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男たちの競演

力持ちたち
04 /20 2023
上野田鷲宮神社の総代さんのS氏から、2通目のメールが届きました。
昨年、境内に立てた掲示板と同じ文面の、新しい「お知らせ」を貼付。

温かみのある内容で、ホッとしつつ有難く拝受。

その「お知らせ」がこれです。
鷲宮掲示板文
この下に写真が続いています。

これによると、石を担いだのは、
地元の
吉川 実さんとプロレスラーの稲村愛輝選手とあります。

プロレスラー! いつもの力持ちの登場とは違う展開です。

プロレスで思い出すのは、今は亡き母のプロレス好きです。
日ごろは見せない姿が、もうね、凄かった。

テレビに向かって叫ぶんですよ。

「そこだ!やれ!」「いいぞ! もっとやれ!」

良妻の仮面の下に溜め込んだうっぷんを晴らすみたいに。


反して私はスポーツの試合は見ていられないタチで、
サッカーでも野球でも勝敗にはハラハラし通しで、生きた心地がしないから、
今でも試合が終わったあとのダイジェスト版しか見られない。

だから一対一の格闘技なんてとてもじゃないけど、
自分がリングにいる選手と同化して、全身ボコボコ、アザだらけになる。

なにしろ子供の頃から感情移入が尋常ではなかったから、
チャンバラや西部劇の映画を見た後は、体中、刀傷や銃弾の穴だらけで、
瀕死の体
(てい)でヨロヨロと映画館を出た。

上映中も「イタッ」「ウウッ」と呻くので、「うるさい」と叱られた。

こちらは、地元の吉川実さんです。
吉川さん
埼玉県白岡市上野田・鷲宮神社

ここの力石、四十五貫目(約168㎏)もありますから、
吉川さんの体と比べても、その大きさがお分かりいただけるかと思います。


力石全盛のころは16貫(60㎏)が最低の重さで、
プロはそれ以上の石を担いだ。

高島先生の調査によると、20貫目から30貫目前後が多かったそうですから、
四十五貫もあるここの力石は格別の重さということになります。


こちらがプロレスラーの稲村愛輝さんです。
画像1

まだまだ余裕のお顔ですが、
「肩までいかなかったので、二人とも満足せず、後日再度チャレンジする」
とのこと。


楽しみです!

最近はすね毛を気にして脱毛し、整形顔のナヨッとした
少年ぽい男ばかりが目について、日本はこの先、大丈夫かと
心配していたけれど

この、仁王さんみたいなド迫力の、
これぞ男の中の男たちという「力持ち」の出現に、

いやー、まだまだ世の中、捨てたもんじゃないな、と。

下のURLは稲村選手が所属する「プロレスリング・ノア」のサイトです。
稲村選手の紹介をしています。どうぞ、ご覧ください。

「プロレスリング・ノア公式サイト」">「プロレスリング・ノア公式サイト」

上野田鷲宮神社の本殿を背景に、力持ち3人が並んでいます。
左側が稲村選手、中央が吉川さんです。

wasimiya3

さて、この日、四十五貫目の力石に挑戦したお二人、
どういうお知り合いか、吉川さんにお聞きしたら、

「ストロングマン」っておっしゃった。

ストロングマン?
私、この名称、初めて知りました。


つづく

ーーー
吉川実氏より、ストロングマンについて下記の記事が寄せられました。
参考までにどうぞご覧ください。

「世界最強の男」">「世界最強の男」

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コメント

非公開コメント

No title

ストロングマン!
世界最強の男は当然世界最高の力持ちですね。
それにしても、この力石は大きいです。
神社を巡ると力石を発見して喜びますが、これだけ大きいものは案外珍しいです。
やはり大きいものを見つけると、自分を試したくなるのでしょうね。
ぼくはぎっくり腰もちなので到底できませんが。

たいやきさんへ

ストロングマン、プロレスラーという今まで登場しなかった方々が力石を担いだ、そのことにびっくりしたり喜んだりしています。
力石のおもしろいところは、その難易度は重さや大きさばかりではないというところかなと思います。バーベルのように持つところがないので、袋の中に形も重さも不揃いなものを詰めて持ち上げるようなもので、重心が取りにくいそうです。

経験者の方が実演してくれたのですが、しっかり腰を落とさなければだめで、石を挙げるタイミングと呼吸が一致しないと上がらないそうです。
ぎっくり腰の方は止めた方がよさそうです。たいやきさん、石を撫でるだけにしてください。(笑)

雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞