ちょっとこの写真を見てください。 私のパソコン君のキーボードです。

チョッとヘンだと思いませんか?

そうです。 ヘンなんです。 シフトキーが捥げちゃたのです。
それからマウスも替わっているでしょう?

前からあったマウスはこの上の写真のマウスです。
でも少し前に壊れました。
このマウスは元々このパソコン君を買ったときに点いていたものです。
先月頃からいくらマウスを動かしても、パソコン君が反応しない事がありました。 良く見たらパソコン君が起動している間は点いているはずのマウスの赤ランプが消えているのです。
それでマウスを接続しなおすとまたランプが点いて使えるようになるのですが、そんな事を何度も繰り返しているうちに遂に全く点かなくなったのです。

マウス一世死亡です。
それで近所の中古パソコン屋へ行って、新しいのを買いました。 それが最初の写真のマウスです。
マウス二世は980円の最新型です。 私は880円ので良いかと思ったのですが、店員さんが薦めてくれたので、高額商品を選んだのです。
ちなみに店員さんによれば、一世の死亡原因は「断線であろう」とのことでした。
このパソコン君を買ったのは2006年の8月だったと思いますから、それから4年間毎日彼をこの手の中に握り続けていたのです。
しかし遂に悲しい別れの時が来て、私は大枚980円を失ったのです。

ところがその悲しみも癒えないと言うのに、今度はパソコン君本体のキーが捥げると言う大惨事に見舞われたのです。
今朝、私がパソコン君を起動させネットを始めると、ベッドで寝ていたよもちゃんは直ぐに起きだして、パソコン君の前に座り、頭でエンターキーの辺りをグリグリしました。
それじゃキーが打てないので、止めてもらおうとよもちゃんの頭をどかせると、エンターキーの下のシフトキーが捥げていたのです。
捥げたキーの下にはよもちゃんの毛が一杯詰まっていました。

よもちゃんはパソコン君が好きです。 私がネットをしていると、いつもキーボードの前に座ります。 それだけでなく勝手にキーボードの上を歩いたり、今回のようにアタマでキーをグリグリしたりします。
よもちゃんはご隠居さんのところでチコ様の画像を見て恋心を膨らませ、パソコン君のぬくもりを感じながらチコ様を想うのです。 特に今朝のような肌寒い朝はこの温もりを切なく想うようです。
その度に設定が変わって、本来パソコン音痴の私は泣きそうになります。
そしてキーボートにはよもちゃんの毛が一杯着きます。 それからお外から帰った直後だと、梅の花が咲きます。
だから私は気を付けてパソコン君のお掃除をするのですが、キーの下にもよもちゃんの毛は一杯入り込んでいたのです。

そしてキーが捥げた時に何をやらかしたのか? モニターの壁紙が消えて真っ白になってしまいました。
でもこんな事は諦めるしかありません。
マウス一世が短命だったのだって、きっとよもちゃんのせいです。
いかに機械と雖もネズミの仲間が、毎日猫に側に居座られては、そのストレスたるや大変なものだったのでしょう。 きっと耐用年数を著しく縮めたに違いないのです。
けれどもそれが解っていながら、私は彼の為に何もしてやることはできず、よもちゃんがいたぶるに任せて、短い命を終わらせたのです。

ドケチで貧乏でソコン音痴の私の本意からすれば、壁紙が消えようが、使わないキーが捥げようが、このパソコン君の健康長寿を願わずに居られません。
またパソコン君同様、マウス二世の健康長寿も切に願います。
しかしよもちゃんが居る限り、この願いが何処まで適うものでしょうか?

暫くパソコン君の前を占拠した後、よもちゃんはストーブの前に移動しました。
よもちゃんをパソコン君に近づけなければ、マウス二世とパソコン君の寿命が延びるのはわかっています。
けれどこんな格好を見せられて、どうしたら私がよもちゃんに逆らう事が出来るのでしょうか?

よもちゃんはそんな私の弱みを見透かして、舌を出しているのではないかと思うのです。