「まほろ駅前番外地」を再読しました。
なぜ再読したかといえばBオフでA5版に出会ってしまったから。
ほんとは新刊の
「狂騒曲」が欲しくて立ち寄ったのに、
それは当然なくて・・
で、文庫で持っている
「番外地」をパラリとめくったら
行天のウナジがぁぁぁぁっオマケに指輪まで咥えてる!!文庫版は
下村富美さんの挿絵がないんです・・
この本をなぜ初版で買わなかったのか謎ですが、
出版された2009年はまだ読みたいBLがけっこうあったのかも?
てなわけでイラスト目当てで即購入。
ついでにガッツリ読みかえしました。
「番外地」はその名のとおり番外編が7つ入った短編集。
多田&
行天視点のエピソードもあれば、
星・ばーちゃん・岡夫人・由良視点の話もあってかなり充実。
どれも甲乙つけがたいストーリーで、嫌がりながらも行天を手元に置く多田と、
突飛なマイペース男・行天の関係から目が離せません。
が、あえて好きなお話を選ぶとしたら
「岡夫人は観察する」「由良公は運が悪い」と
「なごりの月」。
この3編は
行天の過去や弱い部分が垣間見えてドキッとできる。
そしてそんな行天をフォローする由良や多田は人として上出来で、何だか
萌っ。(て、由良は小学生ですが・・/笑)なので多田は恋になんか落ちないで、
いつまでも行天と同居していて欲しい・・。
「まほろ」は二人が関わる人間達から人の優しさ、切なさ、醜さ、矛盾が溢れ出す
奥が深い物語。
でも全体的には
二人の漫才な会話と成行きが楽しめるユーモア満載な内容で、今回も多田を翻弄する行天にマスマス嵌るっ。
(最終章の行天イラも美しい)そして三浦さんの無駄のない文章と、一話・一話の結びの上手さには感動!
1番好きなラストは曽根田ばーちゃんの
「思い出の銀幕」でした。
にしても
星・舎弟ズの可笑しさはどこかの893を思い出す・・。
BL業界にはいろんな舎弟さんが居ますが、この星の子分は間違いなく1番おバカ?
爆笑できました~。
(「まほろ駅前多田便利軒」感想はここ)