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ソンクラーン①

盃状穴②
04 /02 2023
人間の体と精神の盛衰の運行は、宇宙と連動している。

そこで古代人は考えた。
宇宙が衰退したときは、「火」で厄や災いを落とし、
次に「水」で清めて再生・復活すればいいのではないか、と。

東大寺・二月堂の修二会(火祭りとお水取り)も全く同じで、
死と再生の儀式といわれています。

お正月の若水汲み、祭りの初めのみそぎ、神輿を海水に浸けるのも、
仏像に水を灌ぐのも、みんなこの宇宙原理からきているそうです。


人は水辺で生まれたという。
だから水は「生命の水」といわれ、生命維持の力があるとされてきた。

タイランドには有名な水かけ祭り「ソンクラーン」があります。

ブログ「魔女の手紙タイランド」
PERNさんから送っていただいたソンクラーンの写真をお見せしながら、
「水」を考えていきます。

本文の解説はすべてPERNさんです。


ドバァー! あ、やったな! そんならこっちも、ザッブーン!
タイ水かけ10

「ソンクラーン祭りは、インドのホーリー祭の影響を受けています。
しかしタイのソンクラーンはインドほど派手な色合いは見られません」


タイ水かけ3

「4月のタイは猛暑です。
本来は邪気を払うという信仰に基づいたもので水を使ってきました。

それがいつしか、
ソンクラーンといえば、派手な水のかけ合いに変化してゆきました。

だからこの期間中は水をかけられても怒らないというのが、
一般的な暗黙のルールです」

も一つおまけだ、バシャー! でも、怒らない怒らない、魂の甦りだもの。
タイ水かけ6

「ソンクラーンはサンスクリット語からきています。
タイを含む東南アジアの一部の国ではその信仰に従って、
新年を意味しています。
古い年に別れを告げて、新しい年を迎えるのです」


ニャンとまあ! 人間ってなんて騒々しい生き物なんでしょう。
私をごらんなさい。厳かに華やかに。あらっ、急に若返ってきたみたい。
タイ水かけ9

「したがってタイではよく言われることですが、タイのお正月は3度です。
西暦のニューイヤーと旧暦のお正月、そしてソンクラーンです」


「うわっ、きれいなお姉さんたち! 僕を骨の髄まで水浸しにしてください」
なぁんて言ってる鼻の下が伸びたおじさんは誰?
あんまりかけられると若返りし過ぎて、赤ん坊になっちまうよ。(笑)
タイ水かけ2

次回につづきます。

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雨宮清子(ちから姫)

昔の若者たちが力くらべに使った「力石(ちからいし)」の歴史・民俗調査をしています。この消えゆく文化遺産のことをぜひ、知ってください。

ーーー主な著作と入選歴

「東海道ぶらぶら旅日記ー静岡二十二宿」「お母さんの歩いた山道」
「おかあさんは今、山登りに夢中」
「静岡の力石」
週刊金曜日ルポルタージュ大賞 
新日本文学賞 浦安文学賞