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BL主腐日記

BL的<萌>をひたすら叫んでいるブログです。
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スピンアウト(上・下)

国枝さんの新刊「スピンアウト」の感想です。

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国枝さんはコメディダークホラーに落ち着く作品が多く、
それが躁鬱的に激しいな~と感じることがありますが(笑)、今回は後者。

なので私的にちょっと苦手な方向で、
表紙のオヤジに読む気満々となったわりに、S・Мと暴力にブルブル。

しかもオッサンと思われたは実は30才くらい??
私生活のうっぷん晴らしに絡んでいた三木と2才差なのは驚きでしたw

てなわけでこの二人はS・Мな肉体関係のみ。

身勝手で鬼畜な巽と、虚勢ばかりで可愛げのない三木は
ラブ甘からほど遠い状態で、危ない方向へスピンアウト。

巽が仕えている雇い主の息子・涼馬の情けなさもハンパなく、
巽に対する執着心にはゾッとさせられる。

なので「主要人物の長所を挙げよ」と言われたら少々難しく、
それでもこの3人の病んだ心理戦と闇が恐面白くて一気読み。

そして巽と三木の心が通じ合った次の瞬間、驚くべき顛末が待っていて
ラスト1/3ページはほとんどホラー。

結局ナゾを残したまま・・
巽が今後どうするのかも分からないまま終了。

衝撃だけが残る、
脳裏に焼きつく作品でした。
[ 2015/11/13 21:15 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(0)

胸の鼓動

「耳たぶの理由」の続編「胸の鼓動」を買いました。 (耳たぶの理由レビュはここ

胸の鼓動 (バンブーコミックス 麗人セレクション)胸の鼓動 (バンブーコミックス 麗人セレクション)
(2014/08/07)
国枝 彩香

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前巻から5年ぶりの新刊ですが、
相変わらず極端に愛全開な山口と、極端にツンデレな石川が可笑しいラブコメ。

しかも今回はちょっとしたドッキリも仕込まれて
ウエディング山口や死亡山口には一瞬焦り、
墓場シーンはマジホラーという飽きない場面展開(笑)。

その後に続くSS3編も凶暴な照れ屋さんと
バカがつくほど石川に惚れてるワンコがラブリー。面白かったです♪

「胸の鼓動」はこの他短編が2つ収録。
「高柳家の晩ごはん」は完全コメディな家政夫もの。

「異邦人」は少々重たいお話でしたが、
複雑な関係の二人が幸せになれそうでよかった。

国枝さんが描く金髪さんは美しいので、
外国が舞台のBLが読んでみたくなりました(^^)
[ 2014/08/18 17:19 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(0)

低温ブランケット2

国枝さんの『低音ブランケット 2』を読みました。
(1巻感想はここ

低温ブランケット(2) (ビーボーイコミックス)低温ブランケット(2) (ビーボーイコミックス)
(2013/06/10)
国枝 彩香

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今回は大輔が元彼女から復縁を迫られたり、ちょっとした事故に合うことから
ホーイチの感情が極端に揺さぶられてラブが進展。

で、とにかく 読めないホーイチの行動 が面白くて、
そこからこの人の重たい幼児期や、家族に対する葛藤が透けて見える2巻。

ところがどんなに叔父がヤンデレてもこの作品はやはりコメディ
笑える表情が何箇所も入る国枝マジックで、メリハリがつきまくり。

ラストは優しいお母さんにジーンとさせられる奥行きの深い物語でした。


巻末にはSSが2編ついていて、爆笑したのがバブー大輔の顔
こんな憎たらしい顔の赤子は可愛がれまい・・(笑)。

それに比べて幼少期のホーイチの美しさはハンパなく、
どんなに邪魔にされても大輔がまとわりつくのが分かるよーな。

この頃から大輔はニブチンな叔父に振り回されていたんですね~。


国枝漫画で1番好きなのは「未来の記憶・風の行方」ですが、
「低温・・」もかなり気に入って、2番目になりそう♪
・・こーゆーのがタマに出るからBL読むのが止められないっ。
[ 2013/06/11 14:05 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(3)

春に孵る

国枝さんの新刊を読んだ関係でネットをウロウロしていたら
未読コミックスを発見。

春に孵る (バンブーコミックス 麗人セレクション)春に孵る (バンブーコミックス 麗人セレクション)
(2011/04/27)
国枝 彩香

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好きな作家さんなのに何で見落としたんだろう??
と謎のまま内容を見ると、全体的にホラー

そのうちの1つは雑誌で読んでダメだった作品で・・(「十三夜幻灯」)
もしかしてレビュー待ちしてそのまま忘れたのか?(大汗)

で、2年たった現在、密林さんの評価がイイので
今更ですが買ってみました。


『春に孵る』は6つの作品を収録した短編集ですが、
普通にラブコメなのはラストの1編だけ(「耳たぶの理由」番外編)

他はホラーだったりグロかったりサイコだったりと、
わりと「ギャー」な1冊・・。

が、そんな中でもゾォ~と心に残ったのがタイトルの「春に孵る」

小さい姪っ子・佳苗の目を通して描かれる二人の叔父・閑也
そして彼らと佳苗の死んだ両親との関係がドロドロしていて面白い。

ラストは叔父たちがアンハッピーな結末を迎え、
成長した佳苗は輔の闇に引き込まれて行く・・。

業の力が恐ろしかったです。


もう一つ気に入った作品は「耳たぶ・・」の番外編。

相変らず愛全開の山口と恥かしがりやで臆病な石川が大笑いで、
流血や人体バラバラまみれの漫画でしたが、最後に癒されました(笑)。
[ 2013/05/16 16:09 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(1)

低温ブランケット 1

国枝さんの新刊『低温ブランケット 1』を買いました。

低温ブランケット(1) (ビーボーイコミックス)低温ブランケット(1) (ビーボーイコミックス)
(2013/05/10)
国枝 彩香

商品詳細を見る

『低温ブランケット』は年齢が一回り上の叔父・芳一(ホーイチ)
片想いをしている高校生・大輔の物語。

二人は血の繋がりはないものの、家庭事情から幼少期は一緒に育ち、
成長した現在は父親の転勤で叔父と甥の二人暮らし。

で、想いが爆発するも、ホーイチは不思議な天然ちゃんゆえに恋にならず、
大輔は傷ついて大学合格を機に同居を解消。

2年後に再会しますが、やっぱり叔父を忘れられない大輔は
生活能力ゼロのホーイチをサポートするべく再び同居。

結局1巻ではラブに到達しませんが、
年月が経過しているせいかグダグダ感は皆無

叔父の激しいボケぶりと、国枝さん独特のコメディ加減が面白く、
絵も相変らずレベルが高いので楽しく読書♪

立っているだけで色気垂れ流しの美しい叔父は、虐待されて育ったせいか
<愛>という感情に鈍いようで・・大輔は苦労しそう。

今後は茶々を入れてくるホーイチの上司や、大輔の元彼女を絡めて
どう展開するのか??

好みの年下攻 なので来月出る2巻も楽しみですっ。
[ 2013/05/11 15:24 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(0)

耳たぶの理由 「ボーイズラブって好きですか?(36795)」

国枝さんの新刊『耳たぶの理由』を読みました。
で、先ず表紙にビックリ。

受ちゃんが少女のよーに可愛い!
一瞬誰の漫画か分らなくなるほどカワイイ♪

が、中を開けばやはり国枝作品でした。攻の山口はともかく、
受の石川にほとんど決め顔がなく、しかめっ面かギャグ顔だらけで
可愛さ台無し(笑)。

しかも照れ屋で往生際が悪いため、山口にはいつも冷たい態度です。
これに対して山口はとっても優しく愛全開。かなりおめでたいなので・・

へタレM×ツンデレ の典型みたいな・・(どっかのラジオコンビみたいな)

国枝さんの麗人漫画にしては明るいBLでした♪


「耳たぶの理由」には大学でモテモテの山口と、少年のよーな外見の石川の恋話が4話、
そして「後ろ姿の夏の猫」という短編が1話収録。

全体的に楽しい雰囲気でよかったですが、1番好きなのは二人の馴れ初め第1話
石川と関係を持つために、女に振られ続けた山口が回りくどくも可愛かったです。

この他笑ったのが合コンで石川の世話をやく山口と、石川・姉の彼氏の顔
国枝さんのブサイクスキーを改めて認識しました(笑)。


さて、後書きで分ったのですが・・
何でも今回の漫画はBLの王道を目指したとか。

確かに言われてみればそのとーりで、表紙にビックリしたので狙いは成功。

でも私はどちらかとゆーといつものテイストが好きなので、
ラストの少々不思議なBLもお気に入り。

とはいえアンハッピーな国枝作品はちょい苦手・・。

嵌る時とそうでない時の差が激しい作家さんです。
[ 2009/02/20 21:53 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(10)

未来の記憶・風の行方 「ボーイズラブって好きですか?(36795)」

「未来の記憶」「風の行方」の新装版を買いました。
この2冊はビブロス時代のものを持っていましたが、
描下ろし付きと聞いて飛びつきっ♪

2冊が1冊にまとまり、装丁もリブレ本とは思えぬ品のよさ
で、本の美しさに満足しつつ、早速描下ろし漫画から読書しました。

ところが・・

ページをめくればとんでもなく年とった ジジイが二人!
なんと70年後の健人と瑛が茶をすすっているぅ~~

しかも餅を喉につまらせる、かなりの老醜ギャグで酷すぎる(笑)

て、アタシはこれのためにわざわざ新装版を買ったってことぉ?!


と、焦っていたら夢オチでした
きちんと現在の二人が出てきて、濃厚キスシーンも用意されていたよ・・(ホッ)

という訳でオマケ漫画は笑いと焦りで面白く、本編はやはり大変な名作でした
(ああ~、又こーゆー長編を描いて欲すい!)


『未来の記憶・風の行方』は行きずりの関係だった健人が偶然にも同じ高校の教師に・・。

そこから職場恋愛に発展しますが、結婚をマジメに考える直情型の健人と
愛されることに臆病な瑛は頻繁にぶつかり合い・・

そこに健人の祖父母や瑛の母も絡み、物語はコメディ風味ながらホロリとするエピソードが満載。

絵柄はギャグマジメ絵のギャップが激しく爆笑ですが、
とても上手い漫画家さんなのでそれも楽しい♪

で、私的に凄くツボなのが実は ××シーン

国枝さんの受はひたすらフェロモンまみれで、攻はたくますい♪
とにかく裸体のデッサン力が素晴らしいです~。


今回2冊合体本を手に入れたので、スペースを作るべく旧版は古本屋さんへ・・
と思いましたが、「未来の記憶」巻末に好きな短篇が一つ収録(冬のうさぎ)。
なのでやはり手元に置いておきます♪


<追記>

ブログのお客様さらつむさんに指摘されて気がつきました。
表紙の瑛の服柄はおにぎり
漫然と見ていたアタシは只の模様と思ってまして・・で、大ウケ。
「風の行方」のイカショールに続きスゴイです(笑)
[ 2008/03/18 15:02 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(12)

番人(国枝彩香) 「ボーイズラブって好きですか?(36795)」

国枝彩香さんの新刊『番人』を読みました♪
この作品は短編集で、かなり違うタイプのお話が4話収録されていました。

・『番人』

表題作です。
この作品はホラーチックな独特の雰囲気。
昏い排他的な情念がドロドロで・・・でも霞ちゃんは美しく可愛かった。


・『Show Me Heaven』

4作品の中で唯一普通のハッピーエンドでした。
なので1番好きなお話で、主役はオヤジ×売り専(?)の若者

たった40ページでしたが、とても上手くまとまり
ラブはもちろん、父と娘の関係も面白かった。

オジ様は不器用だけれどカッコよく、受くんは綺麗でいじらしい♪
どのページを読んでも満足できる絵と台詞が一杯でした


・空の裏側

高校時代歪んだ関係を持ってしまった男3人の物語。

10年後そのうちの一人が死んだことによって、全員が過去に縛られていた事を確認。

で、これもアリかな?というラストでしたが、
記憶喪失後のエピソードがもう少しあってもよかったような・・。


・めぐりあいCOSMO

超ギャグのスペースファンタジーでした。
どうやら「不細工特集」に掲載されたものらしく・・(不細工特集って・・買う気しない/笑)

主役は毛むくじゃらの醜い男で、その双子の兄は金髪キラキラのラインハルトみたいな奴。
(そんな双子はあり得ない)
とにかく爆笑でしたが・・・同時に怖かったです(笑)。


国枝さんは「未来の記憶」「風の行方」が大好きなので、
明るめでちょっぴり切ない作品をいつも期待してしまいます。

なので「番人」で繰り返し読むのは多分2話目
絵が凄く好きなので、又こーゆーテイストの作品を連載してもらいたいです~。


*国枝さんの絵で「聖なる黒夜」変換したら・・萌えたっ!
[ 2007/10/13 22:14 ] 国枝彩香 | TB(0) | CM(4)
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