兵庫県知事選
世間ばなし③
兵庫県知事選挙で、
県議会の不信任案可決で失職した斎藤氏が再選を果たした。
しかも前回より25万票も上積みして。
他県の私にはあの騒動は何だったのかはわからない。
情報が錯綜し、「識者」と称する人達の意見も感情的過ぎて要領を得ない。
ただ、あれ?と思ったことが何度かあった。
副知事が辞職の時、「知事を支えきれずに申し訳ない」と、
涙ながらに話したことだ。この発言を裏返せば、
知事に敵対する大きな勢力が存在し、その勢力から守り切れなかった
と言うことを暗にほのめかしているのだと感じたのだ。
間髪を入れず既存メディアが波状的に、
「おねだり知事」「パワハラで部下を死なせた」と、写真入りで書き立て、
その後委員たちが全員「反斎藤」という「百条委」が現れて…。
なんか変な流れだなぁと。
この人の功績を報道したメディアはあっただろうか。
この人がなぜ、議員たちの反発を食らったのか、
その背景と真相と本当の問題点を掘り下げた報道があっただろうか。
記者クラブの弊害が出ていなかったかの検証が必要ではないのか。
県庁を出るとき職員の誰一人として見送る人もない異常さ。
石もて追われる如く去った斎藤氏が、嘲りの中一人で胸を張って立候補。
県議や県内22市長が反斎藤に回り、あの泉房穂氏までその側に立った。
選挙後、泉氏は前言を取り消して謝罪したが、勝てば官軍で、
状況が一変しなければそういうことは起こさなかっただろう。
公職にある者が他の選挙に介入して「こいつを落とせ」と公然と唱えるのは、
法律的にどうなんだろう。この異常さに既得権益絡みかとの疑問も湧いた。
理由はどうあれ、一人では出来ないからみんなで、とはあまりにも情けない。
それに知事は県民が決めるもの。市長が口出しするものではないじゃない。
こんな四面楚歌の中で再び立候補するのは、よほどの悔しさがあるのか、
その汚名を晴らさなければこの先の人生がない、そんな覚悟が見えた。
他県に住む私には真実はわからない。
わからないけれど私の体験と同じ匂いがする、そう思った。
私の体験など塵ほどの汚名だけれど、
何を言っても信用されないという理不尽さ、
人の讒言の恐ろしさは嫌というほど味わい、ストレス性の病気になった。
難聴、逆流性食道炎、不眠、頭痛、動悸、乱高低が激しい血圧、
正常に戻ったり現れたりする変な緑内障、
夜中に大量のケーキを食べなければ落ち着かなくなったりもした。
ふと、冤罪事件の構図と被告に似ているなと思った。
新聞の仕事をやめたあと、地元に新しく出来た複合施設の仕事を頼まれた。
そこは選挙を控えた地元市議の肝いりで空き校舎を再利用して作られた
施設で、図書館と市の出張所に生涯学習施設が併設されたもの。
私はパート従業員として他の10名ほどの人と生涯学習施設で働き始めた。
この生涯施設は、当初はコピー機も用紙までも無料で利用者に使わせ放題で、
それを聞きつけて、利用者ではない他地域の人まで大挙してきた。
さすがに経費が掛かり過ぎると途中で有料になったものの、
現在でも何部屋を何時間使っても無料という不可思議な施設。
ここで働き始めて間もなく知人から、
「リーダーのMが役人にあなたの悪口を吹き込んでいるから用心して」
と、忠告を受けた。でも私にはそう言われる心当たりはない。
「何でですか」と聞くと、「可愛さ余って憎さ百倍ってやつだよ」と。
そのMから大晦日に「雨宮、辞めろ」の速達が届き、
ひと月に一度の会議で「雨宮辞めろ。みんなも同じ意見だ」と言うので、
「みなさん本当ですか? なぜですか?」と聞いたら、みんな顔を伏せた。
同席した役人がびっくりして次回から録音するようになった。
ここは一人勤務だから他のパートとはほとんど接触がない。
なのになぜ? しかも時折顔を出す役人が険しい顔で私を見る。
挨拶をしてもそっぽを向く。
併設の図書館司書や市の出張所の職員も冷淡な態度を取り始め、
自治会役員という見ず知らずの人まで、「市議は立派な人なのになんで
悪口言うんだい」と、わざわざ管理人室に言いに来た。
図書館友の会の人だと言う女性が怒鳴り込んできた。
怒っている理由がさっぱりわからないから、
「会の名は今初めて聞きましたから、何のことかわからない」と伝えたら、
なぜか憤慨して帰っていった。
どれも全く身に覚えはないから、もう何が何だかわからなくなった。
私に非があるのだろうかと自分を責めたが、
市議も他の人たちも顔を知っているくらいで接触がないのだから、
思い当たることは出てこない。
そのMが忽然と姿を消したあと、Mの手下だった某女が暗躍し出した。
私を見る周りの雰囲気が異様で不安だったが、悪口の中身がわからない。
そんなある日、利用者の一人から、「彼女が、雨宮を名誉棄損で訴えて、
今、裁判中と言いふらしているけど本当なの?」と。
びっくりした。もちろんそんな事実はない。
でも人は何でこんな見え透いたウソに騙されるのか。
某女は「図書館友の会」の会員だとも聞いて、あのときのおかしな出来事も
この女のせいだとわかって、その執拗さにゾッとした。
で、某女宛に「第三者を交えて話をしませんか」」と伝えたら、
「パワハラをする人がいるこんなとこやめてやる」と。しかし一向に辞めない。
ところがある日、同僚の女性二人から、
「本当に辞める気なら、この場で管轄の市教委に電話しなさいよと
彼女に迫ったら、しぶしぶ電話して辞めていった」と知らされた。
四面楚歌と思っていたけれど、ちゃんと見てくれていた人がいたんだ。
そう思っていたら、今度は某女の代わりにTという男が攻撃し出した。
この男は悪口の吹聴だけではなく、私を名指しした中傷文書まで撒いたので、
管轄の市教委の役人に「何とかして欲しい」」と訴えたら、
「問題を起こす人がいるとまとまらないから」と、暗に私に辞職を迫ってきた。
ここの管轄の役人は普段は遠い役所にいて、1年か2年で他の部署に変わる。
この期間を無事過ごせばいいという態度が見え見えだったから、
保身ばかりを考える役人に何を言っても無駄と悟り、早々に辞めた。
M、某女、Tの三人がなぜこんなにもやりたい放題だったのかということを、
「市議の後ろ盾があるから。Mは後援会長だったし」と知人が教えてくれた。
そう言えばTが盛んに言っていた。
「後援会に入ってやったから、市議は俺には何も言えねぇんだよ」と。
だから勤務中ビールを飲んでいても、役人は見て見ぬふりだったのか。
そういえば私を心配してくれた人たちが、
市議周辺からいつの間にかいなくなっていた。
数年後の某日、図書館へ行ったらTにばったり会った。
もう80歳を超えているだろう。
在職中、会議の席で「ここで働きたい人が大勢いるからワークシェアを」
と提言したら、「オレのパート代が減るからいやだ」と、大声で猛反発。
白髪頭で足元も覚束ないのに、この職にまだしがみついていた。
この日私に気が付くと、慌ててヨロヨロ階段を逃げ昇って行ったが、
哀れだった。
人は思いもかけない妬みを買うことがあるものですね。
それを私は、かつて住んでいた新興住宅地で経験していた。
そこに住んでいたころ、私は周囲の主婦たちからひどいいじめを受けた。
理由が全く分からなかったので、親しくしていた主婦に打ち明けたら、
「あなたには悪い所は何一つない。ただあなたの存在自体が許せないのよ。
だってあなたは私たちが出来ないことをやっているから。
記者やって、本出して、新聞やテレビに出て…。
いくら夫が医者だ、大学教授だといっても、私ら妻でしかないじゃない。
だから今までみんな悔しい思いをしていたのよ。
そしたらあなたが離婚して一人になった。だからいじめやすくなったのよ」
驚いて「あなたもそうだったの?」と聞いたら、平然と、
「そうよ。人の不幸は蜜の味って言うじゃない」と。
この人とは芝居にも音楽会にも山登りにも一緒に行っていた。
なのに、そういう気持ちで私と付き合っていたとは。
新聞の仕事を極端に恐れられた例もあった。
登山グループのリーダーから突然、参加を断られた。
一緒に申し込んだ友人にはOKが出るのに、私には「もう定員いっぱい」と。
ある日、その原因が判明した。
登山に使っていたマイクロバスが事故を起こしたことから、
警察の取り調べで白バス営業だったことが判明して捕まった。
リーダーはいつかばれて新聞に書かれるのではないかと恐れて、
それで私を排除していたことを友人から知らされた。
この施設での3人のいやがらせは、いみじくも新興住宅地の主婦が吐露した
「あなたには悪い所は何一つない。ただあなたの存在が許せないのよ」
と同じ動機だったのだろう。私って大物でも何でもないのに。
規模は大きく違うけれど、今回の兵庫県知事騒動に胸騒ぎがしたのは、
こんな体験が私にあったから。
微力ですが、せめて背中の「力」を斎藤知事と兵庫県の皆様にお送りします。
私はその場から逃げたけれど、斎藤氏は逃げなかった。
これからはもっと厳しい現実があるだろうが、嗤われようともどう転ぼうとも、
これはやらなければならない挑戦だったのではないかと思います。
真面目で潔癖な人ならその念はより強い。
自分たちとは異質の人、既存の体制に従順でない人、
だから潰すのではなく、共に歩む姿勢が職員には必要ではないか。
私は前任者が後継者を選んでいくという政治手法は間違っていると思う。
だって、「立つ鳥跡を濁さず」っていうじゃないですか。
だから前任者が残した古い土俵はきれいさっぱり捨てて、
47歳の若き政治家を育てるつもりで、よりよい新しい一歩を踏み出して欲しい。
それが兵庫県のためになるから。
なによりも、斎藤氏が再選されたのは民意だということを肝に銘じて。
他県の者ながら、そして讒言に苦しめられた私だからこそ、
そう願わずにはいられません。
ーーーーー
郷原信郎弁護士が断言しました。
「斎藤知事は公選法違反で処罰され、当選無効・公民権停止となって
失職する可能性は相当高い」
私がひそかに信頼する郷原氏が言うのだから、これはもう…。
私の見立て違い。なんだか力が抜けました。
でも私には、20年に及ぶ前知事の権力支配、県議会議員たち、百条委、
22人の市長たち、「記者クラブ」のなんかスッキリしない気持ちが拭えない。
この斎藤氏が単独で問題の広告会社と交渉したとは到底思えない。
金銭を出せるとも思えない。
兵庫県の皆さんはどう思っているんだろうか。
県議会の不信任案可決で失職した斎藤氏が再選を果たした。
しかも前回より25万票も上積みして。
他県の私にはあの騒動は何だったのかはわからない。
情報が錯綜し、「識者」と称する人達の意見も感情的過ぎて要領を得ない。
ただ、あれ?と思ったことが何度かあった。
副知事が辞職の時、「知事を支えきれずに申し訳ない」と、
涙ながらに話したことだ。この発言を裏返せば、
知事に敵対する大きな勢力が存在し、その勢力から守り切れなかった
と言うことを暗にほのめかしているのだと感じたのだ。
間髪を入れず既存メディアが波状的に、
「おねだり知事」「パワハラで部下を死なせた」と、写真入りで書き立て、
その後委員たちが全員「反斎藤」という「百条委」が現れて…。
なんか変な流れだなぁと。
この人の功績を報道したメディアはあっただろうか。
この人がなぜ、議員たちの反発を食らったのか、
その背景と真相と本当の問題点を掘り下げた報道があっただろうか。
記者クラブの弊害が出ていなかったかの検証が必要ではないのか。
県庁を出るとき職員の誰一人として見送る人もない異常さ。
石もて追われる如く去った斎藤氏が、嘲りの中一人で胸を張って立候補。
県議や県内22市長が反斎藤に回り、あの泉房穂氏までその側に立った。
選挙後、泉氏は前言を取り消して謝罪したが、勝てば官軍で、
状況が一変しなければそういうことは起こさなかっただろう。
公職にある者が他の選挙に介入して「こいつを落とせ」と公然と唱えるのは、
法律的にどうなんだろう。この異常さに既得権益絡みかとの疑問も湧いた。
理由はどうあれ、一人では出来ないからみんなで、とはあまりにも情けない。
それに知事は県民が決めるもの。市長が口出しするものではないじゃない。
こんな四面楚歌の中で再び立候補するのは、よほどの悔しさがあるのか、
その汚名を晴らさなければこの先の人生がない、そんな覚悟が見えた。
他県に住む私には真実はわからない。
わからないけれど私の体験と同じ匂いがする、そう思った。
私の体験など塵ほどの汚名だけれど、
何を言っても信用されないという理不尽さ、
人の讒言の恐ろしさは嫌というほど味わい、ストレス性の病気になった。
難聴、逆流性食道炎、不眠、頭痛、動悸、乱高低が激しい血圧、
正常に戻ったり現れたりする変な緑内障、
夜中に大量のケーキを食べなければ落ち着かなくなったりもした。
ふと、冤罪事件の構図と被告に似ているなと思った。
新聞の仕事をやめたあと、地元に新しく出来た複合施設の仕事を頼まれた。
そこは選挙を控えた地元市議の肝いりで空き校舎を再利用して作られた
施設で、図書館と市の出張所に生涯学習施設が併設されたもの。
私はパート従業員として他の10名ほどの人と生涯学習施設で働き始めた。
この生涯施設は、当初はコピー機も用紙までも無料で利用者に使わせ放題で、
それを聞きつけて、利用者ではない他地域の人まで大挙してきた。
さすがに経費が掛かり過ぎると途中で有料になったものの、
現在でも何部屋を何時間使っても無料という不可思議な施設。
ここで働き始めて間もなく知人から、
「リーダーのMが役人にあなたの悪口を吹き込んでいるから用心して」
と、忠告を受けた。でも私にはそう言われる心当たりはない。
「何でですか」と聞くと、「可愛さ余って憎さ百倍ってやつだよ」と。
そのMから大晦日に「雨宮、辞めろ」の速達が届き、
ひと月に一度の会議で「雨宮辞めろ。みんなも同じ意見だ」と言うので、
「みなさん本当ですか? なぜですか?」と聞いたら、みんな顔を伏せた。
同席した役人がびっくりして次回から録音するようになった。
ここは一人勤務だから他のパートとはほとんど接触がない。
なのになぜ? しかも時折顔を出す役人が険しい顔で私を見る。
挨拶をしてもそっぽを向く。
併設の図書館司書や市の出張所の職員も冷淡な態度を取り始め、
自治会役員という見ず知らずの人まで、「市議は立派な人なのになんで
悪口言うんだい」と、わざわざ管理人室に言いに来た。
図書館友の会の人だと言う女性が怒鳴り込んできた。
怒っている理由がさっぱりわからないから、
「会の名は今初めて聞きましたから、何のことかわからない」と伝えたら、
なぜか憤慨して帰っていった。
どれも全く身に覚えはないから、もう何が何だかわからなくなった。
私に非があるのだろうかと自分を責めたが、
市議も他の人たちも顔を知っているくらいで接触がないのだから、
思い当たることは出てこない。
そのMが忽然と姿を消したあと、Mの手下だった某女が暗躍し出した。
私を見る周りの雰囲気が異様で不安だったが、悪口の中身がわからない。
そんなある日、利用者の一人から、「彼女が、雨宮を名誉棄損で訴えて、
今、裁判中と言いふらしているけど本当なの?」と。
びっくりした。もちろんそんな事実はない。
でも人は何でこんな見え透いたウソに騙されるのか。
某女は「図書館友の会」の会員だとも聞いて、あのときのおかしな出来事も
この女のせいだとわかって、その執拗さにゾッとした。
で、某女宛に「第三者を交えて話をしませんか」」と伝えたら、
「パワハラをする人がいるこんなとこやめてやる」と。しかし一向に辞めない。
ところがある日、同僚の女性二人から、
「本当に辞める気なら、この場で管轄の市教委に電話しなさいよと
彼女に迫ったら、しぶしぶ電話して辞めていった」と知らされた。
四面楚歌と思っていたけれど、ちゃんと見てくれていた人がいたんだ。
そう思っていたら、今度は某女の代わりにTという男が攻撃し出した。
この男は悪口の吹聴だけではなく、私を名指しした中傷文書まで撒いたので、
管轄の市教委の役人に「何とかして欲しい」」と訴えたら、
「問題を起こす人がいるとまとまらないから」と、暗に私に辞職を迫ってきた。
ここの管轄の役人は普段は遠い役所にいて、1年か2年で他の部署に変わる。
この期間を無事過ごせばいいという態度が見え見えだったから、
保身ばかりを考える役人に何を言っても無駄と悟り、早々に辞めた。
M、某女、Tの三人がなぜこんなにもやりたい放題だったのかということを、
「市議の後ろ盾があるから。Mは後援会長だったし」と知人が教えてくれた。
そう言えばTが盛んに言っていた。
「後援会に入ってやったから、市議は俺には何も言えねぇんだよ」と。
だから勤務中ビールを飲んでいても、役人は見て見ぬふりだったのか。
そういえば私を心配してくれた人たちが、
市議周辺からいつの間にかいなくなっていた。
数年後の某日、図書館へ行ったらTにばったり会った。
もう80歳を超えているだろう。
在職中、会議の席で「ここで働きたい人が大勢いるからワークシェアを」
と提言したら、「オレのパート代が減るからいやだ」と、大声で猛反発。
白髪頭で足元も覚束ないのに、この職にまだしがみついていた。
この日私に気が付くと、慌ててヨロヨロ階段を逃げ昇って行ったが、
哀れだった。
人は思いもかけない妬みを買うことがあるものですね。
それを私は、かつて住んでいた新興住宅地で経験していた。
そこに住んでいたころ、私は周囲の主婦たちからひどいいじめを受けた。
理由が全く分からなかったので、親しくしていた主婦に打ち明けたら、
「あなたには悪い所は何一つない。ただあなたの存在自体が許せないのよ。
だってあなたは私たちが出来ないことをやっているから。
記者やって、本出して、新聞やテレビに出て…。
いくら夫が医者だ、大学教授だといっても、私ら妻でしかないじゃない。
だから今までみんな悔しい思いをしていたのよ。
そしたらあなたが離婚して一人になった。だからいじめやすくなったのよ」
驚いて「あなたもそうだったの?」と聞いたら、平然と、
「そうよ。人の不幸は蜜の味って言うじゃない」と。
この人とは芝居にも音楽会にも山登りにも一緒に行っていた。
なのに、そういう気持ちで私と付き合っていたとは。
新聞の仕事を極端に恐れられた例もあった。
登山グループのリーダーから突然、参加を断られた。
一緒に申し込んだ友人にはOKが出るのに、私には「もう定員いっぱい」と。
ある日、その原因が判明した。
登山に使っていたマイクロバスが事故を起こしたことから、
警察の取り調べで白バス営業だったことが判明して捕まった。
リーダーはいつかばれて新聞に書かれるのではないかと恐れて、
それで私を排除していたことを友人から知らされた。
この施設での3人のいやがらせは、いみじくも新興住宅地の主婦が吐露した
「あなたには悪い所は何一つない。ただあなたの存在が許せないのよ」
と同じ動機だったのだろう。私って大物でも何でもないのに。
規模は大きく違うけれど、今回の兵庫県知事騒動に胸騒ぎがしたのは、
こんな体験が私にあったから。
微力ですが、せめて背中の「力」を斎藤知事と兵庫県の皆様にお送りします。
私はその場から逃げたけれど、斎藤氏は逃げなかった。
これからはもっと厳しい現実があるだろうが、嗤われようともどう転ぼうとも、
これはやらなければならない挑戦だったのではないかと思います。
真面目で潔癖な人ならその念はより強い。
自分たちとは異質の人、既存の体制に従順でない人、
だから潰すのではなく、共に歩む姿勢が職員には必要ではないか。
私は前任者が後継者を選んでいくという政治手法は間違っていると思う。
だって、「立つ鳥跡を濁さず」っていうじゃないですか。
だから前任者が残した古い土俵はきれいさっぱり捨てて、
47歳の若き政治家を育てるつもりで、よりよい新しい一歩を踏み出して欲しい。
それが兵庫県のためになるから。
なによりも、斎藤氏が再選されたのは民意だということを肝に銘じて。
他県の者ながら、そして讒言に苦しめられた私だからこそ、
そう願わずにはいられません。
ーーーーー
郷原信郎弁護士が断言しました。
「斎藤知事は公選法違反で処罰され、当選無効・公民権停止となって
失職する可能性は相当高い」
私がひそかに信頼する郷原氏が言うのだから、これはもう…。
私の見立て違い。なんだか力が抜けました。
でも私には、20年に及ぶ前知事の権力支配、県議会議員たち、百条委、
22人の市長たち、「記者クラブ」のなんかスッキリしない気持ちが拭えない。
この斎藤氏が単独で問題の広告会社と交渉したとは到底思えない。
金銭を出せるとも思えない。
兵庫県の皆さんはどう思っているんだろうか。