読みました。
このシリーズは全部で4冊。
1.「ムーンリットハンティング」
2.「ムーンリットエスケープ」
3.「ムーンリットラプソディ」
4.「ムーンリットドロップス」ムーンリットはバリバリのファンタジ~♪湖を囲む七つの国「東方七都」の物語。
1作目の
「ハンティング」
は彩都の国王
衣織と鷹匠
月鹿のラブストーリー。
衣織は月夜に狼に変身してしまう
人狼で、無愛想で乱暴。
獣の時も人間の時も大して内容が変わらない男ですが、獣の扱いが上手い月鹿には従順で
その姿はほとんど犬。
狼を撫でる月鹿も撫でられる衣織もお互い気持ちよく、
完全に飼い主とペット状態。普段オレ様な王様が月鹿の前では
「お手」までする始末です。
お家騒動に巻き込まれイロイロある一人と一匹ですが、とにかく飼い主激ラブな狼と
真っ直ぐな月鹿が可愛いです。
でもこのお話のテーマは
やはり獣姦?! 狼のままでも平気で押し倒す衣織は危険な奴でした~(笑)
2作目の
「エスケープ」
は郭都の皇子
サクノと薬師の少年・
真菜の物語。
真菜は暗殺薬を偶然作ってしまったため負われる身。
これを助けたサクノとは直ぐさまラブラブですが、政治的な都合から一度は別れを決意する二人・・。
「エスケープ」は可哀想な境遇の真菜が非常~に健気なため、4作品の中では
1番切ない内容。それでもラストは包容力のあるサクノが一肌脱ぐためハッピーエンド♪
彼はとても温和で魅力的な人物ですが、実は
少年スキー・・
真菜は13歳なので当然サクノの守備範囲。調度イイ人に拾われてよかったよかった♪(後はマナがマッチョに成長しないことを願うのみ)
サクノの
「まーな」という呼び方が優しくて好きです!
(サクノ&真菜はコルセーアのセサーム&カナーレっぽい)3作目の
「ラプソディ」
は景都の第二皇子
香菅と
ハルの物語。
香菅は旅の途中行き倒れの青年・ハルを助けますが、
彼の実体は
なんと蝙蝠!!その後旅は道連れとなるものの・・
・日中ほとんど蝙蝠型
・色気より食い気
・食あたりで人間型に戻れなくなる・・と、ちょっと
おマヌケなハル君。
それでも何故か香菅はフォーリンラブで、
蝙蝠の寝姿にもチュゥ~~(笑)。
その後香菅は蝙蝠一族の危機を救い、めでたく両想いに♪
が、楽しい新婚生活もつかの間ハルが
冬眠に入ってしまいます!
『冬眠する恋人』には爆笑しましたが、無理矢理部屋を温め事に及んだりする香菅も可笑しくて・・
とにかく「ラプソディ」はハルと香菅の漫才(?)が面白く、掌サイズの恋人が大そう可愛らしかったです!
4作目の
「ドロップス」
は衣織の弟
怜夜と衣織の親友
雪那の物語。
そしてもう1話
「テンプテーション」はサクノの護衛
珂耶と
央枷の物語。
二つのお話の共通点は
「受」が意地っ張りで可愛い。(怜夜&珂耶)
ところが「攻」の雪那&央枷は全く違うタイプ・・
雪那はひたすら優しく包容力ありまくりの人物で、央枷は余裕のないクソマジメさんです。
ドロップスとテンプテーションは頑なな怜夜&珂耶が素直になって行く過程が面白いですが、
切なさは「テンプテーション」の方が勝っていて、
顔がよすぎる事が悩みの珂耶が
「襲い受」で素敵でした~。
このシリーズは全て年上攻め。
1.2にいたっては
受けが15歳と13歳で、現代ものなら
犯罪・・。
ところがファンタジーなので全然抵抗がなく(オイ)・・・もう何でもありってことで、やはり
幻想世界は素敵です(笑)
ところで彩都・郭都は
世継ぎがホモで大丈夫なのか??東方七都は王政の危機では?(香菅・兄も怪すぃ~し・・)
ムーンリットシリーズはそれぞれがリンクしているため、後書きのキャラ対談も面白いです♪
同人誌情報では今月末に5巻目が出るらしく次は誰が主役か楽しみ!!
私的には「蝙蝠君」が最もツボだったので、ここ関連で香菅・兄を希望です。