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2023-02-28 13:07

目的は女子トイレと女湯と利権 LGBT理解推進法案

 LGBT理解推進法案は自民党が審議を止めおり、成立の目途が立たないようです。 これは大変良い事です。
 なぜならこの法案の目的は、「自分を女」と自称する男が、女子トイレや女湯に入りこむことと、LGBT団体の利権です。
  
 こんな記事を拾いました。
 長文の記事なので、簡単に説明します。 全文読みたい方はリンク先でどうぞ。

 性別適合手術を受けていながら男性の更衣室の利用を強要されたMtFトランスジェンダーの方がコナミスポーツクラブを訴えていた裁判で、和解が成立しました 
DATE:2017/06/19 プライドジャパン 

 トランスジェンダーの男が、コナミスポーツのジムに入会しようとしたら、男子用更衣室を使うように言われた。 
 男が「差別だ」抗議しても、コナミスポーツ側は男の戸籍が男性である事を理由に、女子更衣室の利用は断固拒否した。
 男は性適合手術を受けて男根等男性性器は失っていたが、戸籍変更はしていなかった。 なぜなら男には未成年の子供がいた。 現在の法律では未成年の子供がいる場合、その子が成人するまで戸籍変更はできない。
 そこで男はコナミスポーツを告訴した。
 
 この裁判は結局和解しました。 和解の条件は記事には書かれていません。
 しかしこれは100%ワタシの推測ですが、コナミスポーツ側が多額の和解金を出して、この男を入会を断ったのではないでしょうか?
 
 だって記事を読めばわかりますが、この男には子供がいるのです。 つまり性適合手術をを受けたのは成人後であり、また女性に対する性欲もあるのです。
 性適合手術で男性性器は取り除けますが、しかし骨格など体の基本は変える事はできません。
 そもそも最初に女子更衣室の使用を断れた理由も、明らかに男性に見えるからではありませんか?

 男性にしか見えない人間、しかも女性に性的関心を持つ人間が、女子更衣室に出入りするのでは、他の女性客が嫌がってこなくなります。
 だからコナミスポーツとしては、何としてもこの男を女子更衣室に入れる事はできないのです。

 ところが男はこれを「差別」として告訴しました。
 これもまたこうした商業施設にとっては、厄介な問題です。
 裁判自体に費用が掛かるし、新聞やテレビで「コナミスポーツは差別企業」などと騒がれる危険もあります。
 左翼団体が寄ってきて、業務を妨害する可能性もあります。

 そこで和解を急ぐしかない・・・・、つまり原告に多額に慰謝料を積むしかなかったのでは?

 女性の目から見れば、コナミスポーツ側は女性客を守る女性に優しい企業、女性の人権を尊重する企業なのですが、しかしこの記事では、女性の立場、女性の人権は完全にネグレクトされています。
 それでも今後スポーツクラブだけでなく、温泉旅館等、女性客なしでは成り立たない施設は、トランスジェンダーの客が来る度にこの手の和解金の支払いを迫られるようになるでしょう?
 これをみるとLGBT差別禁止は、もう結構な利権になっていると思わざるを得ません。

 でも女性から見ると、更衣室、女子トイレ、女湯など、所謂女性スペースに男性が入り込む事は非常に深いであり、恐怖です。
 この感覚はきっと男性と女性では全然違うのでしょうし、また個人差もあるのでしょう。

 思うに男性なら男湯い性自認が女性で、乳房の切除もしていない女性が入っても、特に嫌悪も恐怖もなく受け入れる、それどころか拍手喝采で大歓迎なのかもしれません。
 しかし女性はそうはいかないのです。

 実はワタシは幼児期には父と一緒に男湯で入浴したので、この感覚は非常に鈍い方です。
 しかしさすがに今となっては、トイレに男が入り込むのも、まして浴室に男が入り込む事は絶対に受け入れられません。
 女性の大多数は、男性がトイレや浴室などに入り込むと、非常な恐怖、羞恥心、不快感を感じるのです。
 これは性犯罪の被害者の圧倒的多数が女性、加害者の圧倒的多数が男性と言う事実などから当然ではないかと思います。

 ところがLGBT差別反対禁止が叫ばれると、こうした女性の感覚は完全に無視されるようなりました。
 それどころかこういう感覚を「差別」「ヒステリー」と糾弾されるようになりました。

 実際、欧米ではこの発想で、つまり女性の人権を完全にネグレクトして、トランスジェンダー差別禁止が決められて、「自分は女だ」と主張する男達が、女子トイレ、女湯さらには女子刑務所にまで入り込みました。 そして性犯罪やセクハラをやりまくっています。
 
 そしてこれに反対した人々、例えば「ハリー・ポッターシリーズ」の作者、J・K・ローリング氏などは「差別主義者」として猛烈なバッシングを受けています。
 その為、殆どの女性がこれに抗議できない状況です。

 大変不思議な事ですが、こういう話は日本では今一報道されていません。

 女子トイレに男が入る事が認められる、強姦魔が「自分は女性だ」と言えば女子刑務所に収監され、他の囚人を強姦しまくる。

 こういう話はワイドショー等でやれば興味本位であれ大うけして、視聴率を稼ぐ事請け合いだと思うのですが、なぜか殆ど報道されていません。
 先日スコットランドの首相が辞任したのですが、これはスコットランドで国民大多数の反対を無視して、性自認だけで性別を決めて良いと言う法案を成立させたところ、何と連続強姦魔が速攻で性別を女性に変えて、女子刑務所に入ると言う騒ぎが起きたためです。
 こんなのテレビで報道すれば大うけだと思うのですが、これも殆ど報道されていません。

 これは非常に不可解です。
 そしてLGBT差別反対の現実が、報道されないまま、日本にもこれが入り込もうとしているのです。

 先日埼玉県富士見市の市会議員加賀かなえさんがこのようなツィートをしていました。

【政策の変遷について/埼玉県LGBT条例基本計画案に対するパブコメについて】
私は今まで「性の多様性の尊重」はあらゆる人の人権や生命がされ、誰の人権も侵害しない事柄であると考え、政策として取り組んで参りました。
しかし、今回、その政策の変遷についてご説明する必要があると考え発信します。LGBT.jpg
https://twitter.com/Nanaekaga/status/1629798035726409734/photo/2

 少し見づらいのですが、リンク先には加賀議員自身の発言動画もあります。
 
 それにしても恐ろしい話です。
 埼玉県ではLGBT条例を作るにあたって、自民党もパブリックコメントを全部無視したと言う事です。
 しかもそのパブリックコメントで訴えられていたトランスジェンダーを自称する男が女性施設に入りこむ事に対する女性達の恐怖を「差別」として扱われていたと言う話です。

 埼玉県がこうしたスタンスで条例を成立させたらどうなるのか?
 女性を自称する男達が、女子トイレや女湯に入り込み、拒否した側の女性や施設の管理者が差別として糾弾されるのは目に見えています。
 何でここまで完全に女性の意見をネグレクトできるのか? 
 ワタシは所謂フェミニズムには全然賛同できないのですが、こうなると結局女性の人権とか女性の意思は、このように女性が密接にかかわる問題でさへ完全にネグレクトされているのだと思わざるを得ません。

 それにしても前出のコナミスポーツのような訴訟が起きているのに、そして国がまだLGBT理解推進法案を成立させていないのに、既に埼玉県がこんなことになっているわけです。
 これだと今後、LGBT関連で無限の利権が生まれるでしょう?
 温泉旅館等、どうしても女湯に男を入れたくない施設は今後、無限にLGBT団体に多額の上納金の支払いを余儀なくされます。

 そしてLGBTへの理解を推進すると言う団体がすでに多数うごめいて、利権獲得に励んでいるようです。
 
 そもそも日本では同性愛を禁止したり、同性愛者を迫害した歴史がありません。
 トランスジェンダーも特に問題なく受け入れていました。
 以前ワタシがLGBTについてエントリーした時、こんな温泉猫さんからコメントをいただいています。

今回のエントリーで、思い出した強烈な体験談をひとつ御披露します。正確にいつ頃かは思い出せないけど、多分20年くらい前かな? 自分がまだ風呂無しアパート住まいの頃、ある日の仕事帰りに、たまたま見つけた銭湯に入ったのですが、そこで湯船に浸かっていたら、驚くことが。 乳房がふくらんで、股間にあるはずのモノが無い、若い人物が、堂々と入ってきたではありませんか!! どこをどうみても女性でしかないのです! その若い女性(?)は、平然と、しかも自分のすぐ近くで体を洗い出しました。 さらに信じられないのは、自分以外のお客が(当然、男性客)は、その驚くべき状況を全然知らん顔で、これまた平然としているのです。あまりのことに頭が混乱した自分ですが、「この女性(?)は、もしかしたら、いわゆるニュー・ハーフで、他の客たちもそれを承知しているのではないか?」と、考えました。でないとこの信じがたい状況の説明がつきませんから。その銭湯の存在した場所は、都内のそれなりに賑やかな地域で、風俗店も、色々あったから、ニュー・ハーフ系のお店も少なからずありましたしね。でも体は顔も胸も股間もお尻も、どこもかしこも女性にしか見えませんでしたわ。でも、そこまで女性になりきった体でも、やはり男湯に来るわけですよね。まあ、本当にニュー・ハーフだったかどうかは確認までしたわけじゃないけれどw 吉原や歌舞伎町の泡のお風呂屋でもないに、裸の女性(?)とお目にかかることがあるなんて思えませんでしたわ。www

 このコメントの体験って、1990年代の話です。
 この頃はLGBTの差別云々は言っていませんでした。

 でも皆普通に、トランスジェンダーを受け入れていたのです。
 それなのに、何で「差別」と言って騒ぎだしたのでしょうね?
 
  1. 差別ニダ!!
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2023-02-26 10:38

東京都がグルだった Colabo問題

 2月22日、東京都は突然、若年女性支援事業の制度を見直しました。 これまではColabo、BONDプロジェクト、パップス、若草プロジェクトの4団体に委託していたのですが、今後は補助金方式に変えると言い出したのです。

 「Colabo」など東京都の若年女性支援事業 委託契約から補助制度へ
 2023年2月22日 夕刊フジ

 東京都側は補助金にした方が委託よりも、使途を透明化しやすいと言っています。
 
 しかしそれではこれまで使途がどのように不明瞭だったのか? 
 また補助金にすれば委託事業に比べて、どのように使途が明確化されるかと言う説明はありません。

 これは明らかにColaboについて住民監査請求が通り、都から受け取った予算の使途について幾つもの問題点が指摘されて、再調査を勧告されたことが原因でしょう?
 しかもその再調査の終了期限が2月28日です。

 更にColaboと共に若年女性支援事業を委託されていた他の3団体についても、住民監査請求が出ました。
 その上、Colaboが保護した女性を使って生活保護の不正受給をさせたとして刑事告訴されると言う話がでています。
 
 だから本来であれば、まずはColaboについての住民監査請求の再調査の結果を待ち、更に他の三団体の会計報告書と事業報告書も精査した上で、対応を考えるべきなのです。

 ところが東京都側は、こうした問題については一切議論しないまま、突然委託から補助金に制度変更すると言い出したのです。
 こうなると東京都が都ぐるみでこの問題の隠蔽を図っていると思わざるを得ません。

 東京都側にも一応、同情の余地はあります。
 これらの4団体に対して委託費と払われているのは、現在各4600万円、総計2億円弱です。
 これは一般国民からすれば生涯賃金にも相当する大金ですが、東京都の予算規模からすれば、ごく少額です。
 一方こういう金額の補助金や委託費の使途を、細かくチェックするには、相応の手間も費用もかかるので、ある程度ドンブリになるのはや無得な言われます。

 それでも住民監査で問題が出て、生活保護の不正受給まで疑われている団体も含めて制度を少し変えただけで、そのまま都の予算を与え続けると言うのはオカシイでしょう?
 こうした少額の委託や補助金を受け取っている団体が多数あるので、都が使途を監視しくれなかったのなら、そのことを明確に説明した上で、制度の改正を考えるべきでしょう。
 そして最低でもこの若年女性支援事業を続けるのであれば、Colaboはじめ、会計不正が疑われている団体への補助金支出や事業委託は止めるべきでしょう。

 ところが東京都はColaboと他の三団体の問題を一切明確化せずに、委託から補助金に切り替える事で、何とかこの4団体に公金を出し続けようとしているのです。

 こうなるとColaboと他3団体に対する余りと言えば余りに出鱈目な公金支出は、前記のように少額委託事業の管理など都が管理しきれなかったのでドンブリになり、それにColaboと他三団体が付け込んだなどと言う問題ではなく、都側もグルになって意図的にやっていたと疑わざるを得なくなります。
 都側としては何としてもColabo他3団体に公金を流したかった、今後も流し続けたいとしか思えないです。

 この問題が明確明らかになったのは、昨年11月29日、東京都民の一人暇空茜さんがColaboに対する住民監査請求をしてからです。
 そしてその住民監査請求が通り、Colaboの出鱈目な公金使用がわかってきました。 それで東京都住民監査委員会は2月28日までに再調査した結果を出す事を都側に勧告しました。

 ところがその間にColaboと一緒に東京都若年女性支援事業の委託を受けていた他の三団体、若草プロジェクト、パップス、BONDプロジェクトの会計報告書や事業報告書の内容が、Colabo以上に出鱈目である事がわかってきました。
 そこで暇空茜さんはこの三団体についても住民監査請求をしたのです。

 しかしこれらの団体については、会計以外にもドンドン問題が出ています。
 それはそもそもこれらの団体がやっている若年女性支援事業その物の内容です。
 これらの団体は「困難な状態にある若年女性を支援している」と言っているのですが、しかし具体的に何をやっているのかを見ていると、「ホントにこんなことが必要なのか?」と思えるような内容ばかりなのです。

 例えば若草プロジェクトの自立支援と言うのは、実はアロマセラピーだったり、英会話教室だったり、占いだったりです。
 若草プロジェクトは都内の繁華街に「街中保健室」なる施設を作り、ここに来た女性達はそこで無料でアロマセラピーや占いを楽しむのです。 
 これが自立支援になりますか?

 アロマセラピーの店や占い師が個人で善意で、困難な状況にある女性を支援するなら立派な事だと思います。
 でもこれって公金でやる事でしょうか?

 一方東京都側も若年女性支援を東京都に委託している厚生労働省もこの事業の政策評価はしていないと明言しているのです。
 そして委託団体の活動の内容も把握していないのです。
 しかし若年女性支援が始まってから毎年予算を増やし続けているのです。
 ところがこの状況が2017年から延々と続き、予算は増額を重ねて、現在は4600万円まで増えているのです。

 因みに東京都はこれらの団体との事業委託契約を「公法上の契約」だとしています。
 しかし地方自治法では自治体の委託契約は随意契約か、一般競争入札しか認められていません。
 そして東京都が若年女性支援事業を委託する事について「公法上の契約」で行う事は、厚生労働省も認めていません。

 若年女性支援事業の予算の半分は厚生労働省が出しています。
 若年女性支援事業は厚生労働省が予算の半分を負担した上で東京都に委託しているのです。
 ところが東京都は厚生労働省が認めない「公法上の契約」で、その事業をColaboと他の団体に委託してきたわけです。
 これが明らかになったからには、東京都としては今後「公法上の契約」による事業委託は続けられないでしょう。
 だから事業委託を止めて補助金に切り替えたのでしょう。

 いずれにせよ都は本心としては、これまでのColaboと他の三団体の不正会計も、またそもそもこれらの団体の仕事がホントに若年女性支援に役立っているかどうかを調べる気もないのです。

 それにしても、呆れた話です。
 暇空茜氏は元来政治的な人ではなく、むしろアニメや漫画が大好きなお宅だったようです。
 ところがColabo代表仁藤夢乃氏がアニメを無暗に「セクハラ」だ攻撃し続けた事から、仁藤氏の情報を調べ始めました。
 すると出てきたのがColaboが莫大な公金を受け取りながら、その会計報告と事業報告が驚く程出鱈目な事に驚いて、住民監査請求に至ったのです。

 そして住民監査請求後、Colaboと一緒に若年女性支援事業を委託されている他の三団体を調べてみたら、何とColabo以上の出鱈目さでした。
 しかもこれらの団体が関わって、「困難な女性問題を抱える女性への支援に関する法律」を成立させてしまっています。 
 この法律は昨年、一般国民の全くあずかり知らぬ所で成立し、来年から施行されます。
 
 これは売春防止法の改正版と言うのですが、しかし中身はColaboと他の3団体が際限もなく利権を貪る事を可能にする法律です。
 この法律でこれらの現在既得権を得ている団体を、国と自治体が支援する事が定められているからです。
 だからこのまま施行されると、今後際限もなく公金がこれらの団体に流れていく事になります。

 それでもこうして施行前にこの法律の問題が明らかになったのは天の配剤でしょう。

 しかし実はこの種の問題はColaboと3団体以外にも多数あるようです。



 一見、素晴らしい、誰にも反対できない名目で、怪しい社団法人やNPOに公金を流すと言うシステムはすでに確立しているようです。
 
 因みに今、野党がLGBT理解増進法案を必死に通そうとします。
 でもこの法案でもLGBTの理解を増進させると言う団体やNPOに公金を流す仕組みになっているのです。
 なるほどねえ・・・・・。

 こんなものにドンドン税金を使うなら、際限もない増税が必要なわけです。

  1. Colabo
  2. TB(0)
  3. CM(6)

2023-02-24 15:44

春が見える

  昨日はよもちゃんの一周忌でした。
 だからお花やお供えぐらい用意するべきだったのですが、でも思い出すと辛いので、何とか知らんふりをしてパスしようと思っていました。

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 よもさんが死んだ時は泣いたのですが、そのあとずうっと泣く事ができませんでした。
 思い出すと辛くなるので、思い出さないようにしているのに、泣くとまた思い出すので余計に辛くなります。
 
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 それでも春が来て、夏になり、秋になるまでは、段々辛い気持ちも薄らいで行きました。 時間が悲しみを忘れさせてくれるのだと思っていました。
 でも冬になり、二月が近づくと苦しむよもさんに付き添った辛い記憶が蘇りました。
 そしてよもさんの命日が来るのがとても怖くなりました。

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 体調はずうっと悪くて、左目の痛みも酷くなりました。
 それで2月14日の夜に、痛み止めを飲み過ぎて、夜中にトイレに行こうとしたら立てなくなって倒れました。 ワタシが使っている痛み止めは、ものすごく怖い副作用があって、飲み過ぎると平衡感覚が壊れるのか、アタマがクラクラしてちゃんと立てなくなるのです。
 それで倒れた時に、顔や右手や胸の右側を派手にぶつけたのか、見事な青タンができました。

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 体から薬が抜けて、ちゃんと歩けるようになるには2日ばかりかかりました。 でも青タンは今もまだ残っています。
 そして体調も不良のままでした。
 それなのに薬が抜けるとまた左目の痛みが戻ってきました。

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 そんなわけで体調が戻るまでの間、殆ど何もできなかったけれど、何も考えずに済みました。
 それで薬物中毒者の気持ちが分かった気がしました。
 昔、麻薬中毒になったドイツ人の少女の体験記と言うのを読んだ事があるのですが、その少女は麻薬を使う事を「トリップ」と言うのです。 つまり麻薬でトリップして現実から逃避するのです。 彼女は現実の生活は家庭の問題で非常に辛かったので何とかそこから逃避したかったのです。

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 で、ワタシもよもさんの事を思い出してとても辛かったのですが、でも札幌医大で処方してもらった痛み止めと、その痛み止めを貰う原因となっている左目の痛みのお陰で、辛い思いからは逃れる事が出来ていました。
 だからこの痛みも、痛み止めの飲みすぎも、天国のよもちゃんがワタシの為、与えてくれたのかもしれません。
 
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 辛い時は、何か楽しい事をしたら良いと思うのですが、でもホントに辛い気持ちと、楽しい気持ちの間には、ギャップがありすぎてそこまで気持ちをジャンプさせることができないのです。
 だからホントに辛い時は、実は楽しい事をするより、一番辛い事より少しだけ辛くない事、二番目に辛い事をしている方が気がまぎれるのです。
 辛い時はこうやって辛さの階段を順番に上っていくしかないのです。
 
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 そういう事がわかってくると、左目の痛みも体調不良も受け入れられました。
 そうなると体調も少しずつ回復しました。
 それで一昨日と一昨昨日は久しぶりに買い物と散歩に出かける事ができました。

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 尤も二月になってから散々に降った雪で、ワタシのお気に入りの散歩コースは大半が塞がっていました。 だから歩ける場所だけを歩くしかありませんでした。
 それでも春の気配がします。
 後数日で三月なのです。 
 
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 三月も半ばすぎれば、本格的に雪解けが始まるし、上手くいけば4月上旬には自転車が使えるようになります。
 雪解けまでにもう一発ぐらい寒波か吹雪が来るでしょうが、それでももう冬の終わりは見えているのです。

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 そんなことを考えながら歩いていると、突然よもさんの事を思い出して泣きました。
 そうやって泣けるようになると、辛い気持ちも段々溶けていくんじゃないかと思います。
 
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 そして昨日は午後から妹が来てくれました。
 妹はちゃんとよもさんの命日を覚えていてくれたし、お供えも持ってきてくれました。
 それで久しぶりに姉妹で色々話をしました。

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 妹は自分の近況を話し、色々愚痴りました。 
 妹が愚痴る事について、ワタシは何も助けてあげられないけれど、妹もそういう事を期待しているわけじゃなくて、とにかく話をしたかっただけなのです。
 話をすればアタマも心も整理できますからね。

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 因みにワタシがこうやってブログを書いているのだって、ホントは自分自身の頭の中、心の中を整理したいからです。
 マキャベリは「君主論」の序章で「自分が経験し、考えた事を、書き留める事でシエンツァ(科学)になる」と書いていました。
 これはつまり頭の中に留めておくより、話をした方が、そして話をするより書く方が、自分自身の考えを客観化できて整理できると言う事でしょう。

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 それにしても天才マキャベリが「君主論」を書いた時は、最初にこれを読んでくれた人は、数十人でした。 だって親友の一人が筆写して複製を数部作ってくれたのを、他の友人知人が回し読みするしかなかったのですから。
 それに比べるとワタシのような凡人が書いたブログでも、それよりはるかに多くの人が読んでくれるのですから、科学技術の進歩ってありがたいですね。

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 よもさんが死んでからの一年は辛かったけれど、こうやってブログを書き続け、それを読んでくださる方たちがいたおかげで、何とか乗り切る事ができました。
 そして最難関だった一周忌は妹が来てくれたおかげで、楽しく過ごせました。
 これはきっと神様と天国のよもさんのお陰でしょう。
 だからきっと間もなくワタシの心にも春が来ると思います。 
 昨日はその春が見えた一日でした。

  1. 札幌の四季
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2023-02-23 11:31

既に女子トイレに入り込んでいる男達 LGBT

 昨日、ツィッターでこんな記事を拾いました。

 トランスジェンダーが「女性の安全を脅かす」という言説は誤り。性暴力被害の支援者たちが訴える  2021年11月21日 ハフィントンポスト

 なんだか妙にわかりにくい文章なのでが、しかしよく読むとわかります。
 この記事で「トランスジェンダーが「女性の安全を脅かす」という言説は誤り。」と主張している人達の中心は性暴力被害者じゃなくて、日常的に女子トイレなど女性スペースを使っているトランスジェンダーを自称している男達なのです。

 例えばこんな発言が紹介されています。

 「私は現段階における生涯のおよそ半分を今の性別で生きていますから、女性のスペースを長く利用していますし、当たり前にそのスペースが安全であってほしい。その場所が危うくなるということは望みません。それは、純粋に、女性のプライベートスペースの安全を願う一般の女性と同じように思うことです

 ??
 性同一障害を理由にした戸籍変更が認められるようになったのは2004年からです。 
 この発言をした男が何歳かわかりませんが、「私は現段階における生涯のおよそ半分を今の性別で生きていますから、女性のスペースを長く利用しています」と言う事は、戸籍変更を行う前から、この人は男はスペースを利用していた可能性が高いのです。

 この記事はこういう男達が、過去も女性スペースを使っていたし、これからも使い続けると宣言している記事です。
 そして以下のような議論をしているのです。

・ 性犯罪者と見分けがつかないから怖い→両者は「別の人」です

・心は女性だと言えば女子トイレに入れるようになる?→そんなことにはなりません

・法律で、戸籍上の性別と異なるトイレは使えないようにするべきでは?→それをしたら、逆に混乱が生じます

・トランスジェンダー女性を「排除」しても、違法な侵入者はいなくならない

 しかしそもそも女性スペースに入り込んでいる男達による議論ですから、この議論はインチキです。
 まず「トランスジェンダー」には明確な定義もなく、そして当然診断法もありません。
 
 2003年に「性同一障碍者の性別の取り扱いの特例に関する法律」が成立したころは、トランスジェンダーと言えば、この性同一障碍者だけを中心に語られていました。
 そして性適合手術を受けている事が条件でした。 つまり元々ついていた性器を切除しなければ戸籍変更はできませんでした。
 しかし現在、この性適合手術なしに、戸籍変更を認めろと言う要求が出ています。 そしてこの要求を日本学術会議等が支持しているのです。

 これは何とも奇妙な話です。

 自分が認識する性別と、現実の生物学的な性別が違う。 
 これが非常に辛く苦しい状態である事は、誰にでも想像できます。
 こういう状態であれば、着替えや入浴の度に、自身の性器を見る事は苦痛でしょう?
 だから戸籍変更などできなかった時代から、海外に行き自費で手術を受ける人は多数いたのです。
 以前紹介したインドのヒジュラなど、ホントに悲惨なのですが、しかしそれでも男性として生きる事に耐えられず麻酔もなしに去勢手術を受けるのです。

 だから性同一障害や性違和感の為に苦しむ人の為に、性適合手術やホルモン治療に国保を適用してほしいとかいう要求なら理解できます。
 しかし性適合手術を受けるのは嫌、生殖能力を残したいと言う人が、戸籍だけは性別を変えたいって何でしょうね?
 この人達は戸籍を女性に変えたら、入浴や排泄の為に、毎日何度も自分の男根や睾丸を見るのは苦痛じゃないのでしょうか?

 ところが現在、欧米では性適合手術なしでの性別変更が普通にできるようになっています。
 だから日本国内でもこれに呼応して、こういう要求が出てくるのです。

 さらに言えば、トランスジェンダーで性自認は女性だけれど、性愛の対象は女性だと言う人も多いのです。
 また既に妻子がある人も多いです。

 女性に性欲があり、女性に子供を産ませる人間のどこが「女性」なのでしょうか?
 ところが彼等は自分達をレズビアンを称しいるのです。 そしてレズビアンの団体の集会やレズバー押しかけて、レズビアンの女性達に言い寄ったりしています。
 これはレズビアンの女性達からすれば、悪質なセクハラその物で、集会やレズバーの業務妨害ですが、しかしレズビアンから抗議されると、彼等は「トランス差別だ!!」と逆切れしている状態です。

 こういうトランス「女性」が女子トイレや女湯などスペースに入り込めば、それだけで女性にとっては十二分に脅威です。
 そして十二分に不愉快です。
 
 >性犯罪者と見分けがつかないから怖い→両者は「別の人」です

 男根や睾丸を付けた人間が女性スペースに入り込んだ時点で犯罪者です。 
 
心は女性だと言えば女子トイレに入れるようになる?→そんなことにはなりません

 すでに入り込んでいます。 
 前記のようにトランスジェンダーの定義が曖昧なので、男根をつけて性愛の対象が女性と言う人間が「心は女性」だと言って女子トイレに入り込んでいるのです。
 そして欧米ではこういう「女性」が女子トイレや女子刑務所で、他の女性を強姦すると言う事件が起きています。

 ところがこの状況で、LGBT法案を推進している国会議員がいるのです。
 それにしてもこの議員達の対応が不気味です。
 2023y02m23d_103840307 (1)
 https://twitter.com/hosono_54/status/1628191604677947392

 女子トイレなど女性スペースにトランスジェンダーを自称する男が入り込むと言う事例は、欧米では普通になっています。
 そしてトランスジェンダー差別が厳禁されている国々では、これで苦情を言った女性やその親族が非難されて、謝罪や賠償を求められている状態です。

 こういう現実があるのに、何を根拠に「LGBT理解増進法ができても性自認が女性と主張する男性が公衆浴場に入ってくるということはない。」などと言えるのでしょうか?

 女子トイレや女湯に男が入り込む事は、女性にとって切実な脅威です。
 国民の半数を占める人達が切実に脅威を感じている問題なのですから、国会議員ならもっと誠実に答える義務があるはずです。

 そもそもこの問題はLGBT理解推進法案に関係なく、既に深刻なのです。
 現在欧米では「性自認」だけによる性別変更が認められており、それで性別を変更した外国人が既に入国しています。
 そして既にゴールドフィンガー事件が起きました。

 このゴールドフィンガー事件と言うのは、東京の老舗のレズバーの女性限定の日に、性別を女性にしたアメリカ人の男性が入店しようとして、店主がこれを拒否すると「トランス差別だ」と騒ぎ立てて、結局店主が謝罪に追い込まれています。
 因みにこの自称トランス女性は190㎝を超える大男で、しかも日本人の妻と子供がいて、日本に長期滞在しているのです。
 
 レズバーと言うマイナーな存在だったので、大きなニュースにはなりませんでした。 しかし今後こうした欧米の自称女性が、日本の温泉旅館などに出没する事は必至でしょう?
 これは女性にとって脅威であるだけでなく、温泉旅館や温泉地にとっても死活問題です。

 だから「LGBT理解増進法ができても性自認が女性と主張する男性が公衆浴場に入ってくるということはない。」と言うなら、こうした外国人にどう対応するかを明言するべきでしょう?
 そうでなければこんな発言を信用できるわけがありません。

 しかしそもそもLGBT理解増進法を推進する議員達は、一般国民は勿論、大多数のLGBT当事者の意見も全く聞いていないのです。 
 実は多くのLGBT当事者もこの法案には反対、もしくは懐疑的です。
 議員達を取り巻いて、この法案を推進しているのは、一部の活動家の団体なのです。
 
 細野は「トランス女性団体がそのようなことを訴えているわけではない」と言います。
 では聞きますが、トランス女性団体はトランス女性を代表しているのでしょうか?
 彼等は全トランス女性の中から選挙で選ばれたわけではありません。

 そして最初に紹介した記事に出ている自称女性達は、実はこのトランス活動家団体の関係者です。
 その活動家達は、既に女子トイレに入り込んでいるし、今後も使う気満々なのです。 
 この状態で「LGBT理解増進法ができても性自認が女性と主張する男性が公衆浴場に入ってくるということはない。」と言うのは全く虚偽だし、こういう虚偽を主張する男達が推進しているのがLGBT理解増進法です。

 それにしても何とも異常な話です。
 人間が他者に対して自分の権利を主張する場合、自分がその権利を持っている事を客観的に証明しなければなりません。
 
 例えば国民年金や厚生年金に加入している人が、事故や病気で障碍を抱え込んだ場合、障碍者年金を受け取る事ができます。 これは加入者の権利です。
 しかし障碍者年金を受け取る為には、年金に加入している事と共に、医師の診断書など障碍の証明が必要なのです。
 医師を騙して不正受給をするケースがありますが、これは詐欺になります。

 ところが性別と言う、人間にとって最も明白な属性については、その証明が全く必要なく「自認」で済ませようと言うのです。
 これが認められるなら、障碍者の「自認」する人は誰でも障碍者年金を受給できるし、パラリンピックにも出場できるはずです。

 一方、トランスジェンダーについては明確な定義もなければ、医学的な診断法も確立していません。
 にも拘らず現在既にトランスジェンダーを自称する男達は、女子トイレを利用して、それを自分達の権利だと主張しているのです。

 このような状況で更にLGBT理解増進法案などできれば、今後ドンドン自称女性が女子トイレや女湯に入り込むの必至でしょう。
 しかしそれを承知でこの法案を推進している議員がいるのですから、恐ろしいです。
  1. シャベツニダ!!
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2023-02-19 11:58

町内除雪で民主主義を考える

 少し前から町内のあちこちで除雪作業をしているのを見かけるようになりました。
 大型のロータリー除雪車、ブルドーザー、さらに雪を運ぶ大型ダンプカー数台がチームを組んで、道と道の両側に溜まった雪を、ブルドーザーに積んで排雪場まで持って行って捨てるのです。

 国道・道道・市道などは、国・道・市が除雪をします。
 これは凄く大変な作業で、ある程度の雪が降ると夜中でも除雪チームが出動します。
 お陰で余程の大雪でない限り、車の通行には差し支えません。

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 しかしそれでも2月ぐらいになると、道の両側に雪の山ができてきます。 特に住宅街の中の間道などは、除雪車が雪を片側に寄せるだけなので、2月ぐらいになると道幅が元の半分ぐらいになり、両側には高い雪の壁がそびえるようになります。
 幹線道路でもやはり歩道と車道の間に、除雪しきれなれない雪の山ができて、これが高い壁のように連なり、車道を狭めます。

 それで2月過ぎぐらいからこうした雪の排雪作業が始まるのです。
 これは各町内会がやっています。 費用も町内会で出します。 前にワタシが住んでいた所の町内会では、毎年町内会費とは別に除雪費を集めていました。 戸建てが3000円、集合住宅が1500円でした。

 今現在住んでいる所では、除雪費は集めておらず全部町内会費から出ています。 にも拘らず除雪は完璧で「ヒョッとして札幌で一番除雪の完璧な町内会」と思える程です。 
 ワタシのアパートの大家さんによると、これは町内会で資源ゴミの回収を頑張っていて、その収益を除雪費に充てているからのようです。

 実際、資源ゴミの回収システムが前にいた所の町内会に比べて非常に合理的で、資源ゴミを出しやすいし、回収もしやすいのではないかと思います。
 また前の町内会がやっていた町内会のバス旅行のような行事もやっていません。 前の町内会ではこのバス旅行に随分と会費を使っていたようでしたから。

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 因みに札幌最悪なのは、北海道神宮の裏参道周辺のようです。
 ここは町内会が全く機能しないのか、この2月の排雪作業が全く行われていないようなのです。
 それで去年の大雪の時には、北一条通りの壮大な雪山ができて、道幅がせばまり、道全体がスノーボードのハーフパイプのような有様だったそうです。 
 お陰で車が通れるのは、このハーフパイプの底だけになりました。 勿論ハーフパイプの周辺は大渋滞になりました。

 こんな為体ですが、しかしこの辺りは実は札幌でも最高級のマンション街です。
 この辺りは元々は瀟洒なお屋敷町だったのですが、バブルの頃からこのお屋敷がドンドンマンションに化け始め、今は全部マンションです。
 しかもこの辺りのマンションは凄く高いのです。 同じ宮の森でも、このハーフパイプ周辺だと値段が倍になるのです。

 そんなマンションを買える金持ちばかりが暮らしているはずなのに、除雪一つ満足にできないのは、住民がマンション毎に分裂していて、マンション街を貫く北一条通りの除雪の面倒を見る町内会の機能が死んでいる・・・・、あるいはそもそも存在しないからでしょう。

 オマイラ、金持ちの癖に何で満足に除雪もできないんだよ?
 周りを大渋滞させて平気なんだろうけど、こんなんだと消防車も救急車も来てくれないぞ!!

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 逆に我が家の辺りの除雪が完璧なのは、町内会がしっかりしていて、こういう町内の環境維持には、しっかりと気合を入れているからでしょう。 
 町内会で役員等をして頑張っているのは、大体、うちの大家さんみたいな昔ここに入植した開拓農家の子孫で、この辺りの地主さんたちです。
 で、この人達は今も町内に広い土地をもっているし、またうちの大家さんのように持っていた土地にアパート等を建てて不動産経営をやっています。
 だから町内の環境を良くしておくことは、自分達の土地の価値や資産の維持にも非常に重要なのです。 それで除雪その他にも一生懸命なのでしょうね。
 
 町内の環境をよくしたいと言う事ですから、保育所の誘致その他の陳情をやっているのもこうした地主さんたちだと思います。 だから地元議員との関係も深いのでしょう。
 その為かこういう地主さんの豪邸には、自民党の看板が立っているのよく見かけます。
 これは陳情を実現してもらう為には、与党との関係が絶対に必要だからでしょう。

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 つまり町内会って日本の民主主義の最小単位なのです。
 でも町内会の仕事ってホントに面倒だと思います。
 ワタシは店子なので町内会費を払うだけで、ホントに何もしなくていいから、ラクチンその物です。

 しかし役員になれば資源ゴミを集めるシステムを作り、回収業者と契約したり、また除雪の為に土建屋と契約するなどの実務は結構面倒じゃないかと思います。
 自腹でも大変だけれど、町内会費から出すわけですから、業者の選定や値段だって、他の会員の了承が必要ですし。
 市議会議員への陳情その他の仕事だってあります。
 しかもこれらの仕事は完全に無償です。

 逆に言えばこういう事を進んでやるなんて、余程町内の繁栄が自身の利益と一致しなければ、また町内会に対する余程の愛着がなければできる事じゃないでしょう?
 だから結局一生懸命、役員の仕事をやるのは、元々の開拓農家の子孫だった地主さんたちばかりが役員になると言う事になてしまうのです。

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 こういうの見ていると、中世の共和制国家と同じではありませんか?
 フィレンツェやヴェネツィア、或いはハンザ同盟都市などで、参政権をもって市政で権力を振るったのは、実はそれぞれの都市の老舗の当主かその親族だけでした。
 住民の多数は市民権さへなかったのですが、しかし今の町内でのワタシの立場を考えると、それで済んでいたのも凄くわかります。
 だって家賃を払うだけなのに、態々面倒な仕事を引き受けたくないわさ。 面倒なら引っ越せば済む話だし。

 但しこれはワタシが所属してきた町内会が、結構な規模で、ワタシと同様の立場の住民、つまり中世都市なら「市民権」もない住民が凄く多かったから言える事かもしれません。 
 前の町内会は実は会員が3000人もいたし、今の町内会だってそれに匹敵する規模です。
 これは実は中世なら立派に都市と言えるレベルです。 

 しかしこれが都市でなくて農村レベルならそうもいかないでしょうね。
 だからこういう話が出てくるのでしょう。



 そもそも人口の少ない農村なら、村内の神社・道路・用水路などの管理を村民の手で行ってきました。 
 これもホントに草の根の民主主義なのですが、しかし当然これを何百年も続け来れば、住民の結束は非常に固くなるでしょうし、色々なしがらみも出て、余所者が入り込むと大変な目に遭う事は想像できます。
 しかしこの面倒と引き換えに、村民の権利を強固に守っているとも言えます。

 因みに小規模村落の町内会と同様に面倒なのが、マンションの管理組合です。 何しろ苦労してローンを払い続けているマンションの価値を住民皆で話し合って維持していかなければならないのですから。
 しかも伝統的な村落なら村中の人と先祖代々気心が知れているのですが、マンションの住民はマンション購入までは全く見知らぬ人同士なのです。
 そういう間柄で管理費、修繕積立費など相当な金に対する問題を議論していかなければならないのですから、想像を絶する面倒さです。

 ワタシはここに引っ越す前にマンションを買う事も考えたのですが、こういう事を思うとやっぱり買わなくて大正解でした。
 
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 逆に自治会も町内会もない武蔵小杉って、さしあたりは快適でしょうが、しかしそういう街って、実はマトモに民主主義が機能していなくて、ヘンな外国人優遇条例が出てきた李するんじゃないですか?
 
 民主主義はやたらに金と手間がかかる制度です。
 そして手間と金が元で起きるもめ事は話し合いで解決ですから、解決するどころか人間関係がグチャグチャになって、大変な事になる場合もあります。 
 自分の権利を自分で守るって、そういう事じゃないですか?

 これを理解しない限り、民主主義を理解する事はできないし、民主主義を守る事だってできないのです。

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 ワタシは戦後生まれですから、戦後民主主義の教育しか受けていません。 戦後民主主義の教育では、民主主義って何から何かまで権利が保障され、自分の思いが叶い、面倒なしがらみなどは封建的と切り捨てきました。

 でも西洋史、特にフィレンツェやヴェネツィア、或いはハンザ同盟都市や古代ギリシャやローマなどの歴史を学べば、実はそんな夢の世界ではない事がわかります。
 むしろ数々しがらみに感情問題が絡んだでギンギンギラギラ人間関係がこじれにこじれると言う世界です。
 それでも頑張り続けた事で民主主義は守られるのです。
 それを思うと、日本で民主主義が根付き、育ち続けたのは、実は町内会や自治会などのが民主主義の最小単位として、きちんと機能し続けたからではないかと思うのです。
 
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2023-02-18 11:37

NHKの虚偽報道 ラトビアのロシア人

 夕べ、寝る前にベッドでiPadでYou tubeを見ていたら、こんな動画を拾いました。
 動画はブログに貼ってもNHKが公開を拒否しているので見られません。
 リンク先で見てください。


 内容はタイトル通りなのですが、しかしこのタイトルに凄い違和感があります。
 NHKのタイトルでは「ロシア系住民」と書かれていますが、これは虚偽です。
 ロシア系住民ではなくロシア人です。

 ロシア系住民と言うと、アメリカ日系人などと同様、出身地或いは民族がロシアでも、国籍はラトビアと思ってしまいます。
 しかし彼等はロシア国籍であって、ラトビア国籍ではありません。
 彼等がラトビアに移住したのは、ソ連の侵略支配後で、ソ連崩壊、ラトビア独立後も未だにラトビアから引き揚げていないのです。

 1939年8月、ソ連はロシアと独ソ不可侵条約を締結し、更にモロトフ=リッペンドロップ密約と言われる秘密協定を締結し、ポーランド始め東欧諸国を分け取りにする事を決めました。
 この協定に従ってソ連はポーランド侵攻以前に、フィンランドやバルト三国など周辺諸国への侵略を開始したのです。

 フィンランドは徹底抗戦をしてソ連を退ける事ができましたが、ラトビアなどバルト三国は瞬殺され、そのままソ連崩壊までソ連に占領支配されました。
 このソ連占領時代に、ラトビア人の3割が強制収容所に収容されるなどして殺害されました。
 占領下で政治指導層や知識人などを抹殺すると言うのは、珍しい事ではありませんが、しかし総人口の3割と言うと、そういうレベルではない虐殺です。
 それは同様の虐殺をリトアニアやエストニアでも行い、リトアニア・エストニアもそれぞれ人口の数割を喪いました。

 そしてソ連はバルト三国それぞれに、虐殺した人数をほぼ同数のロシア人を移住させたのです。
 これがNHKが報道している「ラトビアのロシア系住民」なのです。
  
 勿論、これは今後のバルト諸国の独立を阻止、これらの国々を永遠にソ連の支配下に置くためです。

 因みにソ連は各地で同様の事をやっています。
 ソ連は多民族国家ですから、ソ連国内には多数の民族がいます。 当然ですが、どの民族もソ連の支配を喜んでいたわけではありません。
 そこでスターリン時代にソ連国内でソ連にとって危険と思われた民族を、強制移住等で虐殺し、その後にロシア人を送り込みました。
  
 こうやってスターリン時代に粛清された人の数は未だにわかりません。
 実は独ソ戦のソ連の死者数が2000万説から7000万説まであって、ものすごくいい加減なのですが、しかしこれはどうやらスターリンの粛清の被害者がわからないためにこういう事になっているようです。
 スターリンの粛清の被害者数を独ソ戦の死者に紛れ込ませているのです。

 それにしてもラトビア一国を見ても、想像を絶するような話です。
 それでも幸いラトビアは独立できました。
 しかし独立後も、ラトビアに入り込んだロシア人は帰国しないのです。

 一方、ラトビアはこのロシア人達にラトビア国籍を与えていません。 これは当然でしょう?
 だって人口の25%にもなるロシア人にラトビア国籍を与えたりしたら、彼等が選挙等を通じてラトビアの独立を無効化しようとするのは眼に見えています。
 実際、もしロシア人にラトビア国籍を与えたりしたら、ラトビアのNATO加盟なんて絶対にできなかったでしょう。

 そしてもしこれでウクライナがロシアに支配されるようになったら、ラトビア内のロシア人がどのような行動をとるのか?
 ロシアの武力を背景に、ラトビア内で蜂起し、その支援を口実にロシア軍が侵入すると言う事態も十分あり得るのです。

 ところがNHKはこのラトビアのロシア人を「ロシア系住民」と虚偽報道をすることによって、問題の深刻さを韜晦しようとしているのです。
 一体何の為にこんな虚偽を報道するのでしょうか?

 ラトビアのロシア人を「ロシア系住民」と虚偽の報道をすることで、共産主義国家の支配の恐怖を誤魔化そうとしているのでしょうか?

 だってこのソ連侵略後のラトビアの惨状を見たら、共産主義国家に侵略されると言うのが、そして国家主権を奪われると言うのが、どれほど恐ろしい事かが明白ではありませんか?
 ラトビアは国民の3分の1が殺されたところで、何とか独立できたけれど、しかし総人口の25%はその侵略者の仲間なのです。

 もしソ連が崩壊せずにもう半世紀も続いていたら、ラトビア人は完全に消滅させられていたかもしれません。
 そしてもし、ウクライナが降伏して、ロシアの侵略がラトビアに及べば、今度こそラトビア人は抹殺されるかもしれません。

 今回のロシアのウクライナ侵略戦争について、日本の自称反戦平和論者たちは、ロシアに抵抗するウクライナを非難しています。
 しかしこれは彼等の殆んどが、実はこうしたソ連の支配の現実を知らないからでしょう?
 
 彼等は戦争に負ける事について、アメリカの日本における占領政策しかイメージできないのです。
 しかしソ連の支配はアメリカの政策とは全く違うのです。

 でもNHKはこの事実を絶対に知らせたくないのでしょうね。
 
  1. マスコミ
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2023-02-14 10:55

冬の終わりが見える

 昨日は夕方になってから散歩に出ました。 
 雪が降っていました。

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 実はこの数日、また左目が痛みだして寝込んでいました。
 で、昨日も寝込むしかないと思っていたのですが、起きてみるとなぜか痛みが引いていたので、前々から気になっていたLGBT法案の事をエントリーしました。

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 しかし結構長文を書いたせいか、書き終わるとアタマがクラクラしてきました。
 それでも寝込むまでには至らず、頑張って掃除などしました。
 寝込んでいる間、掃除ができなかったのです。

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 そして夕方になると、外に出たくなりました。
 ワタシは閉所恐怖症気味で、数日外に出られないと、何が何で外に出たくなるのです。
 
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 だから数日寝込んで、外に出られない日が続くと、何としても外に出たくなります。
 それで体調が回復するととりあえず散歩に出るのです。

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 昨日は夕方になって何とか外に出られるようになったので、散歩に出ました。
 この頃、午後遅くなってから体調が回復するときが多いので、夕方になってから散歩に出る事が多いのです。

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 家を出たのは4時過ぎです。
 この時間になっても、まだ明るいのです。
 冬至の頃には4時には日没だったのに・・・・・。

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 しかし暫く歩くと、次第に暗くなってきました。
 雪は降りしきります。
 途中で滑って転んで、カメラが雪まみれになったので、画面が曇ってしまいました。
 それで写真がピンボケなってしまいました。

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 でも夕暮れで辺りは暗くなり、雪で視界が遮られているので、カメラが雪まみれになって曇った事も気にしない事にします。
 周りがきちんと見えない為、雪の夕暮れは非常に神秘的です。

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 それで暗くなっても喜んで歩き続けました。
 因みにこの時、気温は-2℃でしたから、あまり寒くないです。

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 天気予報を見ると、今日と明日は最低気温が-10℃を割って、割と寒いのですが、この後また気温が上がるようです。
 2月も既に半分終わっています。

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 それでこの予報だと、今日と明日で本物の寒さは終わりじゃないですか? 
 つまり冬の終わりが見えてきたのです。

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 二月は眼の痛みのお陰で、寝込んでいる日が多く、何もできませんでした。
 でも寝込んでいる間に、勝手に時間が過ぎて、季節が移り、冬の終わりが見えてきたのです。

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 なんだか散々な日々だけれど、でも去年の二月は最もずっと辛かったです。
 そして左目の痛みがなければ今頃よもさんの事を思い出して毎日泣いていたでしょう。
 だから左目の痛みも、心の痛みを誤魔化す為の痛み止めになったのだと思います。

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 よもさんを喪った心の痛みは、左目の痛みで誤魔化し、左目の痛みは札幌医大で貰う痛み止めと、保冷剤で誤魔化して、二月は半分終わったのです。

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 昨日は結局6時前まで歩きまわりました。
 幾ら日が長くなったと言っても、この時間になると真っ暗です。
 だから帰りました。

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 雪は夜になっても降り続きました。
 12時前、寝ようと思ったら、外で轟音がしました。
 外を見ると大家さんが頼んだブルドーザーが来て、駐車場の除雪をしていました。
 雪はあれから40㎝余り積もったようです。

  1. 札幌の四季
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2023-02-13 12:17

LGBT法案に反対します

 立憲民主党など左翼野党が、首相秘書官のオフレコ発言を梃にLGBT法案を成立させようとしています。
 何で左翼政党がこの法案に執着するのか、今一不可解だったのですが、しかしこの信濃毎日新聞の社説を読むとその真意がわかります。


社説〉LGBT法案 全ての差別をなくす一歩に
2023 2月11日 信濃毎日新聞

 差別は人権侵害であり、許されない。これは、民主主義社会の根幹となる考え方だ。受け入れられないとすれば、政治に携わる資格はない。

 LGBTなど性的少数者に対する差別の解消を図る議員立法の動きが、与野党で広がっている。

 同様の動きは2年前にもあった。性的少数者への「理解増進」法案である。与野党の実務者間で合意していたが、「差別は許されない」との文言が盛り込まれたことに対し自民党内の保守派が反発し、国会への提出が見送られた。

 ここに来て再浮上したのは、更迭された首相秘書官による差別発言で政権への風当たりが強まったからだ。だが、党内保守派には差別の「禁止」や「反対」の明記に難色を示す声が根強い。

 言い分は「差別の認識はそれぞれで違う」「(反差別の明記は)内心の問題に関わる」など。人権と尊厳を傷つけられ苦しむ人よりも、傷つける人を守りたいように見える。

 認識を改めなくてはいけない。人権は、思いやりや温情とは違う。人が人としてあるために、誰もが生まれながらに持つ権利だ。社会的少数者が踏みにじられていいはずがない。

 性的指向や性自認は、性別や人種と同様に、自らの意思にかかわらず決定される。その人権を守り差別を容認しない決意を、社会に根づかせる法案である。理念を明記することが欠かせない。

 性的少数者への差別を見過ごす社会は、ほかの差別にも鈍感だ。

 女性や子ども、障害者、被差別部落出身者、在日コリアン、ハンセン病元患者…。それぞれの人権課題は底流でつながっている。

 今回の法整備を、全ての差別をなくす一歩にしたい。そのためには差別を禁止する一般法の制定も求められる。欧米では既にある。国会で論議を深めてほしい。

 これまで障害者差別解消法やヘイトスピーチ解消法など、各種の法律が整備されてきた。ただ、十分とは言い難い。

 例えば、部落差別解消推進法には禁止規定がない。日本は1995年に人種差別撤廃条約に加入したが、禁止法はいまだに制定されない。新たな感染症が出現するたび差別は繰り返される。新型コロナも流行初期を中心に感染者と家族への人権侵害が相次いだ。

 インターネットを中心に、差別的な言動は深刻さを増している。罰則の導入などは慎重であるべきだが、社会として反差別の規範を法に位置付けるべきだ。


 これって10年余り前に浮上して問題になって潰れた「人権擁護法案」の焼き直しなのです。

 で、この人権擁護法案って、人権擁護を名目に個人の言動について差別禁止を強制すると言う内容だったのです。
 
 確かに差別禁止は現代の日本や欧米先進国では一般道徳です。 
 だから差別禁止自体は問題はないように思えます。
 しかしこれを法で禁じるとなると、大きな問題があります。

 一つは「差別」の定義そのものが曖昧なままだと言う事です。

 だから部落解放同盟などは「差別されたと感じたら差別」などと言う、浅田理論を採用して、自分達に不都合な発言を何でも「差別」だとして糾弾しています。 
 この糾弾があまりに恐ろしいので、部落解放同盟の無法行為が、完全に放置されているばかりか、所謂同和利権の根源になっています。

 またLGBTについていえば、欧米ではトランスジェンダー、特に男性の肉体なのに「自分を女性」と認識する人間を、女性して扱わないのが差別だと言う事になっています。

 それで連続強姦魔が「自分は女性だ」と言って女子刑務所への収監を要求すると、それを拒否するのは差別だと言う事で、本当に女子刑務所に収監されて、挙句に他の女子受刑者を強姦するなどと言う事件が起きています。

 更にやはり自分は女性だと自称する男が、スポーツの女子競技に参加するばかりか、女子更衣室を使い、男根を丸出しにして歩き回ると言う事態が起きています。
 そしてこれに女子選手達が苦情を言うと、彼女達が「トランスジェンダーを差別している」と非難されてしまうのです。

 イヤ、そもそもホントにこの男が自分を女性と認識しているなら、いかに女性ばかりの更衣室内だからと言って、性器を剥き出しにして歩き回るなんて不作法はしないでしょう?
 ホントに女性なら女子更衣室内でも、バスタオルなどでできるだけ体は隠しながら着替えます。
 だからホントにトランスジェンダーを女性として扱うにしても、「性器を丸出しにして歩き回るような不作法は止めろ」と言うべきでしょう?

 けれども差別と言う言葉には定義がないので、何をしたら差別かは自称マイノリティなど差別されていると言う立場の人間により決められ、マジョリティはこれに従わなければならくなっているのです。
 結果、LGBTが完全に同和利権と同様になってしまったのです。
 
 こうした問題を考えると、もしホントに法により個人に差別禁止を強制するなら、差別とは何かをきちんと定義し、差別行為として法で禁じられる物をきちんと条文で定めるべきでしょう。
 しかし最初に挙げた信濃毎日新聞を社説を見てもわかりますが、差別は人権侵害と言うだけで、差別の定義に関する議論は一切ありません。

 けれどももう一つ重大な問題があります。
 そもそも個人の言動について差別を禁止する法的な根拠は何でしょうか?
 
 日本国憲法で定めているのは、法の下の平等であって、個人に対して他人を平等に扱う事など強制していません。

日本国憲法14条一項
 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 これは当然の話です。
 なぜなら日本国憲法では14条で定められる平等権だけでなく、自由権もまた同様に重要な基本的人権と定められているからです。
 そして日本国憲法では、この自由権に関する条文を何条もあるのです。
 だって思想・宗教・信条の自由、良心の自由を喪ったら、もう民主主義国家とは言えませんからね。

 そこで問題なのですが、もし個人の言動について差別を禁止するとなると、イスラム教のような宗教はどうするのでしょうか?
 イスラム教では同性愛は教理で禁じられています。 
 イスラム教と言う宗教は、聖典コーランを補完する形でイスラム法があります。 これはコーランが憲法、そして憲法に沿って一般の法があるようにイスラム法があるのです。
 だから非常に教理で禁じられている事が、非常にわかりやすいわけですが、そのイスラム法で明快に同性愛を禁止しているのです。

 因みに欧米ではLGBT差別禁止の徹底が主流になっていますが、イスラム圏では逆にイスラム教の原理主義化が進み、それに伴って同性愛の禁止の法制化が進んでいます。
 
 それではLGBT法案が成立し、個人がLGBTを差別する事を禁止した場合、イスラム教のような宗教はどう扱うべきなのでしょうか?
 因みにイスラム教ってLGBT差別だけでなく、女性差別、異教徒差別も熾烈です。 そして異教徒への差別が原因でのテロが頻発しています。

 個人に対して差別禁止を徹底したら、イスラム教のような宗教は禁止しなければならない事になります。
 しかしそれはそのまま宗教の自由を規定した憲法20条に違反する事になります。

第二十条
1・信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
2・何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3・国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

 イスラム教徒がLGBTや女性や異教徒を差別するのは認めるけれど、それ以外の国民が差別する場合は処罰するとなれば、今度は憲法14条を否定する法になってしまいます。

 因みに信濃毎日新聞の社説ではヘイトスピーチ解消法の厳格化も推進したいようですが、しかしこのヘイトスピーチ解消法自体が、憲法21条で保障した言論の自由に反しており、非常に問題の多い法律です。

 なるほど他人から差別されるのは誰だって嫌です。
 しかしだから他人の言動を法で規制するとなると、自分もまた言動を規制される事になるのです。
 そして民主主義と言うのは自由な言動なしには、意味がないのです。
 
 歴史を学べば分かります。
 例えば欧米諸国がLGBT差別を禁止したのはつい最近の事です。 それ以前は同性愛は刑事罰より禁止していました。
 では最近まで欧米諸国は民主主義国家ではなかったのでしょうか?

 民主主義は差別があっても成立するのです。 
 しかし自由の民主主義などありえません。

 だから憲法でも平等権に関する規定は14条だけなのに、自由権を保障する規定は宗教の自由、言論の自由、思想信条の自由、良心の自由と幾つもの条項を割いているのです。
 つまり自由権と言うのは、民主主義にとって平等権などよりは遥かに重要な権利と言えます。

 勿論、ワタシも一般道徳としては差別は悪い事だと思っていますし、イスラム教なんて大嫌いです。
 しかし国家が法により「差別」を禁止するとなれば、その法的根拠は明確にするべきです。
 憲法14条が保障する平等は「法の下」の平等です。
 これをどう解釈したら個人にも強制できるのか?
 この根拠を明確化するべきです。

 更にそれを明確化したとして、自由権を定めた憲法の条項とはどのように整合させるか?
 これも明確化させるべきです。

 そうしないと「差別は人権侵害」と言って差別禁止法案を作る事が、実は自由権を蹂躙し、完全な人権侵害になってしまうからです。

 この10年余、欧米先進国では、こうした議論が明確化されないまま、なし崩しに反差別絶対正義、反差別ファシズムが進みました。
 挙句の果てに女を自称したら強姦魔が女子刑務所に収監されると言うキチガイ沙汰になっているのです。
 そして強姦魔を恐れた女性が、「トランスジェンダーを差別した」として処罰されると言う有様なのです。

 これが民主主義を産み育ててきた国々の為体です。
 人権の本家を自認する国が、女子刑務所内で受刑者が強姦される事を容認しているのです。

 しかし日本はこの轍を踏むべきではありません。
 本当に差別禁止を法制化するのであれば、まずその憲法上の根拠を明確化するべきです。
 そして差別とは何かと言う事をきちんと定義するべきなのです。

 
  1. 差別ニダ!!
  2. TB(0)
  3. CM(22)

2023-02-12 12:58

中国と言う国

 アメリカが中国の気球を撃墜した事で、中国が激高しています。
 この件で、中国は軍事情報偵察用の気球を世界中に飛ばしていた事が、わかってきました。
 日本や南米でも正体不明の気球が飛んできて、対応を決めかねている間に領空から消えてしまうと言う事が、過去にも何度かあったようです。 アメリカに同様の気球が飛んできた事も、今回が初めてではなく、その時はアメリカも撃墜はしなかったようです。

 何でこれまで撃墜しなかったははわかりません。
 尤もアメリカは今回の撃墜にはF22から空対空ミサイルを発射しています。
 この気球は非常に大きいし(バス三台分の大きさ)速度も遅いのだから、簡単に落とせそうな物なのですが、しかし一般の航空機が飛行するよりはるかに高い所を飛んでいたので、この高度に近づいて活動できる戦闘機は実はF22ぐらいだし、また超高速で飛行する戦闘機から、低速の気球を狙うのは実は非常に難しい為、機銃での撃墜も難しく空対空ミサイルを使ったと言われます。
 こうなるとF22のような戦闘機を持たない国では、これを撃墜するのも容易ではないと言う事情もあるのあるかもしれません。

 それにしても中国の対応には呆れます。
 これほどあからさまな領空侵犯をしておきながら、アメリカを非難しています。
 「盗人猛々しい」と言うのは中国の為にある言葉ではないでしょうか?
 そしてこの盗人の余りの猛々しさに、アメリカも含めて、多くの国が何となく中国に遠慮をしているようにさへ思えます。

 ところでワタシがこの件で思い出したのが、2016年のリムパックです。
 アメリカ海軍は毎年、ハワイ周辺で、同盟国や友好国の海軍を招待して、リムパック(環太平洋合同軍事演習)を開催しています。 
 特に2010年からは、東南アジア諸国やNATO諸国も参加して、世界最大の海軍演習になっています。

 そして2016年、アメリカはここに中国を招待したのです。
 
 中国はこの招待に応じたのですが、しかし何と情報収集艦を連れてきて、演習をやっている傍で露骨に米軍始め他国艦艇の情報収集を始めました。
 またこれ以外にも完全なマナー違反を行いました。
 リムパック期間中は、参加各国の艦艇が、他国の乗員を招待してパーティーを繰り返すのが慣例でした。
 ところが中国艦は自分の主催したパーティーには、日本を招きませんでした。

 これで結局アメリカは次のリムパックから中国を招待するのを止めてしまいました。
 
 なるほど2016年のリムパックには、米海軍始め参加国が最新鋭艦を参加させていたのですから、中国にすれば欲しい情報が一杯、宝の山に入り込んだ気分だったのでしょう。
 しかし友好の為に招かれた演習に、情報収集艦を連れてきて露骨な情報収集をやると言う言う神経が理解不能です。

 これって他家のパーティに招かれて、その家の主人夫婦の寝室に入り込み、クローゼットを調べるみたいな話でしょう? しかもこれを主人が見ている前で堂々とやっているのです。
 
 更に中国艦主催のパーティに日本を招待しないと言うのは、リムパックの主催者であるアメリカを侮辱しているの同じです。

 だからもうアメリカももう二度と中国を招待しない事にしたのです。
 ところが中国は次のリムパックには、演習海域に情報収集艦を送り込んでいます。

 こうなるともう腰が抜けるほどの図々しさと言うか、この国には普通の国家間、人間間で通用するマナーとかルールのような物が、一切通用しないとしか思えないです。
 日本人は、中国は少なくとも儒教式の「礼」は重視すると言うイメージを持っているのですが、しかしこれはどうも日本人が高校漢文で習ってイメージしている儒教の倫理道徳とは全く別物でとしか思えません。

 そして敢えてこれを中国古典で理解しようとするなら、中国は実は今も唐代・漢代そのままの華夷秩序そのままに世界を認識しており、中国が中心で世界が回るべきであり、中国が国際社会のルールを守ると言う発想は全くないのだ思わざるを得ません。
 
 しかし現実にはアメリカのような中国よりはるかに強大な国が存在するのですが、中国にすればこの夷敵が自分よりも強大である事は、全く不当で理不尽なので、夷敵相手には何をしてもよいと言う発想で行動しているとしか思えないのです。
 
 そして中国の華夷秩序では、日本は韓国やベトナム同様中国に臣従している「はず」なのです。 そんなの邪馬台国の時代で終わったんですけどね。

 大変厄介な事に、中国は経済力をつけて、その経済力で軍事力をつけると、益々古代の妄想に嵌り続けています。
 
 だったら日本としては、何とかこの狂人に余計な刺激はしない。 でも狂人が暴力を振るい出した時に対応できるようにしておくしかないのです。

オマケ
 この件で以前のエントリーを思い出しました。

 特亜の礼

 日本で「礼」と言うと、どんな人に対してもお互いに尊重しあう事を態度で表すと言うイメージですが、しかし儒教の礼と言うのは違うのです。
 儒教では対等とか平等な関係と言うのはなく、人間関係は全て上下関係があるのです。
 そしてその上下関係をきちんと守られた社会と言うのが儒教の理想社会です。

 だからその儒教の礼と言うのは、上下関係に序列をきちんと守る為の物です。 その為、下位の相手には下位の相手として扱うのが「礼」に敵うのです。

 そして中国は勝手に自分を世界の最上位、日本を自分の下位に位置付けているので、日本に対しては対等に扱う気がありません。
  
 そういう感覚は幾ら言っても変わらないでしょうから、中国がそれでふんぞり返っているだけなら、こちらもその心算で対応すればよいだけです。
 しかし唯ふんぞり返っているだけでは済まず、武力でこちらを従えようとしたら、こちらもその心算で対応するしかないのです。
 
 中国を相手にするときには、常にその覚悟が必要なのです。
  1. 中国
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2023-02-07 12:59

「多様性を目指す」人の多様性の不思議

 「多様性」を認めるってどういう事でしょうか?
 実はこんなツィートを拾いました。

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 https://twitter.com/ShinHori1/status/1621910909387161601

 実はこの人、Colabo弁護団のメンバーだった人みたいです。
 しかしこの人の言う「多様性」ってなんでしょうね?

 日本語で「多様性」と言えば、色々違うモノがあると言う意味でしょう?
 人間社会で言えば、色々な人種、民族、価値観の違う社会がある、個人で言えば、健常者や障碍者や病人、年齢や思想宗教信条の違う人間が存在すると言う事でしょう?
 実際、現実の社会は多様なのです。

 思想・宗教・信条だけを見ても、在特会の会員もいれば、自民党の支持者もいるし、創価学会の信者や統一教会の信者もいるし、また社民党や共産党の党員もいるし、もっと革マル派などもっと過激な左翼もいるのです。
 で、こうやってそれぞれ個人が好きな宗教を信じたり、自分が正しいと思う思想を信奉したりすることは、現在の日本国憲法で保障されているはずです。
 またそれでどんな思想・宗教・信条をもっていても差別されない事も保障されています。
 
日本国憲法14条一項
 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 そして現代日本の一般道徳では、男尊女卑は悪い事だし、また日本の場合、古代から現在まで同性愛を悪徳とする発想はありませんでした。 そして反社会的な活動をしないかぎり、どんな宗教や思想信条にも至って寛大です。
 だから大多数の人はこの憲法14条の規定に違和感を感じる事はありません。
 つまり日本は「多様性」を尊重する社会です。

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 でも上記の話はあくまで一般道徳ですから、厳密に言えばそういう一般道徳に反する思想宗教信条を持っている人も、平等に扱う、そういう人の価値観も尊重すると言うのが憲法の規定であり、そして「多様性の尊重」とか言っている人達は、それを徹底したいと言う事ではありませんか?

 で、具体的に言うと例えばイスラム教では「女は男の半分」とされて、明確な男尊女卑を原則が教理で規定されています。 
 同様に異教徒は劣った存在である事も規定されています。 それでもユダヤ教やキリスト教は劣っているけれど、一応存在は認めますが、多神教徒についてはコーランに「見つけ次第殺せ」とまで明記されてます。
 同性愛も教理で明確に禁止されています。

 イスラム教にはコーランの他にイスラム法と言うのがあり、これでこうした差別規定が事細かに明確に記述されており、イスラム教徒が信仰を守ると言う事は、イスラム教徒は居住地の国法ではなく、イスラム法に従って生きる事なのです。

 つまり憲法14条の規定は、イスラム教徒の信仰に反するのです。
 勿論、今マスコミや左翼がもてはやす「多様性」なんかとは全然合いません。
 
 因みにイスラム教徒にとってコーランもイスラム法も、神が定めた物ですから、これが現在の一般道徳に反するからと言って、それを改正する事などありえません。 神が定めた法を人間が改正するなど、神の冒涜なのです。
 こうなると憲法の定めた平等原則も、また同様に憲法が保障する思想・宗教・信条の自由もまた、イスラム教の信仰とは合致しません。

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 尤もこれはイスラム教だけではありません。
 そもそも一神教は自分の神だけが唯一絶対なので、他宗教の存在は認めません。 だから異教徒は人間として劣っている、間違っていると言う認識です。
 伝統宗教は皆、過去の歴史の中で生まれたので、男尊女卑です。
 またヒンズー教のように階級差別が教理に組み込まれた宗教もあるのです。

 だから差別禁止を盾に、「差別は許さない」「男尊女卑の思想を絶対排除するべき」などと言い出すと、個人であれ地域であれ「多様性を認める」どころか、宗教の自由を認めない、信仰その物を排除すると言う事になります。

 だからこの冒頭のツィートのような発想って、完全に反憲法、反民主主義ではありませんか?
 それが「多様性をめざす」と言う話の中で出てくるから凄いです。

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 それでワタシは前々から不思議に思っていたのですが、そもそも憲法14条の定める平等って、個人に強制する物なのでしょうか?
 違いますよね?
 憲法14条1項をもう一回コピペしますよ。

 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 「すべて国民は、法の下に平等」と明記されています。
 つまり憲法が定めている平等って法の下の平等であって、個人に他人を平等に扱うように強制しているわけじゃないのです。

 だって個人に他人を平等に扱うように強制するなんて不可能じゃないですか?
 それを強制すると、前記のようにイスラム教始め、伝統宗教の大多数が「男尊女卑」「異教徒を差別する」などの理由で、全部禁止しなければならなくなって、宗教の自由どころではなくなります。

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 それどころか友達を恋人を自分の好みで選ぶ事もできなくなります。
 人間は自分と価値観の合う人、自分の好ましい人を選んで、友達付き合いをしたり、恋人になったりするのです。
 そもそもこんなことを強要されたら、女性は嫌な男からセックスを強要されても拒否できなくなります。 

 人間は他人を好ましい人、どうでもいい人、イヤな人に分けて、好ましい人とは親しく付き合い、それ以外とは状況によって適度な距離を置き、それを上手くコントロールする事で人間関係を維持しているんじゃないですか?
 でも差別禁止を個人に強制すると、こうした人間関係維持の原則が、完全に崩壊してしまいます。

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 憲法14条で定められているのは「法の下の平等」なのです。
 これは個人の人間関係には関係なく、法で定められるような問題に関しては、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」と言う事でしょう。
 だから個人が自分の宗教に基づいて「アイツは異教徒だから屑で、死んだら地獄行だ。」「アイツは同性愛者だから、神に背く人間だ。」などと思って友達付き合いを拒否する事を禁止しているわけじゃないでしょう?

 因みに公明党も差別反対を言いますが、創価学会も創価学会以外の宗教を認めないので、知人の葬式に参列しない何て事をやっています。 でもこれを「差別だ」と怒る人もいませんよね?

 つまり個人と法とは全く別物なのです。
 だから公的な地位についている人が、法に基づいてその権力を行使する時に、同性愛を理由に部下を差別したり、差別的な取り扱いをする法を作ったら、これは憲法違反で大問題です。

 しかし個人的に同性愛が嫌いで、それを私的な会話で吐露しても問題はないはずです。
 だって性的指向は個人の意思で決まる事ではにないのです。 だからそういうモノで差別する事は許されないと言うのが、「多様性が~~」の人達の原則だったでしょう
 だったら同性愛に対する嫌悪もまた個人の意思によるものではないのです。
 そういう人を差別するのも、許されないはずです。

 まして同性愛への嫌悪をカミングアウトしたら秘書官を更迭するって、同性愛差別が酷かった時代の欧米で同性愛者である事をカミングアウトしたら社会的に抹殺されたのと同じではありませんか?

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 因みに「多様性が~~」と言っている皆様は、イスラム教徒についても「多様性を認める」と言う立場から「土葬墓地を作れ」とか、やたらにイスラム教徒の要求に好意的でしたよね?
 だったらイスラム教が同性愛を禁止し、徹底的に男尊女卑で、異教徒を相手にテロを繰り返している事をどう理解しているのでしょうか?

 因みにイスラム教徒のテロが一番深刻なのは、西欧じゃなくて、イスラム諸国です。
 イスラム諸国には実はイスラム教以外の信仰を持つ人達も結構多く暮らしているのですが、こうした人々の教会や宗教行事を標的したテロが頻発しているのです。
 こうした事実を「多様性が~~」の人達はどう理解しているんでしょうね?

 ついでに言うと「多様性が~」の人達は「先住民」の権利保護にも熱心だけれど、今国連等で「先住民」と言われている人達の伝統文化も殆どが男尊女卑ですよ。
 だって「先住民」と言われている人達の多くは、近年まで狩猟採集、或いは焼き畑など原始的な農業で生活していた人達です。
 でもこれは非常に厳しい肉体労働で成り立ちます。
 だからどうしても男性優位になるのです。

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 つまり「先住民の文化は尊重する」「イスラム教徒を差別するな」と言いながら、「男尊女卑は許さない」って無理なのです。
 世界には様々な民族があり、宗教があるけれど、その民族の文化や宗教には、男尊女卑の文化も教理がるけれど、その価値観や教理を個人が守る権利を尊重すると言うのが、本来の意味での「多様性の尊重」ではないですか?
 
 思うに「多様性が~~」と言う人達は、法と個人の区別がついていないのではありませんか?
 だから「差別した!!」と言って個人を非難するんじゃないですか?
 本来なら「多様性の尊重」を言うなら、個人が他人を差別しても、それはその人の価値観だから尊重するべきなのに・・・・・。

 尤もプロの弁護士先生が憲法の規定に関して、法と個人の区別がつかないってあり得名から、この先生は何か特殊な意図をもって「多様性」を利用しているのかもしれませんけど。

 因みにワタシはこの「多様性をめざす」は反差別ファシズムはセットで、彼等は意図的に伝統宗教や伝統社会を破壊しようとしているのだと思っています。
 女性差別反対等を徹底すると、伝統宗教や伝統社会は破壊されます。
 彼等はそれで共産主義社会の復活を期待しているのではないでしょうか?

  1. 差別ニダ!!
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  3. CM(22)