fc2ブログ

BL主腐日記

BL的<萌>をひたすら叫んでいるブログです。
BL主腐日記 TOP > その他のBL小説

Life is Beautiful

Life is Beautiful」はツイッターで見かけ、買ってみた本。
でもこの作家さんのデビュー文庫だったため、あまり期待しないで読書開始(^^;

お話は自殺寸前の可哀想な受ちゃんを包容力王子が救う王道ストーリーでしたが、
文章が読みやすく、全体的に飽きさせない展開。

しかも攻の綾部が読めば読むほどドストライクで、
結局こーゆーヤンデレキャラが好きだよね・・
と、妙に初心にかえる1冊でしたw  (直江病~)

isehara.gif  (伊勢原ささら/班目ヒロ)

身よりもなく工場で虐めを受けて断崖絶壁にやってきた瑞生

そこで自殺防止ポスターを交換にきた司書・綾部と出会い、
図書館に居場所を与えられる。

その上住む場所のない瑞生と同居を開始して、
どんなに瑞生が憎まれ口をたたいてものれんに腕押し。

ニコニコと世話をしてくる綾部に少しずつ心を開き、
<恋>を覚えるようになる。

が、綾部には妹の自殺というトラウマがあり、
死を止めることが自分を救うことに繋がる因果で、
過去にも崖で人を助けている。

ところが、綾部にとって瑞生が特別な存在になってくると
保護欲と独占欲が暴走。

瑞生を軟禁して、無償の愛王子からヤンデレ王子へ豹変。

なので、物語の核となる絵本のエピソードや、瑞生の成長はそっちのけで
綾部の愛の重さに身悶えっ(^^;

でも鬼畜な行為は一切ないので、全体的に品がよく
二人が信頼関係を築く過程が丁寧に描かれた純愛本。

切なさと一生懸命が伝わる良質キュンな1冊でした。


BLはある程度読んでしまうと同じような話が多く、
けっこう玉石混合なため、最近は決まった作家さんのみになってました。

なのでたまにこんな本に出合うと小躍りで、
質のよい新人作家さんがどんどん出てきて欲しいなと願ってやみません。

でも小説は一般書も含めて読み手が少ないから難しいかも。
(娘やその周囲を見ててそう思う、しかも少子化だし)
先ず本を読まなければ、書く人も生まれませんからね~・・。
[ 2015/10/22 19:01 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(1)

魔法のない国の王子

円陣さんの表紙にひかれ、お初作家さんに挑戦しました。
(扉絵カラーもよかったぁ)

物語は絵の中から出てきた王子・ヨアヒム
祖母と喫茶店を営むのラブファンタジー。

二人は500年前、陰謀によって亡き者にされた恋人同士。

気の毒に思った魔女の手でヨアヒムは絵の中で眠り、
静は日本人として生まれ換り、運命的に絵と遭遇。

が、静は全て忘れてしまっている上に根暗な常識人・・。
強引に同居し、喫茶店を手伝い始める王子に引きまくります。

一方ヨアヒムは恋人に忘れられても非常にポジティブ。
静に愛を捧げ、色々ズレてはいるものの切ないほど一生懸命。

元王族の二人が、
さえない喫茶店で恋をやり直す過程が面白かったです。

魔法のない国の王子 (ショコラ文庫)魔法のない国の王子 (ショコラ文庫)
(2015/04/10)
さとむら 緑

商品詳細を見る

「魔法のない国の王子」は静の性格が臆病で優しいため、
一歩踏み出すまでが長く、少々焦れましたが・・

王子を受け入れてしまう祖母とご近所さんの大らかさ、
そして物怖じしないヨアヒムが茶店の人気者になって行く様子が可笑しい。

更に絵の中から一緒に現れた白馬が
すんなり町内で飼えてしまうあたりもファンタジーw

二人の危機がキスでめでたしとなる、
お伽話的解決法も気に入りました。
[ 2015/04/24 14:46 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(0)

Chara全サ2014

Chara Collection EXTRA 2014を読みました。

chara2014.gif

知らない作品ですが、表紙↑がBLとは思えぬ可愛らしさw

で、読んだのは・・

「DEADLOCK」 (英田サキ)
「FLESH&BLOOD」 (松岡なつき)
「幻月楼奇譚」 (今市子)
「うちの神様にはがっかりだ」 (山田ユギ/佐々木禎子)
「明け方に止む雨」 (草間さかえ)  の番外編。

「DEADLOCK」は小説 Chara1月号の続きで
ロブ宅でカウントダウンパーティをするDEADLOCKキャラの皆さん。

ディックは完全復活で、復活し過ぎて〇欲がハンパないらしい・・(笑)
なにはともあれ全員ラブラブでよいお正月が迎えられそう♪

「FLESH&BLOOD」はアロンソの従者・マルティン視点のお話で、
このマルティンは23巻扉絵カラーの渋い男。

アロンソがビセンテを大好きなことに少々嫉妬を感じていて、
でもそんな事は少しも表に出さない堅物。

忠実な様がステキなので、今後はマル×アロンソ萌えもありかも。

「幻月楼奇譚」は遊女の霊に好かれる若旦那で、
与三さんは少々嫉妬。
いつまでも曖昧な関係の二人ですが、今回は与三郎に可愛げがありました(^^)

「うちの神様にはがっかりだ」は未読なので内容が???でしたが、
ユギさんの絵を拝めてよかった。

「明け方に止む雨」は何回もしたがる結城をどうにかしたい里村(笑)。
でも結城が弟と同じ年と知るシーンはちょっと切なかったです・・。

キャラの全サは毎年買っていますが、
そろそろDEADLOCKは打ち止めにして、1冊にしてもらえないだろーか。

そして英田さんには新しいシリーズを始めてもらいたいですっ。
[ 2014/12/06 15:04 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(0)

人魚姫の弟

笠井さんの表紙に釣られて「人魚姫の弟」を買いました。

人魚姫の弟 (フルール文庫 ブルーライン)人魚姫の弟 (フルール文庫 ブルーライン)
(2014/09/11)
犬飼 のの

商品詳細を見る

もともとファンタジーBLが大好きなので、
童話パロやお伽話風ストーリーは大歓迎♪

で、タイトルからも分かるよーにこの本はアリエルBL版。

人魚の王子・リトは魔女の魔法で人間の王子グレンに近づきますが、
王妃や婚約者の妨害にあって苦難続き。

でも優しく健気なリトに グレンは滅法まっしぐらなので
けっこうエロエロラブラブ。

ラストは互いに命を捨てるほどの愛の深さで、心臓を取り出すとか・・
わりとホラー(゜_゜)

二人の一途さが奇跡を生んでよかったです。

にしても人魚型で×××ってどーやってるの??
鱗の下に隠れてるって・・・理解できなかったぁ~(笑)



さて、この本は前半に別のお話が収録されていて、
こちらはヘンゼルとグレーテル

でもBLだから主役は兄弟で、
二人に食べ物と住む場所を与えたのは魔女ではなく、農夫・フェルナン

で、このフェルナンは毛むくじゃらな野性味あふれる攻でしたが・・
意外にも国の飢餓を救うために活動している男で、
毛深いわりにメチャいい奴!!

そして、親に男娼をさせられていた兄・ユリアス
フェルナンを好きになり過ぎて、戸惑いまくって可愛い過ぎ!

薄幸健気受でよかったです。

一方年の離れた弟・テオは兄の過去を知らないまま、
フェルナンを父親代わりに育った明るい子。

で、最後の1章は6年後のエピソードで、おそらくテオは12、3才??

兄の昔の客に襲われかけたところを王子・ジークに助けられ、
でもこの王子はテオに一目ぼれして・・×××。

ショタ王子とテオの行く末がもう少し読みたいので、
フェルナンの馬鈴薯推進運動とジークが結びつく続編希望ですっ。


*童話パロといえばARUKUさんの「長靴をはいた猫」が好き♪
ここで読めます(^^)
[ 2014/09/17 21:22 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(2)

アドリアン・イングリッシュ

海外のBL小説を初めて読んでみました。 (イラスト:草間さかえ  翻訳:冬斗亜紀)

天使の影 ~アドリアン・イングリッシュ1~ (モノクローム・ロマンス文庫)天使の影 ~アドリアン・イングリッシュ1~ (モノクローム・ロマンス文庫)
(2013/12/07)
ジョシュ・ラニヨン

商品詳細を見る

著者はジョシュ・ラニョンというゲイのミステリー作家さんで、
あちら(恐らくアメリカ)ではM/Mジャンルを牽引している人なんだそうです。

で、M/Mとは何ぞや??と調べたら male/male のことで、
間に入っている / は日本の × のようですが、受・攻は関係ないらしい。

ちなみに英語圏のBLや801同人誌は「slash」と呼ばれていますw

さて、「アドリアン・イングリッシュ」1巻はゲイの書店店主・アドリアン
友人の殺人事件に巻き込まれ、犯人と疑いをかけられつつも、
解決の糸口を掴んでいくミステリー。

殺人課の刑事・リオ―ダンとは対立しつつも惹かれあい、
ラストはけっこうドキドキな協力関係。

×××には至りませんが、面白いBLミステリーでした。


そして2巻目の「死者の囁き」はリオ―ダンとの微妙な関係に行き詰まったアドリアンが
祖母から継いだ牧場に出向き、そこで再び殺人事件に巻き込まれるストーリー。

死者の囁き ~アドリアン・イングリッシュ 2~ (モノクローム・ロマンス文庫)死者の囁き ~アドリアン・イングリッシュ 2~ (モノクローム・ロマンス文庫)
(2013/12/07)
ジョシュ・ラニヨン

商品詳細を見る

追ってきたリオ―ダンとの仲はやっと進展しますが、恋も事件も少々焦れったかったっ。
なので、全体評価は 1巻>2巻。 

が、翻訳は2巻の方が違和感がなくなったように思えて、
とりあえず海外BLをうまく訳せる人が増えて欲しいですっ。

このシリーズは作者様がホンモノなせいか、
ゲイの生き辛さや葛藤がわりと前面に出ているリアル小説。

なのでラブラブBLファンタジーを求めると期待はずれです。

*「アドリアン・イングリッシュ」3巻は8/9発売予定。
読書は評価次第かな・・。
[ 2014/08/07 22:22 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(2)

そんなに愛情いりません

今井真椎さんの「そんなに愛情いりません」を読みました。

そんなに愛情いりません (Holly NOVELS)そんなに愛情いりません (Holly NOVELS)
(2014/06/26)
今井 真椎

商品詳細を見る

今井さんは全く知らない作家さんにも関わらず、珍しく挿絵買い。
で、正直そんなに期待していなかったのですが・・

かなり心に残る内容っ。
今年の私的ベスト10に入る勢い♪

ストーリーはボクシングを中心に動く比嘉瓜生の物語ですが、
華々しいサクセスストーリーは存在せず、挫折と不幸のてんこ盛り

二人とも肉親に縁がなく、特に瓜生は母親に捨てられ常に貧乏と隣り合わせ。
比嘉は難病のためにボクシングを諦め、引きこもりになるという・・
何だか木原さんが少々入っている夢の無い辛さ。

が、攻の瓜生があまりにもおバカで一途で献身の限りを尽くすため
そのドМぶりに引きつけられて、ついつい読んでしまう本。

比嘉も元々は負けん気の強い優しい男なため、
病持ちの自分は瓜生のお荷物になると、嫌われようとする様が切ない。

それでも病気が進んだ一因が瓜生にあるため、被害者と加害者的な縛りで
互いに離れられず、瓜生は愛を惜しまず、比嘉は愛に臆病。

ラストは諦めない瓜生の姿に、比嘉は自分の本当の病名を告げる勇気を持ち、
そんな比嘉を 楽観的に受け止め支える瓜生の忠犬ぶりが堪らない。

巻末のSSとペーパーが未来に希望が持てる内容でよかったです。
[ 2014/07/10 17:13 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(0)

小b-Boy創刊20周年

小説b-Boy創刊20周年記念号を買いました。

小説b-Boy (ビーボーイ) 2014年 01月号 [雑誌]小説b-Boy (ビーボーイ) 2014年 01月号 [雑誌]
(2013/12/14)
不明

商品詳細を見る

BLを知ってから12年たちますが、小bはかなり先輩だったんですね。
できれば90年代からこの世界と出会いたかったな~。

て、空白の8年分はガツガツ埋めたような覚えがありますが・・(笑)
創世記から読んでいればもっと楽しめたかもっ と欲深いことを考えたりします。

さて、今回のお目当ては榎田さんの「ルコちゃん」と英田さんの「素直じゃねぇな」SS。

ルコちゃんはイタリア帰国後のお話で、
精力的に仕事をしたがる彼を東海林が縛っちゃうスートーリー(笑)

そして夢見の力を手にした(?)ルコちゃん。
ラストのキスが凄く気に入って面白かったです!!

「君がいなけりゃ・・」はCD1巻を入院中に聞いたため、楽々とボイス読書。
なので茜から川上さんの声がしっかり聞こえてきて、ちょっと切なかった。



「素直じゃねぇな」はかなりお久しぶりで内容が曖昧でしたが、
攻の刑事がけっこ笑える人だった記憶・・。

とりあえずリブレ英田作品の中では1番好きな本。
SSは歳の差甘甘ラブだったので、本編も再読しようと思いますっ。
(本編感想はここ


この他読んだのは桑原水菜さんの新作「アベル」

舞台設定がホラーでけっこう面白いことは面白いのですが、
なんかグロいとゆーか笑えるとゆーか、甘さも足りないし・・ナニが蛇って・・ちょっと微妙。

BLだからってムリにエロしなくてもイイ気がします(笑)。
[ 2013/12/16 15:00 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(2)

Chara全サ2013

Charaの全サ小冊子2013が届きました。

Zensa2013shou.gif  表紙の男の子がカガリくんぽい・・

読んだのは
「ダブル・バインド」(英田サキ)
「FLESH&BLOOD」(松岡なつき)
「幻月楼奇譚」(今市子)
 の番外編。
と、知らない作品ですが山田まりおさんの変な4コマ(笑)。

「ダブル・バインド」クジラに嫉妬する新藤が滅法可愛かったぁぁぁ。

この人はものスンゴク健気で、本当に葉鳥が好き過ぎる。
自分の想いが重たいことを気にするあたりもツボでした~。

「FLESH&BLOOD」「王と夜啼鳥」あたりのお話で、
またまたスペイン編。

カイト・ビセンテ・アロンソ・レオの関係が相変わらずよくて、
でもこの関係に明るい未来がないことが分かっているので、何だか切ない。

スペインの人達も魅力がありすぎますっ。

「幻月楼奇譚」は狸に化かされるお話でしたが(笑)、
男の跡継ぎにこだわる昔の風習はなんだかな・・
いつもどーり、絵がステキでした♪


Chara全サは英田さんに釣られて毎年買っていますが、
来年の参加はあるんだろうか??
英田さんが掲載されなくなったらフレブラのためだけに申し込むのか・・。
そろそろ新作をお願いしたいです!
[ 2013/12/04 20:49 ] その他のBL小説 | TB(0) | CM(0)
その他のBLレビュー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム