違いないところだと思っています。しかしながら、大事なのはこれを持続することができるかどうかという点だと思います。
 人への投資を消費につなげ、次の成長につなげ、成長の分配の好循環を実現する。人への投資は大変重要だと思いますが、人への投資これを持続することができるのか。三位一体の労働市場改革等を行うことによって、この人への投資を構造的な賃上げにつなげていく、持続的な人への投資につなげていく。こうしたところがポイントだというふうに思いますし、また気候変動等の課題に対する様々な投資課題を成長のエンジンに変えていく。こういった取組についても、今世界で政策競争と言われるような状況が起こっています。アメリカにおいては、インフレ削減法という法律のもとに、生産量比例型で10年間で大量の投資を行う。こうした取組が進められています。
 ヨーロッパ、EU(欧州連合)においては、ネットゼロ産業法という法律のもと、官民合わせて10年間で140兆円という大きな投資が打ち出されています。そして、我が国においても、成長志向型カーボンプライシング構想によって10年間で150兆円の官民の投資を行う。こうした構想が打ち出されました。このように、人への投資、そして課題解決のために成長のエンジンをこの課題に当てて動かしていく。こういった世界的な動きを持続させることができるかどうか。これが1つ課題だと思います。
 2つ目の外交ということについて申し上げます。外交におけるキーワードは、対立や分断から協調への動きを再び取り戻すことができるか、こうしたことではないかと思っています。
 今、国際社会においては、もともと米中の対立の深刻が指摘されてきたわけでありますが、ロシアによるウクライナ侵略によってロシアと欧米諸国が厳しく対立する。そしてその真ん中にグローバルサウスと言われるような中間国、最も大きな勢力として存在している。こうした構図の中で、国連の安全保障理事会の理事国が隣の国を侵略してしまう。こういった事態が発生し、国際秩序をどう維持していくのか、これが大きな議論になっています。そして、それに対しては、改めて国際社会が寄って立つ根源的な理念、これをもう一度みんなで確認することができるか、そしてもう一つは、国連を始めとする国際的な議論の場を再構築することができるか、この2つに懸かっているのではないかと思います。
 5月のG7広島サミットにおいても、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序、こうした理念の下に集まろうということで、G7だけではなくして、インドやブラジル、インドネシアといったこうした中間国、そしてウクライナのトップも同じテーブルについて、この理念の下で一致し、協力をしていく。こういった結論に至ったというところが、歴史的な重みではないかと思っています。そして、あわせて、国連改革についても、安保理改革の動き、今まで消極的であったアメリカですら、ようやく今、この問題に取り組もうとしている。もともと日本はインド、ブラジル、ドイツと共にこの改革に取り組んできたわけですが、この安保理常任理事国の中でもフランスは前向きであります。
 また、アフリカ諸国はもともとこの問題について考え方を明らかにしていました。こうした議論から具体的な行動に移していく段階を迎えている。そして、安保理改革だけではなく国連においては、総会ですとか、事務総長の役割ですとか、この国際社会が今、分裂の危機にあると言われている中にあって、国連の改革、これも大変重要ではないか、このように思っています。
 そして、3つ目、社会ということで申し上げますと、やはり社会の議論において、キーワードになるのは人口減少だと思っています。そして、この人口減少という国家的な課題に取り組むためには、次元の異なる少子化対策とデジタル社会への変革、この2つを車の両輪にして、経済社会を変革していく。こうした取組が重要だと思っています。
 2030年代に入ってしまうと、日本の人口、特に若年層のこの減少のスピードが格段上がってしまう。よって、2030年に至るまでが正念場だと言い続けてきました。そうした危機感を持ちながら、次元の違うこども子育て政策を進めなければならない。
 児童手当を始めとする様々な支援。こういった様々な支援策、あるいは様々な制度、これを充実させていく。これはこれまでも次々と行われてきたことではありますが、やはりこうした制度をいかすためには、使いこなすためには、社会自体の意識が変わらなければならないということで、支援や制度の改革と併せて社会の意識も改革しなければならない。
 こういった国民運動をスタートしようではないかということで、ちょうど今日の令和臨調が終わった後ですね、政府としても国民運動のキックオフを行う、こういったことを予定しているところです。
 そして、こうしたこども子育て政策と併せて、デジタル社会への対応、これを考えていかなければなりません。スマート農林水産業ですとか、観光DX(デジタル・トランスフォーメーション)ですとか、遠隔医療ですとか、遠隔教育ですとか、あるいは今まで多くの先人たちが挑戦してきた地方創生という課題もなかなか乗り越えられなかった課題、これデジタルの力で乗り越える努力をしていこう。こういったことで、デジタル田園都市国家構想を打ち出しているわけですが、あわせてこうした人口が減少するということになってきますと、従来行政においても、あるいは産業においても行われていたサービスを維持できなくなるかもしれない。こういった危機でもあるわけですが、あわせて世界の政府を見ますと、その国民のニーズが多様化する、複雑化する。これに応えていかなければならないということで、どうしても政府が巨大化していってしまう。こういった傾向にあります。
 こういったときに、改めて小さくて大きい政府を作ることができるか。これは大きな問題で重要な問題意識だと思っています。 大きくて小さい、矛盾するような言葉ですが、要はですね、効率が良く大きな仕事ができる。こうした政府であります。ですから、こういった政府においては、従来、国があって都道府県があって市町村があって、上意下達のこの行政組織があったわけでありますが、国が国全体にこのデジタルのインフラ、5Gや海底ケーブルや光ファイバー、こうした基本的なインフラをしっかりと敷き詰めて、その上に国民に一番身近な市町村がデジタルを通じた、国民に寄り添った行政サービスを行う。それを都道府県がつないでいく。こうした行政を考えていくべきではないか。こうしたデジタル行財政改革、こうしたものも考えていくべきではないか。こういったことを少子化というキーワードの中でも考えています。
 以上、経済、外交、そして社会という課題において、キーワードを中心に要点だけ申し上げさせていただきました。今日もいろいろな御質問をこれから頂くと承知しております。是非、今ポイントだけ申し上げましたが、今言った論点について是非議論を深めさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

 何度読んでも同じです。 
 何度読んでもゲンナリする駄文ですが、しかし幾ら読んでも「外国人との共生」と言う言葉は出てきません。
 

 そもそも演説の最初の3分の2は、グローバルな経済と外交の話です。 そのあと国内の社会問題として少子化と少子化対策の話になります。 
 しかしここでも外国人の受け入れとか、その為の「外国人との共生」などと言う話は一切出ていません。

 勿論、これは令和臨調の開会の冒頭の演説だけの話で、首相はそれ以外にも、会場での質疑応答等で「外国人との共生」云々を話したのでしょうか?

 しかし「令和臨調」を検索して、他の新聞・テレビの報道を見ても「外国人との共生」と言う話はどこも報道していないのです。
 一方、日経新聞の見出しは「岸田首相「外国人との共生社会」、人口減をにらむ令和臨調で講演」となっていました。

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 つまり日経新聞が最初に記事をネット掲載した時の見出しでは、岸田首相が令和臨調での講演で、人口減をにらみ「外国人と共生社会」と言う事になっていたのです。
 
 そもそも首相の演説でもこの演説は冒頭は8分、短い時間ですと言っています。 そして演説の後に首相と質疑応答ができる等の話もありません。
 これはつまり出席はしたけれど、この8分の演説だけが、この令和臨調での岸田首相の発言のすべてだったという事でしょう。

 だったら日経新聞の記事の話、以下の外国人に関わる話は一体どこから出たのでしょうか?


出席した岸田文雄首相(自民党総裁)は人口減少を踏まえて「外国人と共生する社会を考えていかなければならない」と語った。

首相は人口減少へ少子化対策とデジタル化を両輪に対応していくと述べた。そのうえで効果が出るのに時間がかかるため「外国人受け入れの問題も大きな課題」だと指摘した。

政府がまとめた共生社会の実現に向けたロードマップに触れ、語学教育や相談体制の強化などを推進していく考えを示した。「日本の現実にあった共生社会を考える」と強調した。


 完全に日経の捏造じゃないですか?

 この記事の後半は首相の演説内容と一致しているので、この記事を書いた記者は、当日首相の講演を聞いたはずです。 
 しかしなぜか聞いた講演内容ではなく、全く講演にはなかった「外国人との共生」云々の話が記事の見出しにも冒頭にも書かれているのです。

 マジに恐ろしいです。
 大真面目にこんな捏造できるなんて・・・・・・。

 しかも大変不気味な事に、この記事に対して官邸から抗議があったとかそういう情報は出ていないのです。
 一体これをどう理解したらよいのでしょうか?


  1. マスゴミ
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2023-07-23 12:29

戦争に負けると言う事 シベリア抑留

 中学一年の事です。
 何の授業かは覚えていませんが、ある授業でその授業の担当の先生が休みになり、代わりの先生が来ました。
 ワタシはその先生の名前だけは知っていました。
 兄からその先生の話は聞いた事があるからです。

 兄によるとその先生は音楽の先生なのですが、しかし音楽の授業中に専らシベリア抑留の体験を話していたというのです。
 そしてそれは学校中で有名でした。
 ワタシは1954年生まれです。 
 ワタシ達から見て「大人」の世代は皆戦中派でした。
 ワタシの父もまた同級生の父親も多くが出征経験がありました。
 当然教師にも出生経験者も多数いたのです。

 で、この先生はその中でもシベリア抑留の経験があったのです。
 そしてこの先生はこの時もまたシベリア抑留の話をしました。
 この先生のシベリア抑留の体験記には、色々な話があったのですが、しかしこの時は先生は初めてこの話を聞く一年生と言う事を考慮してか、シベリア抑留にまつわる糞尿譚を話ました。

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 終戦時、満州に駐屯していた。 戦争が終わってソ連兵に汽車に乗せられた。 それで帰国するのだと思って、何日か走り続けたが、無限に大平原が続くばかりでどこを走っているか全くわからない。
 しかし誰かが日の出日の入りの方向がオカシイ、日本に向かっているなら、こんな方向に太陽が沈むわけがないと言い出しました。
 それで自分達がどこか全く違う所へ連れていかれるのだとわかった。

 汽車に乗っている間に持参した食料がなくなり、代わりに見張りのソ連兵が黒パンを配った。 初めての黒パンは非常に不味く、とても我慢できない味だたったけれど、しかし他に食べ物がないので我慢して食べた。
 しかし今度は落とし紙がなくなった。 
 ソ連兵は黒パンはくれたけれど、お尻を拭くための紙はくれなかった。

 困ってソ連兵を見ていると、ソ連兵がお尻を拭いている様子がない。
 汽車にトイレはなく、時々停車して、その時がトイレタイムとなり、日本兵もソ連兵も皆汽車を降りて周辺で排泄する。 そのソ連兵はお尻を拭かないのだ。

 しかし間もなく理由がわかった。
 黒パンを食べていると、大便がコロンとした丸い塊になって出るので、お尻を拭かなくても汚れないのだと。
 だから紙が無くても困らないのだとわかったけれど、しかし自分の排泄物がソ連兵のそれと同じなったのを見て、自分達はもう日本には帰れないのだと実感した。

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 結局、先生は仲間の日本兵と一緒にシベリアの強制収容所に送り込まれた。
 強制収容所のトイレは、深さが5~6mにもなる長大な溝を掘って、そこに板を渡したものだった。
 板の上にまたがって排泄物は溝に落とすのだ。
 しかしこれは結構恐ろしくて、皆トイレの事を「突撃溝」と呼んでいた。
 
 暫くするとこの長大な溝も、段々糞尿で満ちてきた。
 こうなると排泄は更にと恐ろしく事になった。 万一、板から足を踏み外して溝に堕ちたら糞尿で溺れてしまう。
 それで皆、トイレを「恐怖の突撃溝」と呼んでいた。

 しかしやがて冬になると、突撃溝の糞尿は凍りつき、溝の底から糞尿が鍾乳石のように屹立するようになった。
 これで溺れる心配はなくなったけれど、よくみないでしゃがむと、糞尿の鍾乳石がお尻にささる事になった。

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  先生の話はこんな感じでユーモラスに終わりました。 ワタシ達生徒は最後まで熱心に聞いていました。
 それで半世紀以上過ぎた今でもワタシはこの話を覚えているのです。

 でも最後に先生は言いました。
 「今日はオモシロイ話だけしたけれど、でも凄く大変な事も沢山あった。 冬の間に死んだ仲間を埋葬できず、その凍り付いた遺体が薪のように積んである傍を通って、働きに出たりした。」
 兄はこの大変な話も聞いていて、その一つを家で話ました。

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 ある夜、仲間の一人がいきなりテーブルの上に飛び乗って「飛行機だ!! 飛行機がある。 皆! これに乗って日本に帰ろう!!」と叫んだ。
 彼は明らかに発狂していた。
 そして翌日には死んだ。
 シベリア抑留中にはこのように次々と仲間が死んでいった。

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 シベリア抑留は本当に悲惨でした。
 第二次大戦でソ連の占領下におかれた地域では、日本兵だけでなくドイツやイタリア、ルーマニアなど枢軸国側の兵士がシベリアや中央アジアなど、帝政ロシア時代の流刑地だった地域に送られて、長期間の強制労働を課せられました。

 そういえばドストエフスキーのシベリア流刑の体験記「死の家の記録」で、囚人達が憎い人間を「便所で溺らせろ」と叫ぶ話が出ていました。  ソ連の強制収容所のトイレは実は帝政ロシア時代のシベリア流刑囚の刑務所と同じ構造だったのでしょうか?
 だって大の大人が溺れるような巨大な便槽を持つトイレと言うのは、他には思いつきません。

 満州や北朝鮮では日本兵だけでなく、日本人の男性もシベリアや中央アジアに送られて強制労働を課されています。
 それで残された女性と子供は殆ど徒歩で日本に帰国しました。 これは大変な旅で、途中で多くの人が死にました。
 
 ソ連兵による強姦も酷くて、日本人がソ連側の指揮官に取り締まりを頼んでも「みんな健康な若者だ。 何も問題ない。」と言われました。

 戦争に負けるってこういう事なんですね。

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 第二次大戦の戦争末期、日本国内では「戦争に負けたら、男が去勢されて奴隷にされる。 女は強姦されて殺される。」などと言う噂が広がり、サイパン陥落や沖縄戦ではそれを恐れた人々が集団事件しました。
 これはホントに悲惨な話です。 
 しかもその後のアメリカの占領下では、こんな事は一切起きなかったのですから、なおさら悲惨です。

 それでワタシ達も戦後教育の中で「戦争は悲惨。 だから戦うより降伏したらよい。」と言う話が常識になりました。
 アメリカ占領下では全くその通りでした。

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 でもソ連の占領下にあった地域では、殆どこの噂通りの自体が起きたではありませんか?
 それどころかバルト三国などソ連崩壊まで、ソ連領、或いは共産圏としてソ連の占領下におかれた国々では、戦後も延々と粛清や虐殺が続き、この噂以上に無残な状況になっていたのです。

 だから今、これらの国々はロシアのウクライナ侵略戦争では、徹底的にウクライナを支援して、何が何でもロシアの侵略をウクライナだけで封じ込めたいのです。

 そして中国に侵略支配されているチベットやウィグルではさらに悲惨な状況が続いています。

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 こうした事実を思うと、戦争に負けると言うのは、ヤッパリ極めて悲惨だとしか言えません。
 なるほど戦争は悲惨です。
 しかし戦争が幾ら悲惨でも、占領されて支配されるよりはマシ。
 
 こうした歴史を学ばないと、大変な事になります。
 
  1. 戦後民主主義
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2023-07-22 11:23

量の問題 不法移民

 昨日、こんな記事を拾いました。

 「移住先は他の都市に」 米NY市、メキシコ国境でチラシ配布 
 7月22日 APP

 ??
 NY市は聖域都市を宣言して不法移民を歓迎してきましたよね?
 そして不法移民の流入阻止を訴える人々を「非人道的」と非難してきました。
 ところがそのNY市が、不法移民にNYには来ないでくれと言っているのです。

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 記事ではNYの不法移民が増えすぎたのは、国境周辺で移民流入阻止を訴える州などが、バスでNYに不法移民を送り込んだからだと書いています。
 しかしそもそもNY市は聖域都市として不法移民を歓迎してきたのです。 だったら送り込まれた移民も歓迎するべきです。
 
 それに国境近くの州が不法移民の流入に神経質になっているのは、これらの州はすでに不法移民が溢れているからです。
 何で溢れているかと言えば、アメリカにはNY市のような聖域都市が300程もあって、そこでは雇用主は在留資格も国籍も問わずに労働者を雇用できるのです。 だから不法入国でも何でも関係なくアメリカに在留して働く事ができるのです。

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 それにしても寛大な!!と思うのですが、しかしこうした不法移民は超低賃金でも喜んで働くので、歓迎されているのです。 
 実際「NY 不法移民」で検索しているとこんな記事を拾いました。
 
NY地下経済、2万人の移民は歓迎すべき「緊急事態」-衣食住を提供
2022年10月27日 ブルームバーグ 

 2022年10月末の記事ですから、今から9ヵ月程前の記事です。
 アメリカはコロナパンデミックの終息後、非常な好景気になり、非常な人出不足になりました。
 特に低賃金単純労働者の不足が問題になっていました。
 だから不法移民でも何でも低賃金で働く人間は大歓迎だったのでしょう。

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 ところが押し寄せる不法移民の数が余りに多くなって、昨年末に歓迎の為に用意したシェルターなんて直ぐに満杯になり、市内のホテル、それも一泊5万を超えるような高級ホテルまで借り上げないと、収容できくなってきました。
 しかしそれでも不法移民の流入は収まらず、今はカジノリゾートの庭にテントを建てるとか、学校の体育館に収容するとかと言う話になっています。

 当然それにかかる費用も莫大で、NY市だけでも円換算で1300億もが必要になっているのです。
 こうなると市の財政も圧迫されてしまい、市民サービスの削るしかなくなってしまいました。

 そこで最初の記事のように、NY市がメキシコ国境で、アメリカへ不法入国を図る移民達に「他の都市を選んでほしい」と言うビラを配り始めたのです。

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 しかしねえ・・・・。 
 違法に国境を超える人達が、こんなビラを気にするでしょうか?
 そもそも自分で面倒見切れないから、「他の都市に面倒見ろ」なんて勝手な話を言える神経がわかりません。
 NY市はアメリカでも最も富裕な大都市です。
 そういう都市が予算不足で苦しむなら、他の都市に不法移民の面倒を見る余力がないのなんて自明でしょう?

 だったら聖域都市なんて馬鹿な事を辞めて、不法移民の摘発に協力するべきなのです。
 でもそうなるとこれまでのように不法移民を低賃金で使う事がしづらくなります。
 だから余分な不法移民だけ他所の都市に行かせたいと言う超自己中な事を考えているんでしょうね。 それで他の都市が大迷惑しても構わないのです。
 イヤ、そもそも聖域都市なんてモノがあるから、不法移民が押し寄せて、国境周辺の州は大変な思いをしているのです。

 でもそんなの関係ない。
 「全ての人を歓迎する」なんて綺麗ごとを言って、歓迎した人を低賃金でこき使っていられるなら、他州や他市の迷惑なんて知った事ではないのです。
 欧米の自称リベラルって実はこの手の超自己中です。

 お金や権力が欲しいから、他人を犠牲にしてもかまわないと言うのが自己中ですが、しかしお金や権力は欲しいだけでなく、綺麗ごとを言って善人面もする為には、他人を犠牲にしてもかまわないと思っているから超自己中なのです。

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 それにしても愚かしい話です。
 不法移民を低賃金でこき使いたいにせよ、必要な労働力は限られているし、そしてそういう状況に置かれた人を多数抱え込むとすれば、社会的なコストもかかります。
 一方、アメリカへの不法移民の大量流入は、数年前から始まっていて、コロナパンデミック中さへ途切れませんでした。
 
 これらの不法移民は中南米だけではなく、中国や中東からも着ていました。 一旦南米の国に入国し、その後徒歩でアメリカとの国境を目指すのです。
 こうやって世界中から不法移民が押し寄せているのですから、このまま放置すれば一体どれほどの不法移民がアメリカに来るのでしょうか?
 これは不法移民を送り出している国の総人口や、その国の貧困率、政治状況から、ある程度予想できるはずです。
 
 予想される不法移民の総数が、最終的に受け入れ可能な数なら、一時的な混乱はあっても受け入れても構わないでしょう。
 しかしどう考えても、受け入れ可能な数とは思えません。

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 だって南米には貧困で独裁国家と言う国が幾つもあります。 そういう国からの移民希望者だけでも数千万人になるでしょう。
 更に中国や中東諸国があります。
 これらの国々も途方もない人口を抱えていて、人口の大部分は貧困であり、勿論圧政の元にあるのです。

 こういう状況でアメリカに行きさえすれば、不法移民で何でも強制送還される心配もなく働けると言う事が、SNSを通じて広がっているのですから、膨大な人々が国境に押し寄せて不法移民として入り込んでいるわけです。
 この状況で昨年末にNY市長は「不法移民を歓迎する」と言ってしまったのです。
 だったら鉄砲水のように押し寄せるのが当然でしょう?

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 移民の問題って結局、量の問題です。
 これは世界中同じです。
 アメリカは元来移民国なので、超保守派でも移民自体は歓迎なのです。
 典型がトランプ大統領です。 奥様はスロバキアからの移民だし、愛娘の婿のクシュナー氏の一家は戦後のポーランドを逃れたユダヤ人移民です。
 だからトランプ大統領は移民反対なんて言った事はないのです。

 でも不法にいくらでも国境を越えて入り込める状態では困るから、この状態を改善しようと言ったのです。
 だってアメリカが受け入れ可能な人数だけ受け入れる心算でも、そもそも国境を越えて好き放題入るのでは、そういうコントロールも不能です。
 ところがそういう状況で、NY市など聖域都市は不法移民を歓迎しました。
 これはもう洪水の中堤防に穴を開けたのと同じです。
 
 コイツラは自分達のやった事の結果がどうなるのか考えた事があるのでしょうか?

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2023-07-21 13:25

ニートの世界 西欧古典文学

 このところ連日、iPadで古典文学を聞いています。 
 ホントはちゃんと読みたいのですが、目が悪くなっているので仕方ありません。
 それでも昔読んだ古典文学を楽しめると言うのは素晴らしい事で、朗読をYouTubeにアップしてくれるうぷ主さん達には感謝しかありません。
 
 お陰で昔読んだ西欧の古典文学をまた楽しむ事ができました。 ワタシが西欧の古典文学を読み始めたのは中学ぐらいからです。 
 ワタシは中学時代から、他人と付き合うのが苦手で、一人でいる方が好きでした。 だから中学時代から学校の休み時間には図書室に引きこもって本ばかり読んでいたのです。

 西欧の古典文学はその後読み返したいと思った事が何度もあったのですが、しかしこの手の本はみんな文庫本で、しかも凄い長編ですから、どうしようもなかったのです。
 でもお陰でyoutubeの朗読で漸くその念願がかなったのです。

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 今は「パルムの僧院」を聞いています。
 しかし思うんですが、どうもこの主人公好きになれないんですよね?
 話は面白くて、もういい加減にやめようと思いながら延々と聞いているんですけど。
 
 で何で好きじゃないかと言うと、この主人公ファブリス・デル・ドンゴーと言う若者は、色恋しか頭になく、しかもその恋と言うのが、自分が相手を好きになると言うだけで、相手の立場とか、周りの事を全く考えないのです。
 それでトンデモな危機に陥るのですが、しかし周りのお陰で何とかその危機を脱するのです。 しかしその事で回りの人達に特に感謝して今後の行動を自重しないので、また危機に陥る、こんな話が延々と続いているのです。

 何で回りが助けてくれるかと言うと、この男は無暗に女にもてるのです。 
 はた迷惑な光源氏とでもいう男です。

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 但し光源氏は有能な政治家になり、太政大臣にまでなるのですが、この男には何か現実的な仕事をする気もありません。 
 尤も彼は北イタリアの名門貴族の次男ですから、父や兄からすれば、彼が働かなくても無問題、それより余計なトラブルを起こさず大人しくしていて欲しいのです。

 でも19世紀の西欧古典文学の主人公って、こういうのばかりです。
 ファブリス・デル・ドンゴーのような名門貴族の子弟でなくても、貴族、もしくは上層階級の人間を描いた物がほとんどなので、生きるために働くと言う発想がないのです。
 勿論、そういう階級の人達の皆が皆、遊民ではないのです。

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 そもそも高等教育を受けられる人間は限られいるし、コネや門地で就職できる時代です。 門地やコネがあれば学歴も不問です。
 門地やコネのある人間なら、学歴も経験も一切関係なく、高級官僚や軍人などの職に就くのです。
 また僧職に進む者も多いのですが、この場合も僧職の上位階級からスタートです。
 因みにファブリス・デル・ドンゴーも実は大司教の補助職を得ているのです。

 だから本当に有能な人は、ドンドン出世でき益々家名を高めるのです。
 でもそれまで真面目に働いた事は勿論、勉強さへしたことのない人間が、ハードで責任の重い仕事に就くのだから大変です。
 だから卓抜した能力や意志を持つ人間でないと結局やっていけないのでしょうね。
 それで少し仕事が面倒になるとアッサリと辞めてしまいます。 それで自分の領地に帰ってそのまま再就職する事もなく暮らす事になります。

 つまり本当にエリートに相応しい意志や能力を持たずに生まれた人間は、順調に出世して成功するけれど、そういう意志や能力を持たない場合は、早々とドロップアウトして田舎の領地に引きこもるか遊蕩生活をするしかないと言う世界です。

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 またそもそも生活の為に働く必要がないので、人生設計や思想もよく言えば理想主義、悪く言えば全く非現実的な中二病思考しかできない人間も多いのです。
 そして古典文学ではこういう中二病思考を大真面目に描写しています。

 中二病のまま、社会に出て仕事をして挫折して引きこもり。
 
 これって今、日本で問題になっているニートその物ですが、しかしそれが文学になるのは、そもそもその主人公達が最初から、勤労など必要とされていない人達だからです。
 
 逆に言えば、現在の日本でニートや引きこもりが問題になるのは、地主でも貴族でもない、本来なら勤労しなければならない人達が、勤労せずに引きこもっているからでしょう。
 
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