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2024-12-16 12:17

アントアネット・小野ディー 増税モンスターズ

 小野ディーがマリー・アントアネットになってしまいました。

マリーアントワネット

 小野ディーも元々苦労人で、気仙沼出身と言う事もあって、東日本大震災の時は随分な活躍をした人なのですが、長く自民党の中でやんごとない生活を続けていると、完全な宮廷人になってしまったのでしょうか?

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「なぜ学生が103万円まで働くのか」自民・小野寺氏 Xで釈明「学業専念支援が政治」
 2024年12月14日

 自民党の小野寺五典政調会長は15日、X(旧ツイッター)に、年収103万円を超えると所得税が生じる「103万円の壁」の引き上げを巡って、「野党各党は壁をとっぱらえとかいうが、根本おかしいと思う。なぜ学生が103万円まで働かないといけないのか」と自身が同日に札幌市で講演した内容を報じる記事を引用し、「『学業に専念できるよう政治が支援するのが本筋』との意図です」と説明した。

「103万円の壁」の引き上げを巡っては、自民、公明、国民民主3党が引き上げで合意。13日の3党協議で自公は非課税枠を123万円に引き上げることを提案したが、178万円への引き上げを目指す国民民主は「話にならない」(古川元久税制調査会長)と応じなかった。

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 103万円の壁ができたのは29年前です。
 この29年間、物価は役2割上がり、最低賃金は1.73倍に上がりましたが、なぜか課税最低限は103万円で固定されたままです。
 また消費税始め、多くの税が増税になり、社会保険料も上がっています。
 更に大学の授業料も上がりました。
 
 当然、親の生活は苦しくなっているのですが、それでも大学進学率は少しずつ上がってきました。 これは将来の事を考えたら、どうしても大学を出ておかないと・・・言う社会になって来たからです。
 だから親の家計が苦しいのを承知で、自力で学資や生活費を稼ぐ事を前提に進学する学生が増えているのです。
 因みに日本学生支援機構の調査では、学生の3割は親の仕送りだけでの進学は不可能と答えています。

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 だって今は国立大学でも授業料は年間53万8千円です。 私立なら150万を超えます。
 自宅から通学できる大学や寮などの完備した大学に進学できれば良いのですが、殆どの学生はそういうわけにはいきません。
 通学可能な圏内に多種多様な大学がある地域なんて、首都圏ぐらいです。
 それで大多数の学生が、否応なく親元を離れて一人暮らしを始める事になるのですが、その場合生活費は最低限10万円は必要でしょう? 
 
 つまり学生が学業だけに専心するためには、国公立大学生で200万、私学生なら300万弱の仕送りが必要です。
 これって現在の大学生の親全員が出せるのでしょうか?

 勿論、奨学金制度はあります。 でも日本の奨学金と言うのは、そこそこ高金利のローンで、自己破産もできないのですから、借てしまうと返済が大変です。
 だから奨学金は最低限にして、あとはできる限りアルバイトと言う学生が多いのです。

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 小野寺氏はXで、自身の学生時代について「授業料の減免を受け、大学構内の寮に住み、奨学金とバイトで生活費を捻出した」と振り返り、「だからこそ、学生には学業に専念できる国の支援が必要と思っている」と強調。「学生には安心してさまざまな活動に励み、視野を広げて社会人基礎力を磨いてほしい」と訴えた。

小野寺氏は札幌市内の講演でも「学生に十分学業に専念できるような支援をすること。本来はこれを国会でやるべき」とも述べていた。

一方、国民民主の玉木雄一郎代表は15日、Xで小野寺氏の講演の記事を引用し、学生が働かざるを得ない背景について、「・長いデフレで親の所得も伸びない。・インフレで生活費が上昇。・奨学金の所得制限で学生支援も不十分」などと指摘し、小野寺氏を念頭に「学生も親の生活も厳しいのです。まるで(18世紀に豪華な宮廷生活を送った)マリーアントワネットみたいな感覚ですね」と書き込んだ。

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 アントアネット・小野ディーは非常に優秀な学生だったんだと思いますよ。
 だから授業料減免措置だって受ける事ができたんでしょう。 でも元来授業料減免なんて極一部の優等生だけしか受ける事ができません。 全学生に授業料減免なんてやったら大学が破綻しますから。
 そもそも大学進学率が5割を超えているのですから、大学はもうごく一部の秀才・優等生だけが行く所じゃないのです。
 また富裕層の子弟だけが行く所でもないのです。

 現在の大学は、金持ちの子でもなく、また格別な秀才でもなく、それでもとにかく自分の未来を拓きたい若者達が学ぶ場所なのです。 
 だから必死で働いて授業料と生活費を賄いながら大学を卒業する学生が多数いるのです。
 そもそも文科省はこれを前提に訳のわからないFランク大にまで、私学助成金なんて出してるんでしょう?

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>だからこそ、学生には学業に専念できる国の支援が必要と思っている

 ?? それでどこにそんな支援があるんですか?

学生には安心してさまざまな活動に励み、視野を広げて社会人基礎力を磨いてほしい

 ?? 小野ディーが必要だと言う「支援」はいつできるんですか?
 いつできるかもわからない「支援」を当てにして安心しろ言うのですか?

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 因みに現在「勤労学生控除」と言う制度があります。 勤労学生がこれを申請すると130万円まで所得税がかかりません。 その代わり親は扶養控除を受けられません。 
 つまり親の援助を一切受けないで勉学する学生を前提にした制度です。
 それでも国立大学の授業料でも年間53万8千円ですから、ホントに親の援助がないとなると、生活費込みで200万弱の収入は必要でしょう?
 しかし現在の税制では、130万を超えた分の収入には課税されるのです。 

 「学生には安心してさまざまな活動に励み、視野を広げて社会人基礎力を磨いてほしい」と言うのであれば、勤労学生については、最低でも国立大学の年間授業料+生活保護費程度の収入までは非課税にするべきでしょう?
 それなのに勤労学生控除が130万円でとどまっているのは、国立大学が授業料を上げ続けても、勤労学生控除額を上げずに放置してきたからでしょう?
 こんな怠慢を続けた挙句に、まだまだ増税したいというのです。

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 因みに国民民主党が要求している非課税枠178万円と言うのは、最低賃金でフルタイムで働いた場合得られる金額です。
 最低賃金と言うのは、労働者が生活するのに必要とされる最低の給与と言う事で決められています。
 つまりこれは人間が生きていくのに最低必要な金額なのです。 だからその金額までの収入には課税してはいけないのです。
 
 この最低賃金は戦後最低賃金法が定められて以降、物価等から毎年少しずつ上がってきました。 だから非課税枠も数年置きに上がっていました。
 それで29年前には当時の最低賃金のフルタイム労働賃金から103万円に決まったのです。

 ところがその後29年間、非課税枠は29年前に固定されたままなのです。
 一体何でこんな事になったのでしょうか?
 現在、最低賃金はこの当時の1.73倍になっています。 だったら非課税枠も103万円の1.73倍、つまり178万円になっていたはずなのです。
 だから国民民主党は「178万円まで上げろ!!」と言っているのですが、自民党は断固拒否しているのです。

 これは学生だけの問題じゃないです。
 所得税は所得から非課税枠を差し引いた金額に課税されるのです。
 だから非課税枠が上がらないと、全ての勤労者の課税額は増えるばかりです。
 非課税枠引き上げは学生だけの問題じゃないのです。 すべての勤労者の問題なのです。

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 更に奇妙なのが年金受給者非課税枠です。 
 勤労学生非課税枠が130万なのに、年金受給者非課税枠は158万円なのです。 
 どう考えても年金受給者の方が勤労学生より生活は楽でしょう? そもそも授業料の支払いがないのですから。 
 
 それなのに勤労学生の非課税枠が130万、一般勤労者の非課税枠が103万で、年金受給者の非課税枠が158万円なのでしょうね?

 これはもう完全に「働いたら負け」「若者虐め」以外の何物でもないでしょう?
 小野ディーはホントにどうしちゃったんでしょうか?
 増税モンスターに取り込まれて自分も増税モンスターになってしまったのでしょうか?

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 それにしても自民党は12月11日に非課税枠178万円への引き上げを目指す事を約束したはずです。
 それなのに平然とこれを無視するような発言って何でしょうね?
 騙される奴が馬鹿、騙した方がエライ。
 こんなの日本人のメンタリティじゃないです。
 
 地球上には「騙した方がエライ、騙される方が馬鹿」と言う国も沢山ありますが、しかし日本はそういう国じゃないのです。
 それをこうやって真向から国民を裏切った事を、誇って嘲笑うなんてことをいつまで続ける気でしょうか?
 来年の7月28日までですか?

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 参院選、野党一本化なら与党大敗 1人区3勝29敗、共同通信試算(共同通信) - Yahoo!ニュース
 2024年10月29日

 何というか凄い話です。
 少数与党に転落し、次の選挙は更に厳しい事が予想される政党が、ひたすら減税を拒否し、更には増税まで画策し続けているって、歴史上の珍事です。
 
 こんな珍事が起きるのは、これまで30年間、日本には減税を要求する政党が存在しなかったからです。
 これはもう民主制の歴史上の珍現象と言うしかありません。
 だって「代表亡きところに課税なし」と言うのが、民主主義の原則です。
 それなのにこれまで30年間、全ての政党が課税の強化だけに励んできたなんて・・・・。 

小野ディー



  1. タマキン
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コメント

小野寺さん、昔とイメージが相当変わって見える。「宮廷人」とは上手いこと言う。

役人や国会議員や評論家の中には消費税は20%25%が必要になる、と述べる声がありますが、加えて社会保険料、間接税などを考慮したら尋常ならざる額になる。明治に政府が開かれて以来、これ程税を錦の御旗に立てた話はなかったです。

103万円の壁を越えると補完すべき穴があく、と大仰に言いますが、問われているのは「経世済民」の精神です。政治家はカネがないと政治が出来ないと言いたげですが、マリー・アントアネットの比喩で語る問題ではないでしょうに。自民党がどんどんバカになっていく。小野寺さんもバカになった。石破軍団なら当然か?
  1. 2024-12-16 17:45
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  3. 相模 #-
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宏池会議員の本音

小野寺さんが安倍政権でよい働きをしていたのは、安倍総理という司令官がきちんとした方向を示していたからでしょう。そのころの小野寺さんは人気がありましたけど、もしかしてそれを自分の手柄だと勘違いしたのかもしれません。

予算委員会の質疑に立った小野寺さんは、石破総理に「石破総理は国民に人気がある、じっくり人の話を聞く、親しみがある」なんて言ってました。本気でそう思っているならまるで分っていない、おべんちゃらなら気持ち悪い、皮肉は言えそうもない・・・ああ、この人本当にポンコツになってしまったな、と感じました。

103万円の壁にしたって、財務省がだめだといえばそれに従うんでしょう。国会議員の大部分は財務省の教義には逆らえない、逆らわない、財務真理教信者です。
ましてや宏池会岸田派ですからね~本性が現れたんでしょう。
  1. 2024-12-16 20:42
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  3. 月の猫 #-
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昔陸軍、今財務省

かつての昭和初期の世界恐慌の時、我が国は高橋是清の名手腕(ケインズ政策と共通するがケインズの主張よりも早い)によって、世界最速で恐慌を脱出し、我が国の経済を上向きにしたら、その後に軍部(陸軍統制派)に政界を壟断され、我が国は旧ソ連モドキの統制経済へ。挙げ句、せっかくの上向きだった経済が萎縮し、我が国の国力は自ら減衰する羽目になった。
大東亜戦争は米英の物量以前に、我が国自身が統制経済という自分で自分の首を絞めることで負けていたのです。
そしてそれを主導したのは陸軍統制派の高級軍人(東条英機が首魁)という、
「エリート官僚」様です。

現代も財務省の「エリート官僚」様が、財政健全化・増税で我が国の経済に多大な苦痛をもたらしている。
戦前戦中の軍部による統制経済、今の財務省による財政健全化・増税政策。まさに歴史は繰り返す。
安倍晋三無き後の自民党はその走狗。
かつての東条英機政権での大政翼賛会ですかな?

  1. 2024-12-16 21:30
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  3. 温泉猫 #-
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増税 減税

増税でそれを何処に使うか? 減税で国民に勝手に使わせるか?
これは永遠の課題ですね。
増税して軍需産業に使っても経済は発展する事もありますし、福祉にばかり使って国が衰退する事も、またはどの様な使い方で社会に還元されるか?
その政権の意図と社会情勢に拠りますよね。
立憲なら増税して理念とか思想によって福祉とか貧困、LGBTQとか、バラマキ、韓国に援助とか、自由による発展を阻害しますよね。高等遊民とか好きな時に好きなだけ働ける社会等と言ってる様ではね。
自民なら、国全体の健康状態を自分の国の事として、適宜配分すると考えますけど、連立なら方針もにごりますよね。

今は軍備にも予算を増やしてえますけど、私は何方かと言うと増税は歓迎ですね、バラマキとか、ばら撒かれたら嫌ですけど。
減税福祉は国民の根性を無くしますね、働かなければ生きて行けないという人間の基本を忘れたら、国家文明が滅びますからね。
  1. 2024-12-17 10:33
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  3. トラウマ #RWLNmTs6
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Re: タイトルなし

> 小野寺さん、昔とイメージが相当変わって見える。「宮廷人」とは上手いこと言う。
>
> 役人や国会議員や評論家の中には消費税は20%25%が必要になる、と述べる声がありますが、加えて社会保険料、間接税などを考慮したら尋常ならざる額になる。明治に政府が開かれて以来、これ程税を錦の御旗に立てた話はなかったです。
>
> 103万円の壁を越えると補完すべき穴があく、と大仰に言いますが、問われているのは「経世済民」の精神です。政治家はカネがないと政治が出来ないと言いたげですが、マリー・アントアネットの比喩で語る問題ではないでしょうに。自民党がどんどんバカになっていく。小野寺さんもバカになった。石破軍団なら当然か?

 小野ディーは防衛大臣を辞めてから、暫く目立ったニュースがなく、何をしているかわからなかったんですが、いつの間にか要職についていたのですね。
 それにしてもこの人が何で石破を支持するようになったのか?
 哀しいですね。
  1. 2024-12-17 12:15
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  3. よもぎねこ #-
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Re: 宏池会議員の本音

> 小野寺さんが安倍政権でよい働きをしていたのは、安倍総理という司令官がきちんとした方向を示していたからでしょう。そのころの小野寺さんは人気がありましたけど、もしかしてそれを自分の手柄だと勘違いしたのかもしれません。
>
> 予算委員会の質疑に立った小野寺さんは、石破総理に「石破総理は国民に人気がある、じっくり人の話を聞く、親しみがある」なんて言ってました。本気でそう思っているならまるで分っていない、おべんちゃらなら気持ち悪い、皮肉は言えそうもない・・・ああ、この人本当にポンコツになってしまったな、と感じました。
>
> 103万円の壁にしたって、財務省がだめだといえばそれに従うんでしょう。国会議員の大部分は財務省の教義には逆らえない、逆らわない、財務真理教信者です。
> ましてや宏池会岸田派ですからね~本性が現れたんでしょう。

 2010年3月11日の国会質問など、ホントに優秀だったんですけどね。 政府があの時小野ディーが指摘した問題を真摯に受け止めていれば2011年3月11日の被害は遥かに少なかったでしょうに。 殆どの人が津波で命を落とさずに済んだでしょうに。
 
 そういう人だったのに、何でこんなずれた事を言い出したのか?
 ホントに不思議です。

 勿論石破にだって良いところはあるでしょうが、しかしそれはそうとしても、今回のアントアネット発言は酷すぎます。
 この人一体どうしちゃったんでしょうね?
  1. 2024-12-17 12:20
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  3. よもぎねこ #-
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Re: 昔陸軍、今財務省

> かつての昭和初期の世界恐慌の時、我が国は高橋是清の名手腕(ケインズ政策と共通するがケインズの主張よりも早い)によって、世界最速で恐慌を脱出し、我が国の経済を上向きにしたら、その後に軍部(陸軍統制派)に政界を壟断され、我が国は旧ソ連モドキの統制経済へ。挙げ句、せっかくの上向きだった経済が萎縮し、我が国の国力は自ら減衰する羽目になった。
> 大東亜戦争は米英の物量以前に、我が国自身が統制経済という自分で自分の首を絞めることで負けていたのです。
> そしてそれを主導したのは陸軍統制派の高級軍人(東条英機が首魁)という、
> 「エリート官僚」様です。
>
> 現代も財務省の「エリート官僚」様が、財政健全化・増税で我が国の経済に多大な苦痛をもたらしている。
> 戦前戦中の軍部による統制経済、今の財務省による財政健全化・増税政策。まさに歴史は繰り返す。
> 安倍晋三無き後の自民党はその走狗。
> かつての東条英機政権での大政翼賛会ですかな?

 官僚主義と言うのは、昔から問題になっていたのですが、しかし何でここまで財務省が増長したのかは不思議です。
 少なくともバブルまでは日本は非常にマトモな財政政策を行っていました。

 バブル期までは日本は結構インフレ率の高い状態が続いており、当然税収も毎年増え続けたのですが、しかしインフレでの税収増を放置すると、所謂ブラケット増税になり経済活動を阻害するので、当時の自民党政権は毎年のように減税を行い、勿論基礎控除額も上げて、余分に税金を取り過ぎないようにしていたのです。

 それがなぜか30年前から、一切減税を拒否して世界の呆れる緊縮増税政策を続けるようになったのです。
 一体何でこんな事になったのか? 
 
 非常に不可解です。
  1. 2024-12-17 12:25
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  3. よもぎねこ #-
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Re: 増税 減税

> 増税でそれを何処に使うか? 減税で国民に勝手に使わせるか?
> これは永遠の課題ですね。
> 増税して軍需産業に使っても経済は発展する事もありますし、福祉にばかり使って国が衰退する事も、またはどの様な使い方で社会に還元されるか?
> その政権の意図と社会情勢に拠りますよね。
> 立憲なら増税して理念とか思想によって福祉とか貧困、LGBTQとか、バラマキ、韓国に援助とか、自由による発展を阻害しますよね。高等遊民とか好きな時に好きなだけ働ける社会等と言ってる様ではね。
> 自民なら、国全体の健康状態を自分の国の事として、適宜配分すると考えますけど、連立なら方針もにごりますよね。
>
> 今は軍備にも予算を増やしてえますけど、私は何方かと言うと増税は歓迎ですね、バラマキとか、ばら撒かれたら嫌ですけど。
> 減税福祉は国民の根性を無くしますね、働かなければ生きて行けないという人間の基本を忘れたら、国家文明が滅びますからね。

 政府が金を正しく計画的に金を使うのと、国民が好き勝手に金を使うのと、どちらが経済成長に寄与するかについては、経済学ではすでに回答が出ています。

 ブランシャールと言う経済学者の研究結果が、現在広く認められて大学院レベルでのマクロ経済楽での教科書に載っているのですが、これによると減税をして国民が好き勝手にお金を使った方が、政府が税金を取って計画的に使うより経済成長への寄与は大きいのです。

 これは何かわかります。
 勿論、防衛費とかインフラ整備などに必要なお金は政府が出すしかないのですが、純然たる景気浮揚効果なら個人が自由にお金を使える減税の方が大きいでしょう。

 だって現在の先進国はインフラは殆ど整備されているし、国防費を無暗に増やす事もできません。
 そうなると不要な箱物を作るとか公金チューチュー団体にばら撒くという事になります。 こんなの道義的に問題です。

 一方、減税で個人にお金が入ると、国民がそれぞれ好きな物を買ったり、旅行等に使えます。 また進学等の費用として貯金する事もできます。
 デジカメ、薄型テレビ、パソコン、スマホなどの発達を見ていると、これは結局、国民に一定のお金があって新しい物、多少高価な物でも、買える人がいる国で発達してきたのです。
 国民が余分のお金、無駄遣いできるお金を持てない状態では、こうしたハイテク技術を発展させることができないのでは?と思ってしまいます。

 だからワタシはブランシャールの説は正しいと思うのです。
  1. 2024-12-17 12:38
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  3. よもぎねこ #-
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減税と財政出動 / インフレ期とデフレ期では効果が違う

以前のコメントに加えて、過去に政府が行なった景気対策で、もう1つ、思い出した事があります。バブルが弾けて、デフレに突入にしたばかりの頃に、政府が行なっていた景気対策も 「減税」 でした。でもこれ、あまり効果がなかったんですよね。

そりゃそうです。デフレ下では・・・

・現金が最強
・お金は使わないで貯めるのが正義
・借金はできるだけ早く返せ。新たに借金するなど自〇行為

・・・となって、民間ではお金がまわらなくなるんですから。

こういう時には 「減税」 よりも 「財政出動」 のほうが効果的です。国や自治体の 「減税よりも給付」 「減税よりも補助金、助成金」 という発想は、「30年続いたデフレから学んだ」 ものであって、ことさら誰かを悪者にしたり、「世界中で日本だけオカシイ!」 と叫ぶ必要はないような気が、最近はしています。

ただし、今はインフレです。インフレとデフレでは、価値観が180度ひっくり返ります。
インフレ下では・・・

・お金の価値は時間とともに目減りしていく
・だからお金は使わないと損。特に企業はどんどん投資すべき
・借金も時間とともに目減りしていくから、新たな借り入れも怖くない

もうこれって、平時と戦時くらい価値観が反転してますよね。でも、まだ多くの企業や政治家、官僚や地方公務員は、頭の切り替えができていないのでしょう。

前にもちょっと触れましたが、今の日本って、企業向けの補助金や助成金の制度が山ほどあるんですよ。「補助金コンサルタント」 なんていうのが、いるくらいですから。ネットでもちょっと検索すれば、いっぱい出てきます。でも、ゾンビ企業が補助金で生き延びているのも、ある意味 「公金チューチュー」 ですよね。

デフレの時代には、雇用を守るために、ゾンビ企業でも補助金や助成金で助ける意味があったでしょうが、インフレで人手不足の時代には不要でしょう。しかし、おそらく国や自治体の支出は、個人に対する給付金なんかより、企業向けの補助金や助成金のほうが、はるかに大きいと思います。

今はまだ、経済の専門家も 「減税」 と 「財政出動」 を一まとめにして 「積極財政」 と言ってるけど、両者は似て非なるもので、これからは区別する必要があるんじゃないかと思います。

最後に、また念のため・・・

私は全ての補助金や助成金、財政出動を否定しているわけではありません。地域の医療や交通インフラ、地場産業を守るための補助金や助成金は、当然あってよいと思います。
今の日本で、最大のゾンビ企業 (というかゾンビ産業) は、新聞社/新聞業界でしょう。
  1. 2024-12-18 07:24
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  3. かんぱち #vF6NeGQU
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Re: 減税と財政出動 / インフレ期とデフレ期では効果が違う

> 以前のコメントに加えて、過去に政府が行なった景気対策で、もう1つ、思い出した事があります。バブルが弾けて、デフレに突入にした直後に政府が行なった景気対策も 「減税」 でした。でもこれ、あまり効果がなかったんですよ。
>
> そりゃそうです。デフレ下では・・・
>
> ・現金が最強
> ・お金は使わないで貯めるのが正義
> ・借金はできるだけ早く返せ。新たに借金するなど自〇行為
>
> ・・・となって、民間ではお金がまわらなくなるんですから。
>
> こういう時には 「減税」 よりも 「財政出動」 のほうが効果的です。国や自治体の 「減税よりも給付」 「減税よりも補助金、助成金」 という発想は、「30年続いたデフレから学んだ」 ものであって、ことさら誰かを悪者にしたり、「世界中で日本だけオカシイ!」 と叫ぶ必要はないような気が、最近はしています。
>
> ただし、今はインフレです。インフレとデフレでは、価値観が180度ひっくり返ります。
> インフレ下では・・・
>
> ・お金の価値は時間とともに目減りしていく
> ・だからお金は使わないと損。特に企業はどんどん投資すべき
> ・借金も時間とともに目減りしていくから、新たな借り入れも怖くない
>
> もうこれって、平時と戦時くらい価値観が反転してますよね。でも、まだ多くの企業や政治家、官僚や地方公務員は、頭の切り替えができていないのでしょう。
>
> 前にもちょっと触れましたが、今の日本って、企業向けの補助金や助成金の制度が山ほどあるんですよ。「補助金コンサルタント」 なんていうのが、いるくらいですから。ネットでもちょっと検索すれば、いっぱい出てきます。でも、ゾンビ企業が補助金で生き延びているのも、ある意味 「公金チューチュー」 ですよね。
>
> デフレの時代には、雇用を守るために、ゾンビ企業でも補助金や助成金で助ける意味があったでしょうが、インフレで人手不足の時代には不要でしょう。しかし、おそらく国や自治体の支出は、個人に対する給付金なんかより、企業向けの補助金や助成金のほうが、はるかに大きいと思います。
>
> 今はまだ、経済の専門家も 「減税」 と 「財政出動」 を一まとめにして 「積極財政」 と言ってるけど、両者は似て非なるもので、これからは区別する必要があるんじゃないかと思います。
>
> 最後に、また念のため・・・
>
> 私は全ての補助金や助成金、財政出動を否定しているわけではありません。地域の医療や交通インフラ、地場産業を守るための補助金や助成金は、当然あってよいと思います。
> 今の日本で、最大のゾンビ企業 (というかゾンビ産業) は、新聞社/新聞業界でしょう。

 インフレとデフレの違いが最大でしょうね。
 
 バブル崩壊まで日本はインフレが続いたのですが、この時期は政府は毎年のように基礎控除の引き上げなどの減税をしていたのです。 それで日本も順調に経済成長をしていました。
 
 それがバブル崩壊後、完全なデフレに陥ってしましました。
 実は宮澤喜一政権の頃にインフレターゲットを設定するとか言う話も出たのですが、なんか直ぐ立ち消えになったのを覚えています。

 それがこの数年突然インフレに変わった事で、政権側が対応できないのかもしれません。 マジに対応してくれないと困るんですけど、結局経済専門家がいないからこんなざまなんでしょう。

 一方補助金行政は政治家にすれば、自分の支持団体に補助金を配っていれば、票が確保できるという事なのでしょう。 それで際限もなく増税して、補助金を配るというパターンに嵌ったのでしょう。

 でもこれは止めないと国がゾンビ化します。
  1. 2024-12-18 10:38
  2. URL
  3. よもぎねこ #-
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ちょっと面白い記事の紹介です。

https://373news.com/_news/storyid/205945/#google_vignette

大薗准教授は「リテラシーの低い人が、交流サイト(SNS)に踊らされて斎藤氏を支持したという一部の言説とは逆の傾向になり、極めて興味深い」と解説。

>論理的思考が高い人ほど「斎藤氏は陥れられた」と考える傾向…鹿大・大薗博記准教授らが捉えた〝異変〟 兵庫県知事選〈末尾に出典元リンク〉
2024/12/14 11:07

>調査結果は投稿サイト「note」(https://note.com/firm_crocus3834/n/n6a8d76bd08df)に公開している。
  1. 2024-12-18 21:04
  2. URL
  3. トラウマ #RWLNmTs6
  4. 編集

Re: ちょっと面白い記事の紹介です。

> >https://373news.com/_news/storyid/205945/#google_vignette
>
> 大薗准教授は「リテラシーの低い人が、交流サイト(SNS)に踊らされて斎藤氏を支持したという一部の言説とは逆の傾向になり、極めて興味深い」と解説。
>
> >論理的思考が高い人ほど「斎藤氏は陥れられた」と考える傾向…鹿大・大薗博記准教授らが捉えた〝異変〟 兵庫県知事選〈末尾に出典元リンク〉
> 2024/12/14 11:07
>
> >調査結果は投稿サイト「note」(https://note.com/firm_crocus3834/n/n6a8d76bd08df)に公開している。

 兵庫県と全国との差は興味深いです。

 これはおそらく全国報道と地元兵庫県との報道の違い、そして地元兵庫県民は斎藤県政を実感できるけれど、他の地域ではそれはできないという違いから来ているのでしょうね。

 今回の斎藤叩きは神戸新聞が随分熱心にやり、今も未練がましく続けています。 こういうのを見ると、地元紙と地元利権団体が組んで斎藤潰しを仕掛け、これに全国紙やテレビ局が加担したのではないかと思います。

 実は「沖縄の不都合な真実」の中で描かれていたのですが、全国紙の沖縄支局の「作法」として「沖縄の地元紙の報道に同調する、地元紙の報道姿勢を批判しないというのがある」というのです。
 それで沖縄に赴任した記者が、実際の沖縄県民の米軍基地や基地反対運動に対する認識が、これまで報道されていた事とと違っているのを知っても、琉球新報や沖縄タイムスと言う地元紙が反基地を煽る限りは、それに沿った報道をすると言うのです。

 思うに今回の斎藤知事叩きも、これと同じで神戸新聞の報道に、全国が倣ったのではないかと思ってしまいます。


 
  1. 2024-12-19 10:16
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  3. よもぎねこ #-
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