年間/半期ベスト[2024年] |
2024年のお気に入りアルバム40作品。
【選出対象】
・2024年1月1日~12月31日にリリースされたアルバム/ミニアルバム/EPが対象
・コンピレーション/ベスト盤/サントラ/リイシュー/リマスター作品などは対象外
・シングルは対象外で、収録曲数が3曲以下の作品をシングル扱いとした
・音源データを所有している作品のみが対象(CD購入/デジタル購入/レンタル)、ストリーミングは対象外
これらの作品に収録されているお気に入り楽曲は「2024年 年間ベスト・ソングTOP100」にてSpotifyプレイリストと併せて掲載。末尾に総括コメントも書いた。
#1 moë / OCCULT
#2 Ado / 残夢
#3 izna / N/a
#4 Homecomings / see you, frail angel. sea adore you.
#5 a子 / GENE
#6 aespa / Whiplash
#7 由薫 / Brighter
#8 BIN / Melt
#9 The Cure / Songs of a Lost World
#10 ENHYPEN / ROMANCE : UNTOLD -daydream-
#11 muque / Dungeon
#12 Sala / EVERY HOUR
#13 aespa / Armageddon
#14 Kelly Lee Owens / Dreamstate
#15 ILLIT / SUPER REAL ME
#16 リーガルリリー - kirin
#17 RIIZE / RIIZING:Epilogue
#18 BUCK-TICK / スブロサ SUBROSA
#19 xikers / HOUSE OF TRICKY : Trial And Error
#20 cephalo / Fluorite code
#21 Hinds / Viva Hinds
#22 MADEIN / RISE
#23 ロス / 夜の悉
#24 XG / AWE
#25 米津玄師 - LOST CORNER
#26 BABii / DareDeviiL2000
#27 Bill Ryder-Jones / Iechyd Da
#28 ILLIT / I'LL LIKE YOU
#29 Dua Lipa / Radical Optimism
#30 xikers / HOUSE OF TRICKY : WATCH OUT
#31 BOYNEXTDOOR / HOW?
#32 NMIXX / Fe3O4: STICK OUT
#33 Official髭男dism / Rejoice
#34 tripleS / ASSEMBLE24
#35 柴田聡子 / Your Favorite Things
#36 小田奈都美 / 月光
#37 平沢進 / 植物電子の本/The Book of Phytoelectron
#38 Kep1er / TIPI-TAP
#39 十明 / 変身のレシピ
#40 The Last Dinner Party / Prelude to Ecstasy
▼#41-#70(順不同)
Ariana Grande / eternal sunshine
ATEEZ / GOLDEN HOUR : Part.1
BABYMONSTER / BABYMONS7ER
BOYNEXTDOOR / 19.99
Camila Cabello / C,XOXO
Erika De Casier / Still
EVNNE / RIDE or DIE
EVNNE / Un: SEEN
Fontaines D.C. / Romance
(G)I-DLE / 2
IVE / IVE SWITCH
Kep1er / Kep1going On
Lauran Hibberd / girlfriend material
LE SSERAFIM / CRAZY
LE SSERAFIM / EASY
Mother Mother / Grief Chapter
Nia Archives / Silence Is Loud
NMIXX / Fe3O4: Break
Pom Pom Squad / Mirror Starts Moving Without Me
Rosé / rosie
Stray Kids / ATE
Suki Waterhouse / Memoir of a Sparklemuffin
tiny yawn / paddle ship
ナツ・サマー / オレンジ通信
彩Saya / 彩:Saya
汐れいら / No one
小田奈都美 / 陽光
椎名林檎 / 放生会
優河 / Love Deluxe
和久井沙良 / INTO MY SYSTEM
2024年総括
■母数と選出数
選出数が過去最多の90作品となった2023年と比べ、2024年は70作品に縮小。購入の母数自体が20枚ほど減少したのと、41位以下は僅差すぎてその日の気分次第でガラッと変わってしまうような状態だったので順不同での記載とした。そのため、タイトルは「TOP40」としている。
「年間ベスト・ソングTOP100」の方では、たくさんのお気に入り曲に出会えてこれまで以上に大充実の一年だったと書いたけど、アルバムに関してはちょっと様相が異なる。個人的にここ十数年でも一番の大豊作だった2023年と比べると、さすがにそこまでではなかった。と言っても例年より良い作品が少ないとかそういうことじゃなく、2023年が異常だっただけで、2024年も例年通りたくさんの良い作品に出会えたと思う。
■上位10作品について
そんな中で#1に選んだmoëの『OCCULT』はダントツで、初めて聴いた瞬間に年間1位を確信したほどだった。ロマンティックでメランコリック、シティポップとエレクトロ・ポップとベッドルーム・ポップの邂逅、SF的なストーリー性のある歌詞、ビジュアル・ワークが醸し出す儚くドリーミーな世界観、そのどれもが完璧で素晴らしかった。さらにはそんな素晴らしいアルバムを作り出したアーティストに直接インタビューするという滅多にない機会もあり、『OCCULT』は2024年を象徴する作品だったと言える。
[過去記事]Interview : moë
#2のAdoは、前作『狂言』を2022年の年間1位に選出しているので当然期待していたが、収録曲のほとんどがすでに公開済みのシングル曲ということもありどうなるのか不安でもあった。が、アルバムで初披露となった新曲の圧倒的クオリティと、Ado自身が考えた完璧な曲順により、「ただのシングルの寄せ集め」ではない作品として生まれ変わらせたところが見事だった。
#3のiznaは韓国のサバイバル・オーディション番組「I-LAND2:N/a」から誕生したガールズグループのデビュー盤。2024年はサバ番に目覚めた年としても記憶されることになると思うが、めちゃくちゃハマってしまい結構いろいろ観た。その中で初めてリアタイで全話追い、実際に投票なども行ってきたのが「I-LAND2:N/a」だった。リアタイで追ったから思い入れがあるというのももちろんだけど、最終メンバーが自分の思い描いた通りになったし、何といっても曲がいい(そこ重要)。「年間ベスト・ソング」ではこのミニアルバムに収録された全曲が上位に収まった。
[過去記事]【izna誕生】「I-LAND2:N/a」ファイナルを終えての感想
#4のHomecomingsはしばらく彼女たちの作品を追えていなかったことを後悔するほどに、いつの間にかスケールの大きな、そして洗練された美メロを奏でるバンドに進化していたことに驚かされた。
#5のa子は待望のフルアルバム。これまでも2023年は15位に『Steal your heart』を、2022年は37位に『ANTI BLUE』を選んでいたので、着実に素晴らしい作品を生み出してきている。メジャーデビューしてさらに勢いが増しているし、ポップ・アイコンとしても今後ますます注目を集めていくと思う。
#6はaespa。世間的にも、K-POPシーンにおいて2024年はaespaの年だったと言っても過言ではないだろう。特大アンセム「Supernova」を収録したアルバム『Armageddon』も13位にいるけど、その熱狂冷めやらぬ5ヶ月後にまたこれだけのクオリティの作品をリリースしてくるところが凄い。ビジュアルもCDパッケージもMVも最高にカッコよかった。
#7は由薫のデビュー・アルバム。優しさと力強さを備えた唯一無二の歌声で、決してミディアムバラードだけのシンガーではないことを証明してみせた。このアルバム以降にリリースしているシングルが全て素晴らしいので、次のアルバムも楽しみ。
#8は山上がヴォーカルを務めるBINの2ndアルバム。yamaのアルバムの翌月にリリースというのも凄い。正直『awake&build』よりも「歌声の良さ」が強く出ていると思う。
#9はThe Cureの16年ぶりのスタジオ・アルバム。名盤『Disintegration』(1989年)のような壮大で美しいサウンドと、いつまでも変わらないロバスミの耽美な歌声が素晴らしかった。
#10のENHYPENはダーク・ファンタジーな世界観とメランコリックなメロディ、先鋭的なトラック、セクシーなヴォーカルがカッチリとはまったような、完成度の高い作品だと思う。
■洋楽と邦楽とK-POPの比率推移
昨年からK-POPが多数選出されるようになったけど、それを差し置いても2024年は洋楽の減少が目立つなと。総括の冒頭で2023年より購入母数が20枚ほど減少したと書いたけど、おそらく洋楽分がごっそり減ったことが要因だと思う。この3年間の年間ベストの選出割合を出してみたけど結構興味深い結果となった。
2022年
洋楽64% 邦楽36% K-POP0%
2023年
洋楽36% 邦楽37% K-POP28%
2024年
洋楽23% 邦楽39% K-POP39%
洋楽に関しては、輸入盤CDがとにかく高くなったのと、入荷が不安定になって入手しづらいというところがある。注文してもなかなか届かないし、せっかくCDを注文しているからストリーミングで聴くのもなんだかなーと思って数ヶ月経って「入荷見込みが立たないためキャンセル」なんて言われたらテンションが下がる。作品内容そのものに罪はないが、そういったことが何度かあって結果的に洋楽の購入枚数が減少してしまった。
また邦楽に関しては、聴きたいものを全部買うのも金銭的に大変なのでレンタルできるものは極力レンタルしていたけど、2023年10月末で渋谷のTSUTAYAがレンタルを終了してしまったのも大きい。さらに近所のTSUTAYAも今年閉店してしまったし。なのでかなり厳選されたラインナップになったと思う。直近3年の中では最も枚数が少なかった。
K-POPに関しては、2023年の後半にかなり大量に買ってしまい、気付いたら家のスペースを圧迫(K-POPのCDはパッケージ一つ一つがデカい)してしまっていたので2024年は自分ではかなり抑えたつもりだったけど、25枚から27枚に増えてる(笑)。でも2023年は4ヶ月で25枚買ったのに対して2024年は12ヶ月で27枚だから、やっぱり抑えられた…のか?
■2024年の大きなトピック
いろんな発見、いろんな体験があった2024年。先ほど書いたことも含めると、私にとってのターニングポイントや特に印象深かったトピックをまとめるとこんな感じだった。
1月・・・K-POPのサバ番を初視聴しハマる
2月・・・K-POPアーティストの単独ライブに初参加(ATEEZ)
2月・・・L'Arc〜en〜Cielのライブで念願の「All Dead」初体験
4月・・・「I-LAND2:N/a」放送開始。K-POPサバ番で初めてリアタイ視聴しどハマリ
4月・・・Adoの国立競技場ライブに参加。一生忘れられないライブ体験となる
5月・・・ブログで「Hakoniwa Chart」スタート。ストリーミングサービスとの接し方が大きく変わるきっかけに
8月・・・iznaファンクラブ「naya」入会
9月・・・初めての単身での地方遠征(Ado全国ツアーの仙台公演)
12月・・・moëインタビュー記事公開
■あとがき
例年通り、年末にバタバタと記事更新。10日間で9つの記事を書き上げるというハードスケジュールを何とかこなすことができた。2024年は特に、12月25日リリースの購入CDもあったし、「年間ベスト映画」も『【推しの子】 The Final Act』が年末公開だったりで全部最後の1週間に集中せざるを得なかった感じ。まあ、大変ながらもめちゃくちゃ楽しんでやっているけど。なんでこんなことやってるのかと言ったら、やっぱり「インプットとアウトプット」が人生において最も重要だと思うから。
その人の一生って何をインプットして生きるかによって大きく価値観とか充実度も変わると思う。私はいろんな形態のアート作品に触れたいと思っているけど、でもそれらを無理に全て好きになる必要なんてなくて、最終的に"自分はこの中でもこういうものが好きなんだな"ということが可視化できれば人生がもっと輝くと思っていて、そのためのアウトプットの場としてこのブログをずっと続けていて。2025年にはこのブログも15周年を迎えるので、引き続き音楽に限らずいろんな作品と出会っていきたい。
最後に。2024年の年間ベスト関連の記事、実は今までと大きく変えたところがあって。というのは掲載順なんだけど、今までは下の方から徐々に1位に向かって書いていたのが、今回は1位から書くようにした。「2024年に観た映画 BEST10」だけは10作品と少なかったこともあっていつも通り10位からにしたけど、「年間ベスト・アルバム」「年間ベスト・ソング」「年間Hakoniwa Chart」は全て1位から書いている。だって1位が一番重要だし、勿体ぶる必要なんてないしなーと思ったので。というわけでまた来年■
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