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Fuji Rock & Summer Sonic

日記:フジロックフェスティバル2024 Part1

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毎年恒例のフジロック日記。ゴハンが美味しかったお店の備忘録としても毎年役立っているし、あの時あれを観たな、なんであの時これを観なかったんだろうと数年後にあれこれ思ったりするのもまた楽しい。


さて今年のフジロックは、個人的にはメンツが例年と比べるとやや地味な印象ではあった。出演アーティストの発表の際に「確かにちょっと観てみたいかも」と思うことはあったが、「今年のフジに出てくれないかな」とかねてから思っていたアーティストが多かったとは決して言えない(まあそういったセレンディピティがあるのがフジの特色であり良いところでもあるが)。なのでタイムテーブルの被りに悩むとか、短時間であちこち移動しまくるといったことが例年よりも軽減され、大部分がレッドマーキーとグリーンステージだったりと、わりと省エネなMYタイムテーブルが組めたと思う。


雨も当日の天気予報に反してあまり降らなかったし、ステージ間の移動に支障が出るほどの混雑は見られず、ライブも食事もかつてないほどゆったりと楽しむことができた。そして何よりドラマティックな展開──ヘッドライナーであったSZAキャンセルの絶望からの代打The Killersという大逆転劇、そしてそのThe Killersが期待以上の完璧なパフォーマンスで場内を沸かせ、オーディエンスからも主役が生まれるという──があった。まだ序文ながら、あえて先に書いてしまおう。The Killersと"ワタル"さんは間違いなく今年のフジのベスト・アクトであった。


そんな2024年のフジロック日記、今回のPart1では前夜祭と1日目について書きたいと思う。






【7/25 thu. 前夜祭】
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例年同様に都内13時発のオフィシャルツアーバスで苗場へ向かう。途中、三芳PAにて休憩。車中での食事はコロナ禍は禁止されていたが昨年からOKになったので、乗車前にセブンイレブンで購入したスパイスチキンカレーパン、三芳PAで購入したアメリカンドッグとキャラメルベルギーワッフル(炭水化物大好きかよ)を車中で食べた。スパイスチキンカレーパン、初めて食べたけど何だこれめちゃくちゃうめえ。休憩後、点呼を取ると出発時よりも1人多いという事態が発生。心霊コンテンツ好きの私としては「何それ怖いんだけど(笑)」とワクテカしてしまった。結局、乗車時の数え間違いという結論になりそのまま出発。ほんとに数え間違いでしょうか…。


赤城高原SAにて2度目の休憩。高原とは思えないほどに暑い。天気が悪く遠くで雷も鳴っているようだ。バスに戻る途中でちょうどポツポツ降り始め、バスが出発する頃には本降りに。去年も一昨年も月夜野IC過ぎてから降られたんだよなあ、バス下りるとき降ってると荷物が雨ざらしにされるなあと心配したが、16時過ぎに苗場に到着すると全く降っておらずひと安心。


ツアーバス発着場付近で、かつてX(当時Twitter)きっかけで知り合いになった方とたまたま遭遇。5年ぶりの再会だったがフジロックの参加自体5年ぶりとのこと。宿に到着し、天気予報を気にしつつ身支度を進める。18時頃、前夜祭へ向け出発。入場はスムーズだったがオアシスエリアはすでに人がいっぱい。まずは毎年恒例「元祖 越後もち豚」のもち豚串とビールを求めて並んだ。去年は電子決済に時間が掛かりかなりストレスフルだったが今年は改善されていて、決済はとてもスムーズ。昨年数年ぶりに復活していたにんにく味噌ダレが今年またなくなっていたのがとても残念…。あといつもエチゴビールじゃなかった?今年は普通にハイネケンだったな。


フジロックと言えばビール浴びるほど飲むのが楽しみという人も多いが、私は年々ビール飲む量が減っている。かつては昼も夜も飲んでいたのがやがて1日1杯になり、コロナ禍ぐらいから前夜祭と最終日ヘッドライナー後の2杯だけになり、そして今年はついに前夜祭の1杯だけとなった。普段は毎日ビールを飲む生活を送っているけど、フジロック期間中はビール飲まない方が血行が良くなり疲労も回復しやすいのだ。


この後雨が降る予想だったので、その前にということでもち豚から間髪入れずメインの食事。「中華 味一」の濃 豚骨ニンニク特製 まぜタンメンを食べた。ボリュームがあって中央にのったスライスガーリックも効いており嬉しいが、もっと塩味があっても良かったかも。

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抽選会は今年も当たらずで、花火は霧によってよく見えない状況。やがてレッドマーキーでのライブが始まった。観たのはこんな感じ。

20:00-20:20 DJ MAMEZUKA
20:20-20:50 US
20:50-21:15 DJ MAMEZUKA
21:15-21:45 どぶろっく



DJ MAMEZUKAは例年通りLed Zeppelin「Rock and Roll」からスタート。2曲目はその年のヘッドライナーの代表曲が来ることが多いのでThe Killersの「Mr. Brightside」と予想していたが的中。やはりめちゃくちゃ盛り上がる曲だ。USは日曜のレッドで観るつもりだったがタイムテーブル的にキツかったから前夜祭で観れてちょうど良かった。ブルースハープ専任メンバーがいるバンドって珍しい。どぶろっくは地上波では流せないほどの下ネタ全開、でも歌うまいしメロディ自体はとても良かったりする。

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どぶろっく後はお口直しということでオアシスエリアでスイーツタイム。「Rainbow Café」でチョコバナナクレープを食べた。いつも出店しているけど初めて食べたかも。ちなみに別にどぶろっくを観たことでバナナを食べたくなったわけではない。美味しいのだけど、食べているうちにチョコや生クリームが包装紙から漏れてきて手がベットベトになるのが難点。22:15頃に会場を後にし、この日は終了。

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【7/26 fri. DAY1】
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※[ ]内はおおよその滞在時間
■10:00-10:50 さらさ [10:00-10:50] (ピラミッド)
■11:30-12:20 Rei [11:30-12:10] (アヴァロン)
■12:45-13:45 YELLOW DAYS [12:50-13:40] (レッド)
■13:45-14:25 る鹿 [13:45-14:10] (苗場食堂)
■14:20-15:10 大貫妙子 [14:20-15:10] (ホワイト)
■15:10-16:10 Original Love Jazz Trio [15:20-16:10] (ヘブン)
■17:10-18:00 blissed ft. Yusuke Yamamoto [17:10-18:00] (アヴァロン)
■18:30-19:30 KING KRULE [18:30-19:15] (レッド)
■19:20-20:30 Awich [19:20-20:25] (グリーン)
■20:30-21:30 FLOATING POINTS [20:30-21:20] (レッド)
■21:30-23:00 THE KILLERS [21:30-23:00] (グリーン)
■24:10-25:10 角銅真実DUO(角銅真実&巌裕美子) [24:15-25:10] (ピラミッド)



1日目スタート。朝から天気が良く、去年ほどではないがすでに暑い。8:30頃にピラミッドガーデンに行って朝食はここ数年お馴染みになっている「PYRAMID COFFEE STAND」にてソーセージ&目玉焼きパンケーキとコールドブリュー(アイスコーヒー)。ほんとこの店好き。

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一度宿に戻って身支度してから再びピラミッドガーデンに行き、さらさからスタート。前回出演時(2022年)、ジプシーアヴァロンがオレンジカフェの先にあった時にも観て気に入ったので。9月にリリースされるというニューアルバムからの新曲もカッコよかった。


その後は入場ゲートを抜けてグリーンのindigo la Endを横目にしつつアヴァロンのReiへ。間もなく到着するというところで演奏が始まってしまったのだが、うわっいきなり「QUILT」からかよ!この曲は2022年の年間ベストソングでも7位に選んでいてとても好きなのだけど、Ryohuの参加はなしでラップパートもReiが歌ってる!あれだけの超絶ギタープレイをしながらあのフロウでラップするの凄すぎる。


終盤で抜け出してオアシスに戻り、再び食事タイム。朝食からまだ間もないけど、ここで食べないとしばらく食べる時間がなさそうなので軽めのもの、ということで「イスタンブールGINZA」のトルコドッグを。前に並んでいた人をみるとみんなケバブドッグを注文してるんだけど、実はトルコドッグがめちゃくちゃウマイのだよ…。毎年出店しているし、ほぼ毎年食べてる気がする。が、食べながら思い出したんだけど結構ボリューミーなので全然軽めではなかった。笑

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トルコドッグのソーセージが転げ落ちないように細心の注意を払いつつ、木陰からレッドのYELLOW DAYSを観た。レイジーなヴォーカルに全曲ディレイ掛けていて、どの曲も基本ゆったりなのでちょっと単調ではあったかな。


そこから数メートル離れた木道亭でる鹿を観る。衣装がとてもオシャレ。1曲目はゆらゆら帝国「空洞です」のカバー、その後も坂本慎太郎作詞・山本精一作曲の「体がしびれる 頭がよろこぶ」など披露。中国出身でモデルとしても活動するなどビジュアルが良いので今後もっと話題になっていきそう。


途中で抜け出してホワイトの大貫妙子へ。なんと3日間通して唯一のホワイトである。ここはレッドのErika De Casierと被っていて今年最大の悩みどころだったかな。代表曲「都会」も聴けたが「なんか最近、とんでもなく売れてます」みたいなMC含め、しゃべると普通のオバチャン風なのが親しみ持てる。続いてヘブンにてOriginal Love Jazz Trioはちょうど西日が眩しい時間帯のため後方の日陰でゆったり観て、それからオレンジカフェに移動。今年はMYタイムテーブルを組んだ際にホワイトやヘブンにほとんど行かないことに気付いたが、「CARPE DIEM」のサムギョプサルビビン丼はどうしても食べてみたかったのでここが最適なタイミングであった。ちょっと冷めてはいたけどこれは美味しい。来年も出店していたらぜひまた食べたい。

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さて今年の特徴として、スイーツを結構食べたと思う。この時間は16時過ぎだったが、次に食事ができるのは23時過ぎなのでもう少しお腹を膨らませておくため、食後のデザートということで「軽井沢ソフトクリーム」の牧場ブラックを注文。これも美味しい。

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ところで今年は期間中に飲んだビールが前夜祭の1杯だけと書いたけど、じゃあ現地で何飲んでたのかというとビタミン炭酸飲料マッチ(MATCH)にハマって毎日飲んでた。微炭酸で飲みやすく爽快感もあり、甘すぎず酸っぱすぎずでちょうど良い味。スイーツ食べた後に飲んでも変な味になったりしない。いろんな食べ物に合う万能ドリンクだと思った。


アイスやマッチでチルいムードになってきたところでアヴァロンへ戻りblissed ft. Yusuke Yamamotoを観た。山本祐介の奏でるヴィブラフォンの音色が心地よい。だんだん日も暮れてきて、レッドまで戻ってKING KRULE。観るのはホステス・クラブ・ウィークエンダー以来…ちょうど10年振りか。10年経ったというのにアーチー君のルーディでナードな感じはあの頃と全く変わっておらず、相変わらず"なんかあの人ヤバそう"な雰囲気を漂わせていた。そしてライブで聴く「A Lizard State」はほんとカッコイイなと思った。


続いてグリーンに移動しAwich。重厚なオープニング、威厳に満ちたパフォーマンス、「THE UNION」の前の三線奏者の演出などジャポニズムを前面に押し出した演出も良かった。グリーンとレッドの往復が続き、次のFLOATING POINTSは序盤からアッパーで踊れた…んだけど、実は次に備えて座って休憩しながら観ましたよっと。


何のために備えていたかというと、この日のヘッドライナーにして今年のフジで一番楽しみだったTHE KILLERSである。できるだけ前の方へ行こうと思ったけど結構パンパンでPA位置までしか行けず。彼らのライブを観るのは4回目だけど、本当に毎回めちゃくちゃエンターテインさせてくれるし、鉄板曲をガンガンやってくれるので盛り上がらないわけがない。1曲目から「Somebody Told Me」でフルスロットルだし2曲目「Enterlude」が流れると「え、もう『When You Were Young』やっちゃうのかよ」と思ったし、20年ぶりのフジロックについて語りながら「Jenny Was a Friend of Mine」(デビューアルバムの1曲目)をプレイするのはなかなか感慨深いものがあった。紙吹雪やステージ上部から降り注ぐ火柱など演出もド派手で、さすが「ファビュラス・ラスヴェガス」を体現したロック・バンドである。

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「Spaceman」のオッオッオオーのコーラス、譜割りは同じでも2小節ごとに音程が異なるのだが、ブランドンが3・4小節目だけオーディエンスに振るので原曲を知らないオーディエンスが1・2小節目と同じメロディーで歌ってしまっていたのはご愛嬌。そしてあまりに素晴らしかった今回のライブをより特別なものにしてくれた、「For Reasons Unknown」で完璧なドラムを披露したワタルさんに感謝。自分も一応元ドラマーなのだが、もし一番叩けていた時期にあらかじめこの曲をしっかり練習したうえでステージに上がったとしたら、あんなに堂々とパフォーマンスできただろうかと考えてしまった。手汗でスティックは滑るだろうし、足はガクガクに震えてしまいそう。すごいよ!!ワタルさん。


セトリは抜かりないほど完璧だったと思うし最後はやはり「Mr. Brightside」。めちゃくちゃ盛り上がったなあ。そして何よりブランドン・フラワーズのショーマンシップの高さ!こぶしを振り下ろしたりビシッと指さしたりとベタ過ぎるロックスターの動きに加え、オーディエンス煽るのにガニ股でワッショイワッショイだもんな。全部の動きがいちいち笑ってしまうほどにダサいのに、なんでこの人のパフォーマンスこんなにカッコイイの?まあまず顔がカッコイイんだけど(顔ファン)。


楽しいライブだったなーという気持ちのまま、ゴハンのために移動。昨年のベストフードだった「麺やMABOROSHI」が今年はイエロークリフにあるのでそこで濃厚泡豚らあ麺を食べた。去年とメニュー名が違っていたような気がするけど中身同じかな?やはりこれが一番美味しくて2年連続のベストフード。濃厚スープで麵も美味しく、ニンニクもりもりなのが良い。できればもう一回食べたかったな。イエロークリフではなくオアシスの方が行きやすかったと思う。

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▲写真がヘタすぎてとってもマズそうに見えるのだけど、めちゃくちゃ美味しい

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もう一つ、どうしても食べたいものがあったのでそれを目指してピラミッドガーデン経由でキャンプサイトエリアにある「OIMOcafe」へ。去年は苗プリに宿泊できたので毎日帰りがけに寄っていたのだけど、今年は苗プリではなかったのでめちゃくちゃ遠回りで、あの細長い苗プリエリアをぐるっと1周しなければならないのがキツイ。しかしそれでも食べたいのがこのお店のおいもとアイス。デカいおいもが3つも入っててそこにバニラアイスが加わって700円というのがとてもコスパ良い。できれば毎日シメに食べたかったが往復20分くらいかかることもあり、今年はこの日のみとなった。

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おいもとアイスを保冷カップに入れピラミッドガーデンへ移動。備え付けのリクライニングチェアに座り、デカいおいもをふにゃふにゃの紙製スプーンで転がしながら(刺さらないしすくうこともできない)角銅真実DUOを観た。夜空に向けて靄に包まれた青いライトがまっすぐ伸び、その光の筋に音が吸い込まれていくかのような幽玄なシチュエーションで食べるおいもとアイス、まさに至福のひとときってやつ。

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そんな感じで1日目は、1時すぎに宿に戻り無事終了。Part2では2日目と3日目について書きたいと思う。


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