ツィートした人は科学史の研究者を名乗っていました。
何とも凄い事をツィートしています。
しかしそもそも事実関係が違います。
自民党は東日本大震災のあといきなり圧勝したわけではありません。 2009年の民主党政権成立直後から、地方選挙では自民党が勝ち続けていたし、2010年の参議院選挙でも大勝しています。
民主党政権は鳩山・菅・野田の三人の総理が一年交代になったのですが、いずれも就任直後の支持率は高かったのですが、直ぐに急落して、最後の野田政権が解散に追い込まれたのです。
民主党政権下での地方選挙も、2010年の参議院選挙も、また民主党政権での内閣支持率も全部公表されています。
ところがツィート主の脳内では、こうした数字が綺麗に抜けているようです。
因みにこのツィート主の言う「宗教団体」は統一教会の事ですが、しかし統一教会の信者は6万人程度です。
教祖文鮮明(1920~2012年)の生前はもっと信者の数も多く、日本でも最も悪質で強大なカルト教団だったのですが、文鮮明の死後教団は内部分裂が激しく、信者も高齢化して今はそれほどの力はありません。
そしてその分、教団の弱毒化したと言うか、合同結婚式とか霊感商法とか、統一教会の悪名の元となった悪事の数々も殆どが20年前までの話です。
安倍総理暗殺犯の母親が多額の献金をしたのも20年余り前の話です。
霊感商法も2018年安倍政権下で禁止されたのですが、しかしその前から非常に減少していたのです。
そうなると教団に入る資金も細ります。
そういう状態の教団が2012年に自民党を圧勝させることができるのでしょうか?
因みに日本最大のカルトは創価学会、次が幸福の科学です。
だからこの二つは自前の政党まで持っているのですが、しかし公明党も幸福実現党も日本を支配することなどできません。
立憲民主党を支持するカルト立正佼成会は第3位で信者は200万人と言われます。
こういうデータを見ていくと、どう考えても信者6万人の統一教会が自民党を圧勝させるとか、日本を支配するのは不可能だとわかるはずです。
しかし安倍総理の暗殺後、テレビと新聞が総力を挙げて行った「反統一教会キャンペーン」の結果、「科学史の研究者」を名乗る人でも統一教会が途方もない大勢力で自民党を取り込み、日本を支配していると妄想するようになったのです。
因みに内田樹とか金子勝など、テレビ新聞御用達の大学教授も同じ妄想をしているようです。
それにしても呆れます。
テレビ・新聞の反統一教会キャンペーンと、その尻馬に乗って統一教会を叩いている人達は殆は自称リベラリストで「反安倍」です。 そして日本の反安倍=自称リベラリスト=護憲派なのです。 そして彼等はまた自称人権派で反レイシストした。
ところがこの自称護憲派=自称人権派=自称反レイシスト達が、統一教会の件では揃って統一教会だけを標的にして「弾圧しろ」「解散させろ」と叫んでいるのです。
そしてこの立憲民主党はこの尻馬に乗って、統一教会を標的した攻撃を開始しました。
更に情けない事に、このキャンペーンに乗せられた自称愛国者達までも「統一教会は反日だから許すな」などと喚きだしたのです。
これに対して遂に統一教会側も反撃を開始し「立憲民主党は宗教弾圧をしたいのか?」と言い出しました。
ワタシはネトウヨですから朝鮮カルトの統一教会は大嫌いですが、しかしこれは統一教会の言う通りなのです。
なるほど統一教会の教理は反日だし、過去には合同結婚式とか霊感商法とか悪事も散々に働いています。
しかし日本国憲法を読めばわかりますが、違法行為や犯罪行為はその行為毎に処罰することはできるけれど、犯罪を犯した個人や集団の属する団体や信仰する宗教全体を処罰することなどできません。
また教理その物を理由に宗教団体の解散を命じたり弾圧することなどできません。
これは例えばイスラム教などを見ればわかります。
イスラム教徒によるテロは現在世界中で多発しています。 イスラム教のテロリスト達は「イスラム原理主義者」なのですが、それは彼等がコーランやイスラム法に書かれている事を極めて忠実に実行しているからです。
飯山陽博士の「イスラム教の教理」など読むと慄然とするのですが、イスラム教の教理ではイスラム教による世界征服はイスラム教徒の義務であり、イスラム教徒はその為に戦う義務がありのです。 だから敬虔なイスラム教徒はこの教理に従ってテロを起こすのです。
しかし世界中の民主主義国家は、教理を理由にしてイスラム教を禁止していません。
なるほどテロの頻発は非常に危険ですし、イスラム教徒の増大その物が民主主義にとっては危険です。
しかし教理を理由に宗教を弾圧してもよいと言う事になると、民主主義と人権の根幹である「思想・宗教・信条の自由」と言う概念が崩壊してしまいます。
実際「教理が危険」だから「反日だから」と言って統一教会を弾圧してよいなら、共産主義だって大変危険な思想です。 勿論チェチェ思想なんて論外です。
こうなると共産党や朝鮮総連、令和新選組など所謂左翼団体も全部弾圧できることになります。
ワタシも個人的にはこういう団体は大嫌いなので、弾圧して消せれば気持ち良いとは思いますが、しかしこんなことを始めたら歯止めがなくなり、朝鮮総連の次は民団、立正佼成会、立憲民主党とドンドン弾圧対象が増えて、マルティン・ニーメラーの詩の通りになってしまうのです。
ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった
この詩の最初の一節の共産党を統一教会に入れ替えたら、現在新聞・テレビや立憲民主党などがやっている事は、ナチの思想弾圧と全く同じです。
コイツラは自民党と安倍総理さへ攻撃できるなら、後がどうなってもよいと思ってやっているみたいですが、彼等が招こうしているのは実は完全なファシズム社会なのです。
そしてこれを護憲派=リベラリスト=人権派=反レイシストを名乗る人々がこぞってやっているのです。
これを見たら彼等は実は護憲派でもなければリベラリストでもなく、人権派でもないし反レイシストでもない事がわかります。
また彼等は反レイシスト、反戦を名乗って韓国や北朝鮮をやたらに擁護し、朝鮮総連や民団とも親しかったのですがが、統一教会を「反日だ」と言って叩くと馬鹿右翼が寄ってくる事がわかってか、やたらに統一教会「反日」を煽るようになりました。
つまり彼等は親韓・親北朝鮮でもなかったのです。
それじゃ一体コイツラ何だったのでしょうか?
コイツラは結局、反自民、反安倍がすべてだったのです。
でも何で反自民・反安倍が全てなんでしょうか?
安倍総理はすでに死去されたし、根拠のないネガティブキャンペーンで自民党の政権基盤は揺るがない事は3年続いたモリカケ桜で証明済みでしょう?
それどころかその間に立憲民主党は泡沫化していったのです。
だから結局彼等がやりたいのは、とにかくこうやって自民党政権を攻撃し続ける事で、自分達は愚かな一般大衆をリードしている気分になりたいだけじゃないでしょうか?
しかし科学史研究者を自称する人が、単純な数値の変化を理解できないので、自身がカルトみたいなことを言っているのではね・・・・。
一般大衆はあきれるしかないのでしょう。
だからこそ彼等は現実の社会に恨みを膨らませ、妄想の世界にはまり込むのでしょう
ね。
そして安倍総理暗殺後は、安倍総理と自民党を叩く為にひたすら統一教会を叩き続けました。 ところがそうやって自分達が煽った反統一教会のプロパガンダに自分達がはまり込んで、妄想を膨らませ、妄想の果てに行きつくのは完全なファシズム社会なのです。
これが護憲派、リベラリスト、人権派、反レイシズムを標榜する人々の本質だったとは、余りと言えば余りに情けない話です。