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2024-09-02 13:18

中共の犬・河野太郎 誹謗中傷って何?

 中共の犬、河野太郎が自身のブロックについて述べています。

河野氏、首相になってもXでブロック 「誹謗中傷は駄目だ」言う | 毎日新聞 (mainichi.jp)
 2024年9月1日

 自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への立候補を表明している河野太郎デジタル相(61)は1日のフジテレビ番組で、自身のX(ツイッター)での誹謗(ひぼう)中傷や反対意見を遮断できる「ブロック機能」の使用について、「『誹謗中傷は駄目だ』とむしろ総理のような人がはっきり言わないといけない」と述べ、首相になった場合でも継続していく考えを示した。

 河野氏のXのフォロワー数は政界最多の255万人超で、強い発信力が強みだ。ただ、ブロック機能を多用するため「ブロック太郎」との異名も持つ。誹謗中傷に限らず、自身と意見が合わない相手の投稿も遮断するなど手法が強引との批判もある。

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 河野太郎はXでの発信が多く、またフォロワーも多いのですが、しかしまた反対意見や批判的な意見を出す人を速攻でブロックする事でも知られています。
 
『誹謗中傷は駄目だ』とむしろ総理のような人がはっきり言わないといけない

 これは道義的にはその通りです。
 しかし河野太郎の言う「誹謗中傷」って何でしょうね?

 殆ど報道されていませんが、現在河野太郎は沓澤良治氏を名誉棄損で告訴中です。
 理由は沓澤良治氏が自身のブログで河野太郎を「中共の犬」と書いた事です。
 これはつまり河野太郎が沓澤良治氏のこの記述を誹謗中傷と考えての事でしょう?

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 因みに沓澤良治氏は日本改革党党首、元豊島区議会議員で、youtubeにチャンネルを持ち、毎日自身の意見を述べいます。 このチャンネルには登録者は12万人、楽天のブログランキング政治経済では24位です。
 だからネトウヨの間ではそこそこ知られた存在です。
 しかし現在日本改革党は国政は勿論、地方議会にも議席はなく、沓澤氏個人が街宣活動やYoutubeでの発信を続けているだけですから、全くの一般国民です。

 一方河野太郎は現職大臣で、前回の自民党総裁選にも出馬し、今回の総裁選にも出馬する予定です。
 こういう人が個人のブログを問題にして名誉棄損裁判を起こしたことに驚いています。
 こういう超異常な訴訟ですから、当然で盛大に報道をされる・・・・と、思ったら毎日新聞もその他大手新聞・テレビも一切この訴訟について報道していません。
 


 唯一これを正面から報道しているのは月刊誌「Will」だけです。
 
 更に言うとこの裁判は既に始まっているのですが、しかし始まってから5回も非公開の口頭弁論が続いています。 
 これには被告側弁護士と原告側弁護士と裁判官が出席するだけです。
 沓澤氏とすれば大臣が一般国民を告訴するぐらいなのだから、法定で傍聴人の前で河野太郎の証言を聞きたいというのですが、しかし河野太郎はひたすら出廷を拒否しています。

 
 
 名誉棄損裁判で原告側が出廷拒否と言うのは、前代未聞で裁判官も非常に困惑しているようです。
 だって名誉棄損では名誉感情を傷つけられた事が重要な要件になるのに、原告が出廷しないのでは証明不能だからです。

 河野太郎は裁判を逃げたいのでは?
 裁判で脅迫したら沓澤氏が謝罪し河野太郎への批判を封殺できると思ったのに、沓澤氏は裁判をやる気満々、何としても河野太郎を法廷に引きずり出して証言させる気です。
 こうなるとどう考えても河野太郎が不利です。
 
 だって大臣が一般国民のブログを問題にして名誉棄損訴訟まで起こした事だけでも、不名誉な話です。 これだけで河野太郎と言う男の狭量さが際立ちます。
 そして公開法廷で原告・被告の尋問合戦になれば、沓澤氏側から河野一族と河野太郎が関係する中国事業、再エネタスクフォースなどに関る中国利権について陳述することができます。

 因みに第4回の口頭弁論では、河野太郎側の弁護士が「中国共産党政権によるウィグル人虐殺はなかった」と発言したそうです。
 これって河野太郎側の弁護士が「河野太郎は中共の犬です」と証言したのと同じでしょう?

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 そもそも「中共の犬」と言う言葉は、極めて抽象的な表現であり、この表現を使って政治家を批判する事に具体的な証拠は必要ありません。
 河野太郎と河野一族の中国利権と、再エネタスクフォースの優遇など大臣の職掌を超えてまで中国利権に関る疑惑を述べ続けて、結果として裁判官が「一般国民の中に河野太郎が大臣の権限を使って日本の国益ではなく中国の利益の為に行動している思う人がいても当然だ」と思えば、それで沓澤氏の勝訴です。

 だから沓澤氏も河野太郎から告訴されたことで、格別困ってはいないのです。 勿論、訴訟費用は必要ですが、これは沓澤氏の支持者達からのカンパで賄えるようです。
 だったらこれはむしろ沓澤氏にとって日本改革党と自身の名をあげる一大チャンスです。
 一方河野太郎側はもうこの訴訟から降りる事はできません。 秘密であれ口頭弁論が始まっているので、今更原告側裁判を止めるとなると、原告側が自分の提訴を不当な提訴だった認めて敗訴することになるからです。

 それにしても政治家に「中共の犬」と言う事が、ホントに名誉棄損になるのでしょうか?
 また河野太郎の言う誹謗中傷ってなんでしょうか?

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 因みに誹謗中傷とは「相手の社会的評価を下げる為に、根拠のない悪口やデマを言いふらす事」ととされています。
 逆に言えば根拠があれば、正当な批判です。
 しかし「中共の犬」とか「国賊」「売国奴」などと言う場合、どこまで根拠があればよいのでしょうか?

 例えば安倍総理は世界的には、非常に高い評価を受けた政治家です。
 しかしこの半世紀内で、安倍総理程執拗に悪口を言われた政治家もいません。 延々と続いたモリカケ騒動など結局法的にも道義的にも何の根拠もなかったのですが、それでもモリカケで騒いでいた連中は今もまだあれは安倍総理の犯罪だと信じています。
 だから安倍総理が暗殺されたとき、彼等はあからさまに犯人を称賛していました。

 けれども安倍総理は生前、彼等の誹謗中傷に一度も反撃しませんでした。 これは民主主義国家の総理として国民の言論の自由、思想宗教信条の自由を尊重しての事でした。

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 しかし河野太郎が総理になっても、このような対応はできないでしょう。
 だって本人が

『誹謗中傷は駄目だ』とむしろ総理のような人がはっきり言わないといけない

 と言っているわけですから。
 さすが中共の犬!!
 こういう発言を見ると、この男は単なる利権欲しさだけでなく、魂までも中共の犬であり、中共のような言論弾圧のできる社会を望んでいるのでしょう?
 こうした河野太郎の魂のあり方こそが、彼をして中共の犬たらしめているのでしょう。
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2024-03-28 12:51

大林ミカ氏のマイナンバーカードは?

 内閣府有識者会議「再エネタスクフォース」に提出された資料に中国国営企業「中国国家電網」のロゴが入っていました。
 この資料は再エネタスクフォースのメンバーである大林ミカ氏が提出した物です。
 
 大林ミカ氏は自然エネルギー財団の事務局長であった事から、自然エネルギー財団がこの問題について説明しています。

 再エネタスクフォース会議資料等でのロゴ表示問題について
 2024年3月26日 自然エネルギー財団

 この説明によるとこの資料は2016年、自然エネルギー財団がソウルで主催した「国際送電網ワークショップ」で、中国国家送電網が提出した物でした。
 大林ミカ氏はこの中国国家送電網の中国語を日本語に変え、中国国家送電網のロゴは消去した心算だったのですが、しかしロゴはそのまま残り表示されてしまったのです。 
 つまり大林氏は中国国家送電網が作った資料をそのまま日本語に翻訳しただけで、日本政府の再エネタスクフォースに提出していたのです。

 大林氏が日本政府の再エネタスクフォースに提出した中国国家送電網の資料の本体はこれです。
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 そしてこれをそのまま日本語訳して再エネタスクフォースに提出したのです。

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 これは中国政府が企てている国際送電網です。 
 中国政府はアジア諸国と中国を繋ぐ電力供給網を作ろうとしているのです。 そして日本でそれを推進しているのが、大林ミカ氏が事務局長を務める自然エネルギー財団なのです。
  
 なるほどね。 そう言えばこの図の日本を取り巻く辺りには記憶があります。

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 これ、実は東日本大震災の少し後、孫正義等が提唱したアジアスーパーグリッド構想です。
 名目は日本・韓国・中国・ロシアを電線で繋ぎ、国際的に送電すれば災害時などにも電力の安定供給が可能で、災害時などにも有利と言う事です。
 けれども少し考えてもわかりますが、マトモに電力の安定供給のできない韓国や、人口希薄地であるロシアの極東なんかとの電力相互供給体制なんてそもそも意味がありません。 
 しかも韓国・中国・ロシアは全て日本の仮想敵国なのですから、安全保障上全くナンセンスなのです。

 因みに大林ミカ氏の自然エネルギー財団を設立したの孫正義です。 
 そして大林ミカ氏がこの資料を得た2016年のソウルで主催した「国際送電ワークショップ」には中国国家送電網だけでなく、韓国電力公社、日本創生会議が参加していました。
 つまり中国と韓国、そして日本創生会議と、主催者の自然エネルギー財団・孫正義がこのアジアスーパーグリッド構想を推進していたのです。
 そしてその自然エネルギー財団の事務局長大林ミカ氏が、日本政府の再エネタスクフォースのメンバーに入って、日本政府にアジア・スーパーグリッド構想を実現させようと働いていたわけです。

 それにしてもこの大林ミカ氏とは何者でしょう?
 この人は有識者として日本政府の再エネタスクフォースのメンバーになり、このほか経産省などの諮問会議にも加わっているのですが、しかし最終学歴も不明です。
 それどころか「外国人だから住基ネットに記載がない。」と言う説まであります。
 しかしさすがにこの説は間違いです。
 
 外国人でも世紀滞在なら住基ネットに記載されます。 だから住民票もあるし、マイナンバーもあり、マイナンバーカードを作る事もできます。 
 だったら政府はこの人を再エネタスクフォースのメンバーに加えた時に、マイナンバーカードを確認しなかったのでしょうか?
 実はこの大林ミカ氏を再エネタスクフォースのメンバーに推薦したのは、他ならぬ河野太郎です。
 
 河野太郎大臣は今回、この件についての国会質問では「管轄外」を連発しているんですが、だったら政府の融資者会議や諮問会議に民間人を採用するときは、マイナンバーカードを確認しているかはどうなのでしょうか?
 マイナンバーカードは河野太郎の管轄でしょう?
 
 それにしても「自然エネルギー」とか「環境活動家」ってホントに奇妙ですね。
 環境や自然が大事なら、森林を切り開いてのメガソーラーなどは絶対に許せないはずです。 森林破壊は生体系を壊滅させます。 
 ところが彼等はひたすらこれを推進するのです。
 そしてその一方で国際送電網のように安全保障上、極めて危険な計画も推進しているのです。
 
 更に原発には徹底的に反対します。
 なるほど原発事故は怖いですが、しかし福島第一原発事故でわかりましたが、老朽化した原発が千年に一度の地震に遭っても、事故対応を誤らなければ被害は極めて限定的だったのです。
 そして二酸化炭素の排出などの問題は全く起きません。
 だったら二酸化炭素対応は原発でいいじゃないですか?
 でも彼等は大反対なのです。

 これで利益を得るのは誰ですか?
 これって完全に中国のスパイじゃないですか?

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2024-02-09 12:15

もしトラ・日本・台湾・中国

 もしトランプが大統領になったら、台湾有事にはどう対応するのでしょうか?
 トランプはウクライナ支援については、「まずEUがやれ!! ウクライナの運命はヨーロッパの運命なのだから、まずはヨーロッパがウクライナを助けろ!!」と言っています。
 ワタシもこれは当然だと思います。
 
 だったら台湾有事に関しては、日本にも同じことを言ってきますよね。
 そして台湾有事に備えて日本の更なる防衛力強化を要求してくるでしょう。
 実際、先日トランプ政権のブレーンだった人が「日本は今直ぐ国防費をGDPの3%に」と提言していました。
 実はこの人、2022年からこれを言っていたのです。

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 それではトランプが大統領にならなければ、台湾有事にはアメリカが対応してくれるのでしょうか?
 イヤイヤ、それどころではないようです。
 これについては短足おじさんが「will」に掲載された記事から「台湾有事、アメリカは日本をどうするか」を紹介してくださいました。

 我那覇  まず、台湾有事についてお尋ねします。単刀直入に、中国と台湾が開戦した場合、アメリカ国防省は日本を守ってくれるのでしょうか。それとも、いざというときは何もしてくれないのでしょうか。

フリン  日本人が知らなければならないのは、アメリカは条約のなかで、日本政府に何を約束しているのか、についてです。敵国が日本本土に向けてミサイルを発射するなど、敵国がルビコン川を渡った(一線を越えた)ときにアメリカは具体的に何をするのか、を日本政府は文書で書いてもらったほうがいいでしよう。
・・・(引用者注:つまり何も決まっていない。だから守るなどとは言えない・・・

 つまり、現在のバイデン政権でも台湾有事にアメリカが日本を守ってくれる保障はないのです。 
 だからトランプが大統領なってもやはり保障はないと言うだけです。

 トランプとバイデンの違いは、トランプの方はできない事はできないとはっきり言った上で、日本の自助努力を応援してくれるけれど、バイデンはできない事もできないとははっきり言わない、よって日本の自助努力は応援しないどころか妨害してくる事です。
 だったらトランプの方が遥かに良いではありませんか?

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 アメリカが台湾有事で「守る」と言えないのは、当然でしょう?
 だって相手は中国です。
 台湾有事の戦争のシュミレーションの結果を見たら、どの場合も皆辛勝です。
 中国が台湾上陸作戦を決行し、それを米軍・台湾軍・自衛隊が迎え撃つと言う場合、中国軍の上陸は阻止できますが、米軍も自衛隊も甚大な被害を出します。

 そもそも米軍と台湾軍だけでの対応は不能です。
 また米軍がフルに戦うには、在日米軍基地の使用が必須です。

 このような状況ですから「アメリカは日本を守るのか?」ではなく、「アメリカは日本・台湾側に立って参戦してくれるのか?」と聞くべきなのです。
 で、自分がアメリカ人の立場ならトランプ支持・不支持に関係なく「日本次第、だってオレ一人じゃ勝てるかどうかもわからないんだぜ。 それなのに日本がやる気ないんじゃ参戦なんかできるわけないじゃん。」と思うでしょう?

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 こういう状況であれば、日本としては防衛費を増やして、自衛隊を増強するしかありません。
 台湾を見捨てる事は可能ですが、しかしもし見捨てる選択をしても、中国は次は沖縄を狙ってきますから、中国との対決を避ける事はできないのです。
 但し台湾を見捨てれば、対決までに幾ばくかの時間は稼げます。 しかしそれが日本に吉となるか凶となるかはわかりません。
 いずれにせよ日本としては防衛費を増やし、自衛隊を増強して中国の侵攻に備えるしかありません。

 要するにもうアメリカは世界の警察ではないのです。
 アメリカが警察を続ける気があっても、ならず者が増えすぎて、一人では手が回らないのです。
 だったら自衛するしかありません。

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 勿論、アメリカと戦争になれば中国だって無事では済まないので、中国だってそんなに安易に台湾侵攻はできないでしょう。
 それは中国共産党政権もわかっているでしょう。
 しかし中国の政権は一旦言い出した事を引っ込める事ができません。 それをやると政権の面子が潰れて、政権崩壊になってしまうからです。
 だから中国共産党政権は、崩壊するまで、台湾侵攻を諦めないでしょう。

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 そして中国軍と言うのは、何をやらかすかわからない軍隊です。
 例えば昨年11月、中国駆逐艦が停泊して潜水行中のオーストラリア海軍のフリゲート艦にソナーを浴びせました。 これで豪フリゲート艦の潜水作業員が軽傷を負いました。
 軍艦も民間船も潜水作業をする場合には、それを示す旗(アルファー旗)を掲げます。 潜水作業中に他の船が近づくと潜水士をスクリューに巻き込むなどの事故になります。
 だからアルファー旗を掲げた船には、近づいてはいけないのです。

 一方、中国駆逐艦の浴びせたソナーは、アクティブソナー言うモノで、これは音を出してその反響から潜水艦の位置を探る為の物です。 これはしかし大変な轟音で、潜水中にこの音を聞くと、耳に深刻なダメージを被るのです。
 
 ところが中国駆逐艦は、潜水士が海中に居る事を知りながら、アクティブソナーを浴びせたのです。
 中国駆逐艦側は一体何のために、豪フリゲートにソナーを浴びせたのでしょうか?

 悪ふざけ?
 悪質ないたずら?
 それぐらいしか思い当たりません。

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 どう考えてもマトモな軍隊がやる事とは思えません。
 しかし中国軍はこれまでこの手の事をチョイチョイやってきました。
 中国軍の軍規がこの状態ですから、いつ偶発事故が起きるかわかりません。

 こういう軍隊もつ国が隣国である以上、日本は当面は軍備を増強するしかないでしょう。
 トランプ再選があってもなくても。
 
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2023-07-10 11:07

欧米人にはなれない 王毅

 中国の外交トップ王毅がこんなことを言っています。

 中国外交トップ王毅氏、日韓に連携呼び掛け 「欧米人にはなれない」
 7月4日 CNN

香港(CNN) 中国外交トップの王毅(ワンイー)共産党政治局員は3日、日本と韓国に対し、「アジアの再生」へ向けた中国との連携を呼び掛けた。

中国東部の青島で開催された日中韓のフォーラムで、出席者らに語った。

欧米人の大半は日中韓の区別ができないと指摘し、「どんなに髪をブロンドに染めても、鼻の形をとがらせても、欧米人には決してなれない。自分たちのルーツがどこにあるのか知る必要がある」と訴えた。

フォーラムは2011年から毎年開催されている。王氏は開会式のあいさつで日韓両国に、アジアの価値観を広めて「戦略的自主性」を育て、地域の一体性と安定を維持し、冷戦思考の再来に抵抗するよう呼び掛けた。「地域の運命はわれわれの手の中にある」とも強調した。

王氏はさらに、米国をはっきりとは名指ししないまま、「地域外の大国」がイデオロギーの違いを誇張し、対立と分断を図っていると非難。このまま放置すれば、3カ国間の協力が妨げられるだけでなく、地域の緊張と対立が悪化すると懸念を示した。米国は近年、中国の影響力に対抗して、アジアの主要な同盟国である日韓との連携を強めている。

中国外務省によると、フォーラムでは韓国の朴振(パクジン)外相と日本の林芳正外相がビデオを通して講演した。

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どんなに髪をブロンドに染めても、鼻の形をとがらせても、欧米人には決してなれない。

 そうですね。
 それは全くその通りです。
 しかし少なくとも日本人は、欧米人になろうと思った事などないし、現在アメリカと同盟しているのも、欧米人になる為じゃないです。
 アメリカと同盟しているのは、民主主義国家としての価値観を共有しているからです。

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 日本人は古代から海外から学ぶべき物は学びますが、しかしだからと言って日本独自の価値観や文化を捨てるようなことをしたことはありません。
 飛鳥天平時代は遣唐使を送り、中国からは随分と色々な事を学ばせてもらいました。
 その点は今も感謝しているし、中国文化に対する敬意を喪った事はありません。
 しかし神道など日本独自の文化を捨てる事はなく、大切に守り続け来ました。

 平安貴族には漢学の教養が必須でしたが、同様に和歌の教養も絶対必要でした。
 これが古代から日本の在り方なのです。

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 だから明治時代になっても「和魂洋才」です。
 明治時代に西洋文化が入り、西洋の技術を学び、民主制など西欧の制度を採用しましたが、しかしそれで日本の価値観を否定したことはありません。
 
 そして日本は民主主義で成功した以上、国家主権を守る為に同盟を組んだり、連携したりする相手は同じ民主主義の国家しかありえません。
 アメリカと同盟を組むのも、ヨーロッパ諸国と連携するのも、日本の国家主権と価値観を守る為であって、欧米人になりたいからではありません。

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 そもそも王毅さんから「自分たちのルーツがどこにあるのか知る必要がある」言われてもね。
 だって中国共産党政権って中国人のルーツを引っこ抜いたんじゃないですか?
 中国共産党が中国人のルーツ、つまり黄河文明につながる中国人の精神や文化をトコトン破壊したじゃないですか?

 19世紀末、アジア諸国が西欧からの侵略に晒されて、自国の体制変革と近代化を迫られた時に、よりにもよって共産主義なんて西欧のポンコツ思想を選んで、それに嵌り、黄河文明から続く中国の伝統文化や精神を全部ドブを捨てたのが中国共産党です。

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 古代から守り続けた中国的価値観を全部否定し、それにまつわる貴重な文物を大量に破壊し、それらを守ろうとした人々を皆殺しようとしてきたのです。
 でもそんなに頑張っても、勿論中国人が欧米人になる事はできませんでした。
 しかもその共産主義社会だって信じがたくお粗末な出来でした。
 そのお粗末さも信じられないレベルで、中国の社会主義と比べたらソ連が天国に思える程です。

 しかしこんな有様でもなお中国共産党政権は、未だに「共産主義」と言う欧米から生まれたポンコツ思想にしがみ付いています。
 西洋人も愛想をつかして捨てイデオロギーを後生大事に守っているのです。

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 そうですね。
 「共産主義」と言うのは常識的に考えたら、実現不可能な理念で、少し考えれば問題はゾロゾロ出てくるのです。
 しかしそれでも「共産主義」にしがみ付く人間は、今も中国だけではなく世界中にいます。
 
 だって幾ら理論が破綻したり飛躍しているにせよ「共産主義」は、共産党の権力を絶対的に保障してくれるイデオロギーなのです。
 共産党が全ての権力を掌握する事を完璧正当化するのです。

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 歴史を見ればこれまで様々な体制や、その体制を正当化するイデオロギーが存在しました。 
 しかし共産主義程、権力者を絶対化し、絶大な権力を保障するイデオロギーはありません。
 なぜなら共産主義以外で権力者を絶対化したイデオロギーでは、権力者の権力を保障するのは神であり信仰でした。

 人間を絶対的に超越する神と言う物があり、その神が君主や宗教指導者の権威や権力を保障すると言うのが、共産主義以外の独裁体制のイデオロギーなのです。
 だからどんな独裁者も神には従わざるを得ないのです。

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 でも共産主義はその神を全否定したので、もう誰にも従わなくてもよい、共産党政権だけが絶対的権威と権力を持つのです。
 来世や魂をも否定しているので、この世の権力がすべてなのです。 その全ての権力を共産党が握るのです。

 権勢欲や支配欲の強い人間には、これほど魅力的な思想はないでしょう。
 共産主義を学べば、この世の全てを知り、支配する事ができる。
 権勢欲や支配欲の強い人間に、このような幻想を与えてくれるのが共産主義です。

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 そして中国共産党は現実にこの権力を握っているのです。
 だったら国家がどんなに破綻しようとも、絶対に共産主義は放棄したくないでしょうね。
 共産主義の為なら、黄河文明以来の中国人のルーツを引っこ抜くのは当然でしょう?

 こんな連中に支配されたら大変です。
 こんな連中に支配されちゃ溜まらないから、日本としてはアメリカとの同盟を強化するしかないのです。 
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2023-02-12 12:58

中国と言う国

 アメリカが中国の気球を撃墜した事で、中国が激高しています。
 この件で、中国は軍事情報偵察用の気球を世界中に飛ばしていた事が、わかってきました。
 日本や南米でも正体不明の気球が飛んできて、対応を決めかねている間に領空から消えてしまうと言う事が、過去にも何度かあったようです。 アメリカに同様の気球が飛んできた事も、今回が初めてではなく、その時はアメリカも撃墜はしなかったようです。

 何でこれまで撃墜しなかったははわかりません。
 尤もアメリカは今回の撃墜にはF22から空対空ミサイルを発射しています。
 この気球は非常に大きいし(バス三台分の大きさ)速度も遅いのだから、簡単に落とせそうな物なのですが、しかし一般の航空機が飛行するよりはるかに高い所を飛んでいたので、この高度に近づいて活動できる戦闘機は実はF22ぐらいだし、また超高速で飛行する戦闘機から、低速の気球を狙うのは実は非常に難しい為、機銃での撃墜も難しく空対空ミサイルを使ったと言われます。
 こうなるとF22のような戦闘機を持たない国では、これを撃墜するのも容易ではないと言う事情もあるのあるかもしれません。

 それにしても中国の対応には呆れます。
 これほどあからさまな領空侵犯をしておきながら、アメリカを非難しています。
 「盗人猛々しい」と言うのは中国の為にある言葉ではないでしょうか?
 そしてこの盗人の余りの猛々しさに、アメリカも含めて、多くの国が何となく中国に遠慮をしているようにさへ思えます。

 ところでワタシがこの件で思い出したのが、2016年のリムパックです。
 アメリカ海軍は毎年、ハワイ周辺で、同盟国や友好国の海軍を招待して、リムパック(環太平洋合同軍事演習)を開催しています。 
 特に2010年からは、東南アジア諸国やNATO諸国も参加して、世界最大の海軍演習になっています。

 そして2016年、アメリカはここに中国を招待したのです。
 
 中国はこの招待に応じたのですが、しかし何と情報収集艦を連れてきて、演習をやっている傍で露骨に米軍始め他国艦艇の情報収集を始めました。
 またこれ以外にも完全なマナー違反を行いました。
 リムパック期間中は、参加各国の艦艇が、他国の乗員を招待してパーティーを繰り返すのが慣例でした。
 ところが中国艦は自分の主催したパーティーには、日本を招きませんでした。

 これで結局アメリカは次のリムパックから中国を招待するのを止めてしまいました。
 
 なるほど2016年のリムパックには、米海軍始め参加国が最新鋭艦を参加させていたのですから、中国にすれば欲しい情報が一杯、宝の山に入り込んだ気分だったのでしょう。
 しかし友好の為に招かれた演習に、情報収集艦を連れてきて露骨な情報収集をやると言う言う神経が理解不能です。

 これって他家のパーティに招かれて、その家の主人夫婦の寝室に入り込み、クローゼットを調べるみたいな話でしょう? しかもこれを主人が見ている前で堂々とやっているのです。
 
 更に中国艦主催のパーティに日本を招待しないと言うのは、リムパックの主催者であるアメリカを侮辱しているの同じです。

 だからもうアメリカももう二度と中国を招待しない事にしたのです。
 ところが中国は次のリムパックには、演習海域に情報収集艦を送り込んでいます。

 こうなるともう腰が抜けるほどの図々しさと言うか、この国には普通の国家間、人間間で通用するマナーとかルールのような物が、一切通用しないとしか思えないです。
 日本人は、中国は少なくとも儒教式の「礼」は重視すると言うイメージを持っているのですが、しかしこれはどうも日本人が高校漢文で習ってイメージしている儒教の倫理道徳とは全く別物でとしか思えません。

 そして敢えてこれを中国古典で理解しようとするなら、中国は実は今も唐代・漢代そのままの華夷秩序そのままに世界を認識しており、中国が中心で世界が回るべきであり、中国が国際社会のルールを守ると言う発想は全くないのだ思わざるを得ません。
 
 しかし現実にはアメリカのような中国よりはるかに強大な国が存在するのですが、中国にすればこの夷敵が自分よりも強大である事は、全く不当で理不尽なので、夷敵相手には何をしてもよいと言う発想で行動しているとしか思えないのです。
 
 そして中国の華夷秩序では、日本は韓国やベトナム同様中国に臣従している「はず」なのです。 そんなの邪馬台国の時代で終わったんですけどね。

 大変厄介な事に、中国は経済力をつけて、その経済力で軍事力をつけると、益々古代の妄想に嵌り続けています。
 
 だったら日本としては、何とかこの狂人に余計な刺激はしない。 でも狂人が暴力を振るい出した時に対応できるようにしておくしかないのです。

オマケ
 この件で以前のエントリーを思い出しました。

 特亜の礼

 日本で「礼」と言うと、どんな人に対してもお互いに尊重しあう事を態度で表すと言うイメージですが、しかし儒教の礼と言うのは違うのです。
 儒教では対等とか平等な関係と言うのはなく、人間関係は全て上下関係があるのです。
 そしてその上下関係をきちんと守られた社会と言うのが儒教の理想社会です。

 だからその儒教の礼と言うのは、上下関係に序列をきちんと守る為の物です。 その為、下位の相手には下位の相手として扱うのが「礼」に敵うのです。

 そして中国は勝手に自分を世界の最上位、日本を自分の下位に位置付けているので、日本に対しては対等に扱う気がありません。
  
 そういう感覚は幾ら言っても変わらないでしょうから、中国がそれでふんぞり返っているだけなら、こちらもその心算で対応すればよいだけです。
 しかし唯ふんぞり返っているだけでは済まず、武力でこちらを従えようとしたら、こちらもその心算で対応するしかないのです。
 
 中国を相手にするときには、常にその覚悟が必要なのです。
  1. 中国
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  3. CM(6)