「まほろ駅前多田便利軒」最終巻を読みました。
(3巻感想はここ)
原作も漫画も
自傷気味で優しい行天が大好きな私は
今回もユギさんの絵に悶えっぱなし。
半裸、小指、そして多田に拾われるラストシーンの表情がもう、もう・・。
終わってしまって本当に哀しいです!!
4巻目は産院で取り違えられた青年が
実の親の現状を知りたいと便利軒に依頼。
<血の繋がりのない親子>に自分の過去がかぶり、不安定になる多田。
ところが行天は依頼遂行を望み、
仕事を受けたくない多田と対立。
自分の子と確信できない赤ん坊の
父になろうとしていた多田と、
遺伝子上の子供がいる行天・・。
多田は自身の過去と向き合い、
行天との関係も見つめ直すことになります。
てなわけで多田の過去が切ない4巻でしたが、
幸福は再生すると結ぶラストは感動的。
ユギさん独特のユーモアと色気で、
原作と同じかそれ以上に素晴らしい。
後書きのしをんさんの興奮っぷりがごもっともなシリーズでしたw
さて、この4巻発売と同日に
20周年記念本が到着♪
1番嬉しかった番外編は「
明烏」。
タレ目の脱力系上司が相変わらずイイ味で、
翻弄される部下も可愛かった~。
そして「ピクニック」番外の岸岡はどうしてこんなにムンムンしてるのか・・
ユギさんの描くオッサンには本当にやられます。
この他1番好きなドア3兄弟や
コミックス一覧にある20年後イラストも面白くて、
本編を全て再読中~。
で、気付いたのですが・・
ユギ作品は全体的に時の流れが早く、
突然失踪する人が多い(笑)。
でもどれもこれもしっかりした起承転結と笑える演出が最高で、
スピード感のある話運びとキャラのカッコ可愛さは完璧。
短編も長編も上手いBL界のトップ作家さんだとつくづく実感。
今後もユギさんの健康を願ってやみません。