かわいさんの新刊
「世界の半分」の感想です。
衣装ズルズルな女装BLが好物なので、
先ずは
葛西さんの美麗な表紙にウットリ。
で、本を開けば美しい扉絵カラーとアラブ風の挿絵が10枚♪
葛西さんの絵柄は時代物やファンタジーに激しくピッタリ~!
と、改めて実感しました。
「世界の半分」は大国の第3皇子・
エルヴァンと、
彼に国を滅ぼされ、虜囚となった王子・
カイの物語。
カイは国の再興のため、姉に扮して虜囚となり、
エルヴァンの女奴隷に落ち着くまでの前半はけっこう過酷。
奴隷になってからも少年とバレないよう策を練りますが、
そうこうしている内に冷酷だと思っていたエルヴァンが
実は優しく徳のある人間だと分かってくる。しかも彼自身も虜囚のような立場に置かれているため
「城から脱出したい」という願いは同じ。
そのせいか心を通わせるまでに大して時間はかからず・・
でも男子だと露呈しないよう、ある約束をエルヴァンとしているため
簡単にHに至らず、それがかえって
ドキドキを増量。
とはいえあの体位でバレないのはムリがある~(笑)てなわけで所々突っ込みどころはありますがw
もの静かなエルヴァンと、
実は襲い受なカイの行く末が気になって一気読み。
が、最終ページに到達しても二人の運命は根本的には変わらず、
このままだとやはり命が危ないのでは??
全体的には好みのお話でしたが、
ラストが少々釈然としませんでした(^^;